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パソコンの歴史(概要年表)


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本ページ関連

本ページは、下記のページを年表形式にアレンジしたものである。項目別の歴史詳細については、これらのページを参照されたい。

その他、ディスプレイやプリンタなどの周辺機器、ブラウザやメールソフトなどインターネットに関しては、パソコン以外との関連も深いので、別シリーズにした。



全体の歴史的出来事 (拡大図)
出典:多数の資料から筆者作成
年代 CPU OS、オフィスソフト パソコン その他
1970年代
前半

●最初のマイクロプロセッサはインテルのi4004(4ビット)である。これには嶋正利が大きな寄与をしている。
●続いて、8ビットCPUがインテルからi8008,i8080、モトローラからMC6800から発売、それらの互換CPUも出現
参照:「C:1970年代前半」

●1973年、CP/M(Digital Research)
最初のパソコン用OS

 

●1971年、IBM、8インチFDD(フロッピーディスク)開発
しかし、通常はカセットテープが使われていた。

1970年代
後半

●16ビットCPUへ
インテル:i8088、モトローラ:MC6809
参照:「C:1970年代後半」

●1977年、Apple-DOS
●1978年、WordStar(最初のワープロソフト)
●1979年、VisiCalc(最初の表計算ソフト)
参照:「D:初期のオフィスソフト」

●1975年、Altair 8800発売。それに続き、国産各社もパソコンキットを発売。
●1977年、オールインワンパソコンApple II発売、精工舎(現セイコー)、ソード(現東芝)も。
●1978年、国産各社、本格的にパソコン市場に参入(NEC:PC-8001など)。8ビット。
参照:「A:1970年代後半」

●1976年、米シュガートアソシエイツ、5.25インチFDD開発

1980年代
前半

●32ビットCPUへ
インテル:i80286,i80386、モトローラ:MC68000,MC68020。86/68戦争。
参照:「C:1980年代前半」

●1981年、マイクロソフト、IBM-PC用にPC-DOSを開発。それをMS-DOSとして自社ブランド化
この頃、NEC・東芝・日立はMS-DOS、富士通・三菱はCP/M-86を採用。次第にMS-DOSへ
参照:「D:MS-DOSの誕生まで」
●1983年、アップル、最初のGUI環境OS「Lisa OS」(1981年、ゼロックスのStarが最初だとも)
●1983年、Word(Microsoft)、Lotus 1-2-3(Lotus)
●1985年、Excel(Microsoft)、一太郎(ジャストシステム)著名なオフィスソフトの初期版が出揃う
参照:「D:オフィスソフトの百花繚乱」

●1981年、IBM-PC、16ビット、PC-DOS(MS-DOS):IBMのパソコン進出は、ビジネスでのパソコン利用の重要性を認識させた。この傾向は、1984年、日本IBMのIBM5550でさらに強まる。
●国産各社も相次ぎ16ビット化。1982年、NEC、PC-9800:このシリーズは大ヒットして「国民機」といわれるまでになった。
●汎用コンピュータのTSS端末として、パソコンが利用されるようになった。
参照:「A:1980年代前半」

●1980年、東芝、3.5インチFDD開発
●1980年代初頭、5インチ、5.25インチ外付けHDD
●1984年、AT/PC機でHDD内蔵

1980年代
後半

●CISC/RISC論争(参照:「C:1980年代後半」

●AT互換機の普及に伴い、MS-DOSが業界標準的OSになる。
●1985年 Windows 1.0。アップルに対抗してGUI環境にしたが見劣りした。そのため、主流はMS-DOSが続く。

●1984年、IBMはIBM-PC/ATを発表した。多くのメーカーがAT互換機を発売し、パソコンの標準となる。しかし、日本語表示の特異性が、海外パソコンメーカー参入の防壁になり、国内メーカー間での競争にとどまる。
●32ビットパソコンの出現。NEC:PC-98XL2、富士通:FM TOWNSなど
参照:「A:1980年代後半」
●1985年、東芝、世界初のラップトップパソコンT-1100発売

3.5インチ内蔵HDDが主流に。
●1987年 アップル、MacintoshにオプションでCR-ROMを搭載。1989年頃に普及。
●この頃、MO(光磁気ディスク)普及始まる。

1990年代
前半

●CISCは32ビット、RISCは64ビット
●1991年、インテル互換CPUメーカーのAMD、Am386で成長。インテル対AMD戦争始まる。
●1992年、アップル、IBM、モトローラはAIM連合を結成。PowerPC系32ビットCPU発売。インテル対AIM連合の戦争も。
●インテル。1993年Pentium発表。
参照:「C:1990年代前半」

●1990年 Windows 3.0
Windowsが、やっとGUI環境OSといえるようになった。
●1990年、日本IBM、DOS/V。漢字表示をソフトウェアで実現。機種独自仕様が不要に。NEC以外はほぼDOS/V機に。
●1991年、リーナス・トーバルズ、Linux開発
●1993年 Windows 3.1
DOS/Vを組み入れたWindows。これで日本でもGUI環境が一般的になる。
●1993年 ロータスのLotus SuperOffice、マイクロソフトのMicrosoft Office。オフィススイート化。当時はLotusのほうが優勢だった。

●32ビットWindows3.1+DOS/Vパソコンの時代:国産各社がこれに対応。しかしNECがDOS/VではなくNEC独自方式を継続。その間の競争が続く(参照:「A:NEC幕府の確立と崩壊」
●1992年、コンパックショック。パソコンの価格が約半値に。
参照:「A:1990年代前半」
●1989年、東芝、世界初のノートパソコンDynabook J-3100SSを発売。それに続き1990年初頭にIBM・アップルの参入。
参照:「B:最初のノートパソコン」「B:IBM・アップルの参入」

●ノートパソコン用に2.5インチ内蔵HDD

1990年代
後半

●インテル対AMD戦争の激化
Pentium Pro⇔K6
Celeron⇔K6-2
Pentium III⇔Athron⇔Pentium 4
参照:「C:1990年代後半」

●1995年、Windows 95
「CPUにインテルのPentiumをCPUに、OSにWindows 95を搭載したパソコン」が業界標準となり、「Wintel帝国」といわれた。
●Windows 95とともに、Microsoft Officeが急速にシェア拡大。デファクトスタンダードの地位を獲得
参照:「D:Microsoft Officeのデファクトスタンダード化」
●1998年、Windows 98
●2000年、Windows Me

●国産各社がノートパソコン市場に参入。2000年にはノートパソコン出荷台数がデスクトップを超える。ミニノートも出現する。
参照:「B:1990年代後半」
●ほとんどのパソコンが「Windows 95対応機」になる。

●1996年、HDDヘッドにGMR技術
●1996年、パソコン用のCD-Rドライブ商品化。1997年にはCD-RWも。

2000年代

●2000年代前半、64ビットCPUが主流に
インテル:Itanium
IBM:Power4
AMD:Opteron,Athlon 64など
●サーバ用、モバイル用などパソコン用途に対応したCPUの多様化が進む。
参照:「C:2000年代前半」
●2000年代後半になると、ムーアの法則が限界に達することが認識され、周波数向上からマルチコアへと移行する。
・AMD:Dual-Core Opteron、Athlon 64 X2、PhenomⅡ
・インテル:Intel Core 2、Intel Core i7
参照:「C:2000年代後半」

●2001年、Windows XP
9x系とNT系を統合。Home EditionとProfessional Editionに区分。2000年代の標準的OSとなる。
●2002年、Sun Microsystems、オープンソースのオフィススイートStarSuite(StarOffice、OpenOffice.org)公開
●2006年、Google、クラウド型のオフィススイート「Google ドキュメント」の前身Google Docs & Spreadsheets公開。2009年には、Microsoft Office Web Apps公開
クラウド型オフィスソフトの出現
●2007年、Windows Vista
●2009年、Windows 7
XTからの全面移行を意図した。32ビット/64ビット同梱
●2000年代を通してLinuxのシェアが増加

●2000年代前半では、ノートパソコンの小型化、軽量化、長動作時間化の競争が激しくなる( 参照:「B:2000年代前半」)。 後半では、シンクライアント、ネットブック、タブレット型などノートパソコンの多様化が進む( 参照:「B:2000年代後半」)。
●2000年代後半になると、多くのパソコンが64ビットCPUを搭載するようになった。
●パソコンメーカーの間で買収等が進む
DEC→コンパック→HP
IBMパソコン事業部→レボノ
ゲートウエイ→エイサー
サン→オラクルなど
参照:「A:2000年代」

●2000年、日本で初めてUSB発売。2000年代を通して大容量化して普及。
DVDの普及
1996年に初期のドライブ、2002年にCD系/DVD系対応のスーパーマルチドライブに
●2005年、HDDヘッドにTMR技術
●2002年、ブルーレイディスク(BD)提案
HD DVDとの規格争いがあったが、2008年に決着。2006年頃からBD内蔵パソコン出現
●2000年代末、HDDに代わるSSDが注目