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PERTの概要


問題

   作業 所要日数 先行作業
   W1   6  なし
   W2   7  なし
   W3   5  なし
   W4   4  W1
   W5   3  W2
   W6   8  W2,W3,W4
   W7  10  W2,W3,W4
   W8   9  W5,W6

アローダイヤグラム

③と④の関係が重要です。W2が作業W6とW7の先行作業であることを示すには,点線のダミー作業を付け加える必要があります。

解(最早完了日とクリティカルパス)

上の箱は最早結合点時刻(ET),下の箱は最遅結合点時刻(LT)が入ります。それらの値は,次の手順で計算します。

  1. 最初のイベント①のETを0とする。
  2. それ以降のETを矢印の順に計算する。
    ④のように複数の入口がある場合には,最大のものを選ぶ。
      ②から: 6+4=10  これを採用
      ①から: 5
      ③から: 7+0=7
  3. 最終イベント⑥のET(27)が,最早完了日である。
  4. 最終イベント⑥のETをLTに入れる。
  5. 矢印の逆をたどって,LTを計算する。
    ④のように,複数の出口がある場合には,最小のものを選ぶ。
      ⑥へ: 27-10=17
      ⑤へ: 18-10=8  これを採用
  6. 最初のイベント①のLTは0になるはずである(ならなければ計算違い)。
  7. ET=LTとなるイベントに印をつけ,それを引き起こした(最大値,最小値にした)作業を太線(図では赤線)にする。これがクリティカルパスである。

過去問題: 「PERT」

発展: 「PERT」