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インターネットの経営へのインパクト

キーワード

IT化推進の重要性、コア・コンピタンス、CIO=CEO


インターネットの急激な発展は、企業経営に大きな影響を与えています。(図示)

コア・コンピタンスの確立
検索エンジンサイトでもわかるように、この社会ではナンバーワンだけが生き残り、その他は淘汰される傾向があります。
国内ではナンバーワンであっても、全世界を相手にするときには、すべての分野でナンバーワンになることは不可能です。限定した分野に経営資源を傾注して、コア・コンピタンス(他社では追従できない技術、販路、経営方式など)を確立することにより、その分野でのオンリーワンな企業になる必要があります。
参照:「コア・コンピタンスとアウトソーシング」
新しいビジネスモデル
ビジネスモデルとは、どのような分野で、どのような方法で、企業を維持・発展させるかの基本概念のことです。ビジネスモデルを作成するとは、経営戦略を策定することと同じです。
起業者や異業界参入者にとって、既存業界にはないビジネスモデルで競争するする必要があります。既存企業では、それに対抗するために過去の成功体験にとらわれないビジネスモデルの見直しが求められます。
ITへの関心が重要
IT活用が企業の浮沈に大きく影響する時代になりました。
中小企業のなかには情報化が遅れている企業がありますが、企業間でのデータ交換についていけないと、取引から締め出される危険があります。
IT活用動向は急速に発展しています。その動向を常にウオッチして、ビジネスモデルへの取込みを検討する必要があります。しかも、同じようなビジネスモデルは他社も検討しています。他社に先行するには、情報システムの早期構築・稼働ができる体制が求められます。
セキュリティが大きな問題に
企業活動がITに依存するようになりました。
ウイルスや不正アクセス、個人情報や機密情報の漏洩などの脅威、災害等による業務停止は、自社の損害だけでなく、社会に多大な影響を及ぼします。セキュリティ対策は社会的責任であり、それが不十分な企業は取引から締め出されることすらあります。
参照:「ISMS」
CIO=CEO
IT活用動向の把握やセキュリティ対策などは、もはやIT部門だけの問題ではなく、全社的に取り組むべき問題です。ITガバナンスの確立がますます重要になります。
そのため、CIO(IT最高責任者)がもっと経営課題に取り組むべきだといわれるだけでなく、社長(CEO)自らがCIOであるべきだとまでいわれるようになりました。

理解度チェック: 正誤問題選択問題記述問題