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選択肢試験目次
fe23 基本情報技術者午前I 令和5年度
[fe23-01][fe072-01]
16進小数0.Cを10進小数に変換したものはどれか。
ア 0.12 イ 0.55 ウ 0.75 エ 0.84
【解答】
正解:ウ
C16=1210であるから,
0.C=12/16=0.75 →ウが○
[fe23-02][fe082-06]
0~9の数字と空白文字を組み合わせて長さ3の文字列を作る。先頭1文字には数字を使えるが,空白文字は使えない。2文字目以降には空白文字も使えるが,空白文字の後に数字を並べることは許されない。何通りの文字列を作ることができるか。ここで,同じ数字の繰返し使用を許すものとする。
ア 1,110 イ 1,111 ウ 1,210 エ 1,331
【解答】
正解:ア
1文字目 2文字目 3文字目 組み合わせの数
数字 数字 数字か空白 10×10×11=1100
数字 空白 空白 10× 1× 1= 10
----
合計 1110→ア
参照:順列・組合せ
[fe23-03]
標準偏差に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア 全てのデータに定数 a を加えたものの標準偏差は,元の標準偏差に a を加えたものになる。
イ 全てのデータに定数 a を加えたものの標準偏差は,元の標準偏差の a 倍になる。
ウ 全てのデータを 2倍したものの標準偏差は,元の標準偏差の 1/2 となる。
エ 全てのデータを 2倍したものの標準偏差は,元の標準偏差の 2倍になる。
【解答】
正解:エ
ア・イは×。定数aを加えても平均値もaだkw大きくなるので,偏差は変化しない。
ウは×。エは○。偏差も2倍になるので,平方和や分散は22=4倍になる。標準偏差は分散の平方根なので2倍になる。
参照:y=Ax+Bとしたときの基本統計量
[fe23-04][fe081-10]
7ビットの文字コードの先頭に1ビットの偶数パリティビットを付加するとき,文字コード30,3F,7Aにパリティビットを付加したものはどれか。ここで,文字コードは16進数で表している。
ア 30,3F,7A イ 30,3F,FA ウ B0,3F,FA エ B0,BF,7A
【解答】
正解:イ
元の16進数 30 3F 7A
2進数表示 00110000 00111111 01111010
1の個数 2 6 5
パリティ付加 不要 不要 必要
付加後の2進数 00110000 00111111 11111010
その16進数表示 30 3F FA →イが○
[fe23-05][fe101-05]
双方向のポインタをもつリスト構造のデータを表に示す。この表において新たな社員Gを社員Aと社員Kの間に追加する。追加後のポインタa~fの中で追加前と比べて値が変わるポインタだけをすべて列記したものはどれか。
表
アドレス 社員名 次ポインタ 前ポインタ
100 社員A 300 0
200 社員T 0 300
300 社員K 200 100
追加後の表
アドレス 社員名 次ポインタ 前ポインタ
100 社員A a b
200 社員T c d
300 社員K e f
400 社員G x y
ア a,b,e,f イ a,e,f ウ a,f エ b,e
【解答】
正解:ウ
A→K→TであったのがA→G→K→Tになるのだから,Aの次ポインタ(a)とKの前ポインタ(f)が400に変わるだけである(x=300,y=100)。→うが○
参照:「リスト構造」
[fe23-06]
アルファベット3文字で構成されるキーがある。次の式によってハッシュ値hを決めるとき,キー“SEP" と衝突するのはどれか。ここで,a mod b は,a を b で割った余りを表す。
h =(キーの各アルファベットの順位の総和)mod 27
アルファベット 順位 アルファベット 順位
A 1 N 14
B 2 O 15
C 3 P 16
D 4 Q 17
E 5 R 18
F 6 S 19
G 7 T 20
H 8 U 21
I 9 V 22
J 10 W 23
K 11 X 24
L 12 Y 25
M 13 Z 26
ア APR イ FEB ウ JAN エ NOV
【解答】
正解:イ
SEP=(19+5+16)mod 27=40mod27=13
アは×。APR=(1+16+18)mod 27=35mod27=8≠13→衝突しない
イは○。FEB=(6+5+2)mod 27=13mod27=13=13→衝突
ウは×。JAN=(10+1+14)mod 27=25mod27=25≠13→衝突しない
エは×。NOV=(14+15+22)mod 27=51mod27=24≠13→衝突しない
[fe23-07][fe172-07]
オブジェクト指向プログラミングにおける,多相性を実現するためのオーバーライドの説明はどれか。
ア オブジェクト内の詳細な仕様や構造を外部から隠蔽すること
イ スーパークラスで定義されたメソッドをサブクラスで再定義すること
ウ 同一クラス内に,メソッド名が同一で,引数の型,個数,並び順が異なる複数のメソッドを定義すること
エ 複数のクラスの共通する性質をまとめて,抽象化したクラスを作ること
【解答】
正解:イ
アは×。カプセル化
イは〇。オーバーライド
ウは×。オーバーロード
エは×。汎化
参照:オブジェクト指向の用語
[fe23-08]≒[fe071-19]
あるプログラムは,命令 a ~ d を次の順で実行する。

各命令の実行に必要なクロックサイクル数(CPI:Cycles Per Instruction)は,表のとおりである。 CPUの1クロックサイクル時間を10ナノ秒とするとき,この命令列の実行時間は何ナノ秒か。ここで,命令の実行はオーバーラップしないものとする。
命令 CPI
a 6
b 2
c 4
d 8
ア 30 イ 40 ウ 200 エ 300
【解答】
正解:エ
CPIは[クロックサイクル/命令]
サイクル数=6+4+2+6+4+8=30[クロックサイクル]
30[クロックサイクル]×10[ナノ秒/クロックサイクル]=300[ナノ秒]
[fe23-09]
コンピュータの高速化技術の一つであるメモリインタリーブに関する記述として, 適切なものはどれか。
- ア 主記憶と入出力装置,又は主記憶同士のデータの受渡しをCPU経由でなく直接やり取りする方式
- イ 主記憶にデータを送り出す際に,データをキャッシュに書き込み,キャッシュがあふれたときに主記憶へ書き込む方式
- ウ 主記憶のデータの一部をキャッシュにコピーすることによって,レジスタと主記憶とのアクセス速度の差を縮める方式
- エ 主記憶を複数の独立して動作するグループに分けて,各グループに並列にアクセスする方式
【解答】
[fe23-10]
DMAの説明として,適切なものはどれか。
- ア CPUが磁気ディスクと主記憶とのデータの受渡しを行う転送方式である。
- イ 主記憶の入出力専用アドレス空間に入出力装置のレジスタを割り当てる方式である。
- ウ 専用の制御回路が入出力装置や主記憶などの間のデータ転送を行う方式である。
- エ 複数の命令の実行ステージを部分的にオーバラップさせて同時に処理し,全体としての処理時間を短くする方式である。
【解答】
[fe23-11]
エッジコンピューティングの説明として,最も適切なものはどれか。
- ア 画面生成やデータ処理をクライアント側で実行することによって,Web アプリケーションソフトウェアの操作性や表現力を高めること
- イ データが送信されてきたときだけ必要なサーバを立ち上げて,処理が終わり次第サーバを停止してリソースを解放すること
- ウ 複数のサーバやPC を仮想化して統合することによって一つの高性能なコンピュータを作り上げ,並列処理によって処理能力を高めること
- エ 利用者や機器に取り付けられたセンサなどのデータ発生源に近い場所にあるサーバなどでデータを一次処理し,処理のリアルタイム性を高めること
【解答】
[fe23-12][fe182-14]
稼働状況が継続的に監視されているシステムがある。稼働して数年後に新規業務をシステムに適用する場合に実施する,キャパシティプランニングの作業項目の順序として,適切なものはどれか。
[キャパシティプランニングの作業項目]
- ① システム構成の案について,適正なものかどうかを評価し,必要があれば見直しを行う。
- ② システム特性に合わせて,サーバの台数,並列分散処理の実施の有無など,必要なシステム構成の案を検討する。
- ③ システムの稼働状況から,ハードウェアの性能情報やシステム固有の環境を把握する。
- ④ 利用者などに新規業務をヒアリングし,想定される処理件数や処理の要する時間といったシステムに求められる要件を把握する。
ア ③,②,④,① イ ③,④,②,① ウ ④,②,①,③ エ ④,③,①,②
【解答】
正解:イ
現状把握③ → 将来の負荷予測④ → 限界時期予測② → 増強計画① の順 イが○
参照:キャパシティプランニング
[fe23-13][sd08-05]
処理はすべてCPU処理である三つのジョブA,B,Cがある。それらを単独で実行したときの処理時間は,ジョブAが5分,ジョブBが10分,ジョブCが15分である。この三つのジョブを次のスケジューリング方式に基づいて同時に実行すると,ジョブBが終了するまでの経過時間はおよそ何分か。
[スケジューリング方式]
(1)一定時間(これをタイムクウォンタムと呼ぶ)内に処理が終了しなければ,処理を中断させて,待ち行列の最後尾へ回す。
(2)待ち行列に並んだ順に実行する。
(3)タイムクウォンタムは,ジョブの処理時間に比べて十分に小さい値とする。
(4)ジョブの切り替え時間は考慮しないものとする。
ア 15 イ 20 ウ 25 エ 30
【解答】
正解:ウ
当初はABCの3つが公平に処理されている
Aが終了するまでの時間=3×5(分)=15(分)
ここで,Bは5分,Cは10分が残っている。
BCの2つが公平に処理される
Bが終了するまでの時間=2×5(分)=10(分)
求める時間=15+10=25分・・・ウが○
[fe23-14][fe101-22]
次の一連の3アドレス命令で得られる結果xを表す式はどれか。ここで3アドレス命令では,三つのオペランドを用いた命令「c=a op b」を op(a,b,c)」として表記する。op は一つの演算子を表し,結果xを表す式においては優先順位の高い順に *,/,+,- とする。
/(c,d,w1)
+(b,w1,w2)
/(e,f,w3)
-(w3,g,w4)
*(w2,w4,x)
ア b+c/d*e/f-g イ b+c/d*(e/f-g)
ウ (b+c/d)*e/f-g エ (b+c/d)*(e/f-g)
【解答】
正解:エ
/(c,d,w1) → w1=c/d
+(b,w1,w2) → w2=b+w1=b+c/d
/(e,f,w3) → w3=e/f
-(w3,g,w4) → w4=w3-g=e/f-g
*(w2,w4,x) → x=w2*w4=(b+c/d)*(e/f-g)
→エが○
[fe23-15][fe131-22]
ホワイトボックステストにおいて,コード中のどれだけの割合の部分を実行できたかを評価するのに使うものはどれか。
ア アサーションチェッカ イ シミュレータ
ウ 静的コード解析 エ テストカバレージ分析
【解答】
正解:エ
- アは×。アサーションチェッカ:単体の動的テスト。プログラム実行中の特定の時点で成立する変数間の関係や条件を記述した論理式を埋め込んで,そのプログラムの正当性を検証する手法
- イは×。シミュレーター:目的とする機能を他の環境で表面的に模倣すること
- ウは×。静的コード解析:ソースプログラムを実行せずに机上で調査する方法
- エは○。テストカバレージ分析:設問文の通り
[fe23-16][ki181-07][ki152-07]
ワンチップマイコンにおける内部クロック発生器のブロック図を示す。15MHzの発振機と,内部のPLL1,PLL2及び分周器の組合せでCPUに240MHz,シリアル通信(SIO)に115kHzのクロック信号を供給する場合の分周器の値は幾らか。ここで,シリアル通信のクロック精度は±5%以内に収まればよいものとする。
┌───────────────────────┐
│┌────┐ ┌────┐ ┌────┐│ ┌────┐
││ 発振器 ├────┤PLL1├┬┤PLL2├─────┤ CPU │
││ │ 15MHz │ 8逓倍 │││ 2逓倍 ││240MHz └────┘
│└────┘ └────┘│└────┘│
│ │┌────┐│ ┌────┐
│ └┤ 分周器 ├─────┤ SIO │
│ │ ││115kHz └────┘
│ └────┘│(±5%)
└───────────────────────┘
ア 1/24 イ 1/26 ウ 1/28 エ 1/210
【解答】
正解:エ
機器の名称にこだわらず,周波数の変化を計算していけば,下図のようになる。これから分周器の?の値を2のべき乗の形式で求めればよい。
一致している
15x8=120 120x2=240 ──┐
┌────┐ ┌────┐120MHz┌────┐ 240MHz ┌────┐
│ 発振器 ├────┤PLL1├─┬─┤PLL2├─────┤ CPU │
│ │ 15MHz │ 8逓倍 │ │ │ 2逓倍 │ └────┘
└────┘ └────┘ │ └────┘
│ ┌────┐ ┌────┐
└─┤ 分周器 ├─────┤ SIO │
│ ?倍 │ 115kHz └────┘
└────┘ │(±5%)
120x?MHz ───┘
一致させる必要(これが題意)
すなわち,120x?MHz=115kHz,±5%の違いを許容するなら,115≒120 だから,
?≒1/1000 ≒1/1024 ≒1/210 →エが〇
[fe23-17][fe161-25][fe131-25]
3次元グラフィックス処理におけるクリッピングの説明はどれか。
- ア CG映像作成における最終段階として,物体のデータをディスプレイに描画できるように映像化する処理である。
- イ 画像表示領域にウィンドウを定義し,ウィンドウの外側を除去し。内側の見える部分だけを取り出す処理である。
- ウ スクリーンの画素数が有限であるために図形の境界近くに生じる,階段状のギザギザを目立たなくする処理である。
- エ 立体感を生じさせるために,物体の表面に陰影をつける処理である。
【解答】
正解:イ
アは×。レンダリング(rendering)
イは○。クリッピング(clipping)
ウは×。アンチエイリアシング(スムージング)。ギザギザをジャギという。
エは×。シェーディング(shading:陰影付け)
参照:「画像処理」,
「コンピュータグラフィックス」
[fe23-18][fe191-30]
ビッグデータの処理で使われるキーバリューストアの説明として,適切なものはどれか。
- ア 「ノード」,「リレーションシップ」,「プロパティ」の3要素によってノード間の関係性を表現する。
- イ 1件分のデータを「ドキュメント」と呼び,個々のドキュメントのデータ構造は自由であって,データを追加する都度変えることができる。
- ウ 集合論に基づいて,行と列からなる2次元の表で表現する。
- エ 任意の保存したいデータと,そのデータを一意に識別できる値を組みとして保存する。
【解答】
正解:エ
アは×。グラフデータベース
イは×。ドキュメントデータベース
ウは×。関係データベース
エは〇。キーバリューストア
参照:NoSQLの分類
[fe23-19][fe092-32]
関係データベースの主キーの性質として,適切なものはどれか。
ア 主キーとした列に対して検索条件を指定しなければ,行の検索はできない。
イ 数値型の列を主キーに指定すると,その列は算術演算の対象としては使えない。
ウ 一つの表の中に,主キーの値と同じ行が複数存在することはない。
エ 複数の列からなる主キーを構成することはできない。
【解答】
正解:ウ
アは×。複数の行を検索できるのは,主キー以外の列で検索できるから
イは×。型について特別の考慮はしていない。
ウは○。主キー=ユニークキー
エは×。「年月日,得意先コード,商品コード」の複合キーで行を一意にする
参照:「マスタファイルとイベントファイル」,正規化
[fe23-20]
次の関数従属を満足するとき,成立する推移的関数従属はどれか。ここで,“A→B ”は B が A に関数従属していることを表し,“A→{B,C }”は,“A→B ”かつ“A→C ”が成立することを表す。
〔関数従属〕
{注文コード,商品コード}→{顧客注文数量,注文金額}
注文コード →{注文日,顧客コード,注文担当者コード}
商品コード →{商品名,仕入先コード,商品販売価格}
仕入先コード →{仕入先名,仕入先住所,仕入担当者コード}
顧客コード →{顧客名,顧客住所}
ア 仕入先コード → 仕入担当者コード → 仕入先住所
イ 商品コード → 仕入先コード → 商品販売価格
ウ 注文コード → 顧客コード → 顧客住所
エ 注文コード → 商品コード → 顧客注文数量
【解答】
正解:ウ
アは×。仕入先コード → 仕入担当者コード は成立するが
仕入担当者コード → 仕入先住所 は成立しない
イは×。仕入先コードには商品販売価格がない
仕入先コード → 商品販売価格 は成立しない
ウは○。注文コード → 顧客コード が成立
顧客コード → 顧客住所 が成立
エは×。注文コード に 商品コード がない。
注文コード → 商品コード は成立しない
参照:関数従属性
[fe23-21][ad031-31]
国語と数学の試験を実施し,2教科の成績は氏名とともに「得点」表に記録されている。1教科は平均点以上で,残りの1教科は平均点未満の生徒氏名を「得点」表から抽出するSQL文はどれか。ここで,条件文Aと条件文Bには,それぞれ次の条件が与えられているものとする。
〔条件文〕
A 国語の点数が国語の平均点以上
B 数学の点数が数学の平均点以上
ア SELECT 生徒氏名 FROM 得点
WHERE (A AND B) AND NOT(A AND B)
イ SELECT 生徒氏名 FROM 得点
WHERE (A AND B) AND NOT(A OR B)
ウ SELECT 生徒氏名 FROM 得点
WHERE (A OR B) AND NOT(A AND B)
エ SELECT 生徒氏名 FROM 得点
WHERE (A OR B) AND NOT(A OR B)
【解答】
正解:ウ
SQLの問題というより,AND/ORの論理式の問題。
題意を変形すると
1教科は平均点以上 ・・・(A OR B)
かつ ・・・ AND
(両方が平均点以上)ではない・・・NOT(A AND B)
となる。→ウが○
参照;論理演算
[fe23-22][fe161-28][fe141-29][ki121-10]
トランザクションが,データベースに対する更新処理を完全に行なうか,全く処理しなかったのように取り消すか,のどちらかの結果になることを保証する特性はどれか。
ア 一貫性(consistency) イ 原子性(atomicity)
ウ 耐久性(durability) エ 独立性(isolation)
【解答】
正解:イ
アは×。一貫性:トランザクションの実行前後でデータの整合性が保たれ,矛盾の無い状態が継続される特性
イは○。原子性
ウは×。耐久性:トランザクションが完了したら,その結果は記録され,システムにトラブルが発生しても失われることがない特性
エは×。独立性:あるトランザクションの実行中に他のトランザクションによる影響を受けない特性
参照:「ACID特性」
[fe23-23]
無線LANで用いられるSSIDの説明として,適切なものはどれか。
ア 48ビットのネットワーク識別子であり,アクセスポイントのMACアドレスと一致する。
イ 48ビットのホスト識別子であり,有線LANのMACアドレスと同様の働きをする。
ウ 最長32オクテットのネットワーク識別子であり,接続するアクセスポイントの選択に用いられる。
エ 最長32オクテットのホスト識別子であり,ネットワーク上で一意である。
【解答】
正解:ウ
アは×。BSSIDの説明
イは×。SSIDは最長32オクテット
ウは○。
エは×。ホスト識別子ではなくネットワーク識別子
参照:SSID
[fe23-24][ki132-11]
IPv4ネットワークで用いられる可変長サブネットマスクとして,正しいものはどれか。
ア 255.255.255.1 イ 255.255.255.32 ウ 255.255.255.64 エ 255.255.255.128
【解答】
正解:エ
サブネットマスク 255.255.255.xx の xx は,8ビット表示で1の前に0があってはならない→
参照:サブネットマスク
アは×。1→00000001
イは×。32→00100000
ウは×。64→01000000
エは○。128→10000000
[fe23-25][fe112-40][ad081-16]
IPv4ネットワークにおいて,ネットワークの疎通確認に使われるものはどれか。
ア BOOTP イ DHCP ウ MIB エ ping
【解答】
正解:エ
BOOTP(Bootstrap Protocol)
クライアントがネットワークに関する設定をサーバから自動的に読みこむプロトコル。
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)
IPアドレスを自動的に割り当てるプロトコル。
MIB(Management Infomation Base)
LANに接続している機器の状態に関する情報。SNMPで管理する。
ping
問題文の通り。相手機器が接続されているかどうかを確認するのに利用。
→エが○
[fe23-26]
Webサーバを使ったシステムにおいて,インターネットから受け取ったリクエストをWebサーバに中継する仕組みはどれか。
ア DMZ イ フォワードプロキシ ウ プロキシARP エ リバースプロキシ
【解答】
正解:エ
- アは×。DMZ(DeMilitarized Zone,非武装地帯)
イントラネットとインターネットの中間で,インターネットに公開するWebサーバなどを設置する場所を意味します。
- イは×。フォワードプロキシ
クライアント側のネットワークに設置され,以前にアクセスがあったWebサーバの情報を一時的に保存し,同じWebサーバへのアクセスがあったときは,保存情報をプロキシから直接に戻す。
- ウは×。プロキシARP
IPアドレス→MACアドレス変換のブロードキャストでの取得を代行する。
- エは○。リバースプロキシ
Webサーバの前段に設置され,クライアントからのリクエストを受取り,適切なWebサーバに転送する。
[fe23-27]
シャドーITに該当するものはどれか。
- ア IT製品やITを活用して地球環境への負荷を低減する取組
- イ IT部門の許可を得ずに,従業員又は部門が業務に利用しているデバイスやクラウドサービス
- ウ 攻撃対象者のディスプレイやキータイプを物陰から盗み見て,情報を盗み出す行為
- エ ネットワーク上のコンピュータに侵入する準備として,侵入対象の弱点を探るために組織や所属する従業員などの情報を収集すること
【解答】
[fe23-28][ki172-13][ki122-14]≒[su04-21][sd02-26]
暗号方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア AESは公開鍵暗号方式,RSAは共通鍵暗号方式の一種である。
- イ 共通鍵暗号方式では,暗号化及び復号に同一の鍵を使用する。
- ウ 公開鍵暗号方式を通信内容の秘匿に使用する場合は,暗号化に使用する鍵を秘密にして,復号に使用する鍵を公開する。
- エ ディジタル署名に公開鍵暗号方式が使用されることはなく,共通鍵暗号方式が使用される。
【解答】
正解:イ
アは×。AESは共通鍵暗号方式,RSAは公開鍵暗号方式
イは○。共通鍵暗号方式=暗号化鍵と復号鍵が共通=秘密鍵暗号方式
ウは×。受信者の公開鍵で暗号化,受信者の秘密鍵で復号。暗号化鍵を秘密にして,復号鍵を公開
エは×。電子署名では公開鍵暗号方式を用いている。
参照:共通鍵暗号方式,
公開鍵暗号方式i
[fe23-29]
XML署名を利用することによってできることはどれか。
- ア TLSにおいて,HTTP通信の暗号化及び署名の付与に利用することによって,通信経路上でのXMLファイルの盗聴を防止する。
- イ XMLとJavaScriptがもつ非同期のHTTP通信機能を使い,Webページの内容を動的に書き換えた上で署名を付与することによって,対話型のWebページを作成する。
- ウ XML文書全体に対する単一の署名だけではなく,文書の一部に対して署名を付与する部分署名や多重署名などの複雑な要件に対応する。
- エ 隠したい署名データを画像データの中に埋め込むことによって,署名の存在自体を外から判別できなくする。
【解答】
[fe23-30]
ドライブバイダウンロード攻撃に該当するものはどれか。
- ア PCから物理的にハードディスクドライブを盗み出し,その中のデータをWebサイトで公開し,ダウンロードさせる。
- イ 電子メールの添付ファイルを開かせて,マルウェアに感染したPCのハードディスクドライブ内のファイルを暗号化し,元に戻すための鍵を攻撃者のサーバからダウンロードさせることと引換えに金銭を要求する。
- ウ 利用者が悪意のあるWebサイトにアクセスしたときに,Webブラウザの脆弱性を悪用して利用者のPCをマルウェアに感染させる。
- エ 利用者に気付かれないように無償配布のソフトウェアに不正プログラムを混在させておき,利用者の操作によってPCにダウンロードさせ,インストールさせることでハードディスクドライブから個人情報を収集して攻撃者のサーバに送信する。
【解答】
[fe23-31]
情報セキュリティ対策のクリアデスクに該当するものはどれか。
- ア PCのデスクトップ上のフォルダなどを整理する。
- イ PCを使用中に離席した場合,一定時間経過すると,パスワードで画面ロックされたスクリーンセーバに切り替わる設定にしておく。
- ウ 帰宅時,書類やノートPCを机の上に出したままにせず,施錠できる机の引出しなどに保管する。
- エ 机の上に置いたノートPCを,セキュリティワイヤで机に固定する。
【解答】
[fe23-32][fe22-43]
図のような構成と通信サービスのシステムにおいて,Webアプリケーションの脆弱性対策としてネットワークのパケットをキャプチャしてWAFによる検査を行うとき,WAFの設置場所として最も適切な箇所はどこか。ここで,WAFには通信を暗号化したり復号したりする機能はないものとする。

ア a イ b ウ c エ d
【解答】
正解:ウ
WAF(Web Application Firewall)は,Webアプリケーションへの攻撃を防ぐ機器
ここでは,暗号化・復号の機能はないことから,HTTPS での通信には使えない。
→a,bは×。
SSLアクセラレータは,暗号化・復号の処理効率の向上のための機器。この後では通常のHTTP通信になる。
しかし,WAFによる検知や遮断は,Webアプリケーション処理の実行前に行う必要がある
→cは○。dは×。
→ウが○
[fe23-33]
受信した電子メールの送信元ドメインが詐称されていないことを検証する仕組みであるSPF(Sender Policy Framework)の特徴はどれか。
- ア 受信側のメールサーバが,受信メールの送信元IPアドレスから送信元ドメインを検索してDNSBLに照会する。
- イ 受信側のメールサーバが,受信メールの送信元IPアドレスと,送信元ドメインのDNSに登録されているメールサーバのIPアドレスとを照合する。
- ウ 受信側のメールサーバが,受信メールの送信元ドメインから送信元メールサーバのIPアドレスを検索してDNSBLに照会する。
- エ メール受信者のPCが,送信元ドメインから算出したハッシュ値と受信メールに添付されているハッシュ値とを照合する。
【解答】
正解:イ
SPFは,正規の送信元サーバからのメールであることを検証する機能
DNSBRは、スパムメール送信元として疑われるIPアドレスをまとめたブラックリスト
[fe23-34][ki202-16]
UMLのアクティビティ図の特徴はどれか。
ア 多くの並行処理を含むシステムの,オブジェクトの振る舞いが記述できる。
イ オブジェクト群がどのようにコラボレーションを行うか記述できる。
ウ クラスの仕様と,クラスの間の静的な関係が記述できる。
エ システムのコンポーネント間の物理的な関係が記述できる。
【解答】
正解:ア
アは〇。アクティビティ図
イは×。コミュニケーション図
ウは×。クラス図
エは×。配置図
参照:UMLの図法
[fe23-35][ki091-21][sd06-22][sd04-20][sd02-19]
ソフトウェアの開発・保守工程において,リポジトリを構築する理由はどれか。
- ア 各工程での作業手順を定義することが容易になり,開発・保守時の作業ミスを防止することができる。
- イ 各工程での作業予定と実績を関連付けて管理することが可能になり,作業の進捗管理が容易になる。
- ウ 各工程での成果物を一元管理することによって,開発・保守作業の効率が良くなり,用語を統一することができる。
- エ 各工程での発生不良を管理することが可能になり,ソフトウェアの品質分析が容易になる。
【解答】
正解:ウ
リポジトリ:記録のデータベース。変更履歴,変更内容など
アは×。作業手順とは直接の関係はない
イは×。スケジュールとは直接の関係はない
ウは○。一元管理がポイント
エは×。前半には役立つが品質分析に結びつけるのは困難
[fe23-36][fe111-48][fe072-44]
オブジェクト指向の特徴はどれか。
- ア オブジェクト指向では,抽象化の対象となるオブジェクトに対する操作をあらかじめ指定しなければならない。
- イ カプセル化によって,オブジェクト間の相互依存性を高めることができる。
- ウ クラスの変更を行う場合には,そのクラスの上位にあるすべてのクラスの変更が必要となる。
- エ 継承という概念によって,モデルの拡張や変更の際に変更箇所を局所化できる。
【解答】
正解:エ
アは×。操作から独立して設計
イは×。相互依存性を低める
ウは×。下位のクラス以外には影響を与えない
エは○。継承(インヘリタンス)
[fe23-37]
次の流れ図において、
① → ② → ③ → ⑤ → ② → ③ → ④ → ② → ⑥
の順に実行させるために、①においてmとnに与えるべき初期値 aとbの関係はどれか。ここで、a、b はともに正の整数とする。

ア a = 2b イ 2a = b ウ 2a = 3b エ 3a = 2b
【解答】
正解:エ
初期状態(m=a、n=b)で ①→②→③→⑤ となるには、③で「a<b」とならなければならない、→ア・ウは×。
イで(a=1、b=2)としたときのトレース
① → ② → ③ →⑤:m=1、n=2
⑤:n=(n-m)=2ー1=1 →②へ ①→②→③→⑤→②
②:m=1、n=1 =なので→⑥へ ①→②→③→⑤→②→⑥
イは×
エで(a=2、b=3)としたときのトレース
① → ② → ③ →⑤:m=2、n=3
n=(n-m)=3ー2=1 →②へ ①→②→③→⑤→②
②:m=2、n=1 ≠なので→③へ ①→②→③→⑤→②→③
③:m=2、n=1 >なので→④へ ①→②→③→⑤→②→③→④
④:m=(m-n)=2-1=1 →②へ ①→②→③→⑤→②→③→④→②
②;m=1、n=1 =なので→⑥へ ①→②→③→⑤→②→③→④→②→⑥
⑥;「1」を印字 終了 エは○
[fe23-38][fe172-50]
ソフトウェアのリバースエンジニアリングの説明はどれか。
ア 開発支援ツールなどを用いて,設計情報からソースコードを自動生成する。
イ 外部から見たときの振る舞いを変えずに,ソフトウェアの内部構造を変える。
ウ 既存のソフトウェアを解析し,その仕様や構造を明らかにする。
エ 既存のソフトウェアを分析し理解した上で,ソフトウェア全体を新しく構築する。
【解答】
[fe23-39]
アジャイル開発手法のスクラムにおいて,開発チームの全員が 1 人ずつ“昨日やったこと”,“今日やること”,“障害になっていること”などを話し,全員でプロジェクトの状況を共有するイベントはどれか。
ア スプリントプランニング イ スプリントレビュー
ウ デイリースクラム エ レトロスペクティブ
【解答】
正解:ウ
アは×。立ち上げプロセス。スプリントで実現する項目のタスク化
イは×。振り返りプロセス。成果の検査と今後の計画
ウは○。毎日の会議。昨日前の結果,本日の作業の確認
エは×。完了プロセス。全体の総括と今後の改善点
参照:スプリントの流れ
[fe23-40]
スクラムチームにおけるプロダクトオーナーが責任をもつのはどれか。
- ア 生み出されるプロダクトの価値を最大化するために,プロダクトバックログのアイテムを作成し,並び替える。
- イ 完成の定義を忠実に守ることにより品質を作り込み,利用可能なインクリメントを完成させる。
- ウ スプリントの計画を作成する。
- エ チームのリーダーとして,自己管理型で機能横断型のチームのメンバーをコーチする。
【解答】
正解:ア
アは○。プロダクトオーナー
イ・ウは×。スクラムチーム
エは×。スクラムマスター
参照:スクラム開発の組織
[ki211-17]
[fe23-41][ki152-19][sd07-14][su05-10]
図に示すとおりに作業を実施する計画であったが,作業Aで1日の遅れが生じた。各作業の費用増加率を表の値とするとき,当初の予定日数で終了するために掛かる増加費用を最も少なくするには,どの作業を短縮すべきか。ここで,費用増加率とは,作業を1日短縮するのに要する増加費用のことである。

ア B イ C ウ D エ E
【解答】
正解:エ
クリティカルパス:A→B→E→G
このなかで費用勾配が最小のものはE →エが〇
参照:CPM
[fe23-42]
ソフトウェア開発の見積りに使われるファンクションポイント法に関する記述として,適切なものはどれか。
- ア ソースプログラムの行数を基準に,アルゴリズムの複雑さを加味して,ソフトウェアの開発期間を見積もる。
- イ ソフトウェアの規模を基準に,影響要因を表す補正係数を使って,ソフトウェアの開発工数とコストを見積もる。
- ウ 単位規模当たりの潜在バグ数を予想することによって,ソフトウェアの品質を見積もる。
- エ 帳票数,画面数,ファイル数などのデータを基に,システム特性を考慮して,ソフトウェアの規模を見積もる。
【解答】
[fe23-43]
情報システムの障害対策の一つである縮退運用の説明はどれか。
- ア システムを一斉に停止させるのではなく,あらかじめ決められた手順で段階的に停止させること
- イ 実行中のジョブが異常終了したとき,他のジョブに影響を与えないように,システムの運用を続行すること
- ウ 障害箇所を切り離し,機能又は性能が低下してもシステムを稼働させ続けること
- エ 障害が発生した時点で,その後に実行する予定のジョブのスケジュールを変更すること
【解答】
正解:ウ
縮退運用=フォールバック:障害部分を切り離て,機能の制限,性能の低下はあるが,システム全体としてはサービスを継続する。→ウが○
アは×。計画的シャットダウン=グレースフルシャットダウン
イは×。分割=パーティショニング
エは×。リカバリ処理
[fe23-44][fe071-49]
電源の瞬断に対処したり,停電時にシステムを終了させるのに必要な時間だけ電力を供給することを目的とした装置はどれか。
ア AVR イ CVCF ウ UPS エ 自家発電装置
【解答】
正解:ウ
アは×。AVR(Automatic Voltage Regulator):自動電圧調整器(電源供給とは無関係)
イは×。CVCF(Constant-Voltage Constant-Frequency:定電圧定周波数供給装置(電源供給とは無関係)
ウは○。UPS(Uninterruptible Power Supply):無停電電源装置
エは×。自家発電装置だけでは,瞬断に切り替えできない
参照:UPS
[fe23-45]
A社では,従業員が自宅のPCからインターネット経由で自社のネットワークに接続して仕事を行うテレワーキングの実施を計画している。A社が定めたテレワーキング運用規程について,情報セキュリティ管理基準(平成28年)に従って監査を実施した。判明した事項のうち,監査人が,指摘事項として監査報告書に記載すべきものはどれか。
ア テレワーキング運用規程に従うことを条件に,全ての従業員が利用できる。
イ テレワーキングで従業員が使用するPCは,A社から支給されたものに限定する。
ウ テレワーキングで使用するPCへのマルウェア対策ソフト導入の要不要は,従業員それぞれが判断する。
エ テレワーキングで使用するPCを,従業員の家族に使用させない。
【解答】
正解:ウ
問題文の趣旨は「次のうち,情報セキュリティ管理基準では認めていないものはどれか」である。ア・イ・エは制限事項であり,基準がこのような制限をするなとしているはずがない。
それに対して,ウの否定は「マルウェア対策ソフト導入は従業員に任せるな」となる。
→が○。
[fe23-46][ki142-23]
IT投資の評価手法のうち,バランススコアカードを用いた手法を説明したものはどれか。
- ア IT投資の効果をキャッシュフローから求めた正味現在価値を用いて評価することによって,他の投資案件との整合性を確保する。
- イ IT投資をその性質やリスクの共通性によってカテゴリに分類し,カテゴリ単位での投資割合を評価することによって,経営戦略とIT投資の整合性を確保する。
- ウ 財務,顧客,内部業務プロセスなど複数の視点ごとにIT投資の業績評価指標を設定し,経営戦略との適合性を評価することによって,IT投資効果を多面的に把握する。
- エ 初期投資の価値に加えて,将来において選択可能な収益やリスクの期待値を,金融市場で使われるオプション価格付け理論に基づいて評価する。
【解答】
[fe23-47]
ハイブリッドクラウドの説明はどれか。
- ア クラウドサービスが提供している機能の一部を,自社用にカスタマイズして利用すること
- イ クラウドサービスのサービス内容を,消費者向けと法人向けの両方を対象とするように構成して提供すること
- ウ クラウドサービスのサービス内容を,有償サービスと無償サービスとに区分して提供すること
- エ 自社専用に使用するクラウドサービスと,汎用のクラウドサービスとの間でデータ及びアプリケーションソフトウェアの連携や相互運用が可能となる環境を提供すること
【解答】
正解:エ
エは○。ハイブリッドクラウド(Hybrid cloud):二つ以上の異なるクラウドインフラストラクチャ(プライベート,コミュニティまたはパブリック)の組み合わせ
ア・イ・ウは×。これらはサービス顧客が複数あるということでハイブリッドとはいわない。
[fe23-48][ki182-25]
ある企業が,AIなどの情報技術を利用した自動応答システムを導入して,コールセンタにおける顧客応答を無人化しようとしている。この企業が,システム化構想の立案プロセスで行うべきことはどれか。
- ア AIなどの情報技術の動向を調査し,顧客対応における省力化と品質向上など,競争優位を生み出すための情報技術の利用方法について分析する。
- イ AIなどを利用した自動応答システムを構築する上でのソフトウェア製品又はシステムの信頼性,効率性など品質に関する要件を定義する。
- ウ 自動応答に必要なシステム機能及び能力などのシステム要件を定義し,システム要件を,AIなどを利用した製品又はサービスなどのシステム要素に割り当てる。
- エ 自動応答を実現するソフトウェア製品又はシステムの要件定義を行い,AIなどを利用した実現方式やインタフェース設計を行う。
【解答】
正解:ア
AIや自動応答システムには関係しない。共通フレーム関連の問題である。
アは○。実現可能性→企画プロセス>システム化計画の立案プロセス
イは×。品質要件定義→要件定義プロセス>要件の識別
ウは×。システム要素に割り当て→システム開発プロセス>システム要件定義プロセス
エは×。実現方式やインタフェース設計→ソフトウェア実装プロセス>ソフトウェア要件定義プロセス
参照:共通フレーム テクニカルプロセス
[fe23-49][ki141-26]
ダイバーシティマネジメントの説明はどれか。
- ア 従業員が仕事と生活の調和を図り,やりがいをもって業務に取り組み,組織の活力を向上させることである
- イ 性別や年齢,国籍などの面で従業員の多様性を尊重することによって,組織の活力を向上させることである。
- ウ 自ら設定した目標の達成を目指して従業員が主体的に業務に取り組み,その達成度に応じて評価が行われることである。
- エ 労使双方が労働条件についての合意を形成し,協調して収益の増大を目指すことである。
【解答】
[fe23-50][fe112-69]
マーケティングミックスの説明はどれか。
- ア 顧客市場をある基準で細分化し,その中から最も競争優位に立てる市場を選定すること
- イ 市場の成長率と自社の相対的市場シェアの組合せから,各事業の位置づけを明確にし,それぞれの事業の今後の施策を検討すること
- ウ 製品戦略,価格戦略,チャネル戦略,プロモーション戦略などを適切に組み合わせて,自社製品を効果的に販売していくこと
- エ 導入期,成長期,成熟期,衰退期のそれぞれにおいて,市場や競合商品などとの関係を意識した,適切な施策を採っていくこと
【解答】
[fe23-51]≒[ad062-63][sd04-34]
SFAを説明したものはどれか。
- ア 営業活動にITを活用して営業の効率と品質を高め,売上・利益の増加や,顧客満足どの向上を目指す方法である。
- イ 卸売業・メーカーが小売店の経営活動を支援することによって,自社との取引量の拡大につなげる手法・概念である。
- ウ 企業全体の経営資源を有効かつ総合的に計画して管理し,経営の効率向上を図るための手法・概念である。
- エ 消費者向けや企業間の商取引を,インターネットなどの電子的なネットワークを活用して行う手法・概念である。
【解答】
[fe23-52][fe082-70]
ERPを説明したものはどれか。
- ア 営業活動にITを活用して営業の効率と品質を高め,売上・利益の大幅な増加や,顧客満足度の向上を目指す手法・概念である。
- イ 卸売業・メーカが小売店の経営活動を支援することによって,自社との取引量の拡大につなげる手法・概念である。
- ウ 企業全体の経営資源を有効かつ総合的に計画して管理し,経営の効率向上を図るための手法・概念である。
- エ 消費者向けや企業間の商取引を,インターネットなどの電子的なネットワークを活用して行う手法・概念である。
【解答】
[fe23-53]≒[sd03-45]
3PL(3rd Party Logistics)の説明として,適切なものはどれか。
- ア 購買,生産,販売及び物流の一連の業務を,企業間で全体最適の視点から見直し納期短縮や在庫削減を図る。
- イ 資材の調達から生産,保管,販売に至るまでの物流全体を,費用対効果が最適になるように総合的に管理し,合理化する。
- ウ 電子・電機メーカーから,製品の設計や資材調達,生産,物流,修理などを一括して受託する。
- エ 物流業務に加え,流通加工なども含めたアウトソーシングサービスを行い,また荷主企業の物流企画も代行する。
【解答】
正解:エ
アは×。SCM
イは×。(一般的な)物流管理システム
ウは×。IDM(Integrated Device Manufacturer)
エは○。3PL
[fe23-54]
イノベータ理論では,消費者を新製品の購入時期によって,イノベータ,アーリーアダプタ,アーリーマジョリティ,レイトマジョリティ,ラガードの五つに分類する。アーリーアダプタの説明として,適切なものはどれか。
- ア 新しい製品及び新技術の採用には懐疑的で,周囲の大多数が採用している場面を見てから採用する層
- イ 新商品,サービスなどを,リスクを恐れず最も早い段階で受容する層
- ウ 新商品,サービスなどを早期に受け入れ,消費者に大きな影響を与える層であり,流行に敏感で,自ら情報収集を行い判断する層
- エ 世の中の動きに関心が薄く,流行が一般化してからそれを採用することが多い層であり,場合によっては不採用を貫く,最も保守的な層
【解答】
正解:ウ
アは×。レイトマジョリティ
イは×。イノベーター
ウは○。アーリーアダプタ
エは×。ラガード
参照:イノベーター理論
[fe23-55][ki181-28][fe162-72][su08-45][su06-47][ad031-75]
図は,製品Aの構成部品を示している。この製品Aを10個生産する場合,部品Cの手配数量は何個になるか。ここで,( )内の数字は上位部品1個当たりの所要数量であり,部品Cの在庫は5個とする。
A(1)
┌────┴─────┐
B(2) C(1)
┌────┼─────┐
D(1) E(1) C(1)
ア 15 イ 20 ウ 25 エ 30
【解答】
正解:ウ
Aを10個→Bを20個,Cを10個
└→ Cを20個,Dを20個,Eを20個
合計 30個
在庫 -5個
手配数量 25個 →ウが〇
参照:「MRP:所要資材計画」
[fe23-56][fe182-74]
CIOの説明はどれか。
ア 経営戦略の立案及び業務執行を統括する最高責任者
イ 資金調達,財務報告などの財務面での戦略策定及び執行を統括する最高責任者
ウ 自社の技術戦略や研究開発計画の立案及び執行を統括する最高責任者
エ 情報管理,情報システムに関する戦略立案及び執行を統括する最高責任者
【解答】
正解:エ
アは×。CEO
イは×。CFO
ウは×。CTO
エは○。CIO
参照:CXO
[fe23-57][ad082-74]
定量発注方式における経済的発注量は600個であった。発注から納入までの調達期間は5日であり,安全在庫量が30個である場合,この購買品目の発注点は何個か。ここで,1日の平均消費量は50個であるとする。
ア 220 イ 250 ウ 280 エ 300
【解答】
正解:ウ
発注点=1日の平均消費量×調達期間+安全在庫量
=50×5+30=280個 →ウが○
(「経済的発注量は600個」は計算には無関係,ヒッカケ?)
参照:定量発注方式
[fe23-58]
バスタブ曲線を説明したものはどれか。
- ア 抜取り検査において,,横軸にロットの不良率,縦軸にロットの合格率をとると,ある不良率のロットが合格する確率を知ることができる。不良率が高くなると合格率は下がる。
- イ プログラムのテストにおいて,横軸にテスト時間,縦軸に障害累積数をとると,その形状は時間の経過に伴って増加率が次第に高くなり,ある時点以降は増加率が次第に鈍化し,一定の値に漸近していく。
- ウ 横軸に時間,縦軸に故障率をとって経過を記録すると,使用初期は故障が多く,徐々に減少して一定の故障率に落ち着く。更に時間が経過すると再び故障率は増加する。
- エ 横軸に累積生産量,縦軸に生産量1単位当たりのコストをとると,同一製品の累積生産量が増加するにつれて生産量1単位当たりのコストが逓減していくという経験則を表す。
【解答】
[fe23-59]
新製品の設定価格とその価格での予測需要との関係を表にした。 最大利益が見込める新製品の設定価格はどれか。 ここで,いずれの場合にも,次の費用が発生するものとする。
固定費:1,000,000円
変動費:600円/個>br>
新製品の設定価格(円) 新製品の予測需要(個)
1,000 80,000
1,200 70,000
1,400 60,000
1,600 50,000
ア 1,000 イ 1,200 ウ 1,400 エ 1,600
【解答】
正解:エ
利益=(販売価格-変動費)*予測需要 - 固定費
ア: (1,000 - 600)×80,000 - 1,000,000 = 31,000,000
イ: (1,200 - 600)×70,000 - 1,000,000 = 41,000,000
ウ: (1,400 - 600)×60,000 - 1,000,000 = 47,000,000
エ: (1,600 - 600)×50,000 - 1,000,000 = 49,000,000 最大 →エが○
[fe23-60][fe081-80]
ボリュームライセンス契約を説明したものはどれか。
- ア 企業などソフトウェアの大量購入者向けに,インストールできる許諾数をあらかじめ取り決め,ソフトウェアの使用を認める契約
- イ 使用場所を限定した契約であり,特定の施設の中であれば台数や人数に制限なく使用が許される契約
- ウ ソフトウェアをインターネットからダウンロードしたとき画面に表示される契約内容に同意するを選択することによって,使用が許される契約
- エ 標準の使用許諾条件を定め,その範囲で一定量のパッケージの包装を解いたときに,権利者と購入者との間に使用許諾契約が自動的に成立したとみなす契約
【解答】