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Webユーザビリティ(ISO 09241-11,JIS Z8521)


Webユーザビリティの定義

Webアクセシビリティが、Webページを閲覧するときに、高齢者や障害者がもつハンディキャップをなくすことであるのに対して、Webユーザビリティは一般の人が利用する際の便利さのことを指します。

ISO/JISの定義

ISO 09421-11、JIS Z8521(人間工学-視覚表示装置を用いるオフィス作業-使用性の手引き)では、ユーザビリティ(使用性)とは「特定の利用状況において、特定のユーザーによって、ある製品が、特定の目標を達成するために用いられる際の、有効さ、効率、ユーザーの満足度の度合い」と定義しています。

有効さ(Effectiveness)
ユーザが指定された目標を達成する上での正確さ、完全性
(やりたい作業を確実に達成できるか)
効率(Efficiency)
ユーザが目標を達成する際に、正確さと完全性に費やした資源
(作業を短い時間で達成できるか)
満足度(Satisfaction)
製品を使用する際の、不快感のなさ、及び肯定的な態度
(利用した人が、また利用してみたいと思うか)

ヤコブ・ニールセンの定義

ユーザビリティのゴール 5つの指標
  • 学習しやすさ(Learnability)
    システムは、ユーザがそれをすぐ使い始められるよう、簡単に学習できるようにしなければならない
  • 効率性(Efficiency)
    一度学習すれば、あとは高い生産性を上げられるよう、効率的に使用できるものでなければならない
  • 記憶しやすさ(Memorability)
    ユーザがしばらくつかわなくても、また使うときにすぐ使えるよう覚えやすくしなければならない
  • エラー(Errors)
    エラーの発生率を低くし、エラーが起こっても回復できるようにし、かつ致命的なエラーは起こってはならない
  • 主観的満足度(Satisfaction)
    ユーザが個人的に満足できるよう、また好きになるよう、楽しく利用できなければならない
ユーザビリティ10原則
  1. システム状態の視認性を高める
  2. 実環境に合ったシステムを構築する
  3. ユーザーにコントロールの主導権と自由度を与える
  4. 一貫性と標準化を保持する
  5. エラーの発生を事前に防止する
  6. 記憶しなくても、見ればわかるようなデザインを行う
  7. 柔軟性と効率性を持たせる
  8. 最小限で美しいデザインを施す
  9. ユーザーによるエラー認識、診断、回復をサポートする
  10. ヘルプとマニュアルを用意する

電子政府ユーザビリティガイドライン

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/guide/security/kaisai_h21/dai37/h210701gl.pdf

本ガイドラインは、中央官庁のオンライン申請システム等のユーザビリティに関して、効果的かつ継続的な向上を図るために、新規開発や保守をする際に、企画、設計・開発、運用及び評価の段階で利用することを目的としたものですが、一般のWebサイトにも適用できます。

本ガイドラインでは「共通設計指針」として、次の13項目を掲げています。

本ガイドライン(付属文書にも)では、モニター実験を実施するときの人選、アンケートや実験方法などに関しての解説もしています。
 また、本ガイドライン策定に先立ち、典型的な申告業務を対象に行った「電子政府ユーザビリティ基本調査」(2009年)は、その具体例として参考になります。

ユーザビリティの評価手法

CMS(Content Management System)

Webサイトの管理、特にアクセシビリティ対策のツールとして、CMS(Content Management System)の採用が効果的です。

CMSとは、Webサイトの素材データとデザインやルールなどを一元管理するシステムです。CMSの持つ機能は、製品により、あるいは設定によりまちまちですが、一般的に次のような機能を持っています。
 このよう機能は閲覧者の立場からも効果的ですが、Webサイト管理者の立場でも、公開コンテンツの公開ルールの順守、コンテンツの作成や更新の管理、公開時の確認などの労力を改善することができます。

デザイン等の統合
各ページが統一されたレイアウトのWebページになります。ページ間のリンクが自動作成され、しかも統一した操作になります。それで、閲覧者が使いやすいサイトになります。
アクセシビリティ対策
例えば画像には自動的に代替テキストが付けられるなど、JIS規格等のルールが強制的に確保されます。さらには、使用禁止用語や個人情報などを検出して注意を促す機能もあります。
Webページ制作の知識不要
このように、誰でも一定のルールに従ったWebページが作成できますので、各部署で分担してWebページの作成・更新が容易になります。それにより、Webマスター(Webサイト構築管理者)の負荷が削減できますし、作成を通して職員のアクセシビリティやWebサイトへの意識向上にも役立ちます。
セキュリティ/責任の明確化
CMSでは、Webページの作成→承認→公開の作業の流れを制御します。決められた項目を決められた担当者が作成すると、承認者にその原稿が送付され、承認を得たら公開担当者に送付されて公開するという手続きがルール化されるのです。しかも、それらの状況がすべて記録されますので、セキュリティ/責任が明確になります。
素材管理
バックナンバー管理により、過去の記事を取り出すことができます。また、記事・写真などを部品化しておき、必要に応じて再利用することができます。
他システムとの連携
例えば毎月同じような統計データをグラフにしてWebページに掲げるとき、Excelデータを変更するだけで自動的にグラフが置き換わるような機能を持つCMSもあります。
 Webサイトの見出しや要約などを構造化して記述し、更新があったときに配信するサービスをRSSといいます。自治体でのRSSサービスが求められていますが、これらを自動化する機能を持つCMSもあります。