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選択肢試験目次
ck19 中小企業診断士一次試験
経営情報システム 平成31年度
[ck19-01]
各種の業務システムのデータ入力や情報検索などにタッチパネルを利用する場合がある。タッチパネルの選択に当たっては、その方式ごとの操作特性を考慮する必要がある。
タッチパネルの方式に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
- a 赤外線方式は、機器の画面の複数点を指先で同時に直接触れて操作することができる。
- b 静電容量方式は、機器の画面の複数点を指先で同時に直接触れて操作することはできない。
- c 抵抗膜方式(感圧式)は、対応ペン以外のペンでは操作できないが、指先で直接触れて機器の画面に表示されるアイコンやボタンを操作できる。
- d 静電容量方式は、対応ペン以外のペンでは操作できないが、指先で直接触れて機器の画面に表示されるアイコンやボタンを操作できる。
〔解答群〕
ア aとb イ aとd ウ bとc エ cとd
【解答】
正解:イ
aは〇。パネルの各辺で赤外線の到達を知るので複数点が可能
bは×。複数点操作は可能。特に投影型静電容量方式はマルチタッチに適している
cは×。押したときの圧力に反応するので、極端にいえば棒でもよい
dは〇。静電容量の変化をキャッチするので、指に似た特性を持つ対応ペンであることが必要
aとdが〇 →イが〇
参照:タッチパネル
[ck19-02]
レーザ光を利用してデータの読み書きを行う記憶媒体にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴を理解する必要がある。
記憶媒体に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア BD-ROMは、データを未記録部分へ繰り返し追記することができる。
イ BD-Rは、読み出し専用である。
ウ DVD-RAMは、データを一度だけ書き換えることができる。
エ DVD-RWは、データを繰り返し書き換えることができる。>/p>
【解答】
正解:エ
アは×。BD-ROMは再生専用型(読み出すだけで書き込みは不可)
イは×。BD-Rは追記型(一度だけ書き込めるが,それを書き換えるのは不可)
ウは×。DVD-RAMは書換え型(何度でも書換え可能)
エは〇。DVD-RWは書換え型
参照:光ディスク
[ck19-03]
Webアプリケーションを開発するに当たっては、さまざまな開発言語や仕組みが必要になる。
Webアプリケーションの開発に利用する言語や仕組みに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア Ajaxは、WebブラウザのJavaScriptのHTTP通信機能を利用して、対話型のWebアプリケーションを構築する仕組みである。
- イ Cookieは、Webサーバに対するアクセスがどの端末からのものであるかを識別するために、Webサーバの指示によってWebサーバにユーザ情報などを保存する仕組みである。
- ウ CSSは、タグによってWebページの構造を記述するマーク付け言語であり、利用者独自のタグを使って文書の属性情報や論理構造を定義できる。
- エ Javaは、C言語にクラスやインヘリタンスといったオブジェクト指向の概念を取り入れた言語であり、C言語に対して上位互換性を持つ。
【解答】
正解:ア
アは〇。Ajax
イは×。Cookieは先のアクセス情報を記録したもので端末側に保存される
ウは×。XMLの説明。
CSSは、HTMLの文書体裁やデザインを指定する言語
エは×。C++の説明。
[ck19-04]
次の表は、ユーロを円に換算するために表計算ソフトウェアによって作成されたものである。A2~C2 のセルには円に換算したい「ユーロの金額(€1、€5、€10)」が入力されている。また、A3~A5 のセルにはユーロ/円の「為替レート(¥125、¥126、¥127)」が入っている。ユーロの円への換算は、「為替レート」#「ユーロの金額」の式を用いることにした。
このとき、はじめに B3 のセルに積の式を入力し、それを空欄のセルに複写して表を完成したい。B3 のセルに入力した式として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
なお、セル番地指定における$記号は絶対セル参照を表すものとする。また、*記号は積を求める演算子である。
行 列→A B C
1 ユーロを円に換算する表
2 €1 €5 €10
3 ¥125 ¥625
4 ¥126
5 ¥127
〔解答群〕
ア =$A3*$B2 イ =$A3*B$2 ウ =A$3*$B2 エ =A$3*B$2
【解答】
正解:イ
各セルに式を記述するとすれば、
B3はA3*B2 C3はA3*C2
B4はA4*B2 C4はA4*C2
B5はA5*B2 C5はA5*C2
となる。
すなわち、A3はAが絶対参照なので$A3、B2では2が絶対参照なのでB$2となる。→イが〇
[ck19-05]
Webサービス開発では、従来のシステム開発とは異なる手法を採用することで、開発の迅速化やコストを低減することができる。
そのような開発手法の1つであるマッシュアップに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア 開発対象のシステムを分割し、短期間に計画・分析・プログラミング・テストなどを繰り返して実施する方法である。
- イ 既存ソフトウェアの動作を解析することで、プログラムの仕様やソースコードを導き出す方法である。
- ウ 公開されている複数のWebサービスを組み合わせることで新しいサービスを提供する方法である。
- エ 部品として開発されたプログラムを組み合わせてプログラムを開発する方法である。
【解答】
[ck19-06]
給与計算や出荷数あるいは月次決算などの処理をコンピュータで、毎月バッチ処理する場合がある。
このような情報処理と同じ特徴を有する処理方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア 金融機関などが入出金・送金などの処理を、一定期間や一定量ごとにまとめて実行する処理方式。
- イ 入金と出金のように複数処理を連結した処理単位にまとめて管理することで、入金処理だけが終了して出金処理は失敗したというような、一部の処理だけが終了している状態を回避することができる処理方式。
- ウ ポイントカードのポイント残高を精算直後に確認できるように、精算処理の要求が発生したときに即座に処理を実行し、その結果を返す処理方式。
- エ 利用者とコンピュータがディスプレイなどを介して、あたかも対話するように処理を進める処理方式。
【解答】
正解:ア
定例的(日次、月次などに行う)なバッチ処理(処理実行中は人間の介入がない)の類型を問うている。
アは〇。
イは×。トランザクション処理におけるACID特性や2相コミットの考え方。むしろオンライン処理で重視。
ウ・エは×。典型的なオンラインリアルタイム処理、
[ck19-07]
中小企業においても、複数のコンピュータを用いてシステムを構築することが少なくない。
そのような場合のシステム構成に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア クライアントサーバシステムのクライアントで、データの処理や保管などの多くの機能を担うように構成したシステムをシンクライアントシステムという。
- イ システムを2系統用意し、常に同じ処理を行わせ、その結果を相互に照合・比較することで高い信頼性を実現できるようにしたシステムをミラーリングシステムという。
- ウ ネットワーク上で対等な関係にあるコンピュータを相互に直接接続し、データを送受信するように構成したシステムをグリッドコンピューティングシステムという。
- エ 複数のコンピュータを相互に接続し、あたかも1台の高性能なコンピュータのごとく利用できるように構成したシステムをクラスタリングシステムという。
【解答】
[ck19-08]
中小企業診断士のあなたは、あるメールを開封したところ、次のようなURLに接続するように指示が出てきた。
https://News.Fishing.jp/test
このURLから分かることとして、最も適切なものはどれか。
ア SSLを用いて暗号化されたデータ通信であることが確認できる。
イ 大文字と小文字を入れ替えた偽サイトであることが確認できる。
ウ 参照先ホストのサーバが日本国内に設置されていることが確認できる。
エ ホスト名のWWWが省略されていることが確認できる。
【解答】
正解:ア
アは〇。https はクライアントサーバ間の通信にSSLを用いるプロトコル
イは×。URLでは大文字小文字を区別しないので、設問のような偽物は存在しない。
ウは×。.jp は日本のレジストリが管理しているが、そのサーバが日本にあることを規制していない。日本のISPのレンタルサーバに com の名称で申請できる。
エは×。WebサーバにWWWを付けるのは単なる慣例であり、規約ではない。そのため、省略したのではない。
[ck19-09]
企業の情報システム開発においては多様なデータベース(DB)が用いられる。それらを適切に利用するためには、各DBの特徴を把握しておく必要がある。
DBに関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
- a レコード間の相互関係をポインタを用いて記述した木構造で表現できるDBを階層型DBという。
- b データを複数の表に整理して、表と表の間はそれぞれの表の中の値を用いて関連付けるDBをネットワーク型DBという。
- c データを識別するためのキーとデータの値をペアにして多様なデータを格納・管理するDBをキー・バリュー型DBという。
- d レコード間の相互関係をリンクを用いて記述した木構造や網構造も表現できるDBを関係データベースという。
〔解答群〕
ア aとb イ aとc ウ bとd エ cとd
【解答】
正解:イ
aは〇。
bは×。関係DB
cは〇。
dは×。網構造(ネットワーク型DB)は木構造(階層型DB)も表現できる。関係データベースはリンクを用いない。
aとcが〇 → イが〇
参照:データベースの種類、
キーバリュー型DB
[ck19-10]
中小企業においても、Webサイトを構築する場合など、静止画像データを利用することが多い。静止画像データの保存にはさまざまなファイル形式が利用されるので、それぞれの形式の特徴を理解する必要がある。
静止画像データのファイル形式に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
- a BMP形式は、可逆圧縮方式の画像フォーマットであり、256色(8ビット)以下で静止画像を保存できる。
- b JPEG形式は、非可逆圧縮方式の画像フォーマットであり、フルカラーで静止画像を保存できる。
- c GIF形式は、圧縮しない画像フォーマットであり、ドットの集まりとして静止画像を保存できる。
- d PNG形式は、可逆圧縮方式の画像フォーマットであり、フルカラーで静止画像を保存できる。
〔解答群〕
ア aとb イ aとc ウ bとd エ cとd
【解答】
正解:ウ
aは×。GIFの説明
bは〇。
cは×。BMPの説明
dは〇。
bとdが〇 →ウが〇
参照:静止画像のファイル形式
[ck19-11]
パーソナルコンピュータ(PC)を会社内のLAN に接続し、インターネットを利用して業務を行う場面が増え、インターネットの管理・運用に関する理解が必要になっている。
インターネットの管理・運用に関する記述として、最も適切なものはどれか。。
- ア DHCPは、会社内のプライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換し、インターネットへのアクセスを可能にする。
- イ MACアドレスは、PCに割り振る識別番号であり、ネットワークのグループを示すネットワークアドレス部と、そのネットワークに属する個々のPCを識別するホストアドレス部に分かれる。
- ウ NATは、LANに接続するPCに対してIPアドレスを始めとして、ホスト名や経路情報、DNSサーバの情報など、通信に必要な設定情報を自動的に割り当てるプロトコルである。
- エ ポート番号は、TCPやUDP通信において通信相手のアプリケーションを識別するために利用される番号であり、送信元ポート番号と宛先ポート番号の両方を指定する必要がある。
【解答】
[ck19-12]
中小企業においても、ネットワーク環境を理解することは重要である。ネットワーク機器と、それに対応する通信ネットワークにおけるOSI基本参照モデルの階層の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
【ネットワーク機器】
a LANケーブルのように、電気的な信号を送受信する装置
b リピーターハブのように、ケーブルを流れる電気信号を増幅してLANの総延長距離を伸長する装置
c ルータのように、異なるLAN同士の中継役を担う装置
【OSI基本参照モデルの階層の第1層~第5層】
① 第1層(物理層)
② 第2層(データリンク層)
③ 第3層(ネットワーク層)
④ 第4層(トランスポート層)
⑤ 第5層(セッション層)
〔解答群〕
ア aと① bと② cと③
イ aと① bと③ cと④
ウ aと② bと③ cと④
エ aと② bと④ cと⑤
【解答】
正解:ア?
LANケーブル、リピーターハブは物理層
ルータはネットワーク層
aと①、bと①、cと③ であり「正解がない」!
参照:OSI基本参照モデルとTCP/IP
協会の解答例はアである。それを〇とするには、データリンク層機能(イーサネットフレームのヘッダを理解できる機能)を持つリピーターハブだということになる。それは「レイヤー2のスイッチングハブ」とうのが通常である。
[ck19-13]
ある中小企業では、情報システムの導入を検討している。最終的に、2つの情報システム(AとB)を比較検討することになり、それぞれのRASIS(Reliability:信頼性、Availability:可用性、Serviceability:保守性、Integrity:保全性、Security:安全性)に注目することにした。
このとき、情報システムAの平均故障間隔(MTBF)は480時間、平均修理時間(MTTR)は20時間であった。一方、情報システムBの平均故障間隔は532時間、平均修理時間は28時間であった。
これら2つのシステムのRASISに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 安全性は、システムAの方がシステムBよりも優れている。
イ 可用性は、システムAの方がシステムBよりも優れている。
ウ 信頼性は、システムAの方がシステムBよりも優れている。
エ 保全性は、システムAの方がシステムBよりも優れている。
【解答】
正解:イ
アは×。安全性 MTBF、MTTRとは無関係
イは〇。可用性 MTBF/(MTBF+MTTR)
A=480/500=0.98、 B=532/560=0.95
Aが大(Aが優れている)
ウは×。信頼性 MTBF Bが大(Bが優れている)
エは×。保全性 MTBF、MTTRとは無関係
参照:RAS,MTBF,MTTR
[ck19-14]
e-ビジネスでは、新しいビジネスモデルを開発して特許を得ることによって利益を得ることがある。以下の記述のうち、日本において特許として認められていないものはどれか。
- ア 航空券の購入希望者が条件を入力すると、複数の航空券販売業者が販売価格を提示し、購入希望者が1つを選択して予約する逆オークションのシステム。
- イ ネットで商品を注文して30分以内に配達できなければ割引する配達保証のサービス。
- ウ ネットで商品を注文する際に、購入希望品目をショッピングカートに入れれば、個別商品ごとに決済しなくても最後にまとめて決済できるシステム。
- エ ネットで商品を注文する際に、住所や連絡先を一度入力しておけば2度目からはワンクリックで完了させることのできるシステム。
【解答】
正解:イ
アは「逆オークション特許」
ウは「ショッピングカート特許」
エは「ワンクリック特許」
上の3例は有名なビジネスモデル特許ですが、イについては知りません。また、3例はすべて米国での取得ですが、日本でも取得しているのか知りません。
あやふやですが、協会の解答例とも一致していますので、イを〇とします。
ビジネスモデル特許
[ck19-15]
「ERP(Enterprise Resource Planning)システム」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 基幹業務プロセスの実行を、統合業務パッケージを利用して、必要な機能を相互に関係付けながら支援する総合情報システムである。
イ 基幹業務プロセスをクラウド上で処理する統合情報システムである。
ウ 企業経営に必要な諸資源を統合的に管理するシステムである。
エ 企業経営の持つ諸資源の戦略的な活用を計画するためのシステムである。
【解答】
正解:ア
アは〇。ERPパッケージという。
イは×。クラウドで利用するケースもあるが重要な特徴ではない。
ウは×。ERPの目的ではあるが、アのほうが適切である。
エは×。戦略的な活用もいわれるが、それにはBPRのほうが適切である。
すなわち、イ・ウ・エは部分的には正しいが、アが「最も適切」
参照:「ERPパッケージ
[ck19-16]
経営の情報化において、意思決定者を支援するために、必要なデータの取得や分析などを行うシステムが求められることがある。
意思決定のためのデータ支援に関するa~cの記述と①~⑤の用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
【記述】
- a 企業のさまざまな活動を介して得られた大量のデータを目的別に整理・統合して蓄積し、意思決定支援などに利用するために、基幹業務用のデータベースとは別に作成するもの。
- b 多様な形式で蓄積されている生データに対して、データ形式統一、欠損値補完、単位統一などの処理を行い、横断的な解析ができるように整えること。
- c スライシング、ダイシング、ドリルダウンなどのインタラクティブな操作によって多次元分析を行い、意思決定に利用できるようにすること。
【用語】
① OLAP
② データウェアハウス
③ データクレンジング
④ データマイニング
⑤ データマッピング
〔解答群〕
ア aと② bと③ cと①
イ aと② bと⑤ cと④
ウ aと⑤ bと③ cと④
エ aと⑤ bと④ cと①
【解答】
[ck19-17]
システム開発の考え方やモデルは多様である。システム開発に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア DevOpsとは、システムの開発とシステムの運用を同時並行的に行うシステム開発の考え方である。
- イ ウォーターフォールモデルは、開発工程を上流工程から下流工程へと順次移行し、後戻りはシステムの完成後にのみ許される。
- ウ スクラムは、開発チームの密接な連携を前提にする開発手法であるが、物理的に同じ場所で作業をすることは必ずしも必要ではない。
- エ プロトタイピングモデルにおけるプロトタイプとは、システム要件を確認した後に廃棄する試作品のことである。
【解答】
正解:ウ
アは×。インクリメンタル型開発技法がこれに近い。DevOpsとは、開発グループと運用グループが互いの立場を理解して協力すること
イは×。ウォーターフォールモデルの基本的な考えでは正しいが、実際には誤りや不備が発見された時点で後戻りをするのが一般的であり適切である。
ウは〇。スクラム開発技法でも物理的に同じ場所で作業をすることは効果的ではあるが、ネットワークを介して遠隔作業を行うことが広く行われている。
エは×。プロトタイピングでは、プロトタイプ(見本)により改善を重ねるので、最終見本が実務に使われるのが通常
[ck19-18]
ある中小企業では、出退勤システムの実装を進めている。バーコードリーダーを用いて社員証の社員番号を読み取り、出退勤をサーバ上で管理するためのプログラムが作成され、テストの段階に入った。
テストに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- ア 結合テストは、出退勤システム全体の処理能力が十分であるか、高い負荷でも問題がないか、などの検証を行うために、実際に使う環境で行うテストである。
- イ ブラックボックステストは、出退勤システムに修正を加えた場合に、想定外の影響が出ていないかを確認するためのテストである。
- ウ ホワイトボックステストは、社員証の読み取りの際のチェックディジットの条件を網羅的にチェックするなど、内部構造を理解した上で行うテストである。
- エ リグレッションテストは、社員証の読み取りやサーバ送信などの複数モジュール間のインタフェースが正常に機能しているかを確認するテストである。
【解答】
[ck19-19]
情報ネットワーク社会を支えるセキュリティ技術の1つに暗号化技術がある。
暗号化方式に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
- a 共通鍵暗号方式は、暗号化と復号に共通鍵を用いる方式である。この方式では、送信者と受信者はあらかじめ共通鍵を共有しておく必要がある。
- b 公開鍵暗号方式では、送信者は送信データを受信者の公開鍵で暗号化し、それを受け取った受信者は、ペアとなる送信者の秘密鍵で復号する。
- c 公開鍵暗号方式は、暗号化と復号に2個1組の異なる鍵を用いる方式である。この方式では、データを送信する時には送信者の公開鍵を使う。
- d セッション鍵方式は、共通鍵暗号方式の長所と公開鍵暗号方式の長所を組み合わせた方式である。
〔解答群〕
ア aとb イ aとd ウ bとc エ cとd
【解答】
正解:イ
aは〇。共通鍵暗号方式
b・cは×。公開鍵暗号方式では送信者の公開鍵で暗号化し受信者の秘密鍵で復号する
dは〇。セッション鍵方式は、ハイブリッド暗号方式あるいはPKI暗号方式ともいい、設問文の通り。
aとdが〇 →イが〇
[ck19-20]
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン(第3版)」を公表している。この中で経営者が実行すべき「重要7項目の取組」を挙げている。
「重要7項目の取組」に該当しないものはどれか。
ア 情報セキュリティ対策のための予算や人材などを確保する。
イ 情報セキュリティに関する組織全体の対応方針を定める。
ウ 情報セキュリティは専門的な問題なので、専門家に一任する。
エ 必要と考えられる対策を検討させて実行を指示する。
【解答】
正解:ウ
重要7項目の取組
取組1 情報セキュリティに関する組織全体の対応方針を定める =イ
取組2 情報セキュリティ対策のための予算や人材などを確保する =ア
取組3 必要と考えられる対策を検討させて実行を指示する =エ
取組4 情報セキュリティ対策に関する適宜の見直しを指示する
取組5 緊急時の対応や復旧のための体制を整備する
取組6 委託や外部サービス利用の際にはセキュリティに関する責任を明確にする
取組7 情報セキュリティに関する最新動向を収集する
であるからウが該当しない。
ガイドラインを知らなくても、情報セキュリティ対策は、経営者が中心となり、全社的な継続的改善運動として取り組むべきマネジメントシステムだと理解していれば、ウが不適切なことがわかる。
参照:中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン
[ck19-21]
R.S.キャプランとD.P.ノートンが開発したバランスト・スコアカード(BSC)は、情報通信技術(ICT)投資の評価手法の1つとして使われることがある。BSCでは4つの視点から評価するとされているが、この4つの視点に含まれないものはどれか。
ア 学習と成長の視点
イ 競合企業の視点
ウ 業務プロセスの視点
エ 顧客の視点
オ 財務の視点
【解答】
[ck19-22]
情報通信ネットワークを介して、外部の事業者が提供するさまざまな種類のサービスを、中小企業も利用できるようになってきている。
そのようなサービスに関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
- a 所有する高速回線や耐震設備などが整った施設を提供することで、顧客が用意するサーバなどの設置を可能にするサービスをハウジングサービスという。
- b 所有するサーバの一部を顧客に貸し出し、顧客が自社のサーバとして利用するサービスをホスティングサービスという。
- c 電子メール、グループウェア、顧客管理システム、財務会計システムなどの機能をネットワーク経由で提供するサービスを、ソーシャルネットワークサービスという。
- d 業務用のアプリケーションの機能をネットワーク経由で複数に提供するサービスをISPサービスという。
〔解答群〕
ア aとb イ aとd ウ bとc エ cとd
【解答】
[ck19-23]
クラウドコンピューティングは、インターネットを通じて提供されるさまざまなサービスを利用してデータ処理を行う利用形態であり、広く利用されるようになってきている。
クラウドコンピューティングのサービスはさまざまな形態で提供されるが、アプリケーション、ミドルウェア、OS、ハードウェアの全ての機能を提供し、複数の顧客が利用するサービスの名称として、最も適切なものはどれか。
ア IaaS(Infrastructure as a Service)
イ MaaS(Mobility as a Service)
ウ PaaS(Platform as a Service)
エ SaaS(Software as a Service)
【解答】
正解:エ
アは×。基礎的なコンピューティングリソースを対象
イは×。交通機関情報提供の統合化など対象を限定
ウは×。利用者のクラウド上でのアプリケーション開発環境の提供
エは〇。アプリケーション利用を主とする統合的サービスの提供
参照:クラウドコンピューティングのサービスモデル
[ck19-24]
以下の文章の空欄A~Cに入る数値の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
集積した数値データを分析する際に、データの値の大きさやばらつきの目安となるような特性値に注目することがある。
あるスーパーマーケットで10日間毎日、サンドイッチの売上個数を調査し、小さい順に並べたデータが以下に示されている。
46 48 50 50 51 51 53 53 53 55
このとき、サンドイッチの1日当たり売上個数の平均は[ A ]、メディアンは[ B ]、平均偏差は[ C ]である。
〔解答群〕
ア A:51 B:51 C:0.0
イ A:51 B:51 C:2.0
ウ A:51 B:52 C:2.0
エ A:52 B:53 C:0.0
【解答】
正解:イ
合計=46+48+…+55=510
平均=合計/個数=510/10=51 →Aは51
メディアン=中央値=(51+51)/2=51 →Bは51
バラツキがあるのは明白→平均偏差は0ではない →Cは2
(確認)平均偏差=(|46-51|+|46-51|+…+|55-51|)/10=20/10=2.0
参照:平均、分散、標準偏差
[ck19-25]
情報通信技術(ICT)においては、相互接続性や相互運用性を確保することが不可欠である。このため、さまざまな組織が規格の標準化を進めている。
標準化を進める組織に関する以下の文章の空欄A~Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
- Aは、世界160カ国以上の国家規格団体が加盟する世界的規模の非政府組織であり、世界的な標準化およびその関連活動の発展開発を図ることを目的としている。
- Bは、国際連合の専門機関であり、情報通信分野の国際標準の策定を図り、発展途上国への技術協力の推進を行っている。
- Cは、LANやイーサネットなどの通信方式や電子部品の研究や標準化を行う学会である。
- Dは、インターネットのWebに関する技術の標準化を進める非営利団体である。
[ A ]や[ B ]のような国際標準化機関が作成する標準をデジュール標準と呼び、[ C ]や[ D ]のような民間団体が作成する標準をデファクト標準と呼ぶ。
〔解答群〕
ア A:IEEE B:ITU C:ISO D:W3C
イ A:ISO B:ITU C:IEEE D:W3C
ウ A:ISO B:W3C C:IEEE D:ITU
エ A:ITU B:ISO C:W3C D:IEEE
【解答】
正解:イ
IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers:米国電気電子技術者協会)=C
ISO(International Organization for Standardization:国際標準化機構)=A
ITU(International Telecommunication Union:国際電気通信連合)=B
W3C(World Wide Web Consortium)=D
A:ISO、B:ITU、C:IEEE、D:W3C →イが〇
参照:規格、標準化団体