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ck11 中小企業診断士一次試験
経営情報システム 平成23年度


第1問

業務で高精密な表現力が必要な画面や動画などを利用する場合、コンピュータのグラフィック出力における解像度や描画速度に気を配らなければならない。グラフィック出力を担うビデオカードに関する以下の文中の空欄A~Cに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

グラフィック出力の性能を高性能化したい場合は、ビデオカードを取り替えることで対応できる。このビデオカードにおいてグラフィック出力の性能にかかわる部分は、[ A ]の処理速度、[ B ]の容量、[ C ]の転送速度である。

[解答群]
 ア A:CPU    B:キャッシュ C:ネットワーク
 イ A:GPU    B:VRAM  C:インタフェース
 ウ A:PCIExpress  B:ROM   C:ATA
 エ A:キャッシュ  B:主記憶   C:レジスタ

【解答】

正解:イ

グラフィック処理は高速であることが重要なので、特別な部品が使われている。
VRAM(Video RAM)
 ディスプレイの各画素に対応する情報を保存するメモリ
GPU(Graphics Processing Unit)
 グラフィックスを専門に扱うプロセッサ。3Dで用いられることが多い。
その他の用語
ATA(Advanced Technology Attachment)
 コンピュータとハードディスクや光学ドライブなどの記憶装置を接続するための規格
PCIExpress(Peripheral Components Interconnect Express)
 PCIは、パソコン内部の各部品間でのパラレル転送インターフェース
 PCIExpressは、PCIを高速化したパソコン向けシリアル転送インターフェース

第2問

業務に使用しているパーソナルコンピュータ(PC)の応答速度が遅くなってきた。その際の状況と対策を記述した次の文中の空欄A~Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

業務に使用しているPCには仮想記憶を利用するオペレーティングシステム(OS)がインストールされている。最近、PCを使用した作業中に[ A ]にアクセスしている頻度が高くなり、速度低下は仮想記憶に関連する部分で発生していることが疑われた。そこで[ B ]の利用状況を調査したところ[ C ]が頻繁に発生していることが判明した。そこで、[ D ]、改善を図った。

[解答群]
 ア A:DVD装置   B:DVDメディア     C:断片化
   D:DVDメディアの不要なディレクトリ(フォルダ)やファイルを消去し
 イ A:LAN     B:LANのパケット    C:分断化
   D:使用していないLAN接続の周辺装置の電源を切断し
 ウ A:ハードディスク B:主記憶装置       C:スワッピング
   D:主記憶装置の増設を行い
 エ A:ハードディスク B:主記憶装置のキャッシュ C:キャッシュミス
   D:性能の高いCPUに取り替え

【解答】

正解:ウ

「仮想記憶に関連する部分」に関連することから、主記憶装置とハードディスクの間、スワッピングが関係している→ウ以外は×。
参照:「仮想記憶方式」

第3問

近年、情報システムの開発には多様な言語が用いられるようになってきた。それらを適切に使い分けるためには、各言語の特徴を把握しておく必要がある。言語に関する説明として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:エ

アは×。FORTRANの説明。COBOLは事務処理用言語
→参照:「プログラミング言語の発展」
イは×。前半は正しい。HTMLはSGMLから派生
→参照:「マークアップ言語」
ウは×。Javaはコンパイラ。UNIXそのものの開発はC言語。UNIXのテキスト処理用言語はAWK、sed、grepなど
→参照:「プログラミング言語の発展」
エは○。
→参照:「XMLの例」

第4問

コンピュータを用いて業務データの処理を行う場合は、処理対象となるデータ量を考慮し、業務の要求を満たす時間内に、プログラムによる処理を終了するよう配慮する必要がある。このためには、処理速度を考慮した適切な処理方法を選択しなければならない。プログラムによる処理方法に関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:イ

アは×。整数計算のほうが実数(浮動小数点数)計算より速い。
→参照:「データの内部表現(数値・上級)」
イは○。ファイルから読み込むのであれば、前者はファイルを2回スキャンする必要があるのに対して、後者は1回ですむ。
メモリに配列として入っている場合は、「平均、分散、標準偏差」で示すようなアルゴリズムになる。乗算回数は同じだが、減算回数がなくなる分だけ高速になる。
ウは×。合計値を求めるためにすべてのデータをスキャンする必要があるので順序は無関係
エは×。磁気ディスクアクセスよりもメモリ内アクセスのほうが圧倒的に高速
→参照:「記憶階層とキャッシュメモリ」

第5問

表計算ソフトウェアに、下表のような年度ごとの売上数量データが入力されている。この表の列Cに2000年度の売上数量を1とした場合の、各年度の売上数量の増減割合を計算したい。このときC2セルに式を入力し、それをC3~C10のセルに複写する。はじめにC2セルに入力する式として最も適切なものを下記の解答群から選べ。
 ただし、セル番地指定における$記号は絶対参照を表すものとする。

      A    B    C
  1  年 度  売上数量 増減割合
  2  2000   1230
  3  2001   1560
  4  2002   1470
  5  2003    980
  6  2004   1680
  7  2005   2010
  8  2006   1320
  9  2007   2380
 10  2008   1850

[解答群]
 ア =B$2/B$2  イ =B$2/B2  ウ =B2/$B2  エ =B2/B$2

【解答】

正解:エ

分子の各行が変化しても分母の行は変わらない。分母の行が絶対参照
「B2/$B$2」としてもよい。

第6問

社内において業務に使用するPCや周辺装置が増え、それらの役割も多様化してきたので、LAN環境の構築を検討している。LAN環境におけるPCや周辺機器配備に関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:エ

アは×。プリンタ接続パソコンを介して利用可能。このパソコンに電源が入っていないと不可
イは×。「複数のPC」ではなく「複数のディスク」である。RAID0=ストライピング=データを2つに分けてディスクに書き込む。
→参照:「RAID」
ウは×。 →参照:「LAN環境でのシステム形態」
エは○。サーバ機能やクライアント機能は論理的な区分で、物理的区分ではない。 →参照:「LAN環境でのシステム形態」

第7問

Webサイトの構築にあたって、閲覧者に対して働きかける様々な方法が利用可能になっている。
 そのような方法に関する以下のa~cの説明と、それに対応する用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

[解答群]
 ア a:Ajax   b:Web2.0        c: Java
 イ a:DHTML   b:RSS        c: Ajax
 ウ a:Ajax   b:Document Object Model c: DHTML
 エ a:Web2.0  b:Ajax         c: RSS

【解答】

正解:イ

Ajax=c:Googleの地図や航空写真などが代表例
DHTML(Dynamic HTML)=a
Document Object Model:HTMLやXML文書の構造定義。アプリケーションから利用するためのAPI
Java、説明の必要はならろう →参照:「プログラミング言語の発展」
RSS(RDF Site Summary)=b
Web2.0:「インターネット利用第2世代」の意
参照:「Web2.0」

第8問

下表は2011年1月30日から同年2月20日までの販売履歴表である。この表に対して次のSQL文を実行した場合、下記の解答群の中のどの結果を得るか。最も適切なものを選べ。

  SELECT 担当者コード, 製品名, SUM(個数)
    FROM 販売管理表
    GROUP BY 担当者コード, 製品名
    HAVING SUM(個数) >= 3
販売履歴表
  販売コード  製 品 名  個 数  販 売 日  担当者コード
    101   テレビ     1  2011/1/30    E103
    102   エアコン    2  2011/2/ 5    E102
    103   テレビ     1  2011/2/ 7    E103
    104   電池     10  2011/2/ 7    P101
    105   エアコン    1  2011/2/10    E102
    106   テレビ     2  2011/2/15    P101
    107   電池      3  2011/2/16    E102
    108   テレビ     2  2011/2/20    P102

[解答群]
 ア                  イ
  担当者コード 製 品 名 SUM(個数)   担当者コード 製 品 名 SUM(個数)
    E102   エアコン   3        E102   エアコン   2
    E102   電池     3        E102   エアコン   1
    P101   電池    10        E102   電池     3
                        P101   電池    10
 ウ                  エ
  製 品 名 SUM(個数)          製 品 名 SUM(個数)
  テレビ    5             エアコン   3
  エアコン   3             電池     3
  電池    13             電池    10

【解答】

正解:ア

SQLプログラムの意味
 担当者コード別、製品名別に分類し、
 合計個数を集計し、
 その合計個数が3個以上のものだけを取り出して
 担当者コード, 製品名, 合計個数を出力せよ。
参照:「SQL:SELECT文の演習」

第9問

データベースは近年の情報システムの要となっている。その開発の成否が情報システムのパフォーマンスに多大な影響を及ぼす。データベースに関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ア

アは○。設問文の通り。特に複数の開発者が参加するプロジェクト、保守改訂に重要なデータベースである。
イは×。論理スキーマ(外部スキーマ)の説明
ウは×。論理設計(ラフな場合には概念設計)段階で有用
エは×。階層構造(ツリー型データベース)の説明。ネットワークデータベースは多対多
参照:「データベースの種類」

第10問

PCを用いた業務においては様々なソフトウェアを利用し、多くのファイルを作成・保存する。ファイルの管理では、保存する記憶装置の容量を考慮したり、必要なファイルの保存場所が後で簡単に分かるようにしたりしなければならない。
 ファイルの管理方法に関する次の文中の空欄A~Dに入る語句のの組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

各種のソフトウェアで作成したファイルはユーザ自身が後々探しやすい場所に保存できるように、[ A ]の[ B ]を工夫しながら保存する。
 ファイルを保存する際は記憶装置の容量を確認し、容量が少なくなった場合は、ソフトウェアを利用して複数のファイルをまとめて[ C ]したり、ファイルを含む[ A ]ごと[ C ]して記憶容量の空き領域を増やすこともできる。
 作成したファイルを検索する機能があり、ファイル名のある一部分はどのような文字列でもよいファイルを検索したい場合、[ D ]を使用した検索ができる。

[解答群]
 ア A:ディレクトリ(フォルダ) B:階層構造  C:圧縮 D:ワイルドカード
 イ A:フィールド B:レコード C:結合     D:ハッシュ関数
 ウ A:ページ   B:バス   C:デフラグメンテーション D:ブラウザ
 エ A:レコード  B:スタック C:キャッシュ  D:ハイパーメディア

【解答】

正解:ア

Aについて「ファイルの保管場所」「ファイルを含む」の表現
  フォルダはそれを満足→アは○
  ファイル>レコード>フィールド→イ・エは×。
  ページは、Webページ? 仮想記憶のページングのページ?
   →問題文と異なる分野→ウは×
アが○だとして、B=階層構造、C=圧縮、D=ワイルドカードで矛盾はないか? B:「探しやすいフォルダ」の工夫→わかりやすいフォルダ名、妥当な分類(階層構造)→○
C:「容量を減らす」「空領域を増やす」→削除、外部媒体に移動、圧縮など→○
D:「検索機能」「ファイル名の一部」→マスク文字=ワイルドカード→○
参照:「ファイルの概念」「ディレクトリとリンク」

第11問

多様なワイヤレス技術の発達は、複雑な配線を伴わないことからシステム構築を容易かつ柔軟にし、機器の小型化ともあいまって、情報システムをより身近なものにしている。
 今、事務所内で下図のようなシステムを構築しようとしている。このシステムの構築、運用に関する記述として最も適切なものを下記の解答群から選べ。

[図の説明]
・サーバPCと無線LAN機能付きブロードバンドルータはLANケーブルで接続
・プリンタおよびノートPC、デスクトップPCはブロードバンドルータに無線LANで接続
[解答群]

【解答】

正解:イ

アは×。PCに相当するデバイスがインストールされていないと設定できないし、認証設定していない機器には接続しない。
イは○。 WPA(Wi-Fi Protected Access):無線LANの暗号化方式の規格。
SSID(Service Set Identifier):無線LANでの混信を避けるために付けられる名前。SSIDが一致するアクセスポイント(ブロードバンドルータ)と各端末(PCやプリンタ)の間しか通信しない。
WPAキーは、通信を行うときのパスワードのようなもの。
ウは×。Bluetoothには機器制約はない。双方のPCがBluetooth対応なら可能
エは×。接続方法は複数あってもよい。一方のPCとは無線接続、一方のPCとはUSB接続をすることが可能

第12問

事業所内で、インターネットの様々な仕組みを業務に利用しなければならない場面が増え、インターネットの管理・運用についての理解が求められている。
 インターネットにおいて、以下のa~cの記述内容とそれを提供する機能や機器名称の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

[解答群]
 ア a:DHCP b:NAT        c: VPN
 イ a:DNS  b:DHCP       c: NAT
 ウ a:NAT  b:ブロードバンドルータ c: プロキシサーバ
 エ a:VPN  b:プロキシサーバ    c: DNS

【解答】

正解:イ

DHCP(Dynamic Host Configration Protocol)bの通り。IRアドレスの自動設定・管理を行う →参照:「ネットワーク層とIP」
DNS(Domain Name System)aの通り。ドメイン名(URL)からIPアドレスを求める →参照:「DNSとネームサーバ」
NAT(Network Address Translation)cの通り。 →参照:「グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレス」
VPN(Virtual Private Network) →参照:「ネットワークの暗号化、閉域化」
プロキシサーバ:LANとインターネットの間に設置。社内パソコンから直接インターネットに接続させず、それに代わって、「代理」としてインターネットとの接続を行う
ブロードバンドルータ:パソコンとブロードバンドを接続し、一時的にLANを形成する機器

第13問

IS(Information System)の利用において、企業内で「経営層」、「IS部門」、「IS活用部門」(すなわちエンドユーザ)それぞれの果たすべき役割が明確でないと、ISの企画・計画等を担当する要員が、開発・運用を担当する要員に比べて手薄になる場合がある。この結果起こり得る問題として、最も適切なものはどれか。
 ア ITガバナンス機能の不在
 イ 開発プロジェクトの失敗
 ウ 経営戦略とIT戦略のギャップ
 エ システム処理能力の不足

【解答】

正解:ウ

相対的なものであるが、アとエは開発・運用の要素が高い。
「経営戦略とIT戦略のギャップ」は「ITガバナンス機能不在」の結果だといえるが、ITガバナンスは経営層の問題であり「企画・計画の担当要員」としては、「経営戦略とIT戦略のギャップ」のほうが適切。

第14問

今後の取引決済では、電子的資金決済がさらに普及してくる。平成20年に施行された電子記録債権法に基づいて実施される電子記録債権制度に関する説明として、最も適切なものはどれか。
 ア 参加金融機関は全国銀行協会正会員だけである。
 イ 電子記録債権にも手形同様に印紙税が課税される。
 ウ 電子債権記録機関は全国銀行協会が設立した[でんさいネット]だけである。
 エ 利用者には個人事業主が含まれる。

【解答】

正解:エ

電子記録債権法は、「電子記録債権の発生、譲渡等について定めるとともに、電子記録債権に係る電子記録を行う電子債権記録機関の業務、監督等について必要な事項を定める」(法第1条)ものである。企業が保有する手形や売掛債権を電子化し、電子債権記録機関が作成する記録原簿で管理することにより、「でんさいネット」などインターネットで取引できるようにする。
アは×。施行令第十二条に金融機関の規定がある。協同組合なども含まれる。
イは×。印紙税は印刷物に課税。電子取引には課税されない。
ウは×。電子債権記録機関になるには「財産的基盤や適切な業務遂行能力を有する株式会社」が主務大臣に申請し、指定を受ける。記録原簿のバックアップも含め,十分なセキュリティーを確保することができる必要がある。通常は銀行が別法人として設立している。
エは○。手形と同様な取り扱いなので、譲受人(受取人)には制約はない。債権者(支払人)は電子債権記録機関の記録原簿に記録されればよい。
「でんさいネット」とは全国銀行協会による電子債権をインターネットで交換するネットワークであるが、これの利用を強制するものではない。同ネット加入以外の記録機関でも同様のネットワークサービスを行っている。

第15問

多量の業務データを分析して経営意思決定に活用するBI(Business Intelligence)システムでは、OLAP(Online Analytical Processing)が利用される。OLAPを構築するには、R-OLAP(Relational-OLAP)とM-OLAP(Multi dimensional OLAP)という2つのアーキテクチャがある。この2つを比較したとき、R-OLAPに関する説明として、最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ア

BI≒データウェアハウスと理解してよい。
OLAPではMDDB(多次元データベース、Multi dimensional DB)を使う。M-OLAPは、データそのものをMDDBの構造でもつもの。R-OLAPは、データそのものはRDB(リレーショナルデータベース)であるが、インデックスなどの工夫をして、MDDBのように見せているものである。
アは○。一般にBIのデータは業務システムのデータ(RDBが主流)を分析用(OLAP用)に編集加工したものである。R-OLAPでは、業務システムのデータを、あまり加工せずに、必要なインデックスを付け加えたものである。
イは×。M-OLAPでは、データの正規化が崩れているのでデータの重複が多い。
ウは×。RDBの業務データをMDDBに編集し直す処理に時間がかかる。
エは×。RDBデータのインデックスを巡る処理が不要。
参照:「多次元データベース(MDDB)」

第16問

高額なソフトウェアやサーバを直接購入しなくても、膨大なIT資源を自由に使えるとうたっているクラウドコンピューティングが注目されている。クラウドコンピューティングに関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ウ

アは×。機密性の懸念はあるが、企業共通業務を対象とするサービスが多く利用も多い。
イは×。パブリッククラウドの説明。プライベートクラウドとは、自社内で閉じたクラウドコンピューティング
ウは○。PaaS(Platform as a Service)は開発環境の提供。設問文の通り。
エは×。IaaS(Infrastructure as a Service)はハードウェアの提供ではあるが、そのハードウェアとはサーバやストレージである。
参照:「クラウドコンピューティング」

第17問

ソフトウェア、システム、サービスに関係する人々が、システム開発にかかわって同じ言葉を使うことができるような共通の枠組みを提供する目的で「共通フレーム2007」がまとめられた。これに関する記述として最も適切なものはどれか。
(旧版の共通フレームを対象にしていますが、本問は新版でも有効です)

【解答】

正解:イ

アは×。超上流プロセスなど経営戦略との連携を重視している。
イは○。役割分担明確化が共通フレームの目的の一つである。
ウは×。各プロセスで完結することを前提としている。共通フレームでは時間的な流れを規定していない。
エは×。見積もり範囲については直接の記述はないが、共通フレームと密接な関係がある「情報システム・モデル取引・契約書」では、外部設計段階、実装段階、運用保守段階のように全プロセスを区切って見積もりすべきだとしている。
参照:「共通フレーム」「情報システム・モデル取引・契約書」

第18問

EA(Enterprise Architecture)に含まれる業務参照モデル(BRM:Business Reference Model)を適用するために行うものとして、以下の作業が必要とされている。これらを実施する作業手順として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
  1.LOB(Line Of Business)により業務分類を明らかにする。
  2.LOB(Line Of Business)により情報収集対象を限定する。
  3.機能構成図により業務・システムの対象範囲を確認する。
  4.参照を希望する類似システムに対する調査を行う。
  5.類似システムを提案してベストプラクティスを収集する。
[解答群]
 ア 1 → 2 → 3 → 4 → 5
 イ 1 → 2 → 5 → 4 → 3
 ウ 2 → 1 → 3 → 5 → 4
 エ 2 → 1 → 4 → 3 → 5

【解答】

正解:イ

LOBとは、業務分類あるいは業務体系のこと。組織ではなく情報の構成や流れによる分類である。BRMでは、LOBによる業務分類に従って現行業務分析やモデル作成を行う。また、BRMで明確にしたLOBが、他の参照モデルを使うときの索引となる。従って、1と2が先行するが、分類しなければ情報収集の範囲が決まらない。1→2となる。ウ・エは×。
BRMの目的は対象とする業務・システムの範囲を明確にするのだから、3が最後になる。アは×。イが○
また、部門での重複を防ぐために、現行の類似システムを調査する必要があるので、3の前に5,4が入る。
参照: 経済産業省「政策・業務参照モデル(BRM)活用ガイド」 「EA,業務・システム最適化計画」

第19問

中小企業がソフトウェア開発を外注する場合、外注先の選定や外注でのプロジェクトに関して、「発注者として行うべきこと」に含まれないものはどれか
 ア 外注先の開発プロジェクトの進捗管理。
 イ 外注先の受託体制や能力の評価。
 ウ 外注先の人事管理。
 エ 要件定義の明確化。

【解答】

正解:ウ

「中小企業」に限定しない。
アは○。開発遅れは業務への影響が大
イは○。選定での必須項目
ウは×。外注先の内部問題
エは○。これこそ発注先の問題
参照: 「情報システムの外部調達」

第20問

ソフトウェア品質レビュー技法のうち、インスペクションの説明として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ア

アは○。最も体系的なレビュー技法
イは×。ウォークスルー
ウは×。ペアレビュー
エは×。パスアラウンド

第21問

情報システムがネットワーク上で稼働するようになっている。その場合、情報システムへの不正侵入を防いだり、ネットワーク上で情報が漏洩したりしないようにするため、暗号化や各種認証方式が採用される。これに関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:エ

アは×。共通鍵暗号方式 →参照:「共通鍵暗号方式(秘密鍵暗号方式)」
イは×。SecurID型のワンタイムパスワードの説明。 チャレンジレスポンス認証は、認証サーバが「チャレンジ」という毎回変化するランダムなデータを送り、クライアントは,チャレンジとユーザから生成した「レスポンス」というデータを返して認証する。
ウは×。暗号方式を用いる。 →参照:「電子署名と公開鍵暗号方式」
エは○。 →参照:「ハイブリッド暗号方式」

第22問

情報システムに対するセキュリティ攻撃は、クライアントPCを標的にしたものとサーバコンピュータを標的にしたものがある。セキュリティ攻撃に関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:イ

アは×。ガンブラーはウェブサイトを書き換え悪質サイトに誘導してウイルスに感染させる攻撃手法。「このウェブサイトで」が不適切
イは○。「Cookieを詐取」だけではないのだが・・・
ウは×。多量のデータを送りつけるのは、標的とするサーバであり、「偽装したウェブページにアクセスしたクライアントPCに」ではない。
エは×。スパイウェアやCookieの不正利用の説明。ワンクリック詐欺はクリックすると有料のアダルトサイトへ入り利用料金を請求する手口

第23問

ある企業では、公開サーバとしてWWWサーバとメールサーバ、業務サーバとしてファイルサーバとデータベースサーバを用いるインターネットショッピングサイトの構築を検討している。サーバの外部委託の方法として次の3つが候補にあがった。各方法の長所・短所に関する記述として最も適切なものを下記の解答群から選べ。

[解答群]
 ア [方法1]では、サーバの保守は一般に設置を受託した外部業者が行う。
 イ [方法2]では、障害発生時の責任はすべて自社にある。
 ウ [方法3]では、情報システムの運用・管理・保守のスキルは社内には蓄積できない。
 エ [方法3]では、ショッピングサイトの改訂はできない。

【解答】

正解:ウ

アは×。ハウジングは場所を借りただけで、その保守派自社が行う。
イは×。ホスティングではサーバの管理は外部業者が行う。
ウは○。クラウドコンピューティングの場合、これらは外部業者が行うのでスキルは社内には蓄積できない。
エは×。ショッピングサイトを目的としたクラウドコンピューティングは多い。その改訂はできる(実装作業は外部業者だが)。
→参照:「運用外部委託の種類」

第24問

破断強度を調べるために在庫している銅線をサンプル調整し、10個のデータを得て、平均値の区間推定を行った。以下のうちで最も適切なものはどれか。
 ア 自由度を10として計算する。
 イ 信頼計数95%で区間を求める場合、区間は-1.96σから+1.96σの範囲である。
 ウ 推定には、標準正規分布を使う。
 エ 母集団分布は正規分布を用いる。

【解答】

正解:エ

アは×。自由度はn-1=9
イは×。平均値だからt分布の区間推定を用いる。μ0±(t×s/√n)=±0.715σ
ウは×。平均の推定はt分布
エは○。この仮定が前提
参照:「t分布と推定・検定」

第25問

分析のために業務データを多量に集めると、それは様々な確率分布をする。代表的な確率分布に関する説明として最も適切なものはどれか。
 ア 自由度nのt分布をする変数の2乗は、自由度1及びnのF分布をする。
 イ 生起確率が非常に低い多数の独立事象の分布を近似するには、超幾何分布が適している。
 ウ 二項分布で有限母集団からの非復元抽出の場合はポアソン分布になる
 エ ベルヌーイ分布で平均値を0、標準偏差を1に固定すると、ポアソン分布になる。

【解答】

正解:ア

アは○。xが自由度nのt分布に従うとき、x2は自由度(1; n) のF分布に従うという関係がある(数学的証明:「t分布とF分布の関係」
イは×。ポアソン分布になる。
ウは×。超幾何分布になる。二項分布がポアソン分布で近似できるのは、n が大きく p が十分小さい場合
エは×。ベルヌーイ分布とは二項分布のこと。平均値:np=0、分散:np(1-p)=1になることはない。nが大ならば、二項分布は正規分布になる。
参照:「確率分布」