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ck12 中小企業診断士一次試験
経営情報システム 平成24年度


第1問

コンピュータには様々な記憶装置が使用されている。そのうち、半導体を利用した記憶装置は処理速度や信頼性に影響を与えるなど、重要な役割を担っている。用途に適した半導体の記憶装置が装備されたコンピュータを選択できるように、その特性を把握しておくことが必要である。
半導体を利用した記憶装置の特性に関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ウ

  • アは×。DDR-SDRAM(Double-Data-Rate sdram)はデータ転送速度を高速にしたSDRAM(Synchronous DRAM)で、SDAMはメモリに使用される。RISC、CISCは演算装置のことなので無関係。
  • イは×。 メモリインタリーブはCPUから主記憶へのアクセスを高速化するために、主記憶内部を複数のバンクに分割し、各バンクを並列にアクセスする方式であり、CPUのアクセス機構により実装する。記憶素子自体とは無関係。 →参照:「CPUの高速化技術」
  • ウは○。ECC(Error-Correcting Code)は「誤り訂正符号」。メモリ自体にパリティチェックを行う機構を組み込むことにより、信頼性を高めている。サーバではこれを用いるのが一般的であるが、通常のPCではこの機能を搭載しているものと搭載していないものがある。非搭載パソコンにECC機能がついたRAMを入れても機能しない。
  • エは×。BIOSには通常EEPROMが用いられる。マスクROMは工場出荷後は変更できない。

参照:「半導体素子」

第2問

近年、多様なコンピュータが登場しつつあるが、その基本的動作原理は同じである。それを把握しておくことで、新たな技術の理解も早くできる。下記は、コンピュータの構成要素とそれらによってコンピュータの基本機能が実現される過程を記述した文章である。
 以下の文中の空欄A〜Dに入る言葉の組み合わせとして最も適切なものを下記の解答群から選べ。

  1. データおよび処理命令が主記憶装置に記憶されている。
  2. [ A ]の指示で、主記憶装置に記憶されたデータおよび処理命令は、[ B ]に転送される。
  3. [ B ]では、処理命令に従ってデータを処理し、[ A ]の指示でその演算結果を転送させて[ C ]に記憶させる。
  4. [ C ]に記憶された演算結果は、[ A ]の指示で[ D ]に転送されて出力される。

[解答群]
 ア A:演算装置  B:制御装置  C:主記憶装置  D:出力装置
 イ A:演算装置  B:制御装置  C:補助記憶装置 D:主記憶装置
 ウ A:制御装置  B:演算装置  C:主記憶装置  D:出力装置
 エ A:制御装置  B:演算装置  C:補助記憶装置 D:主記憶装置

【解答】

第3問

コンピュータは多様な業務に利用される。コンピュータの処理能力は様々な要因に左右され、処理能力に影響を与える特性や、それを評価する指標が複数存在する。適用業務の処理に十分な能力のコンピュータを選択するためには、これらの内容を適切に理解することが必要である。
 以下の記述の中で最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ウ

アは×。内部クロック周波数はCPU内部の処理速度に関係。メモリとの転送速度に関係するのはメモリクロックでメモリ性能の尺度。共に大きいほど高速
イは×。FLOPSは浮動小数点演算の処理性能(百万回/秒)科学技術計算の性能尺度
ウは○。CPI(Cycles Per Instruction) 設問文の通り。
エは×。MIPS(Million Instructions Per Second)百万命令/秒。大きいほど処理速度が速い。
参照:「コンピュータの性能評価方法」「CPUとメモリ」

第4問

ソフトウェアのバグやセキュリティ上の不具合の修正が行われた場合、適切に対応することが必要である。
 ソフトウェアの修正が行われた場合の対応に関する、以下の文中の空欄A〜Cに入る語句の組み合わせとして最も適切なものを下記の解答群から選べ。

コンピュータ上では各種業務について目的別に利用する[ A ]ソフトウェアと、コンピュータの資源を効率よく利用するための[ B ]ソフトウェアがある。これらのソフトウェアはいずれも随時改良が行われるが、小さな不具合の修正を行う場合は修正部分だけを抜き出した[ C ]をユーザに配布することが多く、この修正部分を入れ替えればよい。

[解答群]
 ア A:アプリケーション B:システム     C:パッチファイル
 イ A:アプリケーション B:パッケージ    C:シェル
 ウ A:システム     B:パッケージ    C:カーネル
 エ A:パッケージ    B:アプリケーション C:パッチファイル

【解答】

正解:ア

アプリケーションソフトウェア:販売システムやオフィスソフトなど、利用者の目的のために使うソフトウェア。自社仕様で個別開発する場合(カスタムソフトウェア)と、出来合いのソフト(パッケージソフトウェア)を購入して使う場合がある。
システムソフトウェア:OSやミドルウェアなどの基本ソフトウェア。カーネルやシェルは主にUNIX系のシステムソフトウェアでの用語で、カーネルがOSの中核部分、カーネルと利用者の間をサポートする部分をシェルという。
パッチファイル:設問文のCの通り。これによりソフトウェアを最新状態にすることを「パッチをあてる」という。
参照:「ソフトウェアの体系」

第5問

業務の処理にソフトウェアを使用する場合、中小企業診断士が、そのソフトウェアの利用を支援するだけでなく、状況によってはソフトウェアそのものの開発にかかわったりする場面もある。ソフトウェアの機能や開発に関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:イ

アは×。パソコンに電源を入れると、まずBIOSが起動して、OS等を読み込み立ち上げる。
イは○。高級言語自体をコンパイラということもある。
ウは×。ミドルウェアとはOSとアプリケーションの間。ここにあげている言語はすべて第三世代言語 エは×。コンパイラにより生成されたオブジェクトプログラムをロードモジュール(実行可能な機械語プログラム)に変化するソフトウェア
参照:「言語プロセッサによる翻訳」

第6問

各種業務において様々なソフトウェアを利用しているが、それぞれのソフトウェアでは目的に応じた演算処理が行われている。コンピュータの演算処理では計算誤差が発生する場合のあることが知られているので、計算誤差に対して適切な対応が必要である。
 以下の計算誤差に関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ウ

アは×。加減算で桁落ち誤差は生じるのは浮動小数点演算。言語には無関係
イは×。プログラムの書き方による。会計処理では浮動小数点演算を用いないのが通常だが、プログラマが浮動小数点演算を指定すれば誤差が生じる。
ウは○。表計算ソフトでは型定義をしていない。標準が浮動小数点になっている。
エは×。リレーショナルデータベースでも計算処理を行う。
→参照:「誤差」

第7問

スマートフォンなどの多様な携帯端末機器の発達は、顧客にとっても、サービスを提供する事業者にとっても、多様な情報を迅速かつ場所を選ばず検索、照会、処理、発信できるというメリットを享受可能にしている。
 ある中小製造企業は、製品を自社ウェブサイトで広告し、自社製造工程での受注製品の製造プロセスおよび発送プロセスの進捗状況を、顧客に知らせることができるシステムを構築したいと望んでいる。また進捗状況が許す範囲内で、製品仕様の変更や送り先の変更などができるシステムとしたいと望んでいる。
 このシステム構築に関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:イ

アは×。どのようなシステムにするかの問題。オンラインで送り先変更ができるシステムは多い。
イは○。バッチ処理では「現在」の状況を伝えることはできない。照会業務ではリアルタイム処理が一般的
ウは×。一般にVPNは企業内・企業間でのセキュリティ対策に用いられるネットワーク。→参照:「ネットワークの暗号化、閉域化」
エは×。スマートフォンに標準的なブラウザが搭載されていればよい。Web閲覧は原理的には、スマートフォンもパソコンも同じ。
参照:「システム構成・形態の基礎」

第8問

パーソナルコンピュータ‚PCを業務に利用する場合、各々の業務の特性を考えたソフトウェアや周辺機器を適切に選ぶ必要がある。以下の文中の空欄A〜Dに入る語句の組み合わせとして最も適切なものを下記の解答群から選べ。

業務においてPCを利用する場合は対話型処理で利用する場面が多いが、月末などにまとめて請求書作成などの[ A ]処理を行うこともある。作業指示を出した後、この処理画面に応答が返るまでの[ B ]が長い場合は、作業の進捗状況の把握ができない。このような場合はプログレスバーなどを表示させて進捗状況の把握が行えるようなソフトウェアを選択する。
 また、請求書作成処理の指示をPCに与え、PCが作業を終了したという表示が得られるまでの経過時間は[ C ]と呼ばれ、この時間の短いことが望ましい。PCが作業終了状態となっても、プリンタが印字作業を続けていることがあるが、これはプリンタが[ D ]機能を備えている場合にも起こる。この機能を利用する場合は印字の作業量に適した容量のバッファが備わったプリンタを選択する必要がある。

[解答群]
 ア A:オフライン B:レスポンスタイム C:スループット D:スレッド
 イ A:オンライン B:ターンアラウンドタイム C:オーバレイ D:スループット
 ウ A:トランザクション B:スループット C:レスポンスタイム D:キュー
 エ A:バッチ B:レスポンスタイム C:ターンアラウンドタイム D:スプール

【解答】

正解:エ

オンライン処理とはコンピュータがネットワークに接続され、対話的に端末からのトランザクションを処理を行う方式。オフラインとは既にコンピュータにすべてのデータやソフトウェアが準備されており、ネットワークを必要とせずに処理するバッチ処理方式。請求書作成などの月末処理、財務諸表作成などの期末処理はオフライン方式で処理されるのが一般的。
オンライン処理の性能尺度には、レスポンスタイムやターンアラウンドタイムがあり、バッチ処理の性能測定にはスループットがある。→参照:「スループット,応答時間」
スレッド:タスクに似た概念。特に同時並行されるタスクを指すこともある。→参照:「ジョブとプロセス(タスク)」
キュー:処理を待っているトランザクションあるいはジョブ。→参照:「タスク管理」
スプール:設問のDの説明の通り。

第9問

業務におけるデータベースの処理ではネットワークにつながる複数の端末から、あるデータに対して同時に複数の処理要求が発生し、本来の処理が正しく行われない場合がある。これを防ぐために排他制御あるいは同時実行制御と呼ばれる方法が利用される。
 これに関する以下の文中の空欄A〜Dに入る語句の組み合わせとして最も適切なものを下記の解答群から選べ。

[解答群]
 ア A:デッドロック B:セマフォ   C:順番  D:テーブル
 イ A:ロック    B:セマフォ   C:時刻  D:テーブル
 ウ A:ロック    B:セマフォ   C:順番  D:キャッシュ領域
 エ A:ロック    B:デッドロック C:時刻  D:キャッシュ領域

【解答】

正解:エ

同時更新における排他制御では、先にきた更新処理が終了するまで、その更新領域にロックをかける→参照:「排他制御」
デッドロックとは、互いにたの処理にロックをかけあい、双方が処理されなくなる状態。これを防ぐために他よyな技術がある。→参照:「排他制御」

第10問

業務で利用するデータのコード化に関する以下の記述の空欄A〜Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
 コード化には、例えば次のような方法がある。

なお、コード化においては、同じ顧客を重複登録してしまう可能性があり、データ管理上[ D ]の問題に配慮しなければならない。

[解答群]
 ア A:識別機能  B:桁別分類法 C:区分分類法 D:一意性
 イ A:識別機能  B:連番法   C:合成法   D:冗長性
 ウ A:分類機能  B:合成法   C:区分分類法 D:冗長性
 エ A:分類機能  B:表意法   C:連番法   D:一意性

【解答】

正解:ア

識別機能とは同姓同名を避け一意性を持たせること。分類機能とは大区分や中区分などのグループ化をすること。→A=識別機能、D=一意性
連番法、桁別分類法、区分分類法、表意法、合成法はコードの種類。
B、Cでは桁別分類法、区分分類法、合成法が候補。どれでもよいと思われるが、B=桁別分類法、C=区分分類法が妥当
参照:「コードの重要性」

第11問

インターネットへの接続やLANの構成に際して必要となる知識に関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:イ

アは×。DNS(Domain Name System)はドメイン名とIPアドレスの変換 →参照:「DNSの概念」
イは○。参照:「MACアドレス」
ウは×。参照:「グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレス」
エは×。参照:「IPアドレスと経路制御の概念」

第12問

物品の販売サイトをインターネット上で運営する場合、利用者の利便性を考慮した販売サイト構築が必要である。そのためには、運営するサーバの特性と顧客が所有するPC上での商品購入のための操作のかかわりを把握する必要がある。
 販売サイトを運営するためのサーバや顧客が利用するPCに関する記述として、最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:エ

設問文の内容としては正しくても、運営として適切かどうかを判断する必要がある。
アは×。サーバの負荷が高くなる。
イは×。顧客PCを制限するには不適切
ウは×。顧客PCに特定のソフトウェアを登録するのも不適切。
エは○。サーバ、顧客PCに負荷をかけずに、多機能サービスを行うことができる。

第13問

企業がITガバナンスを強化するためには、まず情報システム戦略を確立し、これに基づいて以下の4つの構成要素を順次実現していくことが必要である。その順序として最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a システム運営‚セキュリティ管理・リスク管理・サービスレベル管理など
b 説明責任‚システム監査・ベンチマーク・投資効果など
c 組織運営‚予算管理・投資管理・ベンダー管理・契約管理など
 d リレーションシップ管理‚教育・提案・情報発信など
[解答群]
 ア a → b → c → d
 イ a → c → b → d
 ウ b → a → d → c
 エ b → c → a → d

【解答】

正解:イ

ITガバナンスとは、経営戦略に合致したIT活用を実現するために、経営者がITのマネジメントを行うこと。 →参照:「ITガバナンス」
基本的な事項から開始して、逐次発展させることが必要

第14問

EDIなどで用いる標準コードに関する説明として最も適切なものはどれか。
 ア EDI等に利用される事業所コードGLN(‚Global Location Number)は、主に製造業で利用される。
 イ EDI等に利用される標準企業コードの最後の1桁は、チェックディジットである。
 ウ 標準企業コードの最初に0を付加すると、GLN(‚Global Location Number)として利用できる。
 エ 標準企業コードは、国際規格 UN/EDIFACT のコードの一部として利用できる。

【解答】

正解:エ

GLNは流通情報システムにおける企業・事業所を識別するためのコード。
国際機関GS1が規定し、日本では流通システム開発センターが付番、管理している。
企業コード10(11)桁+ロケーションコード2(1)桁+チェックデジット
JANコードでの企業コードを持つ企業は、そのコードをGLNとして流用できる。
共に、企業コードの先頭2桁は国コード 従来、流通システム開発センターでは「共通取引先コード」を設定していたが、現在はGLNへと移行している。

標準企業コード(KCODE)は、国際規格 UN/EDIFACT のコードの一部として制定され、日本では各種業界の協会が付番、管理している。
企業識別コード(6桁)と枝番(6桁)。企業識別コードは数字のみ、枝番中での英大字の使用は任意
企業コードの先頭2桁は業界コード(電子工業では10~12、物流業界では55など)。

アは×。むしろ流通業界のほうが広く利用
イは×。標準企業コードにはチェックデジットはない
ウは×。現在では両者間での互換性はない。
エは○。UN/EDIFACT のシンタックスルールが適用される

第15問

インターネットのメディアとしての特徴は、双方向性、オープン性、即応性などとともにメディアミックスを可能にするところにある、と言われている。インターネットや携帯端末の普及とともに、これらの特徴を用いた様々なビジネスやコミュニケーションが行われている。
 これに関連する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:イ

アは×。運営者の方針による。Fasebookは本名を要求しているが、一般にはハンドル名を認めている。
イは○。参照:「TCP/IPの概要」
ウは×。画面表示とは無関係。そのような統一基準はない。
エは×。ブログは双方向を意図したウエブサイトだといえる。URLも公開されリンクもできる。

第16問

総務省から発表された「ASP・SaaSの安全・信頼性に係る情報開示指針‚第1版」に基づいた「ASP・SaaS安全・信頼性に係る情報開示認定制度」により、中小企業ユーザがASP・SaaSのサービスを選択する場合の参考情報が提供されている。
 この認定制度に関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:エ

認定基準「事業者が、審査基準の「必須開示項目」すべてについて適切な情報開示を行い、かつ「必須開示項目」の中で特にユーザにとって重要な「一定の要件を考慮すべき項目」のすべてについて、一定の要件を満たしている場合に認定する」
一定の要件を考慮すべき項目(主なもの)
・サービス状況管理(サービス稼働監視、サービス変更・終了・一時停止等の利用者への通知体制)
・セキュリティ管理(規程類の整備、認証管理、設備対応、監視体制、記録保持など)

アは×。「必須開示項目」だが「一定の要件」ではないので開示されていればよく、経営状況が認定基準にはならない。
イは×(注)。体制等の整備の認定であり、実際の水準を保証するものではない
ウは×。「必須」開示項目だけであり、「選択」開示項目は事業者の任意である。
エは○(注)。SLAによりサービスレベルを設定することとしている。
(注)試験センターの「正解」に従って、その理由を考えたのだが、自信がない。
「イは○、エは×」もあるのではないか?
イ:規程類の整備や監視体制などは「一定の要件」になっており、認定ではその実施を審査する。
エ:複数のサービスレベルを設け「なければならない」という要件があることを私は知らない。

第17問

ある中小販売企業では、インターネットで受注を開始することにした。それに先立ち、下記の図を描いてインターネットによる受注システムの検討を行っている。
 この図に関する説明として最も適切なものを下記の解答群から選べ。ただし、この図は未完成である。

[解答群]
 ア 業務のデータの流れと処理の関係を記述したDFDである。
 イ データベースをどのように構築したら良いかを示すERDである。
 ウ 利用者がシステムとどのようにやり取りするかを示すユースケース図である。
 エ 利用者相互のコミュニケーションの関係を描いたコミュニケーション図である。

【解答】

正解:ア

アは○。参照:「DFD」
イは×。参照:「ERD」
ウは×。参照:「UMLの概要」
エは×。参照:「UMLの概要」

第18問

独立行政法人情報処理推進機構ソフトウェア・エンジニアリング・センターの「非機能要求グレード」では、非機能要求を①可用性、②性能・拡張性、③運用・保守性、④移行性、⑤セキュリティ、⑥システム環境・エコロジーのつに大別している。
 これらに関連する記述として最も適切なものはどれか。
 ア 運用監視などを含む通常運用は可用性に含まれる。
 イ 回線冗長化などを含む耐障害性は運用・保守性に含まれる。
 ウ データ暗号化などを含むアクセス・利用制限は可用性に含まれる。
 エ 同時アクセス数などを含む通常時の業務量は性能・拡張性に含まれる。

【解答】

正解:エ

アは×。運用・保守性
イは×。可用性
ウは×。セキュリティ
エは○。性能・拡張性
参照:IPA-SEC「非機能要求グレード利用ガイド」

第19問

SaaSの提供者‚ベンダ企業と利用者‚ユーザ企業との間でSLAを締結する場合に必要な作業の実施順序は以下のとおりである。空欄A〜Cと記述群の①〜③の組み合わせとして最も適切なものを下記の解答群から選べ。
<作業の実施順序>
  1.SaaS利用者側の前提条件の整理
  2.[ A ]
  3.[ B ]
  4.SaaS提供者の免責範囲の定義
  5.[ C ]
  6.SaaSの提供・利用の結果に対する対応の定義
‘[空欄に入る記述群]’
  ① SaaSの提供・利用に関する委託内容/範囲の定義
  ② SaaSの提供・利用のサービスレベルの定義
  ③ SaaSの提供・利用の役割/責任分担の定義
 ア A:①  B:②  C:③
 イ A:①  B:③  C:②
 ウ A:②  B:①  C:③
 エ A:②  B:③  C:①

【解答】

正解:イ

まず、対象業務を明確にすることが必要である。→Aは①
提供者の免責範囲云々の前に、役割/責任分担を決める必要がある。→Bは③
サービスレベルは、対象範囲と責任分担が明確になってからの協議になる。→Cは②

第20問

ITの進展に伴い、それを有効に利用して競争優位を獲得しようとする試みは、もはや特別なことではない。その際に重要になることとして、適切なハードウェア、ソフトウェアの開発または選択は言うに及ばず、近年、それらを使いこなす人々の能力の向上が叫ばれている。
 これに関連する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ア

アは○。eラーニングとは、IT、主にインターネット等のネットワークを利用した学習環境全般を指す。
イは×。学校で学べるのは一般的な基礎事項だけであり、特定業務での利用ができるわけではない。
ウは×。EUCとは、従業員がみづからコンピュータを利用して、本人や部門のローカルな業務を行うこと →参照:「EUCの定義」
エは×。明確な定義はないが、コンピュータリテラシーとは機器を使いこなす能力、情報リテラシーとは有用な情報を入手したり発信したりする能力を指すことが多い。

第21問

近年、多くの情報漏洩被害をもたらしている「新しいタイプの攻撃」‚Advanced Persistent Threats:APTへの対策としては、入口対策だけでなく、出口対策も重要になる。
 出口対策として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:イ

入口対策とは外部からの脅威(ハッカー、ウイルスなど)への対策であり、出口対策とは内部から外部への情報漏洩の対策である。
アは×。IDSは主に入口対策 →参照:「LANのセキュリティ監視」
イは○。プロキシは社外ネットワークへの接続点に置かれるコンピュータ。内部からの発信電文を調べて、発信前に情報漏洩に関するキーワードがないかを検知する。
ウは×。主に入口対策
エは×。ステルス機能とは、主にウイルス対策ソフトに検知されにくい機能のこと

第22問

インターネット利用が普及して、インターネット上で取引情報やプライバシーにかかわる情報を扱う場面が多くなっている。従って情報セキュリティについて、その基礎事項を把握しておくことは重要である。
 情報セキュリティにかかわる記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:エ

アは×。ウイルス対策だけでなく、不正アクセス対策、情報漏洩対策が必要
イは×。個人情報保護法で用途・目的を明示することが定められている。 →参照:「個人情報保護法」
ウは×。多数の関係者がいる場合には、公開鍵暗号方式のほうが適している。 →参照:「公開鍵暗号方式」
エは○。不要なポート番号を閉鎖するなどの方法もある。 →参照:「ファイアウオール」

第23問

ある中小製造企業は、顧客の要望に合わせて製品を設計・製造・販売している。今まで、受注量が少なかったことから、電話やファクシミリ等で顧客への対応をしていた。近年、海外を含めて顧客からの受注が増加している。このような状況から、受発注にかかわる処理、問い合わせやクレーム処理を含めて顧客とのコミュニケーション、社内の製造指示などをシステム化することを検討している。その検討の中での聞き取り調査の結果、経営者や従業員は、このシステム開発の投資評価をはっきりさせておきたいと考えていることが分かった。
 投資評価に関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ア

アは○。SWOT分析と同じような表を作成して、検討項目を整理し、個々の項目を定量化する。
イは×。これらも必要だが、もっと広い観点で費用と効用をあげる必要がある。
ウは×。リアルオプションプライシングは、主に長期的な投資の採算性評価の手法であり、現在価値法やROI法に確率要素を加えて発展させたものである。顧客効用調査とは直接の関係はないし、ここでの投資対象に合致した手法であるかどうか疑問である。
エは×。定量的効果だけでなく、定性的・戦略的効果も考えるべきである。顧客の観点が重要である。

第24問

あるコンビニエンスストアチェーンの調査部では、各店舗の売上高を、半径1km 圏内の大学などの重要拠点数と地域人口で説明する重回帰モデルで分析している。

【解答】

正解:ア(イも?)

アは○。変数が3つ以上の場合の相関係数を重相関係数という。その計算では、まず決定係数R2を算出(必ず0~1の値になる)して、その平方根Rを重相関係数とするので、負の値をとることはない。 →参照:「重相関と重回帰」
イは○?。極端に自由度調整をしてパラメータを一つにすれば単相関になる。そのときでも、相関係数は負になることはあるが、決定係数は相関係数の平方なので負になることはない。
ウは×。設問文の逆である。自由度調整とは、パラメータの数に比べてデータの数が相対的に少ないときに、パラメータの個数を減らすことである。見かけ上の決定係数の値は小さくなるが、少ないパラメータで説明しやすくなる効果がある。
エは×。最小 2乗法は独立変数の個数には無関係に利用できる。従属変数は1つ。

第25問

日平均50万円の売上高がある店舗で、商品の新しい陳列方法を1週間試行してみたところ、1日平均売上高が52万円になった。しかし実際には新しい陳列方法に効果がなく、たまたま他の理由で1日平均売上高が高くなったのかもしれない。
 これに関連する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:エ

アは×。平均の差を検定するのはt検定。χ2検定は分散に差があるかを検定。 →参照:「t分布と推定・検定」「χ2分布と推定・検定」
イは×。推測統計学での「検定」という。
ウは×。第一種の誤り(α誤り、アワテモノの誤り)である。 →参照:「t分布と推定・検定」
エは○。標本数が少ないので、2項分布による計算が適切である。
参照:「二項分布」