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ck07 中小企業診断士一次試験
経営情報システム 平成19年度


第1問

次のコンピュータの主記憶装置に関する文章について、空欄A~Dに入る最も適切な用語の組み合わせを下記の解答群から選べ。
 オフィスにおけるコンピュータの利用に際しては、その処理速度が仕事の効率に影響を及ぼす場合がある。この処理速度を左右する原因としてコンピュータに装備する主記憶装置の容量が関係し、主記憶装置の容量が少ないと処理速度が低下するといわれている。主記憶装置には多くの場合、[ A ]が利用されるが、価格などの点で装備される記憶容量が限られるので、このような問題が発生する。
 この場合の処理速度低下の一つの要因は、補助記憶装置である[ B ]と主記憶装置との間で[ C ]が発生するためである。このような現象が生じるのは[ D ]という仕組みを取り入れ、主記憶装置の容量不足を補っているためである。
[解答群]
 ア A:EPROM B:ROM      C:メモリインタリーブ D:フラグメンテーション
 イ A:PROM  B:フラッシュメモリ C:リフレッシュ    D:キャッシュ
 ウ A:SDRAM B:ハードディスク  C:スワッピング    D:仮想記憶
 エ A:VRAM  B:光磁気ディスク  C:キャッシュ     D:ランダムアクセス

【解答】

正解:ウ

A:主記憶に用いる素子はDRAM(SDRAMもその一種)
B:内蔵記憶装置である磁気ディスク=ハードディスク
C:ページの入れ替え=スワッピング
D:仮想記憶
参照:「半導体素子」「仮想記憶方式」

第2問

コンピュータによってプレゼンテーション資料を作成する場合、画像を利用する機会が増えている。
 コンピュータで画像を取り扱う入出力装置などを使用する場合、扱える画像の大きさや精度に関する特性を考慮し、機器の選択や目的に応じた利用を行わなければならない。
 入出力装置に関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ア

アは○。dpi=1インチあたりのドット数。プリンタやスキャナの解像度 →参照:「プリンタ」「マルチメディアの取り込み・編集」
イは×。ディスプレイの解像度は画素数
ウは×。印字ヘッドはインパクトプリンタで用いられる
エは×。CCDが画素数になることは正しい。しかし、受け取った情報をJPEGで保存するときに圧縮されるので、容量は変化する。 →参照:「マルチメディアと拡張子」

第3問

コンピュータの内部ではさまざまな種類のソフトウェアが利用されているが、それぞれが担う機能には役割分担がある。これらのソフトウェアの中でデバイスドライバに関する記述として、最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:イ

アは×。ミドルウェアの説明 →参照:「ソフトウェアの体系」
イは○。同じ機種なら複数あってもドライバは一つでよい →参照:「パソコンと周辺機器の接続」
ウは×。おそらくサーバの記述?
エは×。インタプリタの説明 →参照:「言語プロセッサによる翻訳」

第4問

次のプログラム言語に関する記述について、空欄A~Dに入る最も適切な用語の組み合わせを下記の解答群から選べ。

[解答群]
 ア A:インタプリタ型 B:コマンドインタプリタ C:デバイスドライバ      D:組み込み型
 イ A:コンパイラ型  B:コードジェネレータ  C:アプリケーションプログラム D:組み込み型
 ウ A:低水準     B:アセンブラ      C:CPU           D:インタプリタ型
 エ A:低水準     B:コードジェネレータ  C:デバイスドライバ      D:コンパイラ型

【解答】

正解:ウ

A:アセンブラ言語は、第2世代言語で低水準言語ともいう⇔第3世代言語(高水準言語)
B:翻訳は一般にはコンパイラでコンパイルする。アセンブラではアセンブラでアセンブルする。
C:「機種やOS」とするのが適切。デバイスドライバは周辺機器のためのソフト
D:Perlとは、テキストの検索や抽出に向いたインタープリタ型のスクリプト言語。CGIによく用いられる。
参照:「プログラミング言語の発展」「言語プロセッサによる翻訳」

第5問

インターネットにおいてはサーバコンピュータによって各種サービスや仕組みが提供されている。この各種サービスや仕組みに関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ア

  • アは○。FTPはインターネットでのファイル転送プロトコル
  • イは×。IP電話とは、(VPNではない)インターネットのブロードバンド回線を用いて通話。一般加入電話への通話もできる。IP電話サービスのプロバイダ加入により通信料が無料あるいは低価格。
  • ウは×。ネットニュースは単方向で原則として個人記者ではない。個人記者による双方向ニュースは市民参加型インターネット新聞サイト(私は正式名称を知らない)。
  • エは×。メーリングリストは加入者へ一斉に電子メールを送る方法。加入者同士での他人情報公開はしていない。説明はBBS(電子掲示板)、メールアドレス検索?

第6問(設問1)

次の表は、ある家電量販店の「売上伝票テーブル」を示している。下記の設問に答えよ。

売上ID製品IDメーカー製品名仕入単価販売単価販売数量売上高粗利益
S001 PN01 A電気 液晶テレビ 100,000 153,000 2 306,000 106,000
S001 PN02 B電気 デジタルカメラ 25,000 34,000 3 102,000 27,000
S002 PN01 A電気 液晶テレビ 100,000 153,000 3 459,000 159,000
S003 PN03 C工業 DVDレコーダ 52,000 78,000 1 78,000 26,000
S003 PN04 A電気 MP3プレーヤ 12,000 18,000 3 54,000 18,000
S004 PN02 B電気 デジタルカメラ 25,000 34,000 2 68,000 18,000

この「売上伝票テーブル」は、正規化を進めることができ、結果として「売上テーブル」と「商品テーブル」の2つに分割することができる。「商品テーブル」に入る項目として、最も適切なものの組み合わせはどれか。
 ア 粗利益、メーカー、製品名、売上ID
 イ 製品ID、販売単価、販売数量、製品名
 ウ メーカー、販売数量、仕入単価、販売単価
 エ メーカー、販売単価、製品ID、仕入単価

【解答】

正解:エ

●第1次正規化
繰返し項目はない→既に第1正規化はされている。
●第2正規化
商品テーブル(製品IDが決まると、これらの項目が決まる)
 製品ID メーカー 製品名     仕入単価 販売単価
  PN01  A電気  液晶テレビ   100,000  153,000
  PN02  B電気  デジタルカメラ  25,000   34,000
  PN03  C工業  DVDレコーダ  52,000   78,000
  PN04  A電気  MP3プレーヤ  12,000   18,000

売上テーブル(商品テーブルの属性を除いた項目)
  売上ID 製品ID 販売数量 売上高 粗利益
  S001  PN01    2  306,000 106,000
  S001  PN02    3  102,000  27,000
  S002  PN01    3  459,000 159,000
  S003  PN03    1   78,000  26,000
  S003  PN04    3   54,000  18,000
  S004  PN02    2   68,000  18,000

●第3正規化
商品テーブルはこれ以上分解できない。
→「商品テーブルに入る項目」は上の5項目(これがすべて掲げられていると理想だが)
ここでは、「入らない項目」があるものを「不正解」だと解釈→エが正解
売上テーブルの売上高と粗利益は、商品テーブルの仕入単価、販売単価から計算
  売上ID 製品ID 販売数量
  S001  PN01    2
  S001  PN02    3
  S002  PN01    3
  S003  PN03    1
  S003  PN04    3
  S004  PN02    2

参照:「データの正規化」

第6問(設問2)

次の表は、ある家電量販店の「売上伝票テーブル」を示している。下記の設問に答えよ。

売上ID製品IDメーカー製品名仕入単価販売単価販売数量売上高粗利益
S001 PN01 A電気 液晶テレビ 100,000 153,000 2 306,000 106,000
S001 PN02 B電気 デジタルカメラ 25,000 34,000 3 102,000 27,000
S002 PN01 A電気 液晶テレビ 100,000 153,000 3 459,000 159,000
S003 PN03 C工業 DVDレコーダ 52,000 78,000 1 78,000 26,000
S003 PN04 A電気 MP3プレーヤ 12,000 18,000 3 54,000 18,000
S004 PN02 B電気 デジタルカメラ 25,000 34,000 2 68,000 18,000

以下のSQL文を実行した場合に得られる値として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
    SELECT AVG 販売単価 FROM 売上伝票テーブル WHERE メーカー = ”A電気”
[解答群]
 ア 85,500 イ 108,000 ウ 153,000 エ 324,000

【解答】

正解:イ

メーカーが「A電気」であるデータだけを対象にして、販売単価の単純平均(販売数による加重平均ではない)を求める処理である。

売上ID製品IDメーカー製品名仕入単価販売単価販売数量売上高粗利益
S001 PN01 A電気 液晶テレビ 100,000 153,000 2 306,000 106,000
S001 PN02 B電気 デジタルカメラ 25,000 34,000 3 102,000 27,000
S002 PN01 A電気 液晶テレビ 100,000 153,000 3 459,000 159,000
S003 PN03 C工業 DVDレコーダ 52,000 78,000 1 78,000 26,000
S003 PN04 A電気 MP3プレーヤ 12,000 18,000 3 54,000 18,000
S004 PN02 B電気 デジタルカメラ 25,000 34,000 2 68,000 18,000

赤い部分の平均=(153,000+153,000+18,000)/3=108,000→イが正解
参照:「SQL:SELECT文の演習」

第7問

次のデータベースの動作に関する記述について、空欄A~Dに入る最も適切な用語の組み合わせを下記の解答群から選べ。
 ネットワーク上で稼動するデータベースシステム(DBシステム)では、複数のユーザがDBシステムに同時にアクセスし、同じデータの更新を行おうとする事態などが発生する可能性がある。このような不都合の発生を防止するため、あるユーザがアクセス中のデータについては別のユーザからのアクセスを制限する[ A ]と呼ばれる仕組みがある。この仕組みの中の占有ロック方式は、アクセス中のデータに別のユーザが[ B ]、更新、削除、[ C ]、[ D ]ができないようにする仕組みである。一方、共有ロック方式は、アクセス中のデータに別のユーザが更新、削除、[ D ]ができないようにする仕組みである。
[解答群]
ア A:トランザクション制御 B:占有ロック   C:照会     D:共有ロック
イ A:トランザクション制御 B:占有ロック   C:デッドロック D:照会
ウ A:排他制御       B:照会      C:共有ロック  D:占有ロック
エ A:排他制御       B:デッドロック  C:照会     D:共有ロック

【解答】

正解:ウ

             他のアクセス
       照会 更新 削除 共有ロック 占有ロック
占有ロック  ×  ×  ×   ×     ×
共有ロック  ○  ×  ×   ○     ×
参照:「排他制御」

第8問

コンピュータで記憶装置に保存されるデータはファイルとして保存されるが、このファイルをさまざまな用途で各種のアプリケーションソフトによって利用する場合、保存されたファイルの特性に注意を払う必要がある。
 コンピュータで扱われるファイルに関する記述として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ウ

  • アは×。Webページはテキストファイルとして保存、ダウンロードされる。タグの部分はWebブラウザで意味が確認され表示される。インタプリタに近い。
  • イは×。MIMEにより形式的にテキストに変換され送信される。 →参照:「電子メールが届く仕組み」
  • ウは○。表計算ソフトのデータをテキストファイルにしたものは「CSVファイル」である。 →参照:「マルチメディアと拡張子」
  • エは×。バイナリファイルになる。
  • 注意:Office 2007 では、ExcelやWordは複数のXMLファイルになるので、テキストファイルだともいえる。そのように考えると、ウは×、エは○になるともいえる。

第9問

ある企業では、自社内の複数のパーソナルコンピュータ(パソコン)で社内LANを構築し、その中のルータ機能を持つ一台のパソコンをインターネットに接続して、その他の複数のパソコンでもインターネット上のホームページの閲覧や電子メールのやり取りができるネットワーク環境を構築したいと考えている。次の記述の中で最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:エ

  • NICとは、LANに接続するためのカードであり、MACアドレスが組み込まれている。
  • 10BASE-Tケーブルは、ツイストペアケーブルを使ったケーブルで、ハブを中心にスター型に接続する。
  • ストレートケーブルはコンピュータとコンピュータ以外の機器(モデムやハブなど)を結ぶツイストペアケーブル。コンピュータ同士の接続はクロスケーブルを用いる。
  • アは×。1台のパソコンに複数のNICを設置することはできる。その逆はできない。
  • イは×。「パソコンにはすでにMACアドレスが割り当てられている」とはNICが内蔵されていることで、厳密には正しくない。10BASE-Tケーブル数珠つなぎはできない(数珠つなぎ=SCSI)。
  • ウは×。ルータ機能にスター型に接続すればよいので、すべてのパソコン間を接続するのは不要
  • エは○

第10問

コンピュータシステムによる処理に関する次のa~dの記述と、その記述を表す用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

[解答群]
 ア a:bps    b:マルチタスク  c:レスポンスタイム    d:サイクルタイム
 イ a:FLOPS  b:マルチスレッド c:サイクルタイム     d:アクセスタイム
 ウ a:MIPS   b:スループット  c:アクセスタイム     d:ターンアラウンドタイム
 エ a:スループット b:オーバーヘッド c:ターンアラウンドタイム d:レスポンスタイム

【解答】

第11問

信頼性の高いコンピュータシステムの構成に関する次のa~dの記述と、その記述を表す用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

[解答群]
 ア a:デュアルシステム        b:ロードシェアシステム
   c:コールドスタンバイ       d:クラスタリング
 イ a:デュプレックスシステム     b:タンデムシステム
   c:ホットスタンバイ        d:マルチプロセッシングシステム
 ウ a:ホットスタンバイ        b:クラスタリング
   c:ミラーリング          d:ロードシェアシステム
 エ a:マルチプロセッシングシステム  b:フォールトトレラントシステム
   c:タンデムシステム        d:デュアルシステム

【解答】

正解:ア

参照:「システム構成」

第12問

ハードウェアやソフトウェアの性能の高度化、ブロードバンドネットワークの急激な浸透、無線通信技術と携帯端末・電話の発展などが進んでいる。中小企業においても、仕事のやり方はもちろんのこと、企業革新や情報戦略などにそれらを考慮していくことがますます重要になると考えられる。それらに関する記述として、最も不適切なものはどれか。

【解答】

正解:ア

アは×。「ベンダーの進言」経営にとって重要案件。自社での検討が必要
 「全面的導入」当初から全面導入するか、部分的導入にして拡大を図るか
 「即決」導入成功のための諸手段を検討すべき
 →参照:「ERPパッケージ導入での失敗」
イは○。基幹系への影響や被害を回避できる。
 ここでの情報系とは、インターネットでの電子メールやWebページ閲覧など外部との接続
ウは○。遅れてしまう危険はあるが、あくまでも自社環境を考慮した検討が重要
エは○。「試行錯誤」が問題ではあるが・・・

第13問

従来の一方的な情報提供中心のウェブ利用ではなく、より高度なサービスをウェブで提供するものとして、Web2.0が注目されている。これを応用することで、顧客により分かりやすく、従来のサイトと差別化できる品質のウェッブページを提供することが可能になった。また、eビジネスの新しい可能性としてもWeb2.0が注目されている。この提唱者であるTim O'Reilly が示す、「Web2.0企業コアコンピタンス」として最も適切なものはどれか。
 ア 強力なカスタマーサポートを通して、主要なサイトを取り込む。
 イ 単一デバイスの枠を超えたソフトウェアを提供する。
 ウ 独自性があり、同じものを作ることが難しいソフトウェアを提供する。
 エ 費用効率が高く、拡張性のあるパッケージソフトウェアを提供する。

【解答】

正解:イ

Tim O'Reill『What Is Web 2.0』にある「Web2.0企業コアコンピタンス」

  1. パッケージソフトウェアではなく、費用対効果にすぐれた、拡張性のあるサービス
  2. ユニークで他者が真似しにくいデータを核としてコントロールする。このデータは多くの人が使うほど、より豊かになる
  3. ユーザーを共同開発者として信頼する
  4. 集合知を利用する
  5. 顧客のセルフサービスを通して、ロングテールを活用する
  6. 単一デバイスのレベルを超えたソフトウェア
  7. 軽量なユーザーインターフェイス、開発モデル、そしてビジネスモデル

これを知っているかどうかではなく、Web2.0がWeb活用の新世代であることを理解していれば、より多くの人にサービスができること(=イ)が求められることがわかろう。
参照:「Web2.0」

第14問

社内LANをインターネットに接続する際のセキュリティルータの設定に関する記述として、最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:エ

第15問

次のシステム開発に関する文章について、空欄A~Dに入る最も適切な用語の組み合わせを下記の解答群から選べ。
 中小事業者が自社システムの企画、開発、保守、運用をすべて独自に行うのは容易なことではない。そこで、それら業務を一括して請け負う業者があり[ A ]と呼ばれる。すべてを[ A ]に任せるとしても、システム開発の工程がどのようなものであるかを理解しておく必要がある。
 システム開発にはさまざまな方法が考えられてきたが、[ B ]は、各工程を後戻りなく行う方法であり、最も基本的な方法とされている。[ C ]は、試作品をユーザに見せて確認しながら行う方法であるが、比較的小規模なシステムの開発に限定されるなどの課題がある。[ D ]は、システムを複数のサブシステムに分け、基本となるサブシステムをまず[ B ]の方法で開発してユーザに試用してもらい、その結果を反映させて次のサブシステムを開発する方法であり、近年注目されている。
[解答群]
 ア A:ASP          B:アウトソーシング
   C:プロトタイプモデル    D:デルファイ法
 イ A:APS          B:プロトタイプモデル
   C:インクリメンタルモデル  D:スパイラルモデル
 ウ A:システムインテグレータ  B:インクリメンタルモデル
   C:ウォータフォールモデル  D:プロトタイプモデル
 エ A:システムインテグレータ  B:ウォータフォールモデル
   C:プロトタイプモデル    D:スパイラルモデル

【解答】

正解:エ

  • ASP(Application Service Provider):業務アプリケーションを顧客にインターネットを通じて利用するサービスを提供する事業者。≒SaaS業者 →参照:「SOAとSaaS」
  • APS(Advanced Planning and Scheduling):生産計画や物流計画を立案するにあたり、複数の制約条件下において最適なものを導き出す技法。ASPのミス?
  • アウトソーシング:ある業務を自社で行うのではなく、優れた業者に依頼する経営方法 →参照:「コア・コンピタンスとアウトソーシング」
  • ウォータフォールモデル、インクリメンタルモデル、スパイラルモデル、プロトタイプモデル::システム開発の方法 →参照:「システム開発技法」
  • システムインテグレータ:システム調達の全作業を統括して請け負う業態 →参照:「システムインテグレータ」
  • デルファイ法:予測手法の一つ。多数の専門家にアンケートにより予測を依頼し、その結果をフィードバックして、意見や再予測をしてもらうことを繰り返して、予測値を絞り込む。

第16問

インターネット上で店舗を運営しているある企業は、顧客が商品希望条件などを随時登録する顧客台帳と、業者が商品情報を随時登録する商品台帳とを週単位で照合して、顧客に適合商品情報を提供している。
 この店舗のDFD(略図)は次のように記述できる。A~Dに入る最も適切な用語の組み合わせを下記の解答群から選べ。

[解答群]
 ア A:顧 客  B:希望商品情報検索 C:商品台帳     D:顧客台帳
 イ A:顧 客  B:商品台帳     C:希望商品情報検索 D:顧客台帳
 ウ A:顧客台帳 B:希望商品情報検索 C:商品台帳     D:顧 客
 エ A:顧客台帳 B:商品台帳     C:顧 客      D:希望商品情報検索

【解答】

正解:ウ

Dは「外部」であるから「顧客」であることは明白。
「顧客台帳」は「データストア」(ファイル)であり、「顧客情報登録」によりデータが更新されるのだからAになる。

Cもデータストアなので、「商品台帳」になる。 Bは、「プロセス」(処理)であるから「希望商品情報検索」になる。
参照:「DFD」

第17問

運用中の基幹システムの保守が困難になってきたので、基幹システムの再構築を実施することになった。運用中のシステムは過去十数年間運用してきたが、開発時点の設計書や要件定義書もすべて残っている。この再構築に当たって、次の記述の中で最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ア

  • アは○。これだけでは判断しにくいが、イ~エが×なので、結果として○
  • イは×。これでは、新システムでトラブルが発生したとき、現行システムに戻して処理することができない。新システムが完成するまで、現行システムは保存しておくのが適切。
  • ウ・エは×。これでは開発時点のニーズを満足するだけであり、現在のニーズを実現できない。

第18問

利用者の視点を重視する業務システム分析・設計において、UML(Unified Modeling Language)が広く使われるようになった。UML標準によるUMLの記述として最も適切なものはどれか。
 ア UMLでモデルを書けば、ツールを使ってシステムを自動作成することができる。
 イ UMLのダイヤグラムをどのような順序や組み合わせで使うかは、UML標準で決められている。
 ウ UMLはオブジェクト指向によるシステム分析・設計で用いられる。
 エ UMLはシステム開発のための方法論である。

【解答】

正解:ウ

アは×。自動生成ツールが提供されるようになってきたが、未だ一般的ではない。
イは×。標準では決められていない。ベストプラクティスはある。
ウは○。オブジェクト指向を対象にしているが、それ以外でも利用できる。
エは×。方法論ではなく図法である(図法も方法論の一つだともいえるが)
このように、適切・不適切を断定するのは困難であるが「最も適切」なのはウである。
参照:「UMLの概要」

第19問

あるソフトウェア開発企業に外注していた新業務システムの承認(検収)テストに、発注者の顧問として立ち会うことになった。この承認(検収)テストについて最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ア

承認テストは、要件定義した要件がすべて満足されていることを確認することが目的
ウは×。修正を加えたために以前に正常動作した部分が影響を受けることがある。
エは×。適正なデータと誤りになるデータの両方を加える。
イは△。本来はこの通りであるが現実的ではない。双方が協力して作成するのがよい。それにより合意を得やすい。
アは△。ブラックボックスで行うのは正しい。どの順序で行うかは状況により異なる。
アとイを比較すると、アのほうが一般的に「より適切」である。
参照:「テストの種類・方法」

第20問

社内のIT技術者を育成・確保する上で、IT技術者の公的なITスキル標準(IT Skill Standard : ITSS)が参考になる。これについて最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ウ

  • アは×。ITスキル標準では、例えば「コンサルタント」職種ではエントリレベルが存在しないように、すべてが規定されてはいない。
  • イは×。理想的だが非現実的。むしろベンダに依頼するときに必要になる。
  • ウは○。目標人材モデルとは、企業がビジネス目標を達成するために目標とする人材をスキルベースで定義したもの。あくまで自社独自のフレームワークになる。
  • エは×。現状の業務分析ではなく、企業としてのニーズから策定する。

第21問

ネットワークへの不正侵入対策には侵入検知システム(Intrusion Detection System : IDS)が使われる。これに関する説明として最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:ウ

  • アは×。ステルスモードとは、ネットワークインターフェイスに対して自身を見えなくしておくこと。ステルスモードで運用しないとネットワーク型IDSの存在が既知となり、IDS自体が直接の攻撃の対象となってしまう。DoS攻撃とは直接の関係はない
  • イは×。「いづれか」ではなく、「双方」の対策が必要。
  • ウは○。VPN環境ではパケットが暗号化されているので、ネットワーク型IDSではパケットが復号後に通過するネットワーク上に設置する必要がある。そのために、既存のネットワーク構成を変更する必要もあるため、ホスト型IDSが利用されることが多い。
  • エは×。このようなIDSは「おとりサーバ」(ハニーポット)と呼ばれるものであり、ホスト型IDSの特殊なものであり一般的ではない。
  • 参照:「ネットワークセキュリティ技術」

第22問

当社は、政府機関への情報サービス提供を計画している。このとき、経済産業省が公表している「情報システムに係る政府調達へのSLA導入ガイドライン」に準拠することが求められる。これについて最も適切なものはどれか。

【解答】

正解:エ

同ガイドライン(http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/tyoutatu/sla-guideline.pdf)を知らなくても、SLAの目的や実務を理解していれば正解が得られる。
アは×。契約書の付属資料として提示する場合と、契約書とは別途SLAを締結する場合がある。
イは×。一括契約をするよりも、個別契約するのが適切だとしている。既稼動システムも対象。
ウは○。SLAは状況に合わせて運用し、逐次改善すべきものである。
エは×。落札方式に限定されるものではない。ア・イ参照
参照:「SLA/SLM」

第23問

二大新聞(A新聞とB新聞)の地域による普及度の違いを調べるために、関東の220世帯と関西の180世帯で読者数を調べたところ、それぞれ次の表のようになった。この表から地域・新聞ごとの普及度における違いの5%水準での統計的な有意性を調べたい。この表のχ2値は7.53である。
 χ2表によると、5%水準でのχ2値は自由度1では3.84、自由度2では5.99、自由度4では9.49である。
 最も適切なものを下記の解答群から選べ。
          関東  関西   合計
    A新聞  140  90  230
    B新聞   80  90  170
    合計   220 180  400

[解答群]
 ア 7.53は9.49より小さく、統計的に有意な差はない。
 イ 関東と関西で標本数が異なるので、統計的に有意な差を確認できない。
 ウ 要因の自由度は1である。
 エ 要因の自由度は2であり、統計的に有意な差がある。

【解答】

正解:ウ

このような検定を「2×2分割表のχ2による検定」という。
自由度=(2-1)(2-1)=1となる。→ウが○、エは×。
計算によるχ2=7.53≧3.84(自由度1、5%)であるから、
「差がない」という仮説H0は、有意水準5%で棄却される。
すなわち、「有意な差がある」といえる→イは×。
参照:「2×2分割表での検定と区間推定」「χ分布と推定・検定」

第24問

コンサルティング会社を使って、当社の製品やサービスについて満足度や評価のアンケート調査を実施した。20の質問をリッカート尺度(5段階尺度で、1=全く違うと思う、3=いずれとも言えない、5=全くそう思う)により計測した。このデータを因子分析法により分析する。これについて最も適切なものはどれか。
 ア 因子分析により、多数の因子を抽出することができる。25程度の因子を抽出することも可能である。
 イ 固有値が1以下の因子を残すべきである。
 ウ 質問変数間の関係は線形であることが前提である。
 エ 抽出される因子は、データ中に異常値があってもこれに影響されない。

【解答】

正解:ウ

因子分析とは測定された多数の変数の相関関係に基づいて、直接測定できない因子を見いだす手法である。

  • アは×。数学的には調査項目数までの因子を求めることができるが、むしろ2、3個の因子を発見する方法である。
  • イは×。廃棄すべき固有値の大きさは断定できない。相対的に大きな2、3個の固有値を用いる。
  • ウは○。質問iへの回答xiが、因子jにより得られるとしたとき、下式がが成立することが前提ににして計算する。
       xi=ai11+ai22+・・・+ei
    質問変数間が完全に線形の関係であるならば、ある質問の回答を知れば他の質問の回答がわかるので、あえて因子分析を行う必要がない(1つの因子で説明できてしまう)。
    これから「質問変数間」ではなく「因子間」の関係が線形であるというのが正しい表現である。
    しかし、上の式が成立するならば、xの間も線形であるといえないこともない。他の設問が明らかに×なので、ウを○とする。
  • エは×。異常値は結果への影響が大きい。それを回避するために異常値の除去(クリーニング)をすることもある。

参照:「多変量解析の基礎」


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