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ck17 中小企業診断士一次試験
経営情報システム 平成29年度


[ck17-01]

パーソナルコンピュータ(PC)内部には、バスやインタフェースと呼ばれる伝送経路がある。その機能改善によりスループットの向上が期待できるので、PCの導入に当たっては、伝送経路の機能にも配慮すべきである。
 この伝送経路の仕組みに関する以下の文章の空欄A〜Dに当てはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

データやプログラムは、PC内部のマザーボードで発生する[ A ]と同期を取りながら、バス上で伝送される。CPUと主記憶装置の間でそれらを伝送するシステムバスは[ B ]、データバス、コントロールバスから構成されている。
 PCの入出力バスと[ C ]やDVD装置を接続し、それらをオペレーティングシステムの起動ディスクとして利用する場合に使用できる代表的なインタフェースはSATAである。
 PCのシステムバスに接続された[ D ]インタフェースは、これまで主にグラフィックスボードなどを装着するために利用されてきたが、このインタフェースに装着できるSSDを使用すると、データなどの読み書き速度やPCの起動速度が向上する。

[解答群]
 ア A:クロック B:アドレスバス C:HDD   D:PCI Express
 イ A:クロック B:パラレルバス C:SSD   D:mSATA
 ウ A:パルス  B:シリアルバス C:ブルーレイ D:NVMe
 エ A:パルス  B:パラレルバス C:microSD   D:IEEE 1394

【解答】

正解:ア

  • Aはクロック
    PC内での動作は、すべて制御装置からのクロックに同期する。制御装置はCPU内部にあり、CPUはマザーボードに取り付けられている。
    パルスとは、一定の幅を持った矩形波のことであり、その幅の逆数がクロックに近い概念になるが、PC動作には、あまり使われない用語である。
  • Bはアドレスバス
    主記憶装置のアドレスなどを送る伝送路。
    シリアルバスとパラレルバスは転送方式の用語。シリアルバスは1ビットずつ転送する方式で、パラレルバスは複数ビット(8バイト、32ビットなど)を同時に転送する方式。
  • CはHDD、SSDブルーレイ
    SATAは主に内蔵の磁気ディスクや光ディスクに用いられるシリアル接続インタフェース
    microSDをパソコンに直接接続するインターフェースはUHSやビデオスピードクラス
  • DはPCI Express、NVMe
    従来はSATAを用いていたが、より高速なPCI ExpressやNVMeが使われるようになった。
    mSATAは、ノートパソコンとカード型SSDの接続SATA
    IEEE1394は、USBと同様に、主に外部機器との接続に用いる汎用的なインタフェース。ここでは内蔵機器を対象としているようなので不適切

したがって、アが〇

[ck17-02]

業務にPCを導入しようとするとき、処理速度を検討する必要がある。PCの処理速度は多くの要因によって変化し、その評価尺度もさまざまである。
 PCの処理速度や評価尺度に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ア 実際に使用するアプリケーションの処理内容を想定し、それらに特有な命令を組み合わせた命令ミックスを用いて性能評価することをMIPSと呼ぶ。
  • イ 数値演算を行う場合、同じ数値を整数として演算する場合に比べ小数点付き数値として演算する方が処理が遅いのは、浮動小数点を用いる仕組みを使用しているためである。
  • ウ 整数演算の命令を実行させ、1秒間に実行できた命令数を表す指標がFLOPSで、この逆数が平均命令実行時間である。
  • エ 単位時間当たりの命令実行数はCPUのクロック周波数の逆数で表される。この値が大きく、またCPI(Cycles Per Instruction)の値も大きいほど高速にプログラムが実行できる。

【解答】

正解:イ

アは×。ギプソンミックス/コマーシャルミックスなどの命令ミックス→参照:「コンピュータの性能評価方法」
イは〇。→参照:浮動小数点
ウは×。整数演算ではMIPS、実数(浮動小数点)演算がFLOPS→参照:「コンピュータの性能評価方法」
エは×。命令実行数は、クロック周波数が大で、CPIが小さいほど大きい。→参照:「CPUの仕組み」

[ck17-03]

コンピュータの出力装置として使用するプリンタには印字方法の異なる製品があり、業務の用途に応じて使い分ける必要がある。
 プリンタの特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ア インクジェットプリンタは、細いノズルから液体インクを用紙に噴出して印刷する。カラー印刷する場合は、黒色に加えて、シアン、マゼンタ、イエローのインクの濃度を調節して印刷する。色の再現性能が高く、写真やポスターの印刷に向いている。
  • イ ドットインパクトプリンタはプリンタヘッドのピンにより活字のような印影を形作り、カーボンリボンの上から強打することでカーボンを用紙に転写して印刷する。複写伝票に印字できる唯一の仕組みであるが、文字以外の画像などの印刷はできない。
  • ウ 熱転写プリンタは、インクリボンから熱で発色する染料を用紙に転写した後、熱を加えて発色させる。フルカラーの印刷はできないが、与える温度を変えることで異なった発色が可能である。動作音が静かで、構造が簡素なため小型軽量化しやすくハンディターミナルなどにも用いられる。
  • エ レーザプリンタでカラー印刷可能な機器は、黒色に加えて、シアン、マゼンタ、ブルーのドラムを内蔵し、各色のトナーを紙面に転写し、最後に定着機でレーザ照射してトナーを固定する。印刷速度が高速で、事業所での文書や書類の印刷に利用される。

【解答】

正解:ア

  • アは〇。設問文の通り。
  • イは×。ピンの組合せによって印刷するので、図形も印刷できる。(活字)インパクトプリンタも複写伝票に印字できる。
  • ウは×。インクを塗布したインクリボンに熱した印字ヘッドを押し当て、インクを溶かして紙に転写する。カラー印刷の場合は原色(3色+黒)の数だけインクリボンを用意する。
  • エは×。ドラムは一つだけ。3色+黒のトナーを個別にドラムに付着して4パスで印刷する方式と、4色と同時に付着して1パスで印刷する方法がある。レーザー光はドラムに静電潜像を作像するのに用い、その電荷のある部分にトナーが付着する。転写は転写紙の裏側からトナーと逆の電荷をかけてドラムへ転写紙を吸着させることで行われる。

参照:「プリンタ」

[ck17-04]

スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末では、文字などの入力を行う場合、種類の異なる入力画面がソフトウェアによって表示され、その画面をタッチすることで入力を行う。
 この入力に関する以下の文章の空欄A〜Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

ひらがな、アルファベット、数字や記号などの入力画面が[ A ]の形で表示される場合、全ての文字や記号を表示する枠数を確保できないので、1枠に複数の文字や記号を割り当てている。その1枠を複数回タッチして入力するのが[ B ]入力で、タッチ後に上下左右にスライドさせるのが[ C ]入力である。
 タブレットのように画面が大きく、PCのハードウェアキーボードと同じキー配列で入力を行いたい場合は[ D ]配列という設定を選べば良い。

[解答群]
 ア A:101配列    B:フリック   C:トグル    D:JIS
 イ A:チェックボックス B:フリック   C:ジェスチャー D:106
 ウ A:テンキー     B:ジェスチャー C:トグル    D:Godan
 エ A:テンキー     B:トグル    C:フリック   D:QWERTY

【解答】

正解:エ

キーに関する用語

  • 101配列:101個のキーがあるPCのキーボードに使われる配列。いつつかのキーが追加されたものも101配列ということがある。
  • 106配列:101配列に、日本語入力で用いる「変換」「無変換」「カタカナ/ひらがな」などのキーを追加したもの
  • QWERTY:PC用のキーボードでは左上から順にQWERTYと並ぶ。このような配置になっている配列の通称
  • JIS配列:QWERTYに「かな」を加えた配列。かな入力に使う。
  • Godan配列:スマートフォン用に画面入力するための配列。「あいうえお」と「かさたなはまやらわ」の」キーがあり、2つのキーで1文字が入力できる。
  • テンキー:0~9の数字からなるキー

スマートフォンは画面が小さいので、「あかさたなはまやらわ」が4×3個のキーが表示される。例えば「く」を入力するには、まず「か」を押して、なんらかの操作をして「く」を決定する。その「何らかの操作には次のものがある。

  • トグル:「か」を数回押すと「き」→「く」のように変わる。携帯電話ではこれが主であった。
  • フリック:「か」をタッチすると、周囲にか行が表示されるので、「く」方向に指を払う。
  • ジェスチャー:Godan配列ならば「か」を押したまま「う」へ指を滑らして押せば「く」になる。英字配列なら、KとUの間に同様な操作をすればよく、1回に多数のキーについて行うことができる。

A:チェックボックスは、□にレを入れて選択するので、ここでの候補にはならない→ア・ウ・エが〇
B:「複数回タッチ」→トグル(エ)
C:「上下左右にスライドさせる」→フリック(エ)
D:「PCのハードウェアキーボードと同じキー配列」→Godanではない→ア・イ・エが〇
したがって、エが〇

[ck17-05]

オペレーティングシステム(OS)は、制御プログラム、言語プロセッサおよびユーティリティ(サービスプログラムとも呼ばれる)で構成される。
 OSの基本機能に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ア 言語プロセッサには、コンパイラ、インタプリタなどがある。コンパイラは、高水準言語で記述されたプログラムを機械語のオブジェクトプログラムに変換する言語プロセッサである。
  • イ タスク管理とジョブ管理は、制御プログラムの基本機能である。タスク管理は、プログラムの実行単位を1つのタスクとして、その処理順序を監視・制御することであり、ジョブ管理は、タスクを細分化したジョブにCPUや主記憶などの資源をいかに割り付けるかを管理することである。
  • ウ デバイスドライバは、入出力装置などを操作・管理するプログラムであり、制御プログラムの中に組み込まれている。従って、新しいデバイスドライバが必要になった場合、OSの再インストールが必要となる。
  • エ ユーティリティは、制御プログラムおよび言語プロセッサを代替する機能を持ち、これによってOSは安定して稼働できるようになる。

【解答】

正解:ア

アは〇。→参照:「言語プロセッサによる翻訳」(厳密にはオブジェクトプログラムはアセンブラなどの中間言語であり、リンカーにより実行可能な機械語になるのであるが、他設問は明らかに×なので、アを〇にした)
イは×。タスク管理とジョブ管理が逆→参照:「ジョブとプロセス(タスク)」
ウは×。デバイスドライバはOSの一種のプラグインソフトウェアとして動作する。OSを変更するとデバイスドライバを再インストールする必要があるが、デバイスドライバを変更しても、OSの再インストールは不要→参照:「ソフトウェアの体系」
エは×。エディタやディスク圧縮ソフトなどのプログラムであり、制御プログラムおよび言語プロセッサなどの基本機能はもたない。→参照:「ソフトウェアの体系」

[ck17-06]

業務処理には表計算ソフトウェアがよく利用されるが、プログラムを作成することによって、より効率的に業務を遂行できる場合がある。プログラム作成において変数を利用する際、データ型の定義が行われる。このデータ型の定義の仕方により、演算速度や演算誤差に影響を及ぼすことがある。
 このデータ型定義に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ア 小数点付きデータについて、適切なデータ型を定義することによって、演算誤差を取り除くことができる。
  • イ 数値を格納する変数のデータ型を定義すれば、2進数による内部表現が区別され、演算の精度や速度にも影響が出る。
  • ウ データ型を定義した変数を配列宣言して利用する場合、そのデータの格納領域は外部記憶装置に確保される。
  • エ 変数のデータ型を定義すれば、データ型ごとに変数名索引リストが作成されるので、演算速度の向上に役立つ。

【解答】

正解:イ

  • アは×。倍精度浮動小数点数と宣言することにより、演算精度はよくなるが、誤差を取り除く(誤差の発生そのものを防ぐ)ことはできない。
  • イは〇。変数が整数なのか浮動小数点数なのかにより計算方法が異なる。本来は整数計算でよいのに浮動小数点数の計算をするようなことが防げる。→参照:「データの内部表現」
  • ウは×。型宣言の有無によらず、スカラー/配列によらず、データの格納媒体は変わらない。
  • エは×。データ型別に仕分けした変数名索引リストは存在しない。コンパイル時に変数名と格納アドレスの対応が作られ、それぞれの型に従ったオブジェクトプログラムが作成されるのであり、リスト云々は演算速度には無関係である。

参照:「データ型」

[ck17-07]

Webコンテンツを多くのネット利用者に閲覧してもらうためには、検索サイトの仕組みを理解して利用することが重要である。
 それに関する以下の文章の空欄A〜Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

検索サイトは、インターネット上にあるWebサイト内の情報を[ A ]と呼ばれる仕組みで収集し、検索用のデータベースに登録する。
 検索サイトに対して利用者からあるキーワードで検索要求が出された場合、検索サイトは、独自の[ B ]によって求めた優先度をもとに、その上位から検索結果を表示している。
 Web サイト運営者は、Webコンテンツの内容が検索結果の上位に表示されるような施策を行う必要があり、[ C ]対策と呼ばれる。これにはブラックハット対策と[ D ]対策がある。

[解答群]
 ア A:ガーベージ B:アルゴリズム C:SERP D:ホワイトハット
 イ A:クローラ  B:アルゴリズム C:SEO  D:ホワイトハット
 ウ A:クローラ  B:ハッシュ   C:KGI  D:ブルーハット
 エ A:スパイダー B:メトリクス  C:SEM  D:グレーハット

【解答】

正解:イ

ガーベージ:ゴミのこと。役に立たない検索結果のことだろうか?
クローラ:ロボット型検索エンジンでのWebページ収集ロボット→Aはクローラ
スパイダー:Webページをダウンロード取り込む機能。ロボットの一部ともいえる。
アルゴリズム:検索エンジンでの優先順位付けの方法→Bはアルゴリズム
ハッシュ:暗号化手段の一つだが検索サイトとは無関係(だと思う)
メトリクス:インデクサによる元データを収集して、加工に適したデータに変換したもの。
SERP:検索結果の表示ページ
SEO:検索結果の上位に表示されるような施策→CはSEO
KGI:重要目標達成指標。SEOによる売上高や成約数などの目標値など
SEM:検索エンジンから自社サイトへの訪問者を増やすマーケティング手法
ホワイトハット:正当なアプローチによるSEO⇔ブラックハット→Dはホワイトハット
ブルーハット、グレーハット:検索エンジン関連用語として、私は知らない
したがって、イが〇

[ck17-08]

自社のWeb サイトを近年の開発技術や新しい考え方を用いて魅力的にすることができれば、さまざまな恩恵がもたらされる。
 それに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ア AR(拡張現実)とは人工知能技術を指し、これをWebサイトに組み込むことができれば、顧客がWebサイトを通じて商品を購入する場合などの入力支援が可能となる。
  • イ IoTとはモノのインターネットと呼ばれ、今後、インターネットは全てこの方式に変更されるので、既存の自社のWebサイトを変更しなくても顧客が自社商品をどのように使っているかをリアルタイムに把握できるようになる。
  • ウ MCN(マルチチャンネルネットワーク)とは、自社のWebサイトを介して外部のWebサイトにアクセスできる仕組みを指し、自社のWebサイトにゲートウェイの機能を持たせることができる。
  • エ ウェアラブルデバイスとは身につけられるデバイスを指し、それを介して顧客の日々の生活、健康、スポーツなどに関わるデータを自社のWebサイトを経由してデータベースに蓄積できれば、顧客の行動分析をより緻密かつリアルタイムにできるようになる。

【解答】

正解:エ

問題文は将来の可能性を前提としているので、全ての設問に「できない」と決めつけることはできない。ここでは、私の主観で解答する。

  • アは×。ARは、通常はウェアラブルデバイスなどにより、現実世界にITによる情報を付加する技術。購買入力支援に適用するには、特殊な場合を除けば、コストパフォーマンスの面で現在時点では無理がある。
  • イは×。IoTを適用するには、消費者の機器(膨大な数)を自社コンピュータと接続して解析する必要がある。現行のWebサイトは自社から相手を呼び出すことはできないし、機器からWebサイトを自動的に呼び出すのは、法的にも問題があろう。
  • ウは×。MCNとは、YouTube登録チャンネルをカテゴリ毎にまとめるネットワーク。再生回数で金銭を得るYouTuberを支援する業者を指すことが多い。設問文は、Webサービスマッシュアップに近い。
  • エは〇。ウェアラブルデバイスにより、位置情報や健康情報を管理サービスに送付することができる。しかし、個人情報保護の観点から健全な実現には課題も多い。

[ck17-09]

業務処理のためには、多くの場合、データベース(DB)が利用される。DBをネットワーク環境下で利用する場合、さまざまな端末からトランザクション処理要求を受け付けるため、多くの負荷が集中することもある。このような状態の中でのDBの効率的な運用や障害対策などのための仕組みが用意されている。
 そのような仕組みに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ア DB運用中に表のデータ項目の追加・削除や新たな表追加が必要となり、DBの論理構造の再構築を行う場合は、SQL文のREBUILD命令において必要なパラメータを指示して実行する。
  • イ DBの更新処理を行う場合は、ロックと呼ばれる排他制御が行われる。このロックをかける範囲をロック粒度と呼び、ロック粒度が大きいと排他制御のための処理のオーバヘッドが大きくなる。
  • ウ DBの障害回復には、バックアップファイルを利用するロールフォワードとデータ更新状況を記録したものを利用するロールバックの仕組みがある。
  • エ クライアント端末からWebサーバを経由してDBサーバに対して更新作業を行う際、まずDBサーバに対して更新作業が可能かどうかを問い合わせることを2相のコミットメントと呼ぶ。

【解答】

正解:ウ

アは×。表の項目追加や削除は ALTER TABLE命令→参照:「データベースの種類」(私はREBUILD命令の存在を知らない)
イは×。例えば粒度が大とはファイル全体、粒度が小とはそのなかの一つの要素→参照:「排他制御」
ロック粒度が大→ロックが発生する確率は大きくなるが、その処理は単純になる→オーバヘッドが大になるか小になるかは断定できない
ウは○。→参照:「バックアップ/リカバリー」
エは×。2相のコミットメントとは、更新処理に関係する全て処理の更新可能性を検査して、全てが可能なときに更新処理を実行すること→参照:「排他制御」

[ck17-10]

下表は、ある日の東京、大阪、名古屋、九州の各支店の菓子AからEの売上表である。
 この表に適用したSQL文とその結果を示したものの組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
               菓子売上
   商品番号 商品名  東京支店 大阪支店 名古屋支店 九州支店
   P0001  菓子A  3,000   4,000   2,000    4,000
   P0002  菓子B  5,000   2,500   6,000    1,500
   P0003  菓子C  2,900   3,000   4,000    4,000
   P0004  菓子D  3,500   4,100   2,900    3,500
   P0005  菓子E  2,000   2,500   3,500    5,000
[解答群]
 ア [SQL文]
  SELECT 商品名 FROM 菓子売上
   WHERE 東京支店 >= 3500 and 大阪支店 >= 3500 or 名古屋支店 >= 3500
     and 九州支店 >= 3500
  [結果]
   菓子C,菓子D,菓子E
 イ [SQL文]
  SELECT 商品名 FROM 菓子売上
   WHERE 東京支店 > 2500 and 大阪支店 > 2500 and 名古屋支店 >= 2500
     and 九州支店 > 2500
  [結果]
   菓子D
 ウ [SQL文]
  SELECT 商品名 FROM 菓子売上
   WHERE 東京支店 > 3500 and (大阪支店 > 3500 or 名古屋支店 > 3500)
     and 九州支店 > 3500
  [結果]
   菓子A,菓子B,菓子E
 エ [SQL文]
  SELECT 商品名 FROM 菓子売上
   WHERE 東京支店 + 大阪支店 + 名古屋支店 + 九州支店 >= 14000
  [結果]
   菓子D

【解答】

正解:ア


 条件名→  α    β    γ     δ
 商品名  東京支店 大阪支店 名古屋支店 九州支店
      > 3500  > 3500  > 3500  > 3500
 菓子A  3,000  〇4,000   2,000   〇4,000
 菓子B  5,000   2,500  〇6,000    1,500
 菓子C  2,900   3,000  〇4,000   〇4,000
 菓子D 〇3,500  〇4,100   2,900   〇3,500
 菓子E  2,000   2,500  〇3,500   〇5,000
 与条件=α and β or γ and δ
    =(α and β) or (γ and δ) ・・・ or より and のほうが優先順位が上
    =(菓子D)または(菓子C、菓子E)
    =菓子D、菓子C、菓子E →アは〇
念のため、イ、ウ、エが×のことを確認する。

 条件名→  α    β    γ     δ
 商品名  東京支店 大阪支店 名古屋支店 九州支店
      > 2500   > 2500  > 2500   > 2500
 菓子A 〇3,000  〇4,000   2,000   〇4,000
 菓子B 〇5,000   2,500  〇6,000    1,500
 菓子C 〇2,900  〇3,000  〇4,000   〇4,000
 菓子D 〇3,500  〇4,100  〇2,900   〇3,500
 菓子E  2,000   2,500  〇3,500   〇5,000
 与条件=α and β and γ and δ
    =すべてが〇のもの
    =菓子C、菓子D→イは×

 条件名→  α    β    γ     δ
 商品名  東京支店 大阪支店 名古屋支店 九州支店
      > 3500   > 3500  > 3500   > 3500
 菓子A  3,000  〇4,000   2,000   〇4,000
 菓子B 〇5,000   2,500  〇6,000    1,500
 菓子C  2,900   3,000  〇4,000   〇4,000
 菓子D  3,500  〇4,100   2,900    3,500
 菓子E  2,000   2,500   3,500   〇5,000
 与条件=α and (β or γ) and δ
    =菓子B かつ (菓子A、菓子D) かつ (菓子A、菓子C、菓子E)
    =全てにあるもの
    =該当なし →ウは×

 商品名  東京支店 大阪支店 名古屋支店 九州支店  合計
 菓子A  3,000   4,000   2,000    4,000   13,000
 菓子B  5,000   2,500   6,000    1,500  〇15,000
 菓子C  2,900   3,000   4,000    4,000   13,900
 菓子D  3,500   4,100   2,900    3,500   14,000
 菓子E  2,000   2,500   3,500    5,000   13,000
 与条件=合計 > 14,000
    =菓子B →エは×

[ck17-11]

インターネットを利用している事業所で、ネットワークに接続された端末や周辺機器の設置場所変更や増設を行おうとする場合、そのために使用するネットワーク機器の選定や各種設定作業が必要となる。
 このような場合のネットワーク管理に関する以下の文章の空欄A〜Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

事業所においてインターネット接続を行い、グローバルIPアドレスをプライベートIPアドレスに変換して運用する場合は、IPアドレスと[ A ]を用いて変換する[ B ]機能を持つルータを設置すればよい。
 PC設置場所の変更への対応やタブレットなどの利用を考慮する場合、それらの機器が自社のLANに接続された時のみ、空いているプライベートIPアドレスを使用する[ C ]機能を利用するようにルータを設定することで、IPアドレスの使用数の節約が図れる。
 事業所内の有線LANに接続する端末や周辺機器を増やしたい場合、[ D ]を使用して通信相手を識別するスイッチングハブをカスケード接続すれば通信トラフィックを軽減できる。

[解答群]
 ア A:MACアドレス  B:NAPT  C:DMZ  D:ルーティングテーブル
 イ A:サブネットマスク B:DNS   C:DMZ  D:ポート番号
 ウ A:ポート番号    B:NAPT  C:DHCP D:MACアドレス
 エ A:ポート番号    B:PPPoE C:IPルーティング D:ルーティングテーブル

【解答】

正解:ウ

グローバルIPアドレスをプライベートIPアドレスに変換する機能には、NAT(Network Address Translation)とNAPT(Network Address and Port Translation)がある。解答群にあるのはNAPTだけ。→BはNAPT
NAPTでは、1つのグローバルIPアドレスの1つのポート番号の組み合わせを一つのプライベートIPアドレスに割り当てる。→Aはポート番号
参照:「グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレス」
プライベートIPアドレスの自動付加機能はDHCP→CはDHCP
LAN内でPCを特定するものはMACアドレス→DはMACアドレス
したがってウが〇

他の用語: サブネットマスクDNSPPPoEDMZIPルーティングルーティングテーブル

[ck17-12]

スマートフォンやタブレットなどは、ネットワークに接続して利用することを前提としている。
 こうした端末のネットワーク利用に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ア LTEとは、プラチナバンドを周波数帯域として使うモバイル通信規格を指す。
  • イ SIMフリー端末とは、SIMカードがなくても多様な通信ができる端末を指す。
  • ウ データローミングとは、端末利用者が、契約している移動体通信事業者と提携している他の移動体通信事業者の提供するサービスを利用できる機能を指す。
  • エ モバイルネットワークオペレータとは、ネットワーク接続に不慣れな利用者に対してサポートを行う事業者を指す。

【解答】

正解:ウ

  • アは×。LTEは、3G(第三世代携帯電話)と同様の周波数帯域で最大20MHz。プラチナバンドとは、新しく無線通信・放送に用いられた帯域で700~900MHz。
  • イは×。SIMフリー端末とは、SIMカードの種類を選ばずに使える端末のことで、SIMカードは必要。
  • ウは〇。データローミングとは異なるプロバイダでの連携サービスのこと
  • エは×。MNO(モバイルネットワークオペレータ)とは、移動体通信を行う回線網を自社で持ち、通信サービスを提供する通信事業者のこと

[ck17-13]

業務に利用するコンピュータシステムが、その機能や性能を安定して維持できるかどうかを評価する項目としてRASISが知られている。
 電子メールの利用に関する以下の文章の空欄A~Dに入る語句の組み合わせとして,最も適切なものを下記の解答群から選べ。

コンピュータシステムの信頼性は、稼働時間に基づいた[ A ]で評価することができ、この値が大きいほど信頼性は高い。
 コンピュータシステムの保守性は、修理時間に基づいた[ B ]で評価することができ、この値が小さいほど保守が良好に行われている。
 障害が発生しないようにコンピュータシステムの点検や予防措置を講ずることは[ C ]と[ D ]を高める。また、システムを二重化することは、個々の機器の[ C ]を変えることはできないがシステムの[ D ]を高めることはできる。

[解答群]
 ア A:MTBF            B:MTTR C:信頼性 D:可用性
 イ A:MTBF/(MTBF+MTTR) B:MTBF C:安全性 D:可用性
 ウ A:MTBF/(MTBF+MTTR) B:MTTR C:信頼性 D:保全性
 エ A:MTTR B:MTBF/(MTBF+MTTR) C:安全性 D:保全性

【解答】

正解:ア

MTBF:故障が回復してから次の故障が起こるまでの平均時間
信頼性:故障しないようにすること→MTBFを大にすること→AはMTBF
MTTR:故障してから回復するまでの平均時間
保守性:短時間で復旧できること→MTTRを小にすること→BはMTTR
MTBF+MTTR:故障してから次に故障するまでの平均時間
可用性(稼働率):いつでも使えるようにすること=MTBF/(MTBF+MTTR)
点検や予防措置→故障しないようにすること(信頼性)、故障してもすぐに回復できるようにすること(保守性)。その結果、可用性が高まる。
二重化:一方が故障しても他方だけで使える→信頼性には無関係だが可用性が高まる
→Cは信頼性、Dは可用性
したがって、アが〇
参照:「RAS,MTBF,MTTR」
安全性:機密性ともいう。セキュティ対策など
保全性:一貫性ともいう。トラブルが発生してもデータが正しく保たれること

[ck17-14]

IT の進化に伴い、大量かつ多様なデジタルデータを高速で処理し、分析結果を企業経営に生かせるようになってきた。そこには、日々の業務で発生するトランザクションデータ、eメールや交流サイトでやりとりされるWeb上のデータ、デジタル機器から発信されるIoT関連データなどが含まれる。
 これらのデジタルデータの処理に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ア センサーの小型化と低価格化がIoTの普及を促進している。センサーには、地磁気を測定するジャイロセンサー、加速度を測定する電子コンパスなどさまざまなものがあり、それらを組み合わせた新しいサービスが実現化されている。
  • イ 大容量のデータ処理を高速化するため、ハードディスクの読み書きを避けてメモリ上で処理を完結する技術がある。これをストリームデータ処理という。
  • ウ データベースに保管された大容量のデータを処理するために、サーバを増設して負荷を分散化させる方法を複合イベント処理という。
  • エ 日本語テキストの分析では、意味を持つ最小の言語単位にテキストを分け、品詞を判別することが必要になる。テキストのデータ分析に先立つこのような事前処理を形態素解析という。

【解答】

正解:エ

  • アは×。電子コンパスとは、磁気センサーで微弱な地磁気を検出して方位を割り出す電子機器。スマートフォンなどで、進行方向や機器の向きに合わせて表示を回転できる。ジャイロセンサーは移動する物体の角速度を検知する装置。
  • イは×。インメモリ処理の説明。ストリームデータ処理はネットワークからデータが入力されると,その場でデータ処理を行うことにより大量データを高速に処理する方式
  • ウは×。スケールアウトの説明。複合イベント処理(Complex Event Processing、CEP)とは、ストリームデータ処理の一つ。データの条件とそれに応じた処理方法をあらかじめCEPエンジンに設定しておき、データがその条件に合致すると、即座に決められた処理を行う。
  • エは〇。設問文の通り。形態素解析は英文テキストでも使うが、単語の区切りがない日本語テキストではさらに重要である。

[ck17-15]

企業や社会で、インターネットを介して、さまざまな形でデジタルデータの利活用が進んでいる。
 それに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ア M2Mとは、人同士がよりスムースにインターネットを介してつながることを意味する言葉であり、SNSの基本とされている。
  • イ インダストリー4.0 とは、米国政府が2012年に発表した、情報技術を活用し生産性の向上やコストの削減を支援する取り組みを指す。
  • ウ オープンソースとは、インターネットの双方向性を活用するデータ利用のことで、行政への市民参加を促進するための情報公開・意見収集の手段である。
  • エ 行政データのオープンデータ化とは、行政組織で収集されてきたデータを広く社会に公開し民間で利活用できるようにすることを指す。

【解答】

正解:エ

アは×。Machine-to-Machine。機械間での情報交換 →参照:「IoT(Internet of Things)」
イは×。インダストリー4.0 はドイツ政府が推進。米国政府云々は私は知らない。CPS(Cyber Physical System)またはIIC(Industrial Internet Consortium)? →参照:「IoT(Internet of Things)」
ウは×。オープンソースとは、著作権を保持した上で公開し、誰もが利用できるようにしたソフトウェア
設問文は電子政府での官民接点のオンライン化の説明。2001年策定のe-Japan戦略で定められ逐次拡充されている。
エは〇。→参照:「オープンデータ」

[ck17-16]

データベースに蓄積されたデータを有効活用するためにデータウェアハウスの構築が求められている。
 データウェアハウスの構築、運用あるいはデータ分析手法などに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ア BI(Business Intelligence)ツールとは、人工知能のアルゴリズムを開発するソフトウェアをいう。
  • イ ETL(Extract/Transform/Load)とは、時系列処理のデータ変換を行うアルゴリズムをいい、将来の販売動向のシミュレーションなどを行うことができる。
  • ウ 大量かつ多様な形式のデータを処理するデータベースで、RDBとは異なるデータ構造を扱うものにNoSQLデータベースがある。
  • エ データマイニングとは、データの特性に応じてRDBのスキーマ定義を最適化することをいう。

【解答】

正解:ウ

アは×。企業などの組織のデータを、収集・蓄積・分析・報告することで、経営上などの意思決定に役立てる手法。技術、利用環境 →参照:「ECMとBI」
イは×。基幹業務系システムのデータをデータウェアハウスに変換するソフトウェア →参照:「データウェアハウスの定義」
ウは○。→参照:「データベースの種類」
エは×。大量データから有用な情報を発見する技法 →参照:「データマイニング」

[ck17-17]

ウォータフォール型システム開発方法論は、システム開発を行う上での基本プロセスである。しかし、それには多くの課題があり、それらを克服することが、多様な開発方法論の提言の動機付けになってきた。
 ウォータフォール型システム開発方法論に関する記述として、最も適切なものはどれか

  • ア ウォータフォール型システム開発方法論では、開発プロセスを「要件定義」、「外部設計」、「内部設計」、「開発(プログラミング)」、「テスト」、「運用」の順に行い、後戻りしないことが理想とされている。
  • イ ウォータフォール型システム開発方法論では、開発プロセスを「要件定義」、「内部設計」、「外部設計」、「開発(プログラミング)」、「運用」、「テスト」の順に行い、後戻りしないことが理想とされている。
  • ウ ウォータフォール型システム開発方法論に対して、スパイラルモデルでは一連のプロセスを何度も繰り返すことを許すが、その際には、まず全体の概要を構築し、それを徐々に具体化するプロセスが採用される。
  • エ プロトタイプモデルは、ウォータフォール型システム開発方法論における「テスト」工程でのノウハウがなかなか蓄積できないとの課題に対応して提案されたものである。

【解答】

正解:ア

アは〇。イは×。外部設計とは利用者の観点でのシステム仕様、内部設計とはそれを実現するためのコンピュータの観点での仕様を定めること。外部設計→内部設計の順になる。
ウは×。前半は正しい。概要→具体化ではなく、重点機能を実現し逐次改善するプロセスになる。
エは×。見本を作成して改善するプロセスであり、テスト工程では特に違いはない。むしろ要件定義が不明確な課題への対処が重視されて提案された。
参照:「システム開発技法」

[ck17-18]

ソフトウェア開発の見積もり手法には、大きく分けて、類推法、パラメトリック法、ボトムアップ法がある。
 それらの手法に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ア LOC法は、プログラムのステップ数に基づいて見積もりを行う手法であり、パラメトリック法に分類される。
  • イ ファンクションポイントは、どの見積もり手法でも必要となる重要データである。
  • ウ ボトムアップ法は、要件定義の段階で見積もる手法であり、以降の段階ではより詳細なパラメトリック法が用いられる。
  • エ 類推法は、過去の類似システムと比較して見積もる手法で、標準タスク法などがこれに該当する。

【解答】

正解:ア

アは〇。プログラムのステップ数をパラメタとして工数を算出する。
イは×。狭義のファンクションポイント法では、ファンクションポイントを規定しており、それを用いない見積手法もある。
ウは×。ボトムアップ法は、それを構成するWBSが明確になっていることが前提であり、要件定義段階で用いるには限界がある。
エは×。標準タスク法はボトムアップ法の一つ
参照:「情報システム開発の工数把握技法」

[ck17-19]

ソフトウェアの開発では、作成したプログラムのモジュール単体に対するテストや、モジュール同士の結合テストなど、さまざまなテストをしてから運用に入る。
 テストに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ア 結合テストの方法の1つにビッグバンテストがあり、複数のモジュールを一挙に結合して、その動作を検証する。
  • イ 上位モジュールと下位モジュールを結合してテストを実施したいが上位モジュールが完成していない場合、スタブと呼ばれるダミーモジュールを作ってテストする。
  • ウ ブラックボックステストでは、モジュール内の分岐や繰り返しなど、内部ロジックが正しいかをテストする。
  • エ モジュールのテストでは、まずモジュール間を接続し、結合テストを行って全体の整合性を確認し、その後単体テストを実施してモジュール単体の動作を詳しくテストする。

【解答】

正解:ア

アは○。設問文の通り。ビッグバンテストでは関係する全モジュールが存在することが前提
イは×。このダミーモジュールはドライバである。
ウは×。内部ロジックを考慮するのはホワイトボックステスト
エは×。単体テスト→結合テストの順

[ck17-20]

システム化の構想や計画、あるいはIT投資評価などを行う際に必要となる概念やフレームワークなどに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ア EA(Enterprise Architecture)とは、組織全体の意思決定の階層を、戦略的計画、マネジメントコントロール、オペレーショナルコントロールの 3つに分けて、システム化の構想をするものである。
  • イ ITポートフォリオとは、リスクやベネフィットを考慮しながらIT投資の対象を特性に応じて分類し、資源配分の最適化を図ろうとするものである。
  • ウ SLA(Service Level Agreement)とは、ITサービスを提供する事業者とITサービスを利用する企業間の契約で、ITサービスを提供する事業者が知り得た経営上あるいは業務上の知識や情報の秘密を漏えいしないための秘密保持契約をいう。
  • エ WBS(Work Breakdown Structure)とは、現行の業務フロー分析を行い、システム化の範囲を定めるために用いる手法である。

【解答】

正解:イ

  • アは×。EAは、組織全体の業務と情報システムを全体最適の観点から体系的に整理するための方法論。EAの体系は、」政策・業務体系、データ体系、適用処理体系、技術体系の4つで構成される。
    設問文は、意思決定階層の説明
  • イは〇。いくつかの組織がそれぞれの切り口でITポートフォリオモデルを提唱しているが、基本的には設問文の通り。
  • ウは×。SLAは、提供するITサービスの水準に関する合意のこと。
    秘密保持契約は、この種の取引契約全般に共通する事項→参照:「情報システム・モデル取引・契約書」
  • エは×。WBSとは、作業要素を階層的に単純な要素に分解すること。

[ck17-21]

システム開発の成功のためには、プロジェクトの予算と実績の差異分析が重要になる。その手法の1つにアーンド・バリュー分析がある。アーンド・バリュー分析では、AC(Actual Cost:コスト実績値)、EV(Earned Value:出来高実績値)、PV(Planned Value:出来高計画値)を用いて、コスト効率指数であるCPI(CostPerformance Index)や、スケジュール効率指数であるSPI(Schedule Performance Index)などを計算する。
 CPIとSPIの計算式の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

[解答群]
 ア CPI=AC/EV SPI=EV/PV
 イ CPI=EV/AC SPI=EV/PV
 ウ CPI=EV/PV SPI=AC/EV
 エ CPI=EV/PV SPI=EV/AC

【解答】

正解:イ

コスト効率指数(CPI)=実績でのコスト当たり実績値=出来高実績値/コスト実績値=EV/AC
スケジュール効率指数(SPI)=計画の実現度合い=出来高実績値/出来高計画値=EV/PV
→イが○
参照:「EVM」

[ck17-22]

ATMを使った金融取引やPCへのログインの際など、本人確認のための生体認証技術が広く社会に普及している。認証の精度は、他人受入率(FAR:False Acceptance Rate)と本人拒否率(FRR:False Rejection Rate)によって決まる。この2つはトレードオフ関係にあり、一般に片方を低く抑えようとすると、もう片方は高くなる。
 FARとFRRに関する以下の文章の空欄A〜Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

  • a [ A ]が低いと安全性を重視したシステムになり、[ B ]が低いと利用者の利便性を重視したシステムになる。
  • b ATMでの生体認証では、[ C ]が十分低くなるように設定されている。
  • c なりすましを防止するには、[ D ]を低く抑えることに重点をおけばよい。

[解答群]
 ア A:FAR  B:FRR  C:FAR  D:FAR
 イ A:FAR  B:FRR  C:FRR  D:FRR
 ウ A:FRR  B:FAR  C:FAR  D:FAR
 エ A:FRR  B:FAR  C:FRR  D:FRR

【解答】

正解:ア

A:安全性重視→他人のなりすましを防ぐ→他人受入率(FAR)を下げる
B:利用者利便性→本人が受入れやすい→本人拒否率(FRR)を下げる
C:利用者利便性よりも安全性重視→他人受入率(FAR)を低く設定
D:なりすまし防止→他人受入率(FAR)を下げる
→アが○
参照:「認証強度」

[ck17-23]

中小企業A社は、現在クライアント・サーバ方式で財務・会計システムを保有しているが、クラウド・コンピューティングへの移行を検討している。
 クラウド・コンピューティングに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ア PaaSを利用する場合、ミドルウェア部分のサービスのみが提供されるため、現行のクライアント・サーバシステムを保有し続ける必要がある。
  • イ SaaS利用ではアプリケーション、PaaS利用ではミドルウェアというように、それぞれサービスを提供する業者が異なるため、それらをうまく組み合わせてシステムを再構築する必要がある。
  • ウ SaaSを利用する場合、課金体系は月額固定制であることが法的に義務付けられているため、システムの利用頻度が高いほど業務単位当たりの実質的コストが軽減できる。
  • エ SaaSを利用する場合、業者の提供するアプリケーションを活用することになるため、自社業務への適合性などをよく検討する必要がある。

【解答】

正解:エ

SaaS(Software as a Service)は、ベンダが用意した業務単位の標準的な情報システム(サービス)をクライアントからインターネットを介して利用する形態。クラウドコンピューティングとほぼ同じ概念
アは×。PaaS(Platform as a Service)はクラウド環境でユーザが独自のアプリケーションを開発するためのツールを一式提供する形態。それに合わせて、現行のクライアント・サーバシステムを改訂するのが一般的
イは×。SaaS業者が全体をサポートするのが一般的。特に中小企業では分割して運営するのは技術能力的に無理がある。
ウは×。このような法的規制はない。従量制が通常であり、処理量の小さい中小企業でも使える。
エは○。問題文の通り。SaaSは、提供者により重視する機能が異なるし、業界平均的な仕様になっている。
参照:「クラウドコンピューティング」「クラウドコンピューティングの利点と留意点」

[ck17-24]

ある企業では、ここ数年の月当たり販売促進費とその月の売上高を整理したところ、下図のような関係が観察された。
 販売促進費と売上高の関係式を求めるための分析手法として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

[解答群]
 ア 因子分析 イ 回帰分析 ウ クラスター分析 エ コンジョイント分析

【解答】

正解:イ

図は散布図。これに最小二乗法などにより、売上高=係数×販売促進費の関係を調べる→回帰分析→イが○。
因子分析:少ない説明要因(これを因子という)で説明する
クラスター分析:グループ分け,似たもの集めとでもいうべき手法
コンジョイント分析:いくつかの商品を提示して全体としてどれが一番欲しいかをアンケート調査し、その結果から各属性の重要度や水準の効用値を算出する統計解析技法

[ck17-25]

アンケート調査では、どのようなデータを収集するか、あるいはどのような測定尺度を用いるかを定める必要がある。
 それらに関する以下の文章の空欄A〜Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

  • a [ A ]で測定されたデータは、身長や体重などのように値0が絶対的な意味を持つ。
  • b [ B ]で測定されたデータは、値の大小関係と差の大きさに意味があり、値0は相対的な意味しか持たない。
  • c 特定の年あるいは期間に生まれた人の集団を[ C ]といい、人口の推移を分析する場合などに用いられる。
  • d 同一標本に対し継続的に繰り返し調査を行う場合、調査対象となった集団を[ D ]という。

[解答群]
 ア A:間隔尺度 B:比(比例)尺度 C:コーホート(cohort)  D:パネル(panel)
 イ A:間隔尺度 B:比(比例)尺度 C:パネル(panel)  D:コーホート(cohort)
 ウ A:比(比例)尺度 B:間隔尺度 C:コーホート(cohort)  D:パネル(panel)
 エ A:比(比例)尺度 B:間隔尺度 C:パネル(panel)  D:コーホート(cohort)

【解答】

正解:ウ

  • 間隔尺度:距離尺度ともいう。数値の差のみに意味がある尺度。例えば、温度が20°→30°、50°→60°に変化したとき、温度の「10°上昇」だけに注目する。値0は相対的な意味しか持たない。→B
  • 比例尺度:Y=aXの関係が成立するときのaに関する尺度。例えば「体重が身長に比例するか」のとき、身長=0ならば体重=0であり、値0が絶対的な意味を持つ。→A
  • パネル:継続調査をするために一定期間固定された調査対象者のこと。時系列の変動推移が比較的正確に測定しやすい。調査会社が特定個人に一定期間モニター契約をすることがあるがあるが、このモニターがパネルになる。→D
  • コーホート:群のこと。アンケート調査では、主に「戦前生まれ」や「団塊世代」など「世代」を指すことが多い。加齢による意識変化の世代別による違いなどにも利用。→C

間隔尺度=B、間隔尺度=A、パネル=D、コーホート=C →ウが○