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ck15 中小企業診断士一次試験
経営情報システム 平成27年度


第1問

コンピュータは、業務に必要な各種の周辺装置を直接あるいはネットワーク経由等で接続して利用する。周辺装置を選択する場合は、各装置の特性を理解した上で、業務に適した装置を選択する必要がある。周辺装置の特性に関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:エ

  • アは×。SSDもHDDやUSBメモリと同様にフォーマットが必要。ホットスワップはパソコンや機器の電源を入れたままコネクタの抜き差しができる機能であり、フォーマットとは無関係。 →参照:「SSD」「パソコンと周辺機器の接続」
  • イは×。パラレルインタフェースは、ビット列を並列に転送する仕組みであり、複数の情報を同時に送ることではない。プリンタ接続は、以前はパラレルインタフェースが使われていたが、現在ではUSBやLAN接続(シリアルインタフェース)が一般的。 →参照:「パソコンと周辺機器の接続」
  • ウは×。抵抗膜方式は、2枚の金属薄膜があり、圧力をかけた個所の電圧変化により位置を検出するので、ペンや手袋等をしていても反応する。静電容量方式は、指先と導電膜の間での静電容量の変化を捉えて位置を検出する方式で、静電的な導電性がある物体で押さないと反応しない。そのため、ホコリや水滴に強く耐久性や耐傷性が高い。 →参照:「タッチパネル」
  • エは○。設問文の通り。 →参照:「ディスプレイ」

第2問

自社のWebサイトの開発にあたっては、利用可能な様々な言語や仕組みがあり、Webコンテンツごとに必要な機能や表現に合ったものを使用する必要がある。これらの言語や仕組みの特徴に関する以下の①〜④の記述と、その名称の組み合わ せとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

〔解答群〕
 ア  ①:CSS  ②:ASP     ③:PHP  ④:SGML
 イ  ①:CSS  ②:PHP     ③:SSI  ④:SVG
 ウ  ①:SMIL ②:Javaアプレット ③:ASP  ④:SSI
 エ  ①:SVG  ②:SMIL    ③:PHP  ④:SGML

【解答】

正解:イ

CSS(Cascading Style Sheet:スタイルシート)=①  →参照:「HTMLとCSS」
PHP=②  →参照:「代表的なOSS」「軽量プログラミング言語の歴史」
SSI(Server Side Includes)=③  →参照:「Web環境でのプログラミング言語」
SVG(Scalable Vector Graphics)=④  →参照:「マルチメディアと拡張子」
SGML(Standard Generalized Mark-up Language):文書フォーマットの統一を目的としたマークアップ言語。これがベースになりHTMLやXMLに発展した。①に近いが、HTMLと同様に文書構造を明確にすることが目的であり、表示方法を意図したものではない。 →参照:「マークアップ言語」
Javaアプレット:Java言語で記述された小さなプログラムで、HTMLからCGI等により呼び出されて実行される。②に似ているがクライアント側ブラウザで解釈実行される(サーバ側で実行されるのはJavaサーブレット)。 →参照:「Web環境でのプログラミング言語」
ASP(Active Server Pages):Microsoft社による動的Webページの生成に関する技術。JScript(JavaScriptやVBScript(Visual Basic)などをMicrosoft.NET Framework上で動作するようにした「ASP.NET」が普及している。③に近いが、使用環境が限定される。
SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language):Webページで動画、静止画、音声、音楽、文字などのマルチメディアコンテンツを表現するためのXMLベースのマークアップ言語。④に近いが、むしろオーサリングに用いられる。

第3問

コンピュータによる業務支援が様々な場面で求められるが、小規模なプログラム作成で対応可能な場合でも、ソースプログラムの記述から、最終的に実行可能なプログラム(実行プログラム)を作成することが必要な場合がある。
 以下にソースプログラムから実行プログラムに変換する手順を図示した。図中の①〜④に当てはまる用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

〔解答群〕
 ア ①:インタプリタ ②:タスク        ③:カーネル       ④:コンパイラ
 イ ①:コンパイラ  ②:オブジェクトファイル ③:ライブラリファイル  ④:リンカ
 ウ ①:コンパイラ  ②:カーネル       ③:ジョブ        ④:ジェネレータ
 エ ①:コンパイラ  ②:ジョブ        ③:オブジェクトファイル ④:リンカ

【解答】

正解:イ

実行プログラムを作成するのだから、インタプリタではなくコンパイラである。
ソースプログラムを①コンパイラにより②オブジェクトファイル(目的プログラム)に翻訳し、その目的プログラムと既存の③ライブラリファイルを④リンカーで連係編集して実行プログラムを作成する。→イが○。
参照:「言語プロセッサによる翻訳」
カーネルとはOSの中核部分のこと。ジョブとは人間からみた処理の単位、タスクとはコンピュータからみた処理の単位→参照:「ジョブとプロセス(タスク)」

第4問

ソフトウェアの開発には多様なプログラミング言語が使われるが、それぞれ特徴がある。下記の記述のうち最も適切なものはどれか。
 ア Cは、OSも開発できる言語であるが、メモリ解放の指示を忘れるとバグが発生することがある。
 イ C#は、日本人が開発したオブジェクト指向型言語であるが、Perlを参考にして開発された。
 ウ Javaは、インタプリタ言語なので、初心者にも習得がしやすい。
 エ Perlは、HTMLとともに記述することができるサーバサイドスクリプト言語で、Webページ作成に特化している。

【解答】

正解:ア

アは○。UNIXはC言語で開発。効率重視の言語でありメモリリークの対策(ガベージコレクション機能)はもたない(もつ代表的な言語はJavaやC#)
イは×。C#は C/C++ をベースとしたMicrosoft社が開発したオブジェクト指向言語。設問文はRubyの説明。
ウは×。Javaはコンパイラ言語。設問文はJavaScriptの説明
エは×。Perlは、HTMLとともに記述することができる。開発環境と実行環境は同一であり、実行(閲覧)はクライアント側で行う。そのためにフリーソフトをダウンロードする必要がある。

第5問

業務において条件に応じた処理を行う必要がある場合、条件を一覧表にして判定条件を検討することがある。
 例えば、下記の表のように、項目A〜Cには商品の色が赤の場合はrが、緑の場合はgが入り、A〜Cに入っている商品の色を判定して、Z欄に示す結果となるような判定を行う場合を考える。
 判定には、以下の構文のIF文を用いて判定式を表記する。
    IF(条件式,判定が真の場合の処理,判定が偽の場合の処理)
 ただし、IF文の判定が真または偽の場合の処理部分にはIF文のネストが許可される。また、条件式で文字列を表す場合は " " の記号で囲み、等しくないことは <> で表す。
 下記の解答群に示す判定式の中で、正しくない判定結果となるものはどれか。

    A  B  C  Z
    r  r  r  1
    r  r  g  1
    r  g  r  1
    r  g  g  1
    g  r  r  1
    g  r  g  1
    g  g  r  1
    g  g  g  0

[解答群]
 ア IF (A = "g", IF (B <> "g", 1, IF (C <> "g", 1, 0) ) ,1)
 イ IF (A = "r", 1, IF (B = "r", 1, IF (C = "r", 1, 0) ) )
 ウ IF (A <> "g", 1, IF (B = "r", 1, IF (C <> "g", 1, 0) ) )
 エ IF (A <> "r", IF (B = "g", 1, IF (C <> "g", 1, 0) ) ,1)

【解答】

正解:エ

各ケースに次の番号を付ける
   A  B  C  Z
 ① r  r  r  1
 ② r  r  g  1
 ③ r  g  r  1
 ④ r  g  g  1
 ⑤ g  r  r  1
 ⑥ g  r  g  1
 ⑦ g  g  r  1
 ⑧ g  g  g  0
A,B,Cの値はgとrだけなので、「<> "g"」は「= "r"」、「<> "r"」は「= "g"」と書き換えられる。
 ア IF (A = "g", IF (B = "r", 1, IF (C = "r", 1, 0) ) ,1)
 イ IF (A = "r", 1, IF (B = "r", 1, IF (C = "r", 1, 0) ) )
 ウ IF (A = "r", 1, IF (B = "r", 1, IF (C = "r", 1, 0) ) ) ・・・イと同じ
 エ IF (A = "g", IF (B = "g", class="red">1, IF (C = "r", class="blue">1, 0) ) ,1)  ・・・下線部以外はアと同じ
これらを文章で記述して検討する。
アは正しい:⑧だけが0
「A = "g"」が真(⑤~⑧)、「B = "r"」が真(⑤、⑥)→Z=1
                    偽(⑦、⑧)、「C = "r"」が真(⑦)→Z=1
                                  偽(⑧)→Z=
       偽(①~④)→Z=1
イ・ウは正しい:⑧だけが0
「A = "r"」が真(①~④)→Z=1
       偽(⑤~⑧)、「B = "r"」が真(⑤、⑥)→Z=1
                    偽(⑦、⑧)、「C = "r"」が真(⑦)→Z=1
                                  偽(⑧)→
エは誤り(正解):⑥だけが0
「A = "g"」が真(⑤~⑧)、「B = "g"」が真(⑦、⑧)→Z=1
                    偽(⑤、⑥)、「C = "r"」が真(⑤)→Z=1
                                  偽(⑥)→
       偽(①~④)→Z=1
「正解」が1個だけだとすればイとウは同じなのだから正解ではない。アとエのうち一方だけを検討すればよい。

第6問

業務処理用システムの入出力画面の設計を行う場合に、作業者の利用しやすさやリレーショナルデータベース(RDB)の管理上の特性を考慮する必要がある。
 以下の文章の空欄A〜Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
 商品の受注業務を行う端末画面において、新規顧客からの受注データを入力する際に、[ A ] 、顧客住所(都道府県)などをキーボードから直接入力するのではなく、あらかじめ用意したデータ一覧から選択し入力する方法を採用するのはRDB内のデータの[ B ]するためである。
 この一覧から選択して入力する作業のための画面設計において、項目が比較的少数の場合は[ C ]を、項目数が多く画面に収まらない場合などはスクロールバー付の[ D ]を用いる。
[解答群]
 ア A:顧客年齢  B:保守性を確保 C:テキストボックス  D:プルダウンメニュー
 イ A:顧客名   B:可用性を確保 C:プルダウンメニュー D:テキストボックス
 ウ A:商品コード B:可用性を確保 C:テキストボックス  D:チェックボックス
 エ A:商品名   B:冗長性を排除 C:ラジオボタン    D:リストボックス

【解答】

正解:エ

まず、CとDについて検討し正解の候補を限定する。

  • テキストボックス:テキスト情報を入力するための長方形入力領域
  • ラジオボタン:複数の選択項目の前に○(ラジオボタン)を置き、チェック(クリック)して選択させる方式。通常は、少数の項目群から1項目を選択するのに使う。
  • チェックボックス:複数の選択項目の前に□(チェックボックス)を置き、レ(クリックして)選択させる方式。通常は、少数の項目群から複数項目を選択するのに使う。
  • リストボックス:現在画面の上に新画面(ボックス)を開き、選択項目を一覧表示して選択させる方式。
  • プルダウンメニュー:タイトル領域にあるタイトルボタンをクリックすることで、画面上の上から下へ引き出されるように選択項目の一覧を表示して選択させる方式。

これより、
 Cは、ラジオボタンあるいはチェックボックスが○
 Dは、リストボックスが○、プルダウンメニューが△
となるので、エだけが○になる。

AとBについて
 顧客名は新規顧客を「あらかじめ用意」できない→イは×
 顧客年齢と商品コードは、短い数字列なので直接入力しやすい→アとウは△
 商品名は、あらかじめ用意できるし、長い文字列を入力するのは面倒で間違いやすい→エは○
 保守性とは、間違った入力によりシステムの信頼性低下を防ぐので関係あり→アは○
 可用性とは、故障がなくいつでも使えることなので、入力には無関係→イ、ウは×
 冗長性とは、操作を単純化することなので、長い文字列を入力するのを防ぐことになる→エは○
この組み合わせだけでもエだけが○になる

第7問

RDBの設計においては、利用するマスタファイルやトランザクションファイルのテーブル定義が行われる。
 ある業務で利用しているRDBでは、以下のようなマスタテーブルやトランザクションテーブルが定義されている。各テーブルが正規化されている場合、以下の空欄A〜Cに入る項目の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

顧客マスタ
 ┌─────┬─────┬─────┬─────┬─────┐
 │顧客コード│  A  │ 項目3 │ 項目4 │  -  │
 └─────┴─────┴─────┴─────┴─────┘
商品マスタ
 ┌─────┬─────┬─────┬─────┬─────┐
 │商品コード│  B  │ 項目3 │ 項目4 │  -  │
 └─────┴─────┴─────┴─────┴─────┘
仕入先マスタ
 ┌─────┬─────┬─────┬─────┬─────┐
 │ 項目1 │ 項目2 │ 項目3 │ 項目4 │  -  │
 └─────┴─────┴─────┴─────┴─────┘
受注トランザクション
 ┌─────┬─────┬─────┬─────┬─────┐
 │顧客コード│商品コード│  C  │ 項目4 │  -  │
 └─────┴─────┴─────┴─────┴─────┘

[解答群]
 ア A:顧客住所   B:仕入先コード C:受注日付
 イ A:顧客電話番号 B:仕入先住所  C:販売金額
 ウ A:顧客電話番号 B:在庫量    C:値引率
 エ A:自社担当者名 B:仕入単価   C:仕入先住所

【解答】

正解:ア

  • Aはすべて○
    顧客住所、顧客電話番号は顧客により一意に決まるので○。自社担当者名は、顧客ごとに唯一の担当者が決まっているのであれば○。
  • B:アは○、イは×、ウは△、エは○
    各商品が唯一の仕入先に限定されているのであれば、仕入先コードは○。さらに仕入単価も決まっているのであれば、仕入単価は○。
    仕入先住所は商品ではなく仕入先で決まるのがから仕入先マスタの項目になるべきなので×。
    在庫量は商品により決定するが、取引の発生ごとに変化するのだからマスタにはもたないのが通常なので△。
  • C:アは○、イは△、ウは△、エは×。
    受注トランザクションでは、いつ(受注日付)、誰に(顧客コード)、何を(商品コード)、どれだけ(販売数量)が必須事項なので受注日付は○。
    取引ごとに価格交渉をするならば、販売金額と値引率が必要になるので△。
    受注取引には仕入先は無関係なので仕入先住所は×。

以上から、次表が得られる。
  A B C
ア ○ ○ ○ →正解
イ ○ × △
ウ ○ △ △ →このようなケースもあり得るが特殊
エ ○ ○ ×

第8問

今週の商品の販売実績は下表のとおりであった。下表から売上金額を評価基準としたパレート図を作成して、来週の販売方策を検討したいと考えた。パレート図作成のため、まず売上金額の大きい順に商品を並べたデータを得るためのSQL文と して、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

販売実績表
  商品番号 商品名  仕入価格  売価  販売数
   100   aaa   10,000  12,000  10
   101   bbb    9,000  13,000  20
   102   ccc   10,000  12,000  15
   103   ddd    8,000  10,000   5
   104   eee   11,000  13,000  10
   105   fff    9,000   9,000   5
   106   ggg   10,000  12,000   3
   107   hhh   15,000  16,000  12
   108   iii   12,000  15,000  20
   109   jjj   10,000  12,000  10
   110   kkk    8,000  10,000  10

[解答群]
 ア SELECT 商品番号, 商品名, 販売数*(売価-仕入価格)
   FROM 販売実績表 ORDER BY 販売数*売価 ASC
 イ SELECT 商品番号, 売価-仕入価格, 販売数*売価
   FROM 販売実績表 ORDER BY 売価-仕入価格
 ウ SELECT 商品名, 販売数*(売価-仕入価格)
   FROM 販売実績表 ORDER BY 5 ASC
 エ SELECT 商品名, 販売数*(売価-仕入価格), 販売数*売価
   FROM 販売実績表 ORDER BY 販売数*売価 DESC

【解答】

正解:エ

売上金額=販売数*売価
利益単価=売価-仕入価格
利益金額=販売数*(売価-仕入価格)
とすると、各プログラムは次の意味になる。
    新表に含まれる項目     集計項目 並べる順序
ア 商品番号 商品名  利益金額  売上金額 小さい順
イ 商品番号 利益単価 売上金額  利益単価 小さい順(デフォルト指定)
ウ 商品名  利益金額       5    小さい順
エ 商品名  利益金額 売上金額  売上金額 大きい順

新表に含まれる項目には、少なくとも「商品番号または商品名」と「売上金額」が必要→イ・エが○
集計項目は売上金額→ア・エが○
大きい順に並べる→エが○
従ってエが○

参照:「SELECT文の演習」

第9問

事業所内におけるTCP/IPを利用したネットワーク環境には、コンピュータや各種サーバの他、ルータ等のネットワーク機器や様々な周辺機器が接続されている。このようなネットワーク環境における通信状態を調べる手段であるpingの役割として、最も適切なものはどれか。
 ア ネットワーク上で、対象とするコンピュータや機器が応答可能かを調べ、応答時間を表示する。
 イ ネットワーク上で、対象とするコンピュータや機器までの経路を調べて表示する。
 ウ ネットワークに接続されたコンピュータや機器のMACアドレスを、IPアドレスを指定して求める。
 エ ネットワークに流れるパケットを捕獲して、その中身の表示や解析・集計などを行う。

【解答】

第10問

近年、情報ネットワークが発展・普及し、その重要性はますます高まっている。そのようなネットワークに関する以下の文章の空欄A〜Dに入る用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
 ある限られたエリアの限定的なネットワークである[ A ]から、別の[ A ]のユーザにアクセスしようとすれば、[ A ]同士をつなぐ[ B ]と呼ばれるネットワークが必要となる。一方、ユーザ同士を電話回線などを利用して単に結びつけるだけでなく、コード変換などのサービスも提供しようとしたのが[ C ]と呼ばれるサービスである。
 現在のネットワークの普及には、インターネットの登場が大きな影響を与えた。[ B ]や[ C ]が提供する通信サービスもインターネットで代替できるようになり、安価かつ容易に広範囲な情報ネットワークを構築できるようになった。しかし、インターネットには通信のセキュリティの問題がある。遠隔の複数の拠点にまたがる組織の拠点間の通信セキュリティを高めるために利用できる技術として[ D ]などが知られている。
[解答群]
 ア A:LAN  B:WAN  C:EDI  D:IPS
 イ A:LAN  B:WAN  C:VAN  D:VPN
 ウ A:WAN  B:LAN  C:EDI  D:VPN
 エ A:WAN  B:LAN  C:VAN  D:IPS

【解答】

第11問

コンピュータの性能に関する評価尺度は複数あるが、その中のひとつであるスループットに関する記述として、最も適切なものはどれか。
 ア OSのマルチタスクの多重度で性能を評価する。
 イ 主記憶装置のデータ書き換え速度で性能を評価する。
 ウ ターンアラウンドタイムではなく、レスポンスタイムで性能を評価する。
 エ 命令の処理量や周辺機器とのやり取り等を総合的に加味した、単位時間当たりの処理件数で性能を評価する。

【解答】

正解:エ

エは○。スループットとは単位時間当たりの処理件数。設問文の通り。
ウは×。レスポンスタイムは処理実行を指示してから処理が開始する(応答が始まる)までの時間。ターンアラウンドタイムとは、処理が完了するまでの時間。処理件数とは別の尺度
参照:「スループット,応答時間」
イは×。通常の事務処理では入出力の時間が大部分なので不適切
アは×。並列処理でなければ主要な尺度にはならない。OSのオーバーヘッドやタスク間の資源取り合いで、全体のスループット時間が短縮するとは限らない。

第12問

情報システムの信頼性を高めることがますます重要になってきている。
 高信頼化へのアプローチに関する以下の①〜④の記述と、その名称の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
 ① 故障や障害が発生しないよう対処する取り組み。
 ② 故障や障害が発生したときも主な機能の動作が続行できるように設計すること。
 ③ 故障や障害が発生した場合でも限定的ながらシステムの稼働を続行している状態。
 ④ 故障や障害が発生した場合、システムの被害を最小限にとどめる動作をさせること。
[解答群]
 ア ①:フェイルセーフ     ②:フォールトアボイダンス
   ③:フェイルソフト     ④:フォールトトレランス
 イ ①:フォールトアボイダンス ②:フェイルオーバ
   ③:フォールトトレランス  ④:フォールバック
 ウ ①:フォールトアボイダンス ②:フォールトトレランス
   ③:フォールバック     ④:フェイルセーフ
 エ ①:フォールトトレランス  ②:フェイルセーフ
   ③:フェイルオーバ     ④:フォールトアボイダンス

【解答】

正解:ウ

①はフォールトアボイダンス
②はフォールトトレランス
③はフォールバック
④はフェイルセーフ
ウが○
フェイルソフト:故障や障害が発生した場合、安全だけは確保すること
フェイルオーバ:現用系に故障や障害が発生した場合、自動的に待機系に切り替えること
参照:「フェイルセーフなど」

第13問

企業経営における情報技術の利用が進み、その重要性が増す中で、情報技術を利用するシステムやシステム化指針を省略語もしくはカタカナ語として言い表すことが多くなった。それらに関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:イ

  • アは×。PERT/CPMは日程計画などのスケジューリング技法。CRMは顧客との関係を強化する総合的な技法で「業務フロー最適化」が主要目的ではない。業務フローの合理化(最適化ではない)の技法にはワークフロー管理システムがある。
  • イは○。ERP(Enterprise Resource Planning、経営資源最適化)
  • ウは×。クラウドソーシングとは、不特定多数の人(crowd)に、アイデアの提供、コンテンツの提供、サービス実行などの業務委託(sourcing)をすること。クラウドサービス選択指針としては、経済産業省「クラウドサービス利用のための情報セキュリティマネジメントガイドライン」( http://www.meti.go.jp/press/2013/03/20140314004/20140314004-2.pdf)などがあるが、特別な技法はない。
  • エは×。インソーシングとはアウトソーシングの反対語。従来外注していた業務を社内で行うこと。設問文のような方策は、クラウドコンピューティングの対象業務検討で問題にすべきでインソーシングではない。システム化指針、ウの「指針」などがあるが、特別な用語はない。

第14問

国税庁は平成17年1月31日付の告示第4号で、スキャナで読み取ってタイムスタンプなしで保存できる書類を定めた。タイムスタンプなしで適時に入力・保存できるものとして最も適切なものはどれか。
 ア 3万円未満の契約書や領収書
 イ 検収書や注文書
 ウ 小切手や約束手形
 エ 請求書や納品書

【解答】

正解:イ

電子保存対象書類のうちタイムスタンプが不要なのは、資金や物の流れに直接連動しない書類。見積書、注文書、検収書、入庫報告書、貨物受領書など。→イが○。
イ以外は、資金や物の流れに直接連動するので×。
参照:「e-文書法の概要」

第15問

クラウドコンピューティングの実現にも使われる仮想化技術に関する記述として、最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ウ

アは×。ウは○。処理性能を上げ負荷増大に対処するために、
 スケールアップ:CPUやメモリなどのハードウエアを高性能化する
 スケールアウト:台数を増加する
イは×。1つのデータベースを更新するので、大きな効率向上は期待できない
エは×。ブレードPC方式とは、表示部(入出力機能)にシンクライアント(デスクトップ)を使用し、演算部(処理機能)をセンターのブレードPC(システムラックに集約された板状のPC)が行う方式。同時稼働シンクライアントとブレードPCは1対1の関係で、共有型ではない。

第16問

システム設計の際に使われる図に関する以下の①〜④の記述と、図の名称の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

[解答群]
 ア ①:DFD  ②:ERD  ③:アクティビティ図  ④:配置図
 イ ①:DFD  ②:ERD  ③:ユースケース図   ④:コンポーネント図
 ウ ①:ERD  ②:DFD  ③:ステートチャート図 ④:コンポーネント図
 エ ①:ERD  ②:DFD  ③:ユースケース図   ④:配置図

【解答】

正解:イ

①はDFD、②はERD→ア・イが○
③はユースケース図、④はコンポーネント図→イが○
すべて○なのはイ
アクティビティ図:システム化の対象となる業務フローの現状やあるべき姿などを示す≒DFD
ステートチャート図(UML2.0で改称)→ステートマシン図:オブジェクトの生成から消滅までの変化を図示≒状態遷移図
配置図:ハードウェアなど物理的構成を図示

第17問

システム開発を発注者と受注者が検討する場合、想定する情報システムの機能要求だけでなく、非機能要求も検討する必要がある。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が発表した「非機能要求グレード」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
 ア 開発したシステム全体の優劣をグレードとして表示する。
 イ システムの規模の違いにより6つのモデルシステムが定義されている。
 ウ 要求項目やメトリクスの重複がないように、体系的に整理されている。
 エ 要求項目を段階的に詳細化して、その内容について合意していく。

【解答】

正解:エ

アは×。事後評価よりも事前の要件分析段階での利用。体系化・詳細化を重視
イは×。可用性や性能・拡張性など機能面から6つに体系整理
ウは×。メトリクスは共通して利用される。
エは○。
参照:「非機能要求グレード利用ガイド」

第18問

近年の多様なIT機器の発達、激しいビジネス環境の変動の中で、アジャイルシステム開発が注目されている。アジャイルシステム開発の方法論であるフィーチャ駆動開発、スクラム、かんばん、XPに関する記述として、最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:イ

  • アは×。フィーチャ(feature)とは機能のこと。開発技法。イテレーティブかつインクリメンタルなアジャイル開発になる。
  • イは○。スクラムはスクラムマスタを中心とする少人数のチームの開発体制。ラウンドトリップ・エンジニアリングとは、モデリング段階とコーディング段階を往復しながらソフトウェア開発を行う手法。
  • ウは×。前半は正しい。視覚化したプロセス管理システムであり、何を開発するか、いつ開発するか、どれぐらいのコストで開発するかを発信する。ユーザと開発者との間ではなく、ユーザや開発者など関係者と管理システムの間である。
  • エは×。XPでは、少人数がペアを組んで重点機能から順に開発する。分割並列開発ではない。

参照:「システム開発技法」

第19問

多様な情報システムを開発して新規に導入したり、以前からあった情報システムを変更して利用したりすることが頻繁に行われ、情報システムの複雑性が増している。情報システムが複雑になればなるほど、ソフトウェアテストの重要性が高まる。これに関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:エ

アは×。V字とは、開発では業務→システム→プログラムのように下方にブレークダウンし、テストではプログラム→システム→業務へと統合する方法。単体テスト→総合テスト→受入テストの順
イは×。回帰テストでは、ある個所の修正が他の部分に影響を及ぼすことがあるので、波及の状況把握が重要
ウは×。デシジョンテーブルテストとは、テスト対象の仕様をデシジョンテーブルで整理し、作成された入出力の組み合わせパターンをテストケースとする方法
エは○。ブラックボックステスト

第20問

業務フローの改善を検討するために、ビジネスプロセスをモデル化することの重要性が増している。そのためのモデリング技法として様々な記法が提案されているが、それらは、ワークフロー的視座に立つものと調整的視座に立つものに大別でき る。このうち、調整的視座に立つモデリング技法として最も適切なものはどれか。
 ア BPMN(Business Process Model and Notation)
 イ DEMO(Design & Engineering Methodology for Organizations)
 ウ EPC(Event-driven Process Chain)
 エ ペトリネット(Petri Net)

【解答】

正解:イ

ペトリネット:状態遷移図の一つ。離散分散システムを表現する手法として広く用いられている。
EPC:状態遷移図をビジネスプロセスに適用したもの。ERPパッケージ(SAP R3)によるシステム開発に使われるツール
BPMN:従来のビジネスプロセス図法を統合し標準化した技法。これにより作成される図をBPOという。モデリング言語BPMLによりプログラムを生成する。
上の3つは、業務の流れに注目→ワークフロー的視座
DEMO:意思決定を伴う行為のみを対象とし、合意プロセスの可視化を図る設計開発方法論あるいは図法→調整的視座→イが○

第21問

インターネットを利用する企業にとって、通信のセキュリティを守ることがますます重要になっている。2014年4月にOpenSSLの脆弱性(CVE-2014-0160)が発覚して大きな問題になった。この脆弱性に関する記述として最も適切なものはどれ か。
 ア 暗号化通信方式のフォールバック機能により、OpenSSLを使用した暗号通信の内容が漏えいした。
 イ 攻撃者は、OpenSSLを使用しているサーバのメモリ内データの一部を読み取ることができた。
 ウ この脆弱性は shellshock と呼ばれた。
 エ 中間者攻撃(man-in-the-middle attack)により、暗号通信の内容が漏えいした。

【解答】

正解:イ

アは×。フォールバック機能は、主としてSSLv3が対象でPOODLE攻撃といわれた。
イは○。
ウは×。Shellshockは、LinuxなどUNIXベースのOSで広く使われているシェル「Bash」に見つかった脆弱性。Shellshockと権限昇格脆弱性による他の手口を組み合わせれば、攻撃者は完全にサーバーを支配することができる。
エは×。中間者攻撃とは、正規の2人の間に入り、公開鍵を差し替えることにより、両者の電文を盗聴・最斬する攻撃

第22問

一般財団法人日本情報経済社会推進協会のISMSユーザーズガイド(リスクマネジメント編)などが、情報セキュリティリスクアセスメントを実施するためのアプローチとして、ベースラインアプローチ、非形式的アプローチ、詳細リスク分析、組み合わせアプローチの4つを紹介している。これらのアプローチに関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:イ

アは×。ベースラインとは、情報セキュリティ管理全般について設定した対策基準。個別システムを対象にしたものではない。各資産について、現状レベルとベースラインのギャップ分析を行う。
イは○。設問文の通り。
ウは×。詳細リスク分析では、システムの細分化ではなく、個別資産へのリスクを細分化して分析する。
エは×。組合せアプローチとは、ベースラインアプローチと詳細リスク分析を併用すること

第23問

日本工業規格 JIS X-0129-1 ではソフトウェア製品の品質を規定している。これに含まれる品質は、機能性・信頼性・使用性・効率性・保守性・移植性の6品質である。これらの品質に含まれる副特性に関する記述として、最も適切なものはどれ か。
 ア 運用性は、保守性品質に含まれる。
 イ 成熟性は、移植性品質に含まれる。
 ウ セキュリティは、機能性品質に含まれる。
 エ 魅力性は、効率性品質に含まれる。

【解答】

正解:ウ

アは×。運用性⊂使用性
イは×。成熟性⊂信頼性
ウは○。セキュリティ⊂機能性
アは×。魅力性⊂使用性
参照:「JIS X 0129-1」

第24問

様々なデータ分析技法が開発されており、広く使われている。それらの技法に関する以下の①〜③の記述と、その名称の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

[解答群]
 ア ①:判別分析  ②:A/Bテスト  ③:分散分析
 イ ①:判別分析  ②:分散分析    ③:A/Bテスト
 ウ ①:分散分析  ②:A/Bテスト  ③:判別分析
 エ ①:分散分析  ②:判別分析    ③:A/Bテスト

【解答】

正解:ウ

①は分散分析:平均に差があるかどうかを検定する分析
②はA/Bテスト:設問文の通り。比較評価法の一つ。Webページの評価に使われることが多い
③は判別分析:重回帰分析での目的関数が質的な値になるもの
ウが○

第25問

年中無休のある店舗で、日次売上高を 年分集計した。年ごとの平均日次売上高の母集団の分布と分散は分からないが、平均日次売上高に有意な差があるかどうかについて、有意水準5%でz値を計算し仮説検定を行った。z値は、各年の平均日次売上高の差が分子、各年の日数で調整した標本標準偏差を分母としたときの比率(z>0)である。
 この仮説検定に関する記述として最も適切なものはどれか。
 ア 「1-(第 2種の誤りの確率)」を、検定力という。
 イ z値が1.96よりも大きいときは、帰無仮説が採択できる。
 ウ z値を計算するときの分母は、各年の標本標準偏差を各年の日数で除したものの和である。
 エ 問題文中の記述と同様にして、年ごとの平均月次売上高の差も検定できる。

【解答】

正解:ア

アは○。第 2種の誤りの確率(β)とは、本当は不合格なのに誤りに気付かないで合格にする確率で消費者危険ともいう。1-βは、不合格を合格としない確率で検定力という →参照:「抜取検査とOC曲線」
イは×。1.96は正規分布での値。正規分布は標本数が大きいときに使うが、ここでは標本数は年数なので大きいとはいえない。一般にはt分布検定を用いるがz値は標本数により異なる。
ウは×。分散の和は意味があるが、標準偏差の和は無意味 →参照:「平均、分散、標準偏差」
エは×。問題文は日別であり、それを構成する要素は1個なのに対して、月次では構成要素が複数(月の日数)なので、同様にはできない。