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sd04 上級シスアド 平成16年度


問1

現在の商用超並列コンピュータの多くが採用しているマルチプロセッサの処理方式の一つで,プロセッサごとに異なる命令を並列に実行させるものはどれか。

ア CISC  イ MIMD  ウ RISC  エ SIMD

【解答】

正解:イ

命令による分類
 CISC 1つの命令で複雑処理を実行。多数の命令。汎用機・インテル社CPU
 RISC 少数の命令に分解し単純化。パイプラインに効果的。UNIX系WS
並列処理による分類
     命令処理  データ処理
     Instruction Data
 SISD single  single 並列処理をしない
 SIMD single  multi  一つの命令で複数データを並行処理
 MIMD multi   multi  複数のプロセッサが複数の異なるデータを並行処理
               =超並列プロセッサ

問2

グリッドコンピューティングを説明したものはどれか。

【解答】

正解:ウ

グリッドコンピューティング=ネットワークにつながる多数パソコンでの並列処理
 アは垂直分散,イは水平分散,エはマルチスレッド
参照:「システム構成」(hs-dual

問3

2つのタスクが共有する二つの資源を排他的に使用するとき,デッドロックが発生する可能性がある。このデッドロックを防ぐ方法はどれか。
 ア 一方のタスク優先度を高くする。
 イ 資源獲得の順序を両方のタスクで同じにする。
 ウ 資源獲得の順序を両方のタスクで逆にする。
 エ 両方のタスク優先度を同じにする。

【解答】

正解:イ

デッドロック=暗礁=「両者すくみ」状態
       フェーズ1       フェーズ2
例:タスクA ファイルXを占有ロック→Yを使おうとする
  タスクB ファイルYを占有ロック→Xを使おうとする
         両方とも確保可能  他が排他的ロックしているので使えない
    →どちらも実行できない
解決方法:タスクBをXが確保できてからYを占有ロックさせる(イ)
       フェーズ1        フェーズ2
  タスクA ファイルXを占有ロック →Yを使おうとする
                    Bが動いていないので使える
  タスクB ファイルXを使おうとする→Yを占有ロックする
       AがXを解放するまで待つ この時点ではAは終了している
  →Bの待ちが生じるが,デッドロックは発生しない
      →イは○,ウは× 占有ロック順序が問題であり,優先度には無関係→ア・エは×

問4

垂直分散システムの処理形態を説明したものはどれか。

【解答】

正解:ア

垂直分散:汎用コンピュータと端末の関係。処理階層による分散→ア
  ウも垂直分散といえるが限定的。アのほうが論理的。
水平分散:LANでのピアツーピアの関係。双方が同じ関係で分散→イ
垂直水平分散:LANのCSSの関係。垂直と水平の混合→エ

問5

トランザクションごとに,ファイルXを参照してからファイルYを更新するシステムがある。このシステムでは,ファイルXに対する複雑トランザクションによる同時参照は可能であるが,ファイルYに対する同時更新はできない。また,ファイルXとファイルYには同時にアクセスすることが可能である。ファイルXの参照に要する時間は平均40ミリ秒,ファイルYの更新に要する時間は60ミリ秒である。このシステムが1時間に処理できるトランザクションは,最大約何件か。ここで,トランザクションのCPU処理時間やOSのオーバーヘッドは考慮しないものとする。

ア 6,000  イ 36,000  ウ 60,000  エ 90,000

【解答】

正解:ウ

件数をZとすれば,
  40[ミリ秒]+60[ミリ秒/件]×Z[件/時間]=3,600,000[秒/時間]
  ∴ Z≒60,000[件/時間]

問6

キャパシティ管理におけるデータの測定と記録に関する記述のうち,適切なものはどれか。

【解答】

正解:ウ

アは×。OSにソフトウェア組み込んだのでは負荷が大になるし,分析のデータ量も膨大
イは×。目的を考えることが大切。測定対象は運用中の状況であるが,目的は改善
ウは○。通常に行われる方法
エは×。ボトルネック部分に注目するのは重要
    しかし,長期間測定するよりも負荷テストのほうが効果的

問7

あるシステムでは,平均すると100時間に2回の故障が発生し,その都度復旧に2時間を要していた。機器を交換することによって,故障の発生が平均すると100時間で1回になり,復旧に要する時間も1時間に短縮した。機器を交換することによって,このシステムの稼働率はいくら向上したか。

ア 0.01  イ 0.02  ウ 0.03  エ 0.04

【解答】

正解:ウ

現状
 100時間に2回の故障→MTBF+MTTR=50時間
 復旧に2時間→MTTR=2時間
   稼働率=MTBF/(MTBF+MTTR)=(50-2)/50=0.96
交換後
 MTBF+MTTR=100時間
 MTTR=1時間
   稼働率=(100-1)/100=0.99
改善効果=0.99-0.96=0.03

参照:「RAS,MTBF,MTTR」(hs-mtbf-mttr

問8

図は,既存の電話機を使用した企業内PBXの内線網を,IPネットワークに統合する場合の接続構成を示している。図中のa~cに該当する装置の適切な組合せはどれか。

    a          b          c
 ア PBX        VoIPゲートウェイ ルータ
 イ PBX        ルータ        VoIPゲートウェイ
 ウ VoIPゲートウェイ PBX        ルータ
 エ VoIPゲートウェイ ルータ        PBX

【解答】

正解:ア

PBXは電話交換機。音声でのハブに相当→電話機と直結
ネットワークと直結するのはルータ
音声のPBXとIPのルータの間にはVoIPゲートウェイ

問9

インターネット接続において,回線の冗長度構成を表すものはどれか。

 ア IP-VAN    イ インターネットVPN
 ウ 広域イーサーネット エ マルチホーミング

【解答】

正解:エ

IP-VAN,インターネットVAN:インターネット網を特定利用者に限定した利用法
  (厳密にはIP-VANはネットワーク,インターネットVANはインターネット網)
広域イーサーネット:LANのイーサーネット環境を構外に適用したサービス
マルチホーミング:同一宛先に異なる経路を確保する技術。回線トラブル対応
参照:「最近のインターネット回線サービス」(mw-ip-vpn

問10

データマイニングを説明したものはどれか。

【解答】

正解:イ

マイニング=探鉱,データマイニング=大量データから有用な情報を発見すること。
→参照:「データマイニング」(kj3-datamining-x
スタースキーマ:多次元データベースに適したインデックス構造

問11

サーバでの実行を前提とし,基幹業務を意識したオブジェクト指向開発によるコンポーネントソフトウェアの仕様はどれか。
 ア EAI(Enterprise Application Integration)
 イ EJB(Enterprise JavaBeans)
 ウ ERP(Enterprise REsource Planning)
 エ UML(Unified Modeling Language)

【解答】

正解:イ

EAI:複数のコンピュータシステムの連携技術。≒社内ポータル
EJB:問題文の通り=JavaBeans+サーバ処理機能。プログラムはJava servlet
ERP:企業資源の最適活用,ERPパッケージ
UML:システム開発での図法

問12

システム開発工程の外部設計局面で行う作業はどれか。

ア 業務分析  イ 帳票設計  ウ テストケース設計  エ 物理データ設計

【解答】

正解:イ

業務分析は要求分析(基本設計)局面,物理データ設計は内部設計局面,テストケース設計はプログラミング局面
参照:「システム開発のライフサイクル」(kj2-life-cycle

問13

オブジェクト指向におけるオブジェクト間の代表的な関係には,is-a と part-of の二つがある。表に示すオブジェクト間の関係の組合せのうち,適切なものはどれか。

        オブジェクト間の関係
   自動車とタイヤ 動物と人間 書物と辞書
 ア is-a      part-of   is-a
 イ is-a      part-of   part-of
 ウ part-of     is-a    is-a
 エ part-of     is-a    part-of

【解答】

正解:ウ

「部分 part-of 全体」「一種 is-a 全体」と理解するとよい

問14

オブジェクト指向におけるインヘリタンスに関する記述として,適切なものはどれか。

【解答】

正解:ア

アは継承(インヘリタンス),イ・ウは隠蔽(カプセル化),エはクラス

参照:「オブジェクト指向DB」(db-oodb

問15[su07-09]

ブラックボックステストのテストデータの作成方法として,最も適切なももはどれか。
 ア 稼動中のシステムから実データを無作為に抽出し,テストデータを作成する。
 イ 機能仕様から同値クラスや限界値を識別し,テストデータを作成する。
 ウ 業務で発生するデータの発生頻度を分析し,テストデータを作成する。
 エ プログラムの流れ図から,分岐条件に基づいたテストデータを作成する。

【解答】

正解:イ

ブラックボックス=システムやプログラムの内部を見ない⇔ホワイトボックス(=エ)
 →仕様書などからテストデータを作成(=イ)
参照:「テストの方法」(kj2-test-kiso

問16

図は,ある業務のアローダイヤグラムである。作業Aで1日の遅れが生じ,業務が当初の予定通りに終わらないおそれが出てきたので,後続の作業で特急作業を行うことにした。費用増加率表から判断するとき,どの作業に費用を投入するのが効果的か。ここで,費用増加率は次の式で得られる値である。
   (特急費用-標準費用)/(標準所要日数ー特急所要日数)

ア B  イ C  ウ E  エ H

【解答】

正解:ウ

クリティカルパスは赤線。このなかで費用増加率が最小なのはEの作業

参照:「CPM」(or-pt-cpm

問17

レプリケーションが有効な対策となるものはどれか。
 ア 悪意による改ざんをなくす。
 イ ウイルスによるデータ破壊をなくす。
 ウ 災害発生時に短時間で復旧する。
 エ 操作ミスによるデータの削除を防ぐ。

【解答】

正解:ウ

レプリケーション:ファイルAのレプリカ(複製)Bがあるとき,Aの更新内容をBに伝える機能

問18

システム障害発生時に,二次障害発生の危険性があることが判明した。運用管理者が障害範囲を特定した後でとるべき処置として,最も適切なものはどれか。
 ア 稼動継続のための応急処置 イ 根本原因の分析
 ウ 再発防止のための恒久処置 エ 障害部分の切り離し

【解答】

正解:エ

二次障害を防ぐことが急務→エが○。他はそれ以降の措置

問19

システムの移行テストを実施する目的として,最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ア

ウは結合テスト,イ・エはシステムテスト
参照:「テストの方法」(kj2-test-kiso

問20

ソフトウェア開発・保守工程において,リポジトリを構築する理由はどれか。

【解答】

正解:ウ

リポジトリ:記録のデータベース。変更履歴、変更内容など
アは×。作業手順とは直接の関係はない
イは×。スケジュールとは直接の関係はない
ウは○。一元管理がポイント
エは×。前半には役立つが品質分析に結びつけるのは困難
参照:「ITサービスマネジメントとITIL」(std-itil

問21

新システムの開発を計画している。提案された4案の中で,TCOが最小のものはどれか。ここで,このシステムは開発後,3年間使用されるものとする。

                        (単位:百万円)
                 A案  B案  C案  D案
   ハードウェア導入費用    30  30  40  40
   システム開発費用      30  50  30  40
   導入教育費用         5   5   5   5
   ネットワーク通信費用/年  20  20  15  15
   保守費用/年         6   5   5   5
   システム運用費用/年     6   4   6   4

ア A案  イ B案  ウ C案  エ D案

【解答】

正解:ウ

TCO(Total Cost of Ownership)=調達から廃棄にいたる総費用
  →問題のすべての項目が対象になる。
毎年の費用は使用期間3年なので3倍する。
            A案  B案  C案  D案
ハードウェア導入費用  30  30  40  40
システム開発費用    30  50  30  40
導入教育費用       5   5   5   5
ネットワーク通信費用  60  60  45  45
保守費用        18  15  15  15
システム運用費用    18  12  18  12
3年間のTCO    161 172 153 157
                    最小

問22[ad042-46]

問23

A社では,昨年までX,Y,Zの3種類の商品を販売していたが,今年から商品体系を変更してP,Q,R,Sの4種類の商品を販売している。P,Q,R,Sそれぞれの購入顧客数と,その顧客数の内訳として昨年まで販売していたX,Y,Zそれぞれの購入顧客数を表示するために作成するグラフとして,適切なものはどれか。

ア 層グラフ  イ 積み上げ棒グラフ ウ 二重円グラフ エ レーダーチャート

【解答】

正解:イ

参照:「グラフ」(kj-graph-kiso

問24

表の売上データをわかりやすく表示するために,図のようなZグラフに表示することにした。Zグラフに関する記述のうち,適切なものはどれか。

    11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
売上   100  50  80  50 100  120  90 110  80  40  90  100  110  90
累計   800 850  80 130 230  350 440 550 630 670  760  860  970 1060
移動合計 830 850 870 890 900  930 950 970 970 990 1000 1010 1020 1060

   ↑ 移動合計
  金| ──────
  額|      /
   |  累計 /
   |    /
   |   /
   |  / 売上
   | ──────
   └────────→
    1月    12月 期間

【解答】

正解:ア

参照:「グラフ」(kj-graph-kiso

問25[≒su07-22]

公開鍵暗号を利用した証明書の作成,管理,格納,配布,廃棄に必要な方式,システム,プロトコルおよびポリシーの集合によって実現できるものはどれか。
 ア IPsec  イ PKI  ウ ゼロ知識証明  エ ハイブリッド暗号

【解答】

正解:イ

  • ハイブリッド暗号:複数の暗号方式を組み合わせること。公開鍵暗号方式(堅固な暗号方式だが処理速度は遅い)と秘密鍵暗号方式の特徴を生かした方法である。
    →参照:「ハイブリッド暗号方式」(sec-angou-hybrid
  • PKI(Public Key Infrastructure):問題文の通り。SSLなどはこれの実装ツール。
  • ゼロ知識証明:証明者が秘密情報そのものを送信せずに秘密情報を保持していることを検証者に納得させる仕組み。検証者からの質問に証明者が回答を送るという形式になる。
  • IPsec:インターネット網にセキュリティ機能をもたせる。
    →参照:「ネットワークセキュリティ技術」(nw-sec-gijutsu

問26

インターネットで公開されているソフトウェアにデジタル署名を添付する目的はどれか。
 ア ソフトウェアの作成者が保守責任者であることを告知する。
 イ ソフトウェアの私用を特定の利用者に制限する。
 ウ ソフトウェアの著作権者が署名者であることを明示する。
 エ ソフトウェアの内容が改ざんされていないことを保証する。

【解答】

正解:エ

デジタル署名の目的=送信者が本人である+内容が改ざんされていない

参照:「ハイブリッド暗号方式」(sec-angou-hybrid

問27

インテグリティを脅かす攻撃はどれか。
 ア Webページの改ざん
 イ システム停止をねらうDoS攻撃
 ウ システム内に保管されているデータの不正取得
 エ 通信内容の盗聴

【解答】

正解:ア

インテグリティ=完全性,一貫性・・・処理の前後でデータが正しく確保されていること
 ア以外は原本データは変化しない

問28

コンピュータ犯罪の手口に関する記述のうち,適切なものはどれか。

【解答】

正解:ア

アは○。サラミ法:預金システムの利息端数処理を利用して切り捨て額を個人の口座に振り込ませるなど。
イは×。スキャベンジングとはソーシャルエンジニアリングともいう。実際にゴミ箱をあさり,メモなどから情報を得る。
ウは×。これもスキャベンジング
エは×。他人のパスワードやIDを用いること。

問29

リスクファイナンスを説明したものはどれか。

【解答】

正解:イ

リスク・コントロール(回避,損失制御,分離,結合)
リスク・ファイナンス(保険,保有,移転)
参照:「リスク・コントロールとリスク・ファイナンス」(sec-control-finance

問30

商品に印刷するコードに関する記述のうち,適切なものはどれか。
 ア 2次元コードの代表例として,ITFコードがある。
 イ JANコードには,チェックディジットが含まれている。
 ウ PLU(Price Look Up)とは,バーコードの中に価格情報を含む方式である。
 エ バーコードは英字の表現ができず,数字を表現するものである。

【解答】

正解:イ

アは×。ITF(Interleaved 2 of 5)コード:物流用のバーコード
  ダンボール箱などに付けられている,JANコードとは感じの違うバーコード
イは○。末尾桁がチェックデジット
参照:「JANコード」 (kj3-code-jan)
ウは×。JANコードには価格は入っていない。PLU=価格マスタファイル
参照:「POSのしくみ」 (kj3-kouri-pos-shikumi)
エは×。CODE39,CODE128など

参照:「情報活用動向の基礎」 (kj3-doukou-kiso)

問31

経営戦略の立案で用いられる分析技法の説明のうち,適切なものはどれか。

【解答】

正解:ア

アは○。問題文の通り →参照:「SWOT分析」(kj1-swot
イは×。事業成功要因分析=CSF →参照:「KGI,CSF,KPI」(kj1-kgi-csf-kpi
ウは×。前半は正しい。後半は市場分析ではない
エは×。プロダクトミックス=製品戦略

問32

組織設計の原則のうち,適切なものはどれか。

【解答】

正解:ウ

  組織原則                 現在の動き
命令統一性の原則(ワンマン・ワンボス)   ⇔マトリックス組織
専門化の原則(分業)            ⇔BPR
管理範囲の原則(スパン・オブ・コントロール)⇔文鎮型組織
権限・責任一致の原則             不変(権限委譲)
例外の原則                  不変

参照:「組織管理原則と情報システム」(kj1-soshiki-gensoku

問33

大量生産・大量販売のメリットを生かしつつ,きめ細かな使用・機能の取込みなどによって,顧客一人一人の好みに応じられる製品やサービスを提供しようとするものはどれか。
 ア ターゲットマーケティング    イ ベストプラクティス
 ウ ベネフィットセグメンテーション エ マスカスタマイゼーション

【解答】

正解:エ

ターゲットマーケティング:市場細分化,ターゲット市場に集中
ベストプラクティス:他社への応用も可能な優れた経営方法
ベネフィットセグメンテーション:顧客の観点でのベネフィット分析による市場細分化
マスカスタマイゼーション:少量多品種生産の類型化による大量生産化
参照:「マーケティング戦略技法」

問34

SFAを説明したものはどれか。

【解答】

正解:ア

アは○。参照:「SFAとCRM」 (kj3-sfa-x)
イは×。参照:「BPR」 (kj1-bpr)
ウは×。リテールサポート(小売支援)
エは×。参照:「EC(電子商取引)」 (kj3-ec)

問35

ある営業部員の1日の業務活動を分析した結果は,表のとおりである。営業活動支援システムの導入によって訪問準備時間が1件あたり0.1時間短縮できる。総業務時間と1件あたりの訪問時間を変えずに,1日の訪問件数を6件にするには,「その他業務時間」を何時間節減する必要があるか。

ア 0.3  イ 0.5  ウ 0.7  エ 1.0

【解答】

正解:ウ

現行での1回の訪問に要する時間=(1.5[時間]+5[時間])/5[回]=1.3[時間/回]
これが1.2[時間/回]になり6回訪問する時間=1.2[時間/回]×6[回]=7.2[時間/回]
その差=7.2-6.5=0.7[時間/回]=「その他業務時間」短縮必要時間

問36

表の利益計画表に対して,新規設備投資に伴う減価償却費(固定費)の増加分600万円を加算し,売上総利益を2,000万円とするように指示された。ほかの固定費や変動費率には変化がないとすると,再提出する利益計画案の売上高は何万円か。

ア 11,200  イ 11,600  ウ 12,800  エ 13,200

【解答】

正解:エ

売上高=(固定費+売上総利益)/(1-変動費率)
  変動費率=現行変動費/現行売上高=0.5
  固定費=4,000+600=4,600
  売上総利益=2000
を代入
売上高=(4,600+2,000)/(1-0.5)=13,200

参照:「財務・会計の基礎」(kj-kaikei-kiso

問37

貸借対照表の作成に関する記述のうち,適切なものはどれか。

【解答】

正解:イ

アは×。営業上の債権債務以外の流動・固定は1年基準で判断
イは○。営業上の債権債務はすべて流動になる
ウは×。固定性配列法ではなく流動性配列法=現金化しやすい項目が上
エは×。全部記載の原則→相殺は不可

問38

ある固定資産の前期末における未償却残高は225,000円であった。この資産の減価償却には定率法を用いており,償却率は0.25である。前期末に2年が経過しているとき,この資産の取得価額は何円か。

ア 281,250  イ 300,000  ウ 351,563  エ 400,000

【解答】

正解:エ

    償却額      未償却残高
1年目 Ar       A(1-r)
2年目 A(1-r)r  A{1-(1-r)r}

A{1-(1-0.25)×0.25}=225,000→A=400.000

参照:「財務・会計の基礎」(kj-kaikei-kiso

問39

損益計算書から求められる損益分岐点売上高は何百万円か。

   損益計算書   単位:百万円
    売上高     800
     材料費    300
     外注費    100
     製造固定費  130
    売上総利益   270
     販売固定費  150
    営業利益    120

ア 560  イ 608  ウ 615  エ 680

【解答】

正解:ア

変動費=材料費+外注費=400→変動費率=400/800=0.5
固定費=製造固定費+販売固定費=280
損益分岐点売上高=固定費/(1-変動費率)=280/(1-0.5)=560

参照:「財務・会計の基礎」(kj-kaikei-kiso

問40

資料から,期末在庫品を先入先出法と後入先出法でそれぞれ評価し,在庫金額を比較した場合,適切なものはどれか。

   日付  内容     数量  単価(円)
       前期繰越  100  10
   4月  仕入れ    10  11
   6月  仕入れ    20  12
   7月  仕入れ    30  13
   8月  仕入れ    40  16
       次期繰越  150

 ア 先入先出法で評価した場合の方が,95円高い。
 イ 先入先出法で評価した場合の方が,95円低い。
 ウ 先入先出法で評価した場合の方が,270円高い。
 エ 先入先出法で評価した場合の方が,270円低い。

【解答】

正解:ウ

いつの在庫が残っているのかを考える
  先入先出法     後入先出法
(後のものが残る) (先のものが残る)
 8月仕入 40  前期繰越 100
 7月仕入 30  4月仕入  10
 6月仕入 20  6月仕入  20
 4月仕入 10  7月仕入  20
 前期繰越 50
その差(先入先出法-後入先出法)
       数量  単価  金額
 前期繰越 -50  10 -500
 7月仕入  10  13  130
 8月仕入  40  16  640
 合計            270 ←在庫金額増大

参照:「財務・会計の基礎」(kj-kaikei-kiso

問41

資本コスト(Cost of Capital)を表しているものはどれか。
 ア 固定資産の取得における「自己資本+固定負債」の割合
 イ 資金提供者が期待する最低限の投資利回り
 ウ 投資額における借入金の支払利益率
 エ 投資した設備の老朽化による価値の減少額

【解答】

正解:イ

資本コスト=WACC(Weighted Average Cost of Capital)
  ={D・I(1-t)+E・R}/(D+E)
    D:長期有利子負債の時価
    E:株主資本の時価
     (分母:D+Eは,資金調達額になる)
    I:利子率
    t:法人税率
    R:株主資本の資本コスト
     (分子は,資本調達に必要な費用になる)
  →これ以上の利回りでないと投資しない
  →イは○。ウは×(E・R:株主の期待収益率が必要)
アは固定長期適合率,エは減価償却費

問42

問題解決に当たって,理想的なシステムを現実にとらわれることなく想定し,さらに,理想との比較から現状の問題点を洗い出し,具体的な改善案を策定する手法はどれか。

ア KJ法  イ 親和図法  ウ 線形計画法  エ ワークデザイン

【解答】

正解:エ

問43

合格となるべきロットが,抜取検査で誤って不合格となる確率のことを何というか。

ア 合格品質水準 イ 消費者危険 ウ 生産者危険 エ 有意水準

【解答】

正解:ウ

合格品質水準:不良品がこれ以下ならばロットを合格としてよいという値
  消費者危険:実際は不合格なのに合格とされる確率
  生産者危険:実際は合格なのに不合格とされる確率
有意水準:判定結果が99%,95%の確率で成立するといえるかどうか

問44

仕入価格20万円,小売価格40万円,処分時の売却価格10万円の商品の需要確率分布が表のとおりであるとき,最適な仕入数量はいくつか。

    需要量   0    1    2    3
    確率   0.1  0.3  0.4  0.2

ア 1  イ 2  ウ 3  エ 4

【解答】

正解:イ

期待値で比較する。下表より仕入2個が最適

  ---需要=0--- ---需要=1--- ---需要=2--- ---需要=3---
仕 販 残 利益 期待値 販 残 利益 期待値 販 残 利益 期待値 販 残 利益 期待値 合計
1 0 1-10 -1  1 0 20  6  1 0 20  8  1 0 20  4  17
2 0 2-20 -2  1 1 10  3  2 0 40 16  2 0 40  8  25
3 0 3-30 -3  1 2  0  0  2 1 30 12  3 0 60 12  21
4 0 4-40 -4  1 3-10 -3  2 2 20  8  3 1 50 10  11

これは「新聞売り子の問題」→最適点:累積確率=品切損失/(品切損失+売残損失)
参照:「最適仕入問題」(or-zk-shiire

問45

経営会議で来期の景気動向を議論したところ,景気は悪化する,横ばいである,好転するという三つの意見が完全に分かれてしまった。来期の投資計画について,積極的投資,継続的投資,消極的投資のいずれかに決定しなければならない。表の予想利益行列については意見が一致した。意思決定に関して,適切な記述はどれか。

      予想利益(万円)     景気動向
               悪 化  横ばい  好 転
        積極的投資   50  150  500
   投資計画 継続的投資  100  200  300
        消極的投資   400  250  200

 ア 混合戦略に基づく最適意思決定は,積極的投資と消極的投資である。
 イ 純粋戦略に基づく最適意思決定は,積極的投資である。
 ウ マクシマックス原理に基づく最適意思決定は,継続的である。
 エ マクシミン原理に基づく最適意思決定は,消極的投資である。

【解答】

正解:エ

マクシマックス原理:楽天家の原理=自分に好都合になる
  積極的投資をすれば好転して500の利益
マクシミン(ミニマックス)原理:悲観家の原理=自分の不都合になる
  積極的投資をすれば悪化  50
  継続的投資をすれば悪化 100
  消極的投資をすれば好転 200 最大のこれを選択
参照:「決定理論」(or-dm-kettei

混合戦略,純粋戦略:ゲームの理論の用語
ゲームの理論は,競争相手(本問は相手が自然なのでゲームの理論ではない)
参照:「2人零和ゲーム」(or-dm-nonzero

問46

最低限,必要とするスキルの量が,スキルaは80単位,bは40単位,cは20単位である。このとき,必要とするスキルを取得するために経験すべき作業時間は,最低何時間か。表は,例えば作業Sを1時間経験すると,スキルaが5単位,bが5単位,cが1単位得られることを示している。

                   単位:スキル単位/時間
    スキル↓ 作業→ 作業Sによる取得 作業Tによる取得
       a         5        8
       b         5        2
       c         1        4

ア 10  イ 12  ウ 14  エ 15

【解答】

正解:イ

制約条件
  5S+8T≧80
  5S+2T≧40
  1S+4T≧20
の下で,目的関数
  1S+1T→最小
とする問題である。線形計画法の図式解法で解ける
結果として,S=16/3,T=20/3→S+T=36/3≦12
参照:「線形計画法の定式化と図式解法」(or-lp-zushiki

問47

ある会社の生産計画部では,毎月25日に次の手続で翌月の計画生産量を決定している。8月分の計画生産量を求める式はどれか。
[手続]

  I6 6月末在庫量
  I7 7月末予想在庫量  P7 7月分計画生産量  S7 7月分予想販売量
  I8 8月末予想在庫量  P8 8月分計画生産量  S8 8月分予想販売量
                         S9 9月分予想販売量
                         S10 10月分予想販売量
                         S11 11月分予想販売量
  In:n月の月末在庫量  Pn:n月の生産量    Sn:n月の販売量

 ア I6 + P7 - S7 + S8     イ S8 + S9 + S10 + S11 - I8
 ウ S8 + S9 + S10 + S11 - I7  エ S9 + S10 + S11 - I7

【解答】

正解:ウ

(1)→8月末予想在庫量:I8=I7+P8-S8
(2)→8月末予想在庫量:I8=S9+S10+S11
I7+P8-S8=S9+S10+S11
∴ P8=S8+S9+S10+S11-I7

問48

ソフトウェアの著作権に関する記述のうち,適切なものはどれか。

【解答】

正解:イ

アは×。著作人格権は譲渡できない
→参照:「著作権の体系」(std-chosakuken-taikei
イは○。プログラム登録制度
→参照:「プログラムと著作権」(std-chosakuken-program
ウは×。「ソフトウェア一体となる」必要はない。個々の文書で著作権がある
エは×。法人に帰属する
→参照:「著作権の帰属」(std-chosakuken-kizoku

問49

図は,企業と労働者の雇用関係を表している。企業Bと労働者Cの関係はどれか。

    ┌────┐      ┌────┐
    │ 企業A │←────→│ 企業B │
    └────┘ 「契約」 └────┘
       ↑
   雇用関係│
       ↓
    ┌────┐
    │労働者C│
    └────┘

【解答】

正解:イ

イは○。
ウ・エは×。あくまでもCはAとの雇用関係でありBとの雇用関係はない
アは×。B・Cの間は無関係
参照:「労働者派遣法」(std-hakenhou

問50

不正競争防止法で禁止されている行為はどれか。
 ア 競争相手に対抗するため,特定商品の小売価格を安価に設定する。
 イ 自社製品を扱っている小売業者に,指定した小売価格で販売するよう指示する。
 ウ 他社のヒット商品と同等の機能を持つ商品を販売する。
 エ 広く知られた商品の表示に類似した表示を使用した商品を販売する。

【解答】

正解:エ

ア・ウは健全な競争行為
エは不正競争防止法の周知表示混同惹起行為
イは独占禁止法の不公正な取引方法であり,不正競争防止法ではない
参照:「不正競争防止法」(std-huseikyousou


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