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情報倫理・セキュリティ
情報倫理と情報セキュリティ
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学習のポイント
本章は、以降の章の序論としての位置づけです。本章で取り扱う情報倫理・情報セキュリティの範囲を設定しておくことと、「なぜ情報倫理と情報セキュリティが重視されるのか」を示すのが目的です。
- 情報倫理や情報セキュリティが重要になった背景を理解する。
- インターネットは自己責任が重視される社会であることを理解する。
- 情報セキュリティ対策は社会的責任であることを理解する。
キーワード
情報倫理、情報セキュリティ、自己責任、メディアリテラシー、社会的責任、DoS攻撃、職業倫理、性弱説
情報倫理の概要
情報倫理とは□
個人の立場と情報倫理/ここでの取扱範囲
- 個人として
- 実際にインターネットを利用するときに,被害者や加害者にならないために留意するべき事項を取り扱います。これが重点になります。しかし,既に「ウイルスにかからないためにアンチウイルスソフトを用いる」とか,「電子掲示板で他人の誹謗や中傷をするな」などの常識的な知識は十分に持っているので、そのような周知の事項は省略します。
- 保護者・教育者として
- インターネットでは,こどもに見せたくない情報が氾濫しています。保護者として教員として,こどもにどのように指導するか,こどものアクセスを防止するかが重要になります。
- 組織の一員として
- みなさんは,企業や学校などの組織の一員になる人が多いでしょう。それで組織でのセキュリティ対策の基本的な事項を取り扱いますが、技術的な分野は本書では取り扱いません。
情報倫理が重視される背景□
職業倫理・組織倫理□
被害者・加害者にならないために
被害者にならないために□
被害者が加害者に□
セキュリティ対策は社会的責任□
内部犯行と性弱説□
理解度チェック
第1問
- 情報倫理を学校で教える必要がでてきたのは、インターネットの普及により誰でも情報発信ができるようになったことが大きな理由の一つである。
☆
○
- 私的なWebページでは、Webアクセシビリティや著作権に考慮する必要はない。
☆
× 私的、非商用などには無関係
- インターネットなどバーチャルな社会で被害にあわないためには、実社会以上に自己責任が求められる。
☆
○
- 情報セキュリティ対策は自己責任であり、自分が被害を受けてもかまわないならば、対策を講じなくてもよい。
☆
× 社会的責任
- 情報セキュリティ対策が不十分だと、第三者のWebサイトへの攻撃の踏み台にされてしまう危険がある。
☆
○
- インターネットと社内ネットワークの間に設置して、インターネットからの不正なアクセスが社内ネットワークに侵入しないようにする仕組みをバリアシステムという。
☆
× ファイアウォール
- 専門業務に従事する人には、一般の人よりも厳しい倫理的制約が求められる。それを職業倫理という。
☆
○
- 性弱説とは、人は弱いものであるという認識に立っており、人を悪い誘惑から遠ざけることが必要だという考え方である。
☆
○
第2問
- 高校生(未成年者)でも「インターネット社会では実社会よりも常識・自己責任が重要」であることを、高校生に身近な例をあげて説明せよ。
- 社長は「当社のような中小企業では情報セキュリティをするカネがない。とられて困るような情報もない。それに、こんな中小企業のサイトをハッカーが攻撃することは稀だろう。もし、能力のあるハッカーに攻撃されたら、セキュリティ対策をしたところで破られてしまう」という。あなたはこれにどう反論するか。
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