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EAの体系

キーワード

EA、政策・業務体系,データ体系,適用処理体系,技術体系


EAは政策・業務体系,データ体系,適用処理体系,技術体系の4つの体系で構成されています。

(拡大図)
政策・業務体系(BA:Business Architecture)
政策・業務の内容,実施主体,業務フロー等について,共通化・合理化など実現すべき姿を体系的に示したもの。
データ体系(DA:Data Architecture)
各業務・システムにおいて利用される情報(システム上のデータ)の内容,各情報(データ)間の関連性を体系的に示したもの。
適用処理体系(AA:Application Architecture)
業務処理に最適な情報システムの形態(集中型か分散型か,汎用パッケージソフトを活用するか個別に開発するか等)を体系的に示したもの。
技術体系(TA:Technology Architecture)
実際にシステムを構築する際に利用する諸々の技術的構成要素(ハード,ソフト,ネットワーク等)を体系的に示したもの。

上記の体系で分析することにより,業務・システムの現状(AsIs)モデルを認識し,理想と考えられる目標(ToBe)モデルを策定します。その差異を比較して課題を明確にする分析手法をギャップ分析といいます。
 一挙に理想を実現できればよいのですが,その間のギャップは大きいので困難です。それを円滑に行うためには,現状と理想目標とを比較しながら,理想目標に至るまでの移行計画を立てることと,業務・システム開発に当たっての組織内共通のルール・標準を策定することが必要です。それが「次期モデル」です。


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