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CPUの仕組み(プロセッサアーキテクチャ)

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学習のポイント

「CPUとメモリ」に関するITパスポート試験レベルの知識をもっていることを前提に、CPUの仕組み-命令の実行方式や高速化技術-に関して、基本情報技術者試験レベルの事項を理解することを目的にします。

キーワード

論理回路、排他的論理和(XOR、EOR)、否定論理和(NOR)、否定論理積(NAND)、等価演算、論理回路、ビット操作、半加算器、全加算器、フリップフロップ回路
CPUの構成、ノイマン型コンピュータ、命令とオペラント、マシンサイクル、CPI、制御装置、命令デコーダー、有効アドレス、演算装置、ALU、汎用レジスタ、バス
アドレス指定方式、直接アドレス指定、間接アドレス指定、ベースアドレス指定、インデックスアドレス指定、再配置可能
CPUの高速化技術、パイプライン処理、分岐予測、スーパースカラ、RISC/CISC、キャッシュメモリ、メモリインタリーブ


論理回路

CPUは、論理回路で構築されています。「論理演算」で、論理演算の基礎知識を得ていますので、ここでは回路について説明します。


命令の実行

先に、コンピュータの5大装置について学習しました。そのうち、制御装置と演算装置はCPUにあります。ここでは、プログラム(機械語になった命令)が、CPUでどのように実行されるのかを学習します。

CPUの仕組み

アドレス指定方式


CPUの高速化技術


理解度チェック

第1問

  1. 「01010101」を入力したとき、すべての0を1にして「00001111」とするビット操作は論理和の操作である。
    × 論理和ではなく論理積である。
  2. フリップフロップ回路は、代表的な順序回路である。
  3. 命令を実行するには、F-サイクル(命令フェッチ)とE-サイクル(命令デコード)を繰り返す。これをマシンサイクルという。
  4. クロック周波数はCPIの整数倍になる。
    × クロック周波数とCPIが逆である。
  5. ベースレジスタには、次に実行される(フェッチされる)命令が格納されているメモリのアドレスが入っている。
    × ベースレジスタではなく、プログラムカウンタ(プログラムレジスタ)である。
  6. アドレス指定方式のうち、アドレス部の値にインデクスレジスタの値を加算する方式は間接アドレス指定方式である。
    × (自己)相対アドレス指定
  7. CPUの命令実行は、
       命令フェッチ→命令解読→オペランドフェッチ→有効アドレス計算→命令実行→結果の格納
    の順で行う。
    × 有効アドレス計算→オペランドフェッチの順
  8. パイプライン方式は分岐命令が頻繁に出現する場合に効果が高い。
    × 複数の命令が順次実行されることを前提としている。分岐があるとかえって効率が下がる。
  9. CISCは、単純な命令の組合せになので、ワイヤードロジック(結線論理)の回路で構成される。
    × RISCの説明である。
  10. メモリインタリーブとは、メモリを複数のバンクという領域に分割しておき、並行してデータをアクセスことにより高速化を図る技術である。

過去問題:「確率の基礎」「CPUの仕組み」