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ck13 中小企業診断士一次試験
経営情報システム 平成25年度


第1問

業務におけるコンピュータの多岐にわたる利用では、日々発生する様々なデータは補助記憶装置に蓄積される。記憶したデータ量が補助記憶装置の記憶容量の許容限度を超える前に、その適切な増設を行うことが必要になる。
 補助記憶装置の利用に関する以下の文章の空欄A〜Dに入る用語の組み合わせとして、

最も適切なものを下記の解答群から選べ。

パーソナルコンピュータ(パソコン)に外部接続して利用する補助記憶装置として以下のものがある。
 ① [ A ]や[ B ]をインタフェースとして利用するハードディスクやDVD装置
 ② LANに直接接続して利用する[ C ]
 ②の補助記憶装置には[ D ]を備える必要があるが、①の装置には必要がない。

[解答群]
 ア A:e-SATA B:TCP/IP C:NFS D:DNS
 イ A:e-SATA B:USB   C:NAS D:OS
 ウ A:IDE   B:USB   C:UPS D:NFS
 エ A:NFS   B:e-SATA C:DWH D:NAS

【解答】

正解:イ

  • IDE(Integrated Drive Electronics)
    パソコンとハードディスクを接続する方式の一つ。ANSIにより、IDEに若干の改良を行い規格化されATA(Advanced Technology Attachment)となる。一般にはパラレル接続
    利点
    ・BIOSで直接制御できるため、簡便で低コスト。
    弱点
    ・最大転送速度:3.3MB
    ・ハードディスクの最大容量は528MB
    ・同時に2台までしか接続することができない
  • SATA(Serial ATA)
    ATAの後続仕様で、シリアル接続。
    ・高速。SATA3では、通信速度6GB/秒、転送速度600mb/秒
    ・ホットスワップ機能(電源を入れた状態で着脱可能)
    e-SATA(External SATA)は、SATAを外付け接続に特化して、コネクタの形状などを規格化したもの
  • USB(Universal Serial Bus)
  • SATAと同様に、シリアル接続でホットスワップ機能をもつ。
    多様な周辺機器と接続できる。
    USB3.0での最大データ転送速度は5Gbps
  • NFS(Network File System)
    UNIXシステムで利用されるファイル共有システム。離れた場所にあるコンピュータのファイルを、あたかも自分のコンピュータにあるファイルのように操作することができる。一般的にUDPまたはTCPの2049番ポートを用いている。
  • NAS(Network Attached Storage)
    TCP/IPネットワークに接続した補助記憶装置。外部回線の利用者に対してファイルサーバ専用機となる。データの外部保管、共有化に用いる。
  • UPS(Uninterruptible Power Systems)
    無停電電源装置。
  • DWH(Data WareHouse)
    データの倉庫。エンドユーザが任意の切り口で検索・加工できるように編集して公開する。
  • DNS(Domain Name System)
    インターネットにおいて、ドメイン名とIPアドレスの変換をする仕組み

AとB:パソコンと外付けのハードディスクやDVD装置を接続するインタフェース
  e-SATA、IDE、USBが該当(順不同)
  NFSは、LANで接続するので不適切→エは×
  TCP/IPは、通信のプロトコル→アは×
C:LANに直接接続して利用する補助記憶装置なのでNFSまたはNAS
  UPSは不適切→ウは×
  DWHは用途からの名称→エは△
ここまでで、○はイとなる。
D:①の場合は、パソコンのOSでコントロールされるので、補助記憶装置にはOS不要
  ②の場合は、LANにたいして独立した機器になるのでOSが必要→イは○

第2問

事業所内で利用する情報機器の種類は多様化し、それぞれの特性を生かすオペレーティングシステム(OS)が開発され、それら情報機器に搭載されている。OSに関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:イ

アは×。Javaはプログラミング言語でOSではない。
イは○。Linuxが有名。
ウは×。Linux、Windows CEなどパソコン用OSをベースにしたOSを採用することもある。
エは×。マルチタスク機能はOSで実現する。

第3問

スマートフォン、パソコン、メインフレームなど多様な情報機器を有効に連携させてビジネスに利用するケースが増えてきた。それらの機器や連携に関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:イ

  • アは×。スマートフォンは(機種にもよるが)、Shift-JIS, UTF-8, RUC-JPなどパソコンと同じ文字コードを用いているので、テキストデータの相互利用が可能
  • イは○。パソコンで開発するのが一般的。
    Androidのアプリは、Javaで記述する。GoogleではEclipse開発環境にAndroid用のSDK(ソフトウェア開発キット)を用いることを推奨している。iPhoneアプリはMacにApple Developerに登録して、iPhone SDKを入手して開発環境になる。
  • ウは×。「iOS」や「Andorid」が広く使われている。
  • エは×。WordやExcelはメインフレームOS配下では使えない。
    メインフレームでも使うには、UNIXやWindowsをゲストOSとして搭載する。

第4問

Webコンピューティングに使われる言語に関する下記の説明①〜③と、それらに該当する言語の組み合わせとして最も適切なものを下記の解答群から選べ。
 ① SGMLを元とする言語で、WWWで使用されるハイパーテキストを記述するために用いられる。
 ② タグと呼ばれる特別な文字列を利用する言語で、ユーザ独自のタグも定義できる。
 ③ UNIX用のテキスト処理言語として開発されたインタプリタ言語である。

[解答群]
 ア ①:HTML ②:DHTML ③:XBRL
 イ ①:HTML ②:XML   ③:Peal
 ウ ①:XML  ②:DHTML ③:XBRL
 エ ①:XML  ②:HTML  ③:Perl

【解答】

正解:イ

  • SGML(Standard Generalized Mark-up Language)は、デジタル文書の標準化のためにタグを用いた言語。
  • HTML(HyperText Markup Language)は、SGMLの対象をハイパーテキスト(Webページ)に限定して簡素化した言語。タグはHTML仕様により固定されている。1→①はHTML
  • DHTML(dynamic HTML)は、静的なHTMLの内容をCSSとJavaScript等を用いて動的に変更するWeb技術(HTMLの機能拡張であり言語ではない)。
  • XML(eXtensible Markup Language)は、記述者が独自のタグを定義できる。ハイパーテキスト用言語であるが、むしろデータの授受やデータベース作成に広く利用されている。→②はXML
  • XBPL(eXtensible Business Reporting Language)は、財務情報が作成・流通・再利用できるように標準化されたXMLベースの言語
  • Perlは、インタプリタ型、軽量型のプログラミング言語。特にテキスト処理を簡潔に記述できるのが特徴。Web環境で広く利用されている→③はPerl

参照:「マークアップ言語」「プログラミング言語の発展」

第5問

コンピュータを利用して、データ処理を行う手順には、データを配列などに一時的に記憶させるものがある。
 そのような処理手順に関する以下の文章の空欄A〜Dに入る用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

納品された商品を倉庫に保管し、早く納品された商品から出荷するためのシミュレーションを行う場合は、配列などで構成した[ A ]を利用し処理を行う。このような処理手順は[ B ]と呼ばれる。
 四則計算の式 2×(1 +6/3) を、順次処理し計算結果を求める手順では、配列などに構成した[ C ]に式の左項から順に 2, 1 ,6 の値を記憶させ、その後、この[ C ]から順次 6, 1, 2 の値を取り出しながら計算処理を行う。このような処理手順は[ D ]と呼ばれる。

[解答群]
 ア A:キュー  B:FIFO C:スタック D:LIFO
 イ A:キュー  B:LIFO C:スタック D:FIFO
 ウ A:スタック B:FIFO C:キュー  D:LIFO
 エ A:スタック B:LIFO C:キュー  D:FIFO

【解答】

正解:ア

キュー  先入先出 FIFO
スタック 後入先出 LIFO
参照:「リスト構造」「スタックと逆ポーランド記法」

第6問

業務に使用する情報処理システムの性能は、その構成方法に影響される。構成方法の選択においては、機器単体の処理能力で判断するだけではなく、信頼性や保守性など多面的な観点から性能の評価を行わなければならない。
 情報処理システムの構成方法に関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:エ

  • アは×。複数のサーバによりホストへのリクエストが分散されるとすれば、リクエストの順番待ちが低減されるのでレスポンスタイムは短縮される。サーバ台数が増えることにより故障が発生しやすくなるので信頼性は低下する。サーバとクライアントで処理を分割した影響だとすれば、レスポンスタイムは変わらないし、信頼性は処理間の連動が発生するので、信頼性が低下する危険性が増す。
  • イは×。オーバーヘッドは長くなる。処理全体のスループットは短くなる。各システムが故障率が1-Rであり、一つでも故障すれば全体のシステムが故障するとすれば、システム全体の故障率は1-Rnであり、「和」にはならない
  • ウは×。デュアル構成。信頼性は向上するが、レスポンスタイムは不変(オーバーヘッドによりやや長くなる)。
  • エは○。並列処理によるスループットの向上。並列機器構成による信頼性の向上

参照:「LAN環境でのシステム形態」「システム構成」

第7問

会社や商品の紹介、さらに商品のネット上での販売など、自社のWebコンテンツ作成の機会が増えている。これらに用いるソフトウェア資源に関する以下の文章の空欄A〜Dに入る用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

会社や商品の紹介など、基本的なWebコンテンツを作成する場合も、ページ数が多くなるとともに、各ページの書式の統一性やデザイン的側面など管理項目が多くなる。デザイン性の向上や書式の統一性確保のためには、使いやすいユーザインタフェースによってコンテンツ作成が可能な[ A ]を利用する。また、新商品をニュースのような形式で順次告知したいなど、多くのWebページの追加・更新などを一元管理したい場合は[ B ]などが利用できる。
 さらに、商品管理システムと連携した商品販売サイト機能の構築・運用を行いたい場合は、Webサーバソフトウェア、[ C ] 、スクリプト言語など複数のソフトウェア資源が必要となる。これらが容易に利用できるように、オープンソースソフトウェアの[ D ]などはそれらをセットにして提供するものである。

[解答群]
 ア A:オーサリングツール    B:CMS  C:DBMS D:LAMP
 イ A:コンストラクションツール B:CGI  C:CMS  D:SOAP
 ウ A:コンテンツフィルタ    B:SOAP C:DNS  D:CGI
 エ A:マルチメディアツール   B:PHP  C:FTP  D:Ajax

【解答】

正解:ア

  • マルチメディアツール/マルチメディアツール:文字や画像、音声、動画などの要素を組み合わせて一つのソフトウェアやコンテンツ作品を組み立てるソフトウェア。文字以外のファイルの取扱いを重視したのをマルチメディアツール、編集を重視したのをマルチメディアツールと使い分けることもあるが、ほぼ同義語
  • コンストラクションツール:コンピュータ上でシステムを構築する上で必要とされる汎用的な手順を、あらかじめ用意された命令により代替、もしくは補助するソフトウェア、またはプログラムの総称
  • コンテンツフィルタ:有害なWebページや電子メールを見せないようにする監視システム
  • Ajax:Webブラウザに実装されているJavaScriptのHTTP通信機能を使って、Webページのリロードを伴わずにサーバとXML形式のデータのやり取りを行って処理を進めていく対話型Webアプリケーションの実装形態
  • CMS(Content Management System):Webコンテンツを構成するテキストや画像、レイアウト情報などを一元的に保存・管理し、サイトを構築したり編集したりするソフトウェアのこと
  • CGI(Common Gateway Interface):Webサーバが、Webブラウザからの要求に応じて、プログラムを起動するための仕組み
  • DBMS(DataBase Management System):データベース管理システム
  • DNS(Domain Name System):インターネットでドメイン名からIPアドレスをを知るためのシステム
  • FTP(File Transfer Protocol):ネットワークでファイル転送を行うためのプロトコル
  • LAMP:OSのLinux、WebサーバのApache、データベースのMySQL、スクリプト言語のPerl、PHP、Pythonの総称。これらはWebサイトを構築するための代表的なオープンソースソフトウェアである。
  • SOAP(Simple Object Access Protocol):、XMLとHTTPなどをベースとした、他のコンピュータにあるデータやサービスを呼び出すためのプロトコル
  • PHP(Hypertext Preprocessor):動的にHTMLデータを生成することによって、動的なWebページを実現することを主な目的としたプログラミング言語

Aではア(オーサリングツール)とエ(マルチメディアツール)は○になる。
B、C、Dではアだけが○になる。

第8問

業務の中で発生するデータは多くの場合、データベースによって管理する。データベース全体の構造や仕様を定義するものに、データベーススキーマがある。データベーススキーマの構成の仕方のひとつに、以下の3つの構成要素を用いるものがある。
 a 外部スキーマ
 b 概念スキーマ
 c 内部スキーマ

データベーススキーマの構成要素a〜cと、その説明①〜③の組み合わせとし て、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

[解答群]
 ア a:①  b:②  c:③
 イ a:②  b:③  c:①
 ウ a:③  b:①  c:②
 エ a:③  b:②  c:①

【解答】

正解:イ

  • 概念スキーマ:データベースの論理設計段階で利用される。ER図をベースにする→③
  • 外部スキーマ:アプリ開発者への仕様。概念スキーマをより精密にしたもので、これを用いてプログラムを作成→②
  • 内部スキーマ:データベースをコンピュータに実装する段階。これにより処理効率が左右される。アプリ開発者は物理的にどこにデータベースがあるかを知る必要はない。→①

第9問

リレーショナルデータベースに蓄えられた以下のような商品表がある。この商品表から、商品区分が筆記具あるいはノートで、販売数量が20以上のデータを抽出するSQL文のWHERE部の記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
  商品表
    商品名      商品区分  単価 販売数量
    鉛筆HB     筆記具    90    20
    B5判ノート   ノート   210    27
    クリアファイル  ファイル  250    35
    ボールペン    筆記具   150    17
    30cmスチール定規 定規    850     5
    A4判ノート   ノート   270    12
[解答群]
 ア 販売数量> 20 OR (商品区分='筆記具' OR 商品区分='ノート')
 イ 販売数量>= 20 AND 商品区分='筆記具' OR 商品区分='ノート'
 ウ 販売数量>= 20 AND (商品区分='筆記具' AND 商品区分='ノート')
 エ 販売数量>= 20 AND (商品区分='筆記具' OR 商品区分='ノート')

【解答】

正解:エ

商品区分条件
 筆記具「あるいは」ノート → ORの関係 → ウは×
販売数量条件
 販売数量が20「以上 → >= → アは×
販売数量条件と商品区分条件の関係
 販売数量20以上で「かつ」対象商品 → ANDの関係 → アは×
式の評価
 イは( )がないので、左から順に
 (販売数量>= 20 AND 商品区分='筆記具') OR 商品区分='ノート'
 → 「販売数量20以上の筆記具」または「(販売数量に無関係に)ノート」
 と評価される → イは×

第10問

ISOによって提唱されたネットワーク接続にかかわるモデルをOSI参照モデルと呼ぶ。OSII参照モデルは、アプリケーション層、プレゼンテーション層、セッション層、トランスポート層、ネットワーク層、データリンク層、物理層の7つの層からなる。ネットワーク接続に関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:イ

アは×。物理層はコネクタの形状以外に電気的仕様を定めている。有線・無線に関係なく、第1層として適用される。
イは○。TCPはトランスポート層に属するが、設問文のIPに関する部分はネットワーク層である。
ウは×。区分は異なるが、OSIの7層全体をカバーしている。
エは×。イーサーネットは下位の物理層とデータリンク層に属する。
参照:「LANの基礎」

第11問

インターネットが普及した現在、業務の様々な場面で情報資源の所在を確認することやネットワーク機器を識別することが求められる。
 以下のA〜Dの情報資源やネットワーク機器を指示した事例と、その名称の組み 合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
指示事例
 A http://www.meti.go.jp/
 B meti.go.jp
 C 11:22:33:dd:ee:ff
 D 192.168.0.1
[解答群]
 ア A:URL   B:ドメイン名 C:MACアドレス D:IPアドレス
 イ A:URL   B:ホスト名  C:IPアドレス  D:MACアドレス
 ウ A:ドメイン名 B:ホスト名  C:ポート番号   D:IPアドレス
 エ A:ドメイン名 B:マシン名  C:SSID    D:ポート番号

【解答】

正解:ア

「meti.go.jp」はドメイン名。Webサイト名
「192.168.0.1」は「meti.go.jp」に対応するIPアドレス
  インターネットではIPアドレスで相手を探す
  ドメイン名とIPアドレスを変換するのがDNS
「www.meti.go.jp」は、ホスト名。Webサーバ名
「11:22:33:dd:ee:ff」は「www.meti.go.jp」のMACアドレス
  「meti.go.jp」に到着してから「www.meti.go.jp」を探すのに使う
   参照:「MACアドレス」
「http://www.meti.go.jp/」はURL
  「www.meti.go.jpとhttpプロトコルで通信する」の意味
参照:「URLの構造」

第12問

事業所内において個人所有の情報機器を有効に利用したり、事業所外から会社内のデータにアクセスして業務を効率的に進めたいとの要望がある。しかし、情報漏えい、個人情報管理、通信のセキュリティ確保など、問題も多い。
 このような状況における情報機器の利用に関する以下の文章の空欄A〜Dに入る用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

パソコンなどを利用して事業所外から社内データにアクセスする場合、[ A ]を利用すれば、第三者の侵入や妨害を受けにくくなる。
 個人所有のスマートフォンや[ B ]を社内業務に利用する場合、私用情報の[ C ]、業務用アプリケーションやデータの配布・更新・削除などの際の情報セキュリティ管理、社内情報管理などのために[ D ]を利用することが望ましい。

[解答群]
 ア A:ADSL  B:タブレット     C:フォーマット D:BYOD
 イ A:TCP/IP B:パソコン      C:消去     D:ルータ
 ウ A:VPN   B:タブレット     C:退避     D:MDM
 エ A:WiFi  B:ハンディターミナル C:カスタマイズ D:ファイアウォール

【解答】

正解:ウ

A:「第三者の侵入や妨害」 → 閉鎖性が必要 → ウ(VPN)が○
  参照:「ネットワークの閉域化・暗号化」
B:「個人所有」「私用情報」 → エ(ハンディターミナル)は×
C:私用情報が悪影響を与えない必要があるが、私用情報を失くしては困る
  → イ(消去)・エ(カスタマイズ)は×
  ここでのア(フォーマット)とは利用できるファイル形式など。規制することもある。
D:イ(ルータ)は単なる通信機器なので×
  ア(BYOD:Bring your own device)は私用機器を用いることなので△
  エ(ファイアウォール)は私用機器に限定しないので△
  ウ(MDM:Mobile Device Management)は設問文の通りなので○
    各種端末設定や機能制御などの一元管理をすること

第13問

ある職場では、下図のようなネットワーク構成でインターネットおよび各情報機器の接続を行っている。今、パソコン1からインターネットに接続ができなくなった。そのときの対応や考え方に関する記述として最も適切なものを下記の解答群から選べ。

【解答】

正解:ウ

ウは○。異常事態の特定をすることが大切
 パソコン1で接続できないがパソコン2では正常ならば、原因はパソコン1関連に限定される。
 パソコン1自体、パソコン1とスイッチングハブの間だけを対象にすればよい。
ア・イは×。調査せずに原因を想定している。
エは×。ネットワークプリンタは社内LANの領域にあるので、インターネットとの接続とは無関係

第14問

SNSなどの発達によってソーシャルメディアは、個人間の私的な情報交換に利用されるだけでなく、ビジネスでも多様に利用されつつある。ソーシャルメディアを利用する上での要点や対処法に関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:エ

アは×。削除する以前に漏洩する危険性がある。
イは×。個人情報表示は当人の了承が必要。公共であるかどうかに無関係
ウは×。一定期間保存中に閲覧されてしまう。
エは○。他人により自分の中傷誹謗が投稿され、それが針小棒大に広まることもある。
 炎上とは、ある話題に投稿(特に中傷誹謗など)が集中すること

第15問

通信技術の高度化と機器のインテリジェント化によって、企業の内外で多様で大量のデータが蓄積されるようになり、ビッグデータが注目されている。ビッグデータに関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:エ

ビッグデータとは、気象情報、電力使用情報、医療・健康情報、位置情報等など膨大な量のデータであり、それらを統合的に分析して価値を生み出すことである。

  • アは×。IT融合新産業とは、「IT・データの活用があらゆる産業に浸透するなか、狭義のIT産業における新ビジネスの創出だけでなく、製造業、サービス業、農業等の多様な産業がIT・データの活用を起点として構造変化を遂げて生み出される新ビジネスや、ITを媒介として異分野の産業が結びついて生み出される新ビジネス」
  • イは×。C2C(Consumer to Consumer):「消費者間の取引」で、ネットオークションが代表的
  • ウは×。M2M(Machine to Machine)とは、「機器間の通信」で、人間の介在無しに機器同士がコミュニケーションをして動作するシステム。ここでの機器とは、コンピュータ以外に工場の工作機械や監視カメラなどを含め、それらをRFID(無線ICタグ)によりインターネットで制御する
  • エは○。データマイニングや画像処理分析など多様なデータが対象になる。

第16問

クラウドサービスの活用に関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ア

  • アは○。SaaS(Software as a Service)の提供形態は多様。自社サーバではなく他社サーバを利用してサービスを提供する事業者も多い。 →参照:「クラウドコンピューティング」
  • イは×。パスワードリセット機能とは、利用者がパスワードを忘れてしまった場合、「パスワードを忘れた場合はこちら」のようなリンクを設けて、パスワードの再設定ができる仕組み。ユーザ企業のシステムに関係なく利用者がパスワードを変更すると、利用者パスワードを参照するシステムが利用者認定できなくことがある。
  • ウは×。サービス事業者のアーカイブが完全に行われないこともある。また、ユーザ企業システムの早期復旧に不完全なこともある。ユーザ企業の独自対策としてのバックアップが必要になる。
  • エは×。SLAはあくまでも平時での平均的な水準の取決めであり、不慮の個々の事故に一定時間内で対処できる保証はない。 →参照:「SaaS向けSLAガイドライン」

第17問

経済産業省の「IT経営ロードマップ」では、IT経営を実現するための取り組みを、成功企業の事例を踏まえ、以下に示す「共有化」、「柔軟化」、「見える化」の3つに整理している。3つの取り組みの順序として最も適切なものを下記の解答群から選べ。
「共有化」
 現場で積み上げられた業務や情報の客観的把握の成果を、経営戦略上必要と思われる社内外の関係者間において、いつでも効率的に使えるような環境を作り上げること。
「柔軟化」
 将来予測される外部環境の変化に対して、必要に応じていつでも自社の業務を柔軟に組み替えられるようにすること、および、社内外の必要な情報を組み合わせて新たなイノベーションを迅速に創出できるようにすること。
「見える化」
 経営から得られる視点に基づき、現場の課題抽出と解決検討の材料につながるように、業務や情報を客観的に把握できるようにすること。
[解答群]
 ア 共有化  → 柔軟化  → 見える化
 イ 柔軟化  → 見える化 → 共有化
 ウ 見える化 → 共有化  → 柔軟化
 エ 見える化 → 柔軟化  → 共有化

【解答】

正解:ウ

情報活用のためには、
1 まず、正確な情報を客観的に収集・整理する-見える化
2 その情報を関係者全員が知ることができる環境にする-共有化
3 さらに、他の情報との関連性や操作性向上などの機能向上を図る-柔軟化
の順序で行うのが適切
経済産業省「IT経営ロードマップ(改訂版)」2010年
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/it_keiei/action/conference/roadmap_revised.pdf

第18問

多くの中小企業は今まで多様なシステム化を行ってきたが、そのために多くの課題が浮上してきている。例えば、システム投資が現行システムのメンテナンス中心となり、新たなシステム開発に必要となる業務分析のノウハウを失ったり、リレーショナルデータベースが複数構築されてその整理がなされなかったりすることがある。それらの課題への対処やシステム開発に関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ウ

  • アは×。クライアントサーバシステムでも経営環境の変化、機能向上、技術進歩に伴うメンテナンスは発生 →参照:「保守・改訂を容易にすることの重要性」
  • イは×。「すべて」をデータウェアハウス化するかどうかは必要性に左右される。システムの特徴により旧データバースの利用が適切な場合もある。
  • ウは○。データベースの一元化、リレーショナルデータベース化では、重複データの排除が重視される。 →参照:「正規化の基礎」
    (注)一元化は検索は容易になるが、個別システムの処理効率は低下する場合がある。ここでは業務全体の効率と考えて○とした。
  • エは×。要求定義とは、システムが実現すべき機能を定義することであり、現状業務を前提とした要求もある。業務見直しは要求分析の結果である。 →参照:「要件定義でのトップダウンとボトムアップ」

第19問

ソフトウェアのテスト方法には、ホワイトボックステスト、ブラックボックステスト、およびこれらの混合であるグレーボックステストがある。これらのうち、前 者2者に関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:イ

アは×。論理的矛盾がある。「すべての場合を網羅した組み合わせテスト」なら「すべての組み合わせバグを検出できる」はずである。現実にはブラックボックステストでは「すべての場合を網羅した組み合わせ」ることは不可能→ホワイトボックステスト
イは○。ブラックボックステストはシステム仕様の視点。ホワイトボックステストはソースプログラムの視点
ウは×。テスト対象が小さい場合にはホワイトボックステストが適している。
エは×。主に前期の単体テストで採用
参照:「テストの種類・方法」

第20問

ある中小企業では社内のIT人材育成の指針として、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の「共通キャリア・スキルフレームワーク(CCSF)」の適用を考えている。2012年3月に公開されたその「第一版・追補版」に関する記述として最も適切なもはどれか。

【解答】

正解:エ

  • アは×。ITSS、ETSS、UISSの3スキル標準。後半は正しい。
  • イは×。システムアーキテクトとストラテジストが逆。この3つの人材類型以外に「その他」(エデュケーション)もある。
  • ウは×。人材白書2012(ユーザ企業向け)郵送アンケート調査結果では、IDCサービス:45.1%、ASPサービス:33.7%、経営/業務改革コンサルティング:16.7%、システムコンサルティング:21.8%であった。
  • エは○。スキル標準を、自社のビジネス強化に有効に活用していくためには、「タスクモデル」を参照して、自社の経営戦略や事業計画を反映した自社固有のタスクを定義することが重要であるとしている。

参照:「共通キャリア・スキルフレームワーク」IPA「共通キャリア・スキルフレームワーク(第一版・追補版)」

第21問

ある中小企業では、過去、様々な業務を1台のホストコンピュータで処理する集中処理システムを構築してきた。それを現在のビジネス環境に適応できるように、クライアントサーバシステムやクラウドコンピューティングを利用して分散処理するシステムに移行したいと考えている。この企業における分散処理システムの導入の仕方に関する記述として、最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ア

アは○。逐次移行が安全。トラブル時の対応も
イは×。一斉移行には、自社業務の見直しや移行計画など慎重な準備が必要。自社に適したERPパッケージの選択が重要。
ウは×。入出力部分とデータ処理部分の連携になる。一方にトラブルが発生すると業務が止まる。むしろ業務別に切り分けるのが容易。
エは×。外字コードを単純に削除して問題はないか。外字コード以外にも大きな問題が存在する。

第22問

経済産業省は、2007年に「IT投資価値評価ガイドライン」の試行版を発表した。このガイドラインの試行版で述べられている内容は、ITの投資価値評価における基本的な要件を示していると考えられる。IT投資価値評価の基本的な要件として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ア

アは○。これら3つのタイプに分けて、それぞれのタイプ別に適した評価手法を利用すべきだとしている。
 インフラ型:従来の一括型になるが、セキュリティ対策などの費用が増加していることに留意
 業務効率型:ROI型になるが、全社システム体系化、情報共有での価値創造などの視点も
 戦略型:KPIやユーザ満足度を用いる。
イは×。事後評価による分析、学習による成熟度向上が重要
ウは×。資源利用度、受益の大小など多数の観点。全社負担・個別配賦の検討も
エは×。社外利用者が存在するシステムでは顧客満足が大きな評価尺度になる。
参照:「IT投資の評価に関するガイドライン」経済産業省「IT投資価値評価ガイドライン(試行版)について」

第23問

組織の情報セキュリティ基準として、「情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)適合性評価制度」が広く使われている。これに関する記述として最も適切なものはどれか。
 ア JIS Q 20000-1 適合性に関する制度である。
 イ 適合性の認証制度は、「認証機関」、「要員認証機関」、「認定機関」からなる仕組みである。
 ウ 適合性の認証登録後は、10年ごとに再認証審査を行う。
 エ 標準として決められたセキュリティレベルでのシステム運用を求める。

【解答】

正解:イ

アは×。ISMSはISO/IEC27001(JIS Q 27001)。JIS Q 20000-1はITIL
イは○。認証機関:審査を行い認証する機関、要員認証機関:審査員の資格を付与する機関、認定機関:これらの認証機関を認定する機関
ウは×。再認証審査は3年ごと
エは×。標準レベルはなく、提出文書がJIS Q 27001のすべての要求事項に適合しており、それが遵守していることを確認
参照:「ISMS適合性評価制度の概要」

第24問

ある工場では、旋盤で切削・研削して、ある製品を出荷している。平均して製品3,000個に1個の割合で不良品が出る。この製品を1,000個ずつ箱詰めして出荷する時、箱に不良品が含まれない確率を求めたい。この計算に最も適する分布はどれか。
 ア 指数分布
 イ 正規分布
 ウ 超幾何分布
 エ ポアソン分布

【解答】

正解:エ

正規分布は、分散(標準偏差)がわからないと使えない(アは×) →参照:「正規分布と推定・検定」
超幾何分布は、有限(比較的少数)の母集団から取り出すときなので不適切(ウは×) →参照:「二項分布」
不良品個数の推定には二項分布が使われるが、標本数が多く不良品確率が小さいときはポアソン分布で近似でき、計算量も小さい(エは○) →参照:「ポアソン分布と指数分布」
指数分布はポアソン分布の逆関数の性格をもつが、時間間隔など連続量を対象にしており、この場合に使うのは不適切(アは×)

設問文の計算
平均不良率がp(=1/3000)のとき、n(=1000)個のサンプルに含まれる不良品数がrである確率P(r)は、λ=np(=1/3)として
  P(r)=λr/r!×e
で表されるので、不良品が0である確率P(0)は
  P(0)=e=e-1/3=0.71
となる(不良品が含まれない確率は71%)

第25問

統計的仮説を検定する方法には様々なものがあり、適切に使い分ける必要がある。以下の文章の空欄A〜Cに入る用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

母分散が未知の 2つの母集団の平均の差を検定したい。2 つの母集団からそれぞれ独立に、十分に大きな数の標本を採取できる場合には、標本平均は正規分布に従うと考えて、標本の不偏分散を母分散の代わりに使って[ A ]を適用できる。少数の標本しか得られない場合には、母分散の信頼できる推定ができないので、[ A ]を使えない。しかし、2 つの母集団が共に正規分布をし分散が等しい場合には、[ B ]が利用できる。その場合、2 つの母集団の分散が等しいことを検定するには、[ C ]を利用することができる。

[解答群]
    A    B    C
 ア F検定  t検定  z検定
 イ F検定  z検定  t検定
 ウ t検定  F検定  z検定
 エ z検定  t検定  F検定

【解答】

正解:エ

A:正規分布を用いた検定なのでz検定→エだけが○
C:分散比の検定なのでF検定→エだけが○
B:z検定は「使えない」→イは×。F検定は分散比の検定→ウは×
 t検定は分散が必要だが、「分散が等しい」ことからtを求める式から分散の項が消えるので計算可能
参照:「正規分布と推定・検定」(z検定)「t分布と推定・検定」「F分布と推定・検定」