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被害者が加害者になる危険

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ウイルスの伝染基地、反社会的サイトの助長


ウイルスの伝染基地になる危険
ウイルス対策が不十分なために自分のパソコンが被害にあったり個人情報を知られたりするのは,ある面では自業自得だともいえます。
 ところが,多くのウイルスは,電子メールのアドレス帳を調べてウイルスを含んだメールを発信して伝染させてしまいます。そうなると,あなたはウイルスメールの伝染を手助けしたことになり,第三者への加害者になるのです。反社会的なスパムメールについても同様です。
 適切なセキュリティ対策をしないでインターネットを利用するのは,整備不良な車で公道を走ることと同じです。
 しかも近頃はインターネットに常時接続されています。自分がインターネットを使っていないと思っても接続されているのです。このような環境では,組織でのシステム管理者と同じ立場なのです。素人だとはいっていられないのです。
反社会的サイトを助長する危険
現金を窓から見えるところに放り出して鍵をかけずに外出したら泥棒に入られます。悪いのは泥棒ですが,被害者も不注意を批判されるでしょうし,そのようなことだから物騒な世の中になるのだと非難されることもありましょう。
 いかがわしいサイトやメールが氾濫するのは,そのようなサイトを閲覧したり,メールの誘いに応じたりする人がいるからです。そのような人がいるから,大勢の人に変なメールが大量に送りつけられることになるのです。いかがわしいサイトやメールを作成する人が悪いのは当然ですが,それに応じる人も同様に加害者なのだという認識が重要です。
情報公開での自己責任
あなたが子どもだとしましょう。実社会なら,子どもがある程度非常識なことをしても,大目に見たり,親切にいさめたりするでしょう。ところが,バーチャル社会では,あなたが子どもか大人かわかりません。自分で子どもだと名乗っても,それを信用するかどうかは相手次第です。あなたの言動は,責任をもつことができる人の言動だとして,その言動に責任を問われるのです。
組織の一員としての責任
企業や学校などの組織の一員,あるいは,組織での情報セキュリティ担当者である場合には,個人以上に多様な留意が必要です。例えば,組織内のネットワークにアクセスするためのパスワードを第三者に知られると,その組織に多大な被害を与える危険性があります。
 一般に企業では,テレワークやモバイル・コンピューティングなどで,社員が社外からも社内のネットワークにアクセスして仕事ができるようにしていますが,第三者からアクセスされるのは困ります。そのため,インターネットと社内ネットワークの間にファイアウォールを設置して,アクセス権限のない人からのアクセスは遮断するようにしています。この権限の有無は,ユーザIDとパスワードでチェックするのが通常です。
 もし,あなたのパスワードが第三者に知られると,その人があなたになりすまして,社内ネットワークに侵入する危険があります。そして、重要な情報を盗み出したり、あるいは改ざんしたり破壊するかもしれません。また、ウイルスを潜入させるかもしれません。

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