「IT利活用の4ステージ」
- ステージ1: IT導入段階(IT不良資産化)企業群
ITを導入したものの十分に活用ができていない状態、またはITを導入したばかりの状態
(OA的な利用、売上処理や給与計算などの適用はされているが、点としてのIT利用で、たいした効果は上がっていない状態です。)
- ステージ2: 部門内最適化企業群
業務におけるITの活用は進んでいるものの、ITの活用が部門ごとに完結されている部分最適の状態
(販売システムや会計システムなどが構築され、それぞれの業務は最適化されているが、それぞれが縦割りに個別に構築され運用されており、連携されていない状態です。)
- ステージ3: 組織全体最適化企業群
部門間の壁を越えてITの活用が進んでおり、組織全体で最適に活用されている状態
(経営戦略、情報化戦略に基づいたシステム化が行われている状態です。これによりBPRが実現されます。)
- ステージ4: 企業・産業横断的最適化企業群
自社の組織全体における最適な活用だけにとどまらず、取引先や顧客などを含めた企業間・産業横断的にITの活用が進んでいる状態
(業務の合理化、顧客満足の向上を追求するには、企業内だけの対策だけでなく、製造業-流通業-小売業など業務に関連する企業が連携する必要があります。それには、企業間ネットワークにより情報の共有化が不可欠です。この例としてQR/ECRやSCMなどがあります。)
未だにステージ2の段階でとどまっている、すなわち全社的な利用になっていない企業が多い。1000以上の大企業でも約50%、300人未満の中小企業では9割がそうである。日本企業でのIT利活用の成熟度が未だに低いことを示している。