Web教材一覧>
ハードウェアとソフトウェア
コンピュータの性能評価方法
過去問題:「コンピュータの性能」(hs-mips)
コンピュータの性能は、CPUの速度だけでなく、CPUとメモリの間の転送時間、外部記憶装置の入出力など多くの要素により計測されます。
- MIPS
- CPUの性能はクロック周波数により決まりますが、命令の種類により1クロックで処理できるものと複数のクロックが必要なものがあります。それを平均して、1秒間に処理できる命令数を百万(M)単位で表す単位をMIPS (Million Instructions Per Second) といいます。
科学技術計算では浮動小数点演算が多いので、その命令を主にしたFLOPS(Floating point number Operations Per Second)が用いられます。1秒間に10億回を単位にしてGFLOPSといいます。
- ギプソンミックス/コマーシャルミックス
- 実際に用いられる典型的な処理において発生する命令の頻度割合により性能を表す尺度です。科学技術計算ではギプソンミックス、事務処理計算ではコマーシャルミックスが用いられます。
- ベンチマーク
- 標準的なサンプルプログラムを実際に処理することにより性能を評価する方法です。
SPEC(Standard Performance Evaluation Corporation):演算処理を対象
SPECint 整数演算
SPECfp 浮動小数点演算
TPC(Transaction Processing Performance Council):トランザクション処理を対象
- シミュレーション
- 実際に用いる環境をモデル化して、乱数によりデータを発生させたり、発生頻度を変化させたりして実験することにより、どの程度の性能のコンピュータが必要か検討します。