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選択肢試験目次
ki161 高度試験午前I 平成28年度春期
[ki161-01]
10進数123を,英字A~Zを用いた26進数で表したものはどれか。ここで,A=0,B=1,…,Z=25とする。
ア BCD イ DCB ウ ET エ TE
【解答】
[ki161-02][ki102-02]
a,b,c,d の4文字からなるメッセージを符号化してビット列にする方法として表のア~エの4通りを考えた。この表は a,b,c,d の各1文字を符号化するときのビット列を表している。メッセージ中の aa,b,c,d の出現頻度は,それぞれ,50%,30%,10%,10% であることが分かっている。符号化されたビット列から元のメッセージが一意に復号可能であって,ビット列の長さが最も短くなるものはどれか。
a b c d
ア 0 1 00 11
イ 0 01 10 11
ウ 0 10 110 111
エ 00 01 10 11
【解答】
正解:ウ
復号可能性
アは×。00のとき,aaかcか判別できない。
イは×。0110のとき,bcかadaか判別できない。
ウは〇。1の連続個数で判別できる。
エは〇。すべて2桁なので判別できる。
ビット列長さ
ウ:1×0.5+2×0.3+3×0.1+3×0.1=1.7(短い)→ウが〇
エ:2×0.5+2×0.3+2×0.1+2×0.1=2.0(長い)
[ki161-03][ki131-03]
流れ図に示す処理の動作の記述として,適切なものはどれか。ここで,二重線は並列処理の同期を表す。
![](../sentaku-mondai/ki161-03.gif)
ア ABC又はACBを実行してデッドロックになる。
イ AB又はACを実行してデッドロックになる。
ウ Aの後にBC又はCB,BC又はCB,…と繰り返して実行する。
エ Aの後にBの無限ループ又はCの無限ループになる。
【解答】
正解:ウ
上の二重線(フォーク)をP,下の二重線(ジョイン)をQとする。
① Aの実行
② Pにより,B・Cが並行処理される。
③ Qで,互いの完了を待つ。
④ Qにより,B・Cが並行処理される。Qはフォーク/ジョインの2役になる。
この③④が無限に繰り返される。 →ウが〇
参照:アクティビティ図
[ki161-04]
並列処理方式であるSIMDの説明として,適切なものはどれか。
ア 単一命令ストリームで単一データストリームを処理する方式
イ 単一命令ストリームで複数のデータストリームを処理する方式
ウ 複数の命令ストリームで単一データストリームを処理する方式
エ 複数の命令ストリームで複数のデータストリームを処理する方式
【解答】
正解:イ
CPU多重化の命令とデータとの関係による区分
アは×。SISD
イは〇。SIMD
ウは×。MISD
エは×。MIMD
参照:CPUの多重化
[ki161-05]
仮想サーバの運用サービスで使用するライブマイグレーションの概念を説明したものはどれか。
- ア 仮想サーバで稼働しているOSやソフトウェアを停止することなく,他の物理サーバへ移し替える技術である。
- イ データの利用目的や頻度などに応じて,データを格納するのに適したストレージヘ自動的に配置することによって,情報活用とストレージ活用を高める技術である。
- ウ 複数の利用者でサーバやデータベースを共有しながら,利用者ごとにデータベースの内容を明確に分離する技術である。
- エ 利用者の要求に応じてリソースを動的に割り当てたり,不要になったリソースを回収して別の利用者のために移し替えたりする技術である。
【解答】
正解:ア
アは〇。ライブマイグレーション
イは×。ストレージ自動階層配置機能。OSやDBMSの発展機能で,仮想サーバに特有の機能ではない。
ウは×。データベースの管理機能でも実現可能。単純な方法ではデータベースのビュー化
エは×。仮想記憶方式やガベージコレクション。仮想サーバに特有の機能ではない。
[ki161-06]
仮想記憶方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア LRUアルゴリズムは,使用後の経過時間が最長のページを置換対象とするページ置換アルゴリズムである。
- イ アドレス変換をインデックス方式で行う場合は,主記憶に存在する全ページ分のページテーブルが必要になる。
- ウ ページフォールトが発生した場合は,ガーベジコレクションが必要である。
- エ ページングが繰り返されるうちに多数の小さな空きメモリ領域が発生することを,フラグメンテーションという。
【解答】
正解:ア
アは〇。LRUでは参照されてからの経過時間が最も長いページをページアウトする。
イは×。ページテーブルを一つしか持たない単純なインデックス方式では設問文のようになるが,実際にはページテーブルを多段階にしているので,そのベースページテーブルと該当するページテーブルだけが主記憶にあればよい。
ウは×。ページフォールトは必要ページが主記憶にないこと。ガーベジコレクションは,アプリケーション終了時に不要領域を回収削除すること。
エは×。ページングは固定長データの置換なのでフラグメンテーション(メモリコンパクション)は発生しない。
[ki161-07][fe132-23]
DRAMの説明として,適切なものはどれか。
- ア 1バイト単位でデータの消去及び書込みが可能な不揮発性のメモリであり,電源遮断時もデータ保持が必要な用途に用いられる。
- イ 不揮発性のメモリでNAND型又はNOR型があり,SSDに用いられる。
- ウ メモリセルはフリップフロップで構成され,キャッシュメモリに用いられる。
- エ リフレッシュ動作が必要なメモリであり,PCの主記憶として用いられる。
【解答】
正解:エ
揮発性=RAM,不揮発性=ROM
アは×。ROM
イは×。フラッシュメモリ,EEPROM
ウは×。SRAM
エは○。DRAM
参照:「半導体素子」
[ki161-08][fe102-27]
使用性(ユーザビリティ)の規格(JIS Z 8521 1999)では,使用性を「ある製品が,指定された利用者によって,指定された利用の条件下で,指定された目的を達成するために用いられる際の,有効さ,効率及び利用者の満足度の度合い」と定義されている。この定義中の「利用者の満足度」を評価するのに適した方法はどれか。
ア インタビュー法 イ ヒューリスティック評価
ウ ユーザビリティテスト エ ログデータ分析法
【解答】
正解:ア
アは〇。「利用者の満足度」は,利用者の主観であるから,利用者に尋ねるしかない。
イは×。ヒューリスティックとは 経験則,自己発見的学習,試行錯誤などによる近似的解法。専門家の知見による評価
ウは×。被験者が実際に使用する様子を観察して評価する方法。利用者の満足度測定を主目的としていない。
エは×。ログデータ分析によるウと同様の目的
参照:JIS Z 8521
[ki161-09][ki102-11]
次の表において,"在庫" 表の製品番号に定義された参照制約によって拒否される可能性のある操作はどれか。ここで,実線は主キーを,破線は外部キーを表す。
在庫 (在庫管理番号, 製品番号, 在庫量)
製品 (製品番号, 製品名, 型, 単価)
ア "在庫"表の行削除 イ "在庫"表の表削除 ウ "在庫"表への行追加 エ "製品"表への行追加
【解答】
正解:ウ
参照制約:在庫表の外部キーである製品番号を主キーとする製品表の行が必ず存在する
→製品表にない製品を在庫表で指定できない
→在庫表に行追加するとき製品表にない製品を指定すると拒否される
→ウが○
(製品表の型が外部キーになっているが,ここでは「型」表が明記されていないので問題とは無関係)
参照:参照制約
[ki161-10]
媒体障害の回復において,最新のデータベースのバックアップをリストアした後に,トランザクションログを用いて行う操作はどれか。
- ア バックアップ取得後でコミット前に中断した全てのトランザクションをロールバックする。
- イ バックアップ取得後でコミット前に中断した全てのトランザクションをロールフォワードする。
- ウ バックアップ取得後にコミットした全てのトランザクションをロールバックする。
- エ バックアップ取得後にコミットした全てのトランザクションをロールフォワードする。
【解答】
正解:エ
媒体障害→ロールフォワード→ア・ウは×
バックアップ取得時の状態と障害発生時の状態が異なるトランザクションが対象
→コミットしたものは対象,コミット前に中断したものは無関係→イは×。エは〇
参照:リカバリー処理
[ki161-11][ki121-12]
CSMA/CD方式のLANで使用されるスイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)は,フレームの蓄積機能,速度変換機能や交換機能を持っている。このようなスイッチングハブと同等の機能を持ち,同じプロトコル階層で動作する装置はどれか。
ア ゲートウェイ イ ブリッジ ウ リピータ エ ルータ
【解答】
正解:イ
CSMA/CD方式のLAN=イーサーネット
レイヤ2=OSI基本参照モデル第2層(データリンク層)
アは×。ゲートウェイ≧レイヤ4
イは〇。ブリッジ=レイヤ2
ウは×。リピータ=レイヤ1
エは×。ルータ=レイヤ3
参照:スイッチングハブ
[ki161-12]
暗号方式のうち,共通鍵暗号方式はどれか。
ア AES イ EIGamal暗号 ウ RSA エ 楕円曲線暗号
【解答】
[ki161-13]
WAFの説明として,適切なものはどれか。
- ア DMZに設置されているWebサーバへ外部から実際に侵入を試みる。
- イ WebサーバのCPU負荷を軽減するために,SSLによる暗号化と復号の処理をWebサーバではなく専用のハードウェア上で行う。
- ウ システム管理者が質問に答える形式で,自組織の情報セキュリティ対策のレベルを診断する。
- エ 特徴的なパターンが含まれるかなどWebアプリケーションへの通信内容を検査して,不正な操作を遮断する。
【解答】
[ki161-14]
Webアプリケーションのセッションが攻撃者に乗っ取られ,攻撃者が乗っ取ったセッションを利用してアクセスした場合でも,個人情報の漏えいなどの被害が拡大しないようにするために,Webアプリケーションが重要な情報をWebブラウザに送信する直前に行う対策として,最も適切なものはどれか。
ア Webブラウザとの間の通信を暗号化する。
イ 発行済セッションIDをCookieに格納する。
ウ 発行済セッションIDをURLに設定する。
エ パスワードによる利用者認証を行う。
【解答】
正解:エ
- セッションハイジャック(セッション乗っ取り)
これまでのセッションでサーバが得た情報は,攻撃者はそのまま引き継いだことになる
- アは×。暗号通信のための認証は既に確立しているので,攻撃者も暗号を解読できる状況になっている。
- イ・ウは×。セッションIDとは,セッション移動のために付けたクッキーの名称。乗っ取られたら攻撃者は名称を知らなくても次のセッションに移動できる。その後のセッション移動のクッキーは攻撃者端末に送られる。
- エは〇。パスワードを盗られたのではない。移動後のセッションでパスワードを要求すれば正規利用者以外は答えられない。
送金などの重要処理は,その直前で利用者認証をするようにアプリケーションを設計するのが適切である。
[ki161-15]
クラウドのサービスモデルをNISTの定義に従ってIaaS,PaaS,SaaSに分類したとき,パブリッククラウドサービスの利用企業が行うシステム管理作業において,PaaSとSaaSでは実施できないが,IaaSでは実施できるものはどれか。
ア アプリケーションの利用者ID管理
イ アプリケーションログの取得と分析
ウ 仮想サーバのゲストOSに係るセキュリティの設定
エ ハイパバイザに係るセキュリティの設定
【解答】
正解:ウ
アは×。サービス利用者の特定→全サービスで利用企業が行う
イは×。サービス利用状況の把握→全サービスで利用企業が行う
ウは〇。IaaSだけがOSの一部をカスタマイズ設定可能
エは×。ハイパバイザは,仮想サーバの全OSを制御するプログラム。全サービスで利用企業の権限外
参照:NISTによるクラウドコンピューティングの定義
[ki161-16]
ソフトウェアの品質特性のうちの保守性に影響するものはどれか。
- ア ソフトウェアが,特定の作業に特定の利用条件でどのように利用できるかを利用者が理解しやすいかどうか。
- イ ソフトウェアにある欠陥の診断又は故障原因の追究,及びソフトウェアの修正箇所を識別しやすいかどうか。
- ウ ソフトウェアに潜在する障害の結果として生じる故障が発生しやすいかどうか。
- エ ソフトウェアの機能を実行する際に,資源の量及び資源の種類を適切に使用するかどうか。
【解答】
[ki161-17]
モジュールの結合度が最も低い,データの受渡し方法はどれか。
ア 単一のデータ項目を大域的データで受け渡す
イ 単一のデータ項目を引数で受け渡す
ウ データ構造を大域的データで受け渡す
エ データ構造を引数で受け渡す
【解答】
正解:イ
ア:外部結合
イ:データ結合
ウ:共通結合
エ:スタンプ結合
結合度(弱)データ結合(イ)→スタンプ結合(エ)→制御結合→外部結合(ア)→共通結合(ウ)→内容結合(強)
→イが〇
参照:モジュール結合度
[ki161-18]
システム開発における工数の見積りに関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア COCOMOの使用には,自社における生産性に関する,蓄積されたデータが必要である。
- イ 開発要員の技量は異なるので工数は参考にならないが,過去に開発したプログラムの規模は見積りの参考になる。
- ウ 工数の見積りは,作業の進捗管理に有効であるが,ソフトウェアの品質管理には関係しない。
- エ ファンクションポイント法による見積りでは,プログラムステップ数を把握する必要がある。
【解答】
正解:ア
アは〇。工数=生産性要因×システムの規模Bの関係がある。
イは×。技量と工数の関係を知ることは参考になる→類推法の考え方
ウは×。テストが不十分なので,実工数が小さくなったことが考えられる。
エは×。入出力や内部ファイルなどの個数からプログラムステップ数を見積もる。
参照:情報システム開発の工数把握技法
[ki161-19]
ITサービスマネジメントにおけるサービスレベル管理の説明はどれか。
- ア あらかじめ定めた間隔で,サービス目標に照らしてサービスの傾向及びパフォーマンスを監視する。
- イ 計画が発動された場合の可用性の目標,平常業務の状態に復帰するための取組みなどを含めた計画を作成し,導入し,維持する。
- ウ サービスの品質を阻害する事象に対して,合意したサービス目標及び時間枠内に回復させる。
- エ 予算に照らして,費用を監視及び報告し,財務予測をレビューし,費用を管理する。
【解答】
正解:ア
アは〇。サービス設計>サービスレベル管理→SLM
イは×。サービス設計>可用性管理
ウは×。サービス運用>インシデント管理
エは×。サービス戦略>財務管理
参照:ITIL,
SLM
[ki161-20]
ITサービスマネジメントのプロセスの一つである構成管理を導入することによって得られるメリットはどれか。
ア ITリソースに対する,現在の需要の把握と将来の需要の予測ができる。
イ 緊急事態においても最低限のITサービス基盤を提供することによって,事業の継続が可能になる。
ウ 構成品目の情報を正確に把握することによって,他のプロセスの確実な実施を支援できる。
エ 適正な費用で常に一定した品質でのITサービスが提供されるようになる。
【解答】
[ki161-21]
クラウドサービスの導入検討プロセスに対するシステム監査において,クラウドサービス上に保存されている情報の消失の予防に関するチェックポイントとして,適切なものはどれか。
- ア 既存の社内情報システムとのIDの一元管理の可否が検討されているか。
- イ クラウドサービスの障害時における最大許容停止時間が検討されているか。
- ウ クラウドサービスを提供する事業者に信頼が置け,かつ,事業やサービスが継続して提供されるかどうかが検討されているか。
- エ クラウドサービスを提供する事業者の施設内のネットワークに,暗号化通信が採用されているかどうかが検討されているか。
【解答】
正解:ウ
クラウド導入検討時点での事業者の情報消失予防対策を評価するチェックポイントを聞いている。
アは×。かなり部分的な項目。情報消失との関係は希薄
イは×。障害停止時間の情報消失との関係は希薄
ウは〇。総合的な事業者評価が重要。継続性も重要。
エは×。情報消失の原因に不正アクセスもあるが,外部ネットワークからの攻撃も多い。
[ki161-22]
システム監査人が予備調査で実施する監査手続はどれか。
- ア 監査対象に関する手順書や実施記録,及び被監査部門から入手した監査証拠に基づいて,指摘事項をまとめる。
- イ 監査対象に対する被監査部門の管理者及び担当者のリスクの認識について,アンケート調査によって情報を収集する。
- ウ 被監査部門の管理者の説明を受けながら,被監査部門が業務を行っている現場を実際に見て,改善提案の実現可能性を確かめる。
- エ 被監査部門の担当者に対して,監査手続書に従ってヒアリングを行い,監査対象の実態を詳細に調査する。
【解答】
正解:イ
予備調査=本監査開始以前に行う調査=既存の資料やアンケートによる対象業務の概要や被監査部門の認識などの把握
アは×。監査実施後の報告業務
イは〇。予備調査
ウは×。監査実施
エは×。監査実施
参照:システム監査の手順
[ki161-23][fe132-61]
IT投資評価を,個別プロジェクトの計画,実施,完了に応じて,事前評価,中間評価,事後評価として実施する。事前評価について説明したものはどれか。
- ア 事前に設定した効果目標の達成状況を評価し,必要に応じて目標を達成するための改善策を検討する。
- イ 実施計画と実績との差異及び原因を詳細に分析し,投資額や効果目標の変更が必要かどうかを判断する。
- ウ 投資効果の実現時期と評価に必要なデータ収集方法を事前に計画し,その時期に合わせて評価を行う。
- エ 投資目的に基づいた効果目標を設定し,実施可否判断に必要な情報を上位マネジメントに提供する。
【解答】
正解:エ
アは×。PDCAのAフェーズ→中間評価
イは×。計画実績差異評価は事後評価だが,変更の検討はPDCAのCフェーズ→中間評価
ウは×。計画実績差異評価→事後評価。ここでの事前計画は評価の資料作成で評価そのものではない。
エは〇。実施可否判断に必要な情報を得るには評価が必要→事前評価
参照:IT投資の基本,
「IT投資の評価に関するガイドライン」
[ki161-24][ki142-24]
SOAを説明したものはどれか。
- ア 企業改革において既存の組織やビジネスルールを抜本的に見直し,業務フロー,管理機構,情報システムを再構築する手法のこと
- イ 企業の経営資源を有効に活用して経営の効率を向上させるために,基幹業務を部門ごとではなく統合的に管理するための業務システムのこと
- ウ 発注者とITアウトソーシングサービス提供者との間で,サービスの品質について合意した文書のこと
- エ ビジネスプロセスの構成要素とそれを支援するIT基盤を,ソフトウェア部品であるサービスとして提供するアーキテクチャのこと
【解答】
正解:エ
アは×。BPR(Business Process Reengineering)
イは×。ERP(Enterprise Resource Planning
ウは×。SLA(Service Level Agreement)
エは〇。SOA(Service Oriented Architecture)
[ki161-25]
表は,ビジネスプロセスをUMLで記述する際に使用される図法とその用途を示している。表中のbに相当する図法はどれか。ここで,ア~エは,a~dのいずれかに該当する。
図法 記述用途
a モデル要素の型,内部構造,他のモデルとの関連を記述する。
b システムが提供する機能単位と利用者との関連を記述する。
c イベントの反応としてオブジェクトの状態遷移を記述する。
d オブジェクト間のメッセージの更新と相互作用を記述する。
ア クラス図 イ コラボレーション図 ウ ステートチャート図 エ ユースケース図
【解答】
正解:エ
a:「モデル要素」はオブジェクトやクラスを指している→クラス図
b:システムと利用者の関連→ユースケース図 →エが〇
c:≒状態遷移図→ステートマシン図
d:相互作用→コラボレーション図
参照:UMLの図法
[ki161-26][ki101-26]
企業の競争戦略におけるチャレンジャ戦略はどれか。
- ア 上位企業の市場シェアを奪うことを目標に,製品,サービス,販売促進,流通チャネルなどのあらゆる面での差別化戦略をとる。
- イ 潜在的な需要がありながら,大手企業が参入してこないような専門特化した市場に,限られた経営資源を集中する。
- ウ 目標とする企業の戦略を観察し,迅速に模倣することで,開発や広告のコストを抑制し,市場での存続を図る。
- エ 利潤,名声の維持・向上と最適市場シェアの確保を目標として,市場内のすべての顧客をターゲットにした全方位戦略をとる。
【解答】
正解:ア
アは〇。チャレンジャ戦略
イは×。ニッチャ戦略
ウは×。フォロワ戦略
エは×。リーダ戦略
参照:ポジショニング分析
[ki161-27][ki132-26]
売り手側でのマーケティング要素4Pは,買い手側での要素4Cに対応するという考え方がある。4Pの一つであるプロモーションに対応する4Cの構成要素はどれか。
ア 顧客価値(Customer Value)
イ 顧客コスト(Customer Cost)
ウ コミュニケーション(Communication)
エ 利便性(Convenience)
【解答】
正解:ウ
アは×。顧客価値≒Product
イは×。顧客コスト≒Price
ウは○。コミュニケーション≒Promotion
エは×。利便性≒Place
参照:4C
[ki161-28]
製品開発のスピードアップ手法を次のa~dに分類した場合,bに相当するものはどれか。ここで,ア~エは,a~dのいずれかに該当する。
┌─────┬─────┐
組│ │ │
織│ │ │
経 内│ a │ b │
営 か│ │ │
資 ら│ │ │
源 ├─────┼─────┤
の 組│ │ │
確 織│ │ │
保 外│ c │ d │
か│ │ │
ら│ │ │
└─────┴─────┘
技術的 組織的
アプローチ アプローチ
実現方法
ア CAD,CAM,CAEなど既に一部利用しているツールの積極的な活用
イ 消費者ニーズを調査し,製品開発につなげるための市場調査会社の活用
ウ 設計部門と生産部門の作業を並列に進めるコンカレントエンジニアリング
エ 大学との共同研究開発や,同業他社からの技術導入
【解答】
[ki161-29]
内閣府によって取りまとめられた"仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章"及び"仕事と生活の調和推進のための行動指針"では,目指すべき社会の姿ごとに,その実現に向けた指標を設けている。次の表の c に当てはまるものはどれか。
目指すべき社会の姿ごとの実現に向けた指標の例
目指すべき社会の姿 実現に向けた指標の例
a ─┬─ ・就業率
├─ ・時間当たり労働生産性の伸び率
└─ ・フリータの数
b ─┬─ ・労働時間等の課題について労使の話し合いの機会を設
│ けていると回答した企業の割合
├─ ・週労働時間60時間以上の雇用者の割合
└─ ・メンタルヘルスケアに取り組んでいる事業所の割合
c ─┬─ ・在宅型テレワーカの数
├─ ・短時間勤務を選択できる事業所の割合
└─ ・男性の育児休暇取得率
ア 健康で豊かな生活のための時間が確保できる社会
イ 個々の社員のキャリア形成を企業が支援可能な社会
ウ 就労による経済的自立が可能な社会
エ 多様な働き方・生き方が選択できる社会
【解答】
正解:エ
a:就労人口,生産性→就労による経済的自立が可能な社会→ウ
b:過剰労働,労働衛生→健康で豊かな生活のための時間が確保できる社会→ア
c:働き方の選択,生活時間→多様な働き方・生き方が選択できる社会→エ,→エが〇。
イは憲章の3項目には明示されていない。行動指針で「就労による経済的自立」の項目に入っている。
参照:「仕事と生活の調和」の憲章・行動指針
[ki161-30]
個人情報保護法で保護される個人情報の条件はどれか。
ア 企業が管理している顧客に関する情報に限られる。
イ 個人が秘密にしているプライバシに関する情報に限られる。
ウ 生存している個人に関する情報に限られる。
エ 日本国籍を有する個人に関する情報に限られる。
【解答】
正解:ウ
個人情報保護法は個人情報の定義を「生存する個人に関する情報であって,当該情報に含まれる氏名,生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの」としている。→ウが〇
アは×。従業員も含まれる。個人情報保護義務は会社だけでなく個人も含まれる。
イは×。秘密にしているかどうかは問わない。
エは×。外国人の情報も対象になる。