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情報セキュリティと情報資産

キーワード

情報セキュリティ、情報資産


情報セキュリティにおいて守るべき資産を情報資産といいます。情報資産をどのようにとらえるかにより、情報セキュリティの概念が変わります。コンピュータやネットワークを悪用されることを防ぐとか、そこに存在するデータを保護することに限定することもあります(これを「情報システム」セキュリティとしましょう)し、重要書類を机の上に放置したために盗見をされたとか、電車の中で同僚が秘密事項をしゃべったのが他人に聞かれたというようなことも対象にすることもあります。本来の情報セキュリティとは、このように広い観点で考えることが必要です。
 インターネット取引など社外とのネットワークに接続していれば、それだけ外部からの脅威も多くなります。また、社内での利用者が多ければ、過失や故意によるトラブルも増加します。このように、また、情報システム「セキュリティ」は、情報システムの適用業務やその利用形態に大きく影響するので、セキュリティ対策は情報システム全体の一部として考える必要があります。

自然災害

災害では、コンピュータセンターが対象になります。発生したときの被害が大きいので、事業継続計画の一環として取り組むべきです。代替センターの設置、データの遠隔地保管などの対策が必要です。小規模災害の対策としては、機器や回線の二重化が求められます。

設備・機器の物理的セキュリティ

  故意 過失
  侵入
  破壊 破損
  盗難 紛失

論理的セキュリティ(過失)

論理的セキュリティ(故意)不正利用

ウイルス感染やネットでの騙しの手口など。外部からの攻撃だけでなく内部の不正もあります。セキュリティ対策の主要分野です。本シリーズ「Web教材」でも大きな分野になっています。 →参照:情報セキュリティ

なりすまし

単純にいえば「オレオレ詐欺」のデジタル版です。信用のある個人や組織を騙る(なりすます)ことにより、悪意のあるWebサイトやメールアドレスに誘導することです。
 例えば、銀行からのメールだとして、正規の銀行のWebページにそっくりの悪意のページに誘導して口座番号やパスワードを窃取する。関係官庁になりすましたメールを送り付けて、重要な情報を聞き出したり、ウイルスに感染させたりする。などの手口があります。

なりすましをするには、何らかの手段により、他人のユーザIDやパスワードを窃取する必要があり、多様な手口があります。
 他人のユーザIDやパスワードを窃取することは、不正アクセス禁止法で禁止されています。
 しかし、防衛策として、窃取されにくいパスワードの設定や、パスワードの管理パスワードの管理などを講じることが重要です。

不正利用による被害