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選択肢試験目次
ki122 高度試験午前I 平成24年度秋期
[ki122-01]
全体集合S内に異なる部分集合AとBがあるとき,A∩Bに等しいものはどれか。ここで,A∪BはAとBの和集合,A∩BはAとBの積集合,AはSにおけるAの補集合,A-BはAからBを除いた差集合を表す。
ア A-B イ (A∪B)-(A∩B) ウ (S-A)∪(S-B) エ S-(A∩B)
【解答】
[ki122-02]
4ビットから成る情報ビットx1x2x3x4に対して,
(x1+x2+x3+x5) mod 2=0
(x1+x2+x4+x6) mod 2=0
(x2+x3+x4+x7) mod 2=0
を満たす冗長ビットx5x6x7を付加した符号x1x2x3x4x5x6x7を送信する。
受信符号y1y2y3y4y5y6y7が,送信符号と高々1ビットしか異ならないとき,
(y1+y2+y3+y5) mod 2
(y1+y2+y4+y6) mod 2
(y2+y3+y4+y7) mod 2
がそれぞれ0になるかどうかによって,正しい情報ビットx1x2x3x4を求めることが可能である。
y1y2y3y4y5y6y7=1100010であるとき,正しい情報ビットはどれか。ここで,a mod bは,aをbで割った余りを表す。
ア 0100 イ 1000 ウ 1100 エ 1101
【解答】
正解:エ
① (y1+y2+y3+y5) mod 2 → (1+1+0+0) mod 2=2 mod 2=0
② (y1+y2+y4+y6) mod 2 → (1+1+0+1) mod 2=3 mod 2=1
③ (y2+y3+y4+y7) mod 2 → (1+0+0+0) mod 2=1 mod 2=1
②,③≠0(誤り)→②,③にあり①にないのは y4 → y4が誤り
y1y2y3y4の1100の誤り修正後は1101 →エが○
参照:ハミング符号
[ki122-03]
配列を用いてスタックを実現する場合の構成要素として,最低限必要なものはどれか。
ア スタックに最後に入った要素を示す添字の変数
イ スタックに最初に入った要素と最後に入った要素を示す添字の変数
ウ スタックに一つ前に入った要素を示す添字の変数を格納する配列
エ スタックの途中に入っている要素を示す添字の変数
【解答】
正解:ア
┌────┐ 新要素を入れる(push) →最後要素の添字+1を知ればよい
0│ │ 最後要素を取り出す(pop)→最後要素の添字を知ればよい
├────┤
添 1│ │ →最後要素の添字を知れば,push/pop ができる →アが○
字 ├────┤
2│ │ 参照:スタック
├────┤
3│最後要素│
├───┼┤
:│↑ ││
│ │
push ──┘ └─→ pop
[ki122-04]
命令を並列実行するためのアーキテクチャであって,複数の命令を同時に実行するとき,命令を実行する演算器をハードウェアによって動的に割り当てる方式はどれか。
ア SMP イ VLIW ウ スーパスカラ エ スーパパイプライン
【解答】
正解:ウ
アは×。SMP:マルチコアプロセッサ。コアの役割が対等で,複数のコアで一つのアプリケーションを実行
イは×。VLIW:並行処理をしやすくするために,複数の機械語命令を語長の長い固定長の命令に生成する技術
ウは○。スーパスカラ:問題文の通り
エは×。スーパパイプライン:命令実行のプロセスを細分して複数の命令を並列実行
参照:CPUの高速化技術
[ki122-05]
キャッシュメモリへの書込み動作には,ライトスルー方式とライトバック方式がある。それぞれの特徴のうち,適切なものはどれか。
- ア ライトスルー方式では,データをキャッシュメモリだけに書き込むので,高速に書込みができる。
- イ ライトスルー方式では,データをキャッシュメモリと主記憶の両方に同時に書き込むので,主記憶の内容は常に最新である。
- ウ ライトバック方式では,データをキャッシュメモリと主記憶の両方に同時に書き込むので,速度が遅い。
- エ ライトバック方式では,読出し時にキャッシュミスが発生してキャッシュメモリの内容が追い出されるときに,主記憶に書き戻す必要が生じることはない。
【解答】
正解:イ
ライトスルー方式はCPUからの書込命令により,キャッシュメモリと同時にメモリにも書き込む方式
ライトバック方式はキャッシュメモリだけに書き込み,メモリからキャッシュメモリへ新しい部分が転送される直前に,まとめてキャッシュメモリからメモリに転送して更新する。
アは×。ライトバック方式
イは○。
ウは×。ライトスルー方式
エは×。キャッシュミスが発生するたびにキャッシュメモリ→メモリの書き戻し処理が必要
参照:ライトスルー方式とライトバック方式
[ki122-06]
図の回線網における福岡・東京間の回線の稼働率はおよそ幾らか。ここで隣接するノード間の回線の稼働率は,すべて0.9とする。
ア 0.81 イ 0.88 ウ 0.89 エ 0.98
【解答】
正解:イ
全体の稼働率=R×{1ー(1-R)(1-R2)}
=0.9×{1-0,1×0.19}
=0.88 →イが○
参照:システムの信頼性
[ki122-07]
プログラム実行時の主記憶管理に関する記述として適切なものはどれか。
- ア 主記憶の空き領域を結合して一つの連続した領域にすることを,可変区画方式という。
- イ プログラムが使用しなくなったヒープ領域を回収して再度使用可能にすることを,ガーベジコレクションという。
- ウ プログラムの実行中に主記憶内でモジュールの格納位置を移動させることを,動的リンキングという。
- エ プログラムの実行中に必要になった時点でモジュールをロードすることを,動的再配置という。
【解答】
[ki122-08]
ページング方式の仮想記憶を用いることによって,フラグメンテーションの問題を解決できる理由はどれか。
ア 一連のプログラムやデータを,不連続な主記憶に割り付けることができる。
イ 仮想記憶のページ数を主記憶のページ数よりも多くすることができる。
ウ プログラム全体を1ページに割り付けることができる。
エ プログラムのローディング時に主記憶を割り付けることができる。
【解答】
正解:ア
フラグメンテーション:メモリ空き領域の断片化。断片が大小様々だと断片解消が困難
仮想記憶方式は,プログラムやデータを分割して不連続な主記憶に割り付ける方式。さらにページング方式<では分割サイズが固定長
アは○。不連続領域でよくメモリ領域が一定サイズなのでフラグメンテーションの発生が抑制
イ以降は×。フラグメンテーションとは直接の関係はない。
イは×。文章自体は正しい。
ウは×。プログラムが極度に小さいときのみ可能だが一般的には不可能く
エは×。ローディング時に割り付けられるのは一部のページだけ
[ki122-09]
ストアドプロシージャの利点はどれか。
- ア アプリケーションプログラムからネットワークを介してDBMSにアクセスする場合,両者間の通信量を減少させる。
- イ アプリケーションプログラムからの一連の要求を一括して処理することによって,DBMS内の実行計画の数を減少させる。
- ウ アプリケーションプログラムからの一連の要求を一括して処理することによって,DBMS内の必要バッファ数を減少させる。
- エ データが格納されているディスク装置へのI/O回数を減少させる。
【解答】
正解:ア
ストアドプロシージャ:よく利用される一連の処理をまとめた手続(SQL文のスケルトンなど)をサーバに保存
アは○。SQL文全体を送らず,実行命令やパラメタなど短い文字列を送るだけでよい。
ア以外は×。処理そのものは変わらない
[ki122-10]
データウェアハウスに業務データを取り込むとき,データを抽出して加工し,データベースに書き出すツールはどれか。
ア ETLツール イ OLAPツール ウ データマイニングツール エ 統計ツール
【解答】
正解:ア
アは○。ETLツール:問題文の通り
イは×。OLAPツール:データウェアハウスのような分析を主体とする利用,多次元データベース操作
ウは×。データマイニングツール:大量データの分析
エは×。統計ツール:一般用語。データマイニングツールにも多く取り込まれている。
[ki122-11]
JavaScriptなどのスクリプト言語を使って,Webブラウザに組み込まれているサーバとの非同期通信機能を利用する技術であり,地図の高速なスクロールや,キーボード入力に合わせた検索候補の逐次表示などを実現するものはどれか。
ア Ajax イ CSS ウ DOM エ SAX
【解答】
正解:ア
アは○。Ajax:問題文の通り
イは×。CSS:スタイルシート。Webページの表示体裁に関する定義
ウは×。DOM:HTMLやXMLの文書を各種プログラムから利用するためのAPI
エは×。SAX:XML文書に特化したDOMに似た機能
[ki122-12][ki111-12]
SSLによるクライアントとWebサーバ間の通信手順(1)~(5)において,a,bに入る適切な組合せはどれか。ここで,記述した手順は,一部簡略化している。
- (1):クライアントからのSSLによる接続要求に対し,Webサーバは証明書をクライアントに送付する。
- (2):クライアントは,保持している[ a ]によってこのサーバ証明書の正当性を確認する。
- (3):クライアントは,共通鍵生成用のデータを作成し,サーバ証明書に添付された[ b ]によってこの共通鍵生成用データを暗号化し,Webサーバに送付する。
- (4):受け取ったWebサーバは,自らの秘密鍵によって暗号化された共通鍵生成用データを復号する。
- (5):クライアントとWebサーバの両者は,同一の共通鍵生成用データによって共通鍵を作成し,これ以降の両者間の通信は,この共通鍵による暗号化通信を行う。
a b
ア クライアントの公開鍵 Webサーバの秘密鍵
イ クライアントの秘密鍵 Webサーバの公開鍵
ウ 認証局の公開鍵 Webサーバの公開鍵
エ 認証局の公開鍵 Webサーバの秘密鍵
【解答】
正解:ウ
a:サーバ証明書の正当性→認証局の署名の確認→認証局の公開鍵
b:サーバ証明書に添付された鍵で暗号化,Webサーバの秘密鍵で復号→Webサーバの公開鍵
→ウが○
参照:SSL
[ki122-13][su06-25][su03-25]
シングルサインオンの説明のうち,適切なものはどれか。
- ア クッキーを使ったシングルサインオンの場合,サーバごとの認証情報を含んだクッキーをクライアントで生成し,各サーバ上で保存,管理する。
- イ クッキーを使ったシングルサインオンの場合,認証対象のサーバを,異なるインターネットドメインに配置する必要がある。
- ウ リバースプロキシを使ったシングルサインオンの場合,認証対象のWebサーバを,異なるインターネットドメインに配置する必要がある。
- エ リバースプロキシを使ったシングルサインオンの場合,利用者認証においてパスワードの代わりにディジタル証明書を用いることができる。
【解答】
正解:エ
アは×。クッキーはサーバが生成,クライアントに保存
イは×。クッキーの有効範囲は同一ドメイン内サーバのみ。第三者とのクッキー共有はできない。
ウは×。リバースドメインサーバは通常はクライアント側(社内ネットワーク)に設置する。あるいは,Webサーバを認証するのであればWebサーバと同一ドメインに設置する。
エは○。信頼認証方式である。認証局の認証を得たアクセスを自動的に認証する。
参照:シングルサインオンの方式
[ki122-14]≒[su04-21][sd02-26]
暗号方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア AESは公開鍵暗号方式,RSAは共通鍵暗号方式の一種である。
- イ 共通鍵暗号方式では,暗号化及び復号に使用する鍵が同一である。
- ウ 公開鍵暗号方式を通信内容の秘匿に使用する場合は,暗号化に使用する鍵を秘密にして,復号に使用する鍵を公開する。
- エ ディジタル署名に公開鍵暗号方式が使用されることはなく,共通鍵暗号方式が使用される。
【解答】
正解:イ
アは×。AESは共通鍵暗号方式,RSAは公開鍵暗号方式
イは○。共通鍵暗号方式=暗号化鍵と復号鍵が共通=秘密鍵暗号方式
ウは×。受信者の公開鍵で暗号化,受信者の秘密鍵で復号。暗号化鍵を秘密にして,復号鍵を公開
エは×。電子署名では公開鍵暗号方式を用いている。
参照:共通鍵暗号方式,
公開鍵暗号方式i
[ki122-15]
安全なWebアプリケーションの作り方について,攻撃と対策の適切な組合せはどれか。
攻撃 対策
ア SQLインジェクション
SQL文の組み立てに静的プレースホルダを使用する。
イ クロスサイトスクリプティング
任意の外部サイトのスタイルシートを取り込めるようにする。
ウ クロスサイトリクエストフォージェリ
リクエストにGETメソッドを使用する。
エ セッションハイジャック
利用者ごとに固定のセッションIDを使用する。
【解答】
[ki122-16][sd05-14]
ソフトウェアの要件定義や分析・設計で用いられる技法に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア 決定表は,条件と処理を対比させた表形式で論理を表現したものであり,複雑な条件判定を伴う要求仕様の記述手段として有効である。
- イ 構造化チャートは,システムの「状態」の種別とその状態が遷移するための「要因」との関係をわかりやすく表現する手段として有効である。
- ウ 状態遷移図は,DFDに「コントロール変換とコントロールフロー」を付加したものであり,制御系システムに特有な処理を表現する手段として有効である。
- エ 制御フロー図は,データの「源泉,吸収,流れ,処理,格納」を基本要素としており,システム内のデータの流れを表現する手段として有効である。
【解答】
[ki122-17]
プログラムの著作権侵害に該当するものはどれか。
- ア A社が開発したソフトウェアの公開済プロトコルに基づいて,A社が販売しているソフトウェアと同等の機能をもつソフトウェアを独自に開発して販売した。
- イ ソフトウェアハウスと使用許諾契約を締結し,契約上は複製権の許諾は受けていないが,使用許諾を受けたソフトウェアにはプロテクトがかけられていたので,そのプロテクトを外し,バックアップのために複製した。
- ウ 他人のソフトウェアを正当な手段で入手し,逆コンパイルを行った。
- エ 複製及び,改変する権利が付与されたソース契約の締結によって,許諾されたソフトウェアを改造して製品に組み込み,ソース契約の範囲内で製品を販売した。
【解答】
正解:イ
アは×。独自開発なので著作権とは無関係。アイデアが特許に関連していると特許権が問題に
イは〇。一般にバックアップのためのコピーは許されるが,プロテクト解除は違反(著作権法30条)
ウは×。リバースエンジニアリングそのものは許される。
エは×。契約の範囲内なら問題はない。著作権法よりも個別契約が優先
[ki122-18]
図のアローダイアグラムから読み取ったことのうち,適切なものはどれか。ここで,プロジェクトの開始日は0日目とする。
ア 作業Cを最も早く開始できるのは5日目である。
イ 作業Dはクリテイカルパス上の作業である。
ウ 作業Eの余裕日数は30日である。
エ 作業Fを最も遅く開始できるのは10日目である。
【解答】
正解:ウ
アは×。③の最早開始日=最大(A,B+I)=10 →10日目
イは×。クリティカルではない
ウは〇。③の最早開始日=10日目→Eを直ちに開始すれば,10+10=20日に完了
図の緑線がクリティカルパス=B+I+C+G+H=60日
青のようにたどれば,④の最遅開始日は50日→Eは50日までに終わればよい
余裕=50-20=30日
エは×。②の最遅開始日は40日目
参照:作業の開始・完了時刻と余裕時間
[ki122-19]
プロジェクト管理においてパフォーマンス測定に使用するEVMの管理対象の組みはどれか。
ア コスト,スケジュール イ コスト,リスク ウ スケジュール,品質 エ 品質,リスク
【解答】
[ki122-20]
ITサービスマネジメントにおけるインシデント管理の主な活動はどれか。
ア インシデントから発生する問題の解決策の評価
イ インシデントの解決とサービスの復旧
ウ インシデントの根本原因の究明
エ インシデントのトレンド分析と予防措置
【解答】
正解:イ
アは×。解決策の評価→変更管理
イは〇。解決と復旧→インシデント管理
ウは×。根本原因→問題管理
エは×。予防措置→問題管理
参照:ITILのサービス運用
[ki122-21]
ITサービスマネジメントの可用性管理のKPIとして用いるものはどれか。
ア 災害を想定した復旧テストの回数
イ サービスの中断回数
ウ 性能不足に起因するインシデントの数
エ 目標を達成できなかったSLAの項目数
【解答】
正解:イ
KPI:重要目標達成指標
以下はITILのサービス設計の管理項目
アは×。災害対策→事業継続→継続性管理
イは〇。サービスの可用性→可用性管理
ウは×。性能不足→キャパシティ管理
エは×。SLA→サービスレベル管理
[ki122-22]
システム監査人が負う責任はどれか。
ア 監査結果の外部への開示
イ 監査対象システムの管理
ウ 監査報告会で指摘した問題点の改善
エ 監査報告書に記載した監査意見
【解答】
正解:エ
アは×。経営者の判断(責任とはいえない)
イは×。システム管理部門
ウは×。被監査部門
エは〇。システム監査人
参照:システム監査人
[ki122-23]
BPOを説明したものはどれか。
- ア 企業内の業務全体を対象として,業務プロセスを抜本的に見直すことで,品質・コスト・スピードを改善し,競争優位性を確保すること
- イ 災害や事故で被害を受けても,重要事業を中断させない,又は可能な限り中断期間を短くする仕組みを構築すること
- ウ 社内業務のうちコアビジネス以外の業務の一部又は全部を,情報システムと併せて外部に委託することで,経営資源をコアビジネスに集中させること
- エ プロジェクトを,戦略との適合性や費用対効果,リスクといった観点から評価を行い,情報化投資のバランスを管理し,最適化を図ること
【解答】
[ki122-24][fe092-67]
非機能要件に該当するものはどれか。
ア 新しい業務のあり方をまとめたうえで,業務上実現すべき要件
イ 業務の手順や入出力情報,ルールや制約などの要件
ウ 業務要件を実現するために必要なシステムの機能に関する要件
エ ソフトウェアの信頼性,効率性など品質に関する条件
【解答】
[ki122-25][ki092-25]
RFIを説明したものはどれか。
- ア サービス提供者と顧客の間で,提供するサービスの内容,品質などに関する保証範囲やペナルティについてあらかじめ契約としてまとめた文書。
- イ システム調達に際して,調達側から技術的要件やサービスレベル要件を提示し,ベンダに対して,指定した期限内で効果的な実現策の提案を依頼する文書
- ウ ユーザ要件を実現するために,現在の状況において利用可能な技術・製品,ベンダにおける導入実績など実現手段に関する情報提供をベンダに依頼する文書
- エ 要求定義との整合性を図り,ユーザと開発要員及び運用要員の共有物とするために,業務処理の概要,入出力情報の一覧,データフローなどをまとめた文書
【解答】
[ki122-26]
企業の競争戦略におけるフォロワ戦略はどれか。
- ア 上位企業の市場シェアを奪うことを目標に,製品,サービス,販売促進,流通チャネルなどのあらゆる面での差別化戦略をとる。
- イ 潜在的な需要がありながら,大手企業が参入してこないような専門特化した市場に,限られた経営資源を集中する。
- ウ 目標とする企業の戦略を観察し,迅速に模倣することで,開発や広告のコストを抑制し,市場での存続を図る。
- エ 利潤,名声の維持・向上と最適市場シェアの確保を目標として,市場内の全ての顧客をターゲットにした全方位戦略をとる。
【解答】
正解:ウ
アは×。チャレンジャ
イは×。ニッチャ
ウは〇。フォロワ
エは×。リーダ
参照:ポジショニング分析
[ki122-27][ki111-27]
技術は,理想とする技術を目指す過程において,導入期,成長期,成熟期,衰退期,そして次の技術フェーズに移行するという進化の過程をたどる。この技術進化過程を表すものとして,適切なものはどれか。
ア 技術のSカーブ イ 需要曲線 ウ バスタブ曲線 エ ラーニングカーブ
【解答】
正解:ア
アは〇。技術のSカーブ:問題文の通り
イは×。需要曲線:横軸に価格,縦軸に販売数量をとり価格弾力性を示す
ウは×。バスタブ曲線:製品の故障発生頻度の時間的推移
エは×。ラーニングカーブ(経験曲線):累積生産数と生産コストの関係
[ki122-28]
PLM(Product Lifecycle Management)の目的はどれか。
- ア NC工作機械,自動搬送装置,倉庫などを有機的に結合し,コンピュータで集中管理することで多品種少量生産に対応できる生産の自動化を実現する。
- イ 製品開発,製造,販売,保守,リサイクルに至る製造業のプロセスにおいて,製品に関連する情報を一元管理し,商品力向上やコスト低減を図る。
- ウ 製品の生産計画に基づいてその生産に必要な資材の所要量を展開し,これを基準にして資材の需要とその発注時期を算出する。
- エ 部品の供給から製品の販売までの一連のプロセスの情報をリアルタイムで交換することによって,在庫の削減とリードタイムの短縮を実現する。
【解答】
[ki122-29][sd08-49]
親和図の特徴はどれか。
- ア 原因と結果を対比させた図式表現であり,不良原因の追及に用いられる。
- イ 錯そうした問題点や,まとまっていない意見,アイデアなどを整理し,まとめるために用いられる。
- ウ 二つ以上の変数の相互関係を表すのに役立つ。
- エ 分布の形,目標値からのばらつき状態などから,製品の品質の状態が規格値に対して満足いくものかどうかなどを判断するために用いられる。
【解答】
正解:イ
アは×。系統図
イは○。
ウは×。散布図
エは×。ヒストグラム
参照:グラフ
[ki122-30]
国際的な標準として取り決められた会計基準であり,資本市場の国際化に対し,利害関係者からみた会計情報の比較可能性や均質性を担保するものはどれか。
ア GAAP イ IASB ウ IFRS エ SEC
【解答】
正解:ウ
アは×。Generally Accepted Accounting Principles:一般に公正妥当と認められた会計原則。国際的な標準ではない
イは×。International Accounting Standards Board:国際会計基準審議会。IFRSの策定
ウは○。International Financial Reporting Standards:会計基準の国際標準
エは×。Securities and Exchange Commission:米国証券取引委員会
参照:国際会計基準