データベースとは,データの持ち方であり,それを管理する仕組みです。それをDBMS(データベース管理システム)といいます。
構造型データベース、階層型データベース、HDB、網型データベース、NDB、関係データベース、RDB、オブジェクト指向データベース、OODB、ハイパテキストデータベース、マルチメディアデータベース、XMLデータベース、XMLDB、NoSQL、多次元データベース、MDDB
データを構造化によりモデル化したもので、「階層型データベース」と「網型データベース」の総称です。
最も初期に出現したデータベースで、木構造データベースともいいます。すべて親子関係になっています。階層の上位から下位に節点をたどることによって,データを取り出すことができる構造です。この考え方は、二分木としてデータの整列や検索などに用いられていますが、データベースとしては用いられていません。
図のように親になるものが複数ある場合も取り扱うことができます。1980年頃までは汎用コンピュータで広く用いられていましたが、その後、RDBの性能が向上したことにより、現在では使われていません。
RDB(リレーショナルDB)ともいいます。現在,一般的な事務処理分野ではほとんどがこのデータベースになっています。このシリーズ全体がRDBに関する説明ですので、詳細は省略します。
RDBを作成したり,RDBを加工する言語にSQLがあります。
オブジェクト指向によるデータベースで,RDBよりも複雑な関係を取扱えます。現行のRDBもこの機能を取り込むようになってきました。
発展→オブジェクト指向DB
複数の文書をそれぞれリンクさせた形で持たせたデータベースです。データの中で意味のあるテキスト同士をリンクによって、複雑な関係を整理したデータベースです。
静止画や動画、音楽などマルチメディアデータを管理するデータベースです。メディアのデータ構造を意識させることなく、統一させたユーザーインタフェースを提供するために、オブジェクト指向のアプローチを取ることが多い。
XMLは、汎用的なマークアップ言語で、人間にもコンピュータにも理解しやすいので、企業間でのオンラインデータ交換の標準として注目されています。XMLデータベースは、XML文書をタグによりデータの構造と意味を表わし階層構造データベースとしたものです。
XMLデータベースは、XMLの操作に専門特化したデータベースであり、SQLではなくXpath/XQueryによる操作を行います。
また、XML型データも扱えるRDBも出現してきました。XMLが階層構造でテーブルを持たないため、テーブルとして扱うにはマッピングが必要になります。
NoSQLとは「Not Only SQL」の意味で、広義には非リレーショナルな構造を持つデータベースを扱うDBMSの総称ですが、特に近年重視されているビッグデータ-広域に分散している巨大なデータ資源-の取り扱いに特化したDBMSを指すのが一般的です。
ビッグデータは多様な形式があり、それぞれに適したデータベースがあります。
参照:NoSQLデータベース
通常、3次元以上の次元配列を対象とするデータベースです。データウェアハウスのような分析を主とした処理をOLAPといいますが、このような利用では、RDBよりも多次元データベース(MDDB)のほうが適しています(参照:「OLAPと多次元データベース」)