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ERPパッケージ 選択問題


  1. 個別業務パッケージと比較して、特にERPパッケージのメリットとして、最も適切なものはどれか。
     ア 短期間にシステムが構築できる。
     イ 多くの企業が導入しているパッケージならば、品質がよいといえる。
     ウ 多くの企業に共通する環境変化に伴う機能修正はベンダが対応することが多い。
     エ 販売や会計など業務システムの間での連携が、特に重視されている。

    【解答】

    正解:エ

    ERPパッケージの特徴は、業務の統合にある
    参照:ERPパッケージの概要

  2. ERPパッケージの導入で留意すべき事項として、最も不適切なものはどれか。
     ア BPR推進の一環としてパッケージを活用するというアプローチが求められる。
     イ ERPパッケージに合わせて業務を変更するので、現状の業務分析をする必要がない。
     ウ 適切なコンサルタントやベンダを起用することが効果がある。
     エ 特にトップのリーダーシップが重要である。

    【解答】

    正解:イ

    現状分析、あるべき姿を検討しなければ、適切なパッケージを選択できない
    参照:ERPパッケージの概要

  3. ERPパッケージによるシステム開発で、最も適切なものはどれか。

    • ア ERPパッケージに合わせて業務を変更するので、導入検討での利用部門の参画は不適切である。
    • イ 自社の現状や利用者のニーズにあわせて、できるだけカスタマイズ(アドオン)をするのが適切である。
    • ウ 導入の効果をあげるために、自社のコア・コンピタンスである業務に適用するのが適切である。
    • エ まず導入しやすい業務から適用し、逐次適用業務を拡大するのが適切である。

    【解答】

    正解:エ

    アは×。利用部門の認識が重要
    イは×。アドオンを少なくすることが重要
    ウは×。コアコンピタンス業務は自社システムのほうが進んでいる
    エは○。小さく産んで大きく育てる
    参照:ERPパッケージ導入での問題点

  4. ERPパッケージの導入や運用において、マネジメントが不適切だと問題が発生することがある。その典型的な例として、最も不適切なものはどれか

    • ア ERPパッケージによる情報システムは稼働したのだが、業務革新が実現していないという状況になることがある。
    • イ ERPパッケージによる情報システムは、多くの企業で共通した事項が多いので、ウイルスや不正アクセスなどインターネットを介した攻撃を受けやすい状況になった。
    • ウ ERPパッケージでは、業務を情報システムに合わせて変更する必要があるが、利用部門の抵抗が強く、アドオンが多くなり、パッケージ利用の効果が得られないことがある。
    • エ 当初見込んでいなかったバージョンアップでの作業が大きいことが問題になる。

    【解答】

    正解:イ

    アは○。非IT活動の重要性を認識する必要
    イは×。セキュリティとは直接の関係はない
    ウは○。利用部門への意識付けが必要
    エは○。特にアドオンが多いとチェックが大変になる
    参照:ERPパッケージ導入での問題点

  5. ERPパッケージの動向に関する記述として、最も適切なものはどれか

    • ア 多くのベンダがERPパッケージを提供しているが、企業の全業務を対象にしたものであるから、その機能は大同小異であり、ERPパッケージの選択はあまり重要ではなく、情報システム構築をするベンダの選択が重要である。。
    • イ ERPパッケージには国産のものと海外のものがあるが、税法や商取引慣行など日本特有の制約があるので、海外事業所をもたない企業では、国産のERPパッケージを利用するのが通常である。
    • ウ ERPパッケージは、当初は自社で独自の情報システムを構築できない中小企業を中心に普及したが、2000年代中頃になると、ERPパッケージの機能が高度化したので、大企業への普及が進んできた。
    • エ ERPパッケージでは、それを自社コンピュータにインストールして利用する形態であるが、SaaSではベンダのサーバにあるソフトウェアを通信回線を介して利用する形態である。

    【解答】

    正解:エ

    アは×。ERPパッケージにはそれぞれ特徴がある
    イは×。海外のものも日本の状況に合致するようになった
    ウは×。大企業から普及、2000年代中頃から中堅・中小企業へ
    エは○。
    参照:ERPパッケージの発展経緯と最近の動向