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企業におけるITの発展年表

キーワード

EDPS、MIS、DSS、OA、SIS、BPR、基幹業務系システム、情報検索系システム、グループウェア


経営におけるITの位置づけが、時代によりどのように変化してきたかを、ITのコンセプト、利用形態、ネットワークの観点から整理すると、下表のようになります。経営からの要請とネットワークの発展により、利用形態が多様になってきたことがわかります。

(拡大図) (説明)

上表で色分けしていることに注意してください。OAまでは,情報システムは人間の業務作業を支援していた時代です。それがSISにより,情報システム自体が企業競争の武器,業務革新のインフラだと認識されて,経営の観点から情報化を進めることが必要になったのです。そして,インターネットの普及は,国家経済から産業構造の再構築,企業の浮沈にまでインパクトを与えるようになったのです。

新しい概念の出現により,前の概念が捨て去られたのではなく,前の概念に新しい概念が加えられたと理解すべきです。例えばEDPS時代の基幹業務系システムは,現在でも情報システムの中心になっており,それに情報検索系システムやグループウェアなどの用途が加わったのです。
 また,同じような概念なのに,時代が変り環境が変化することにより,新しい用語が用いられるようになります。1970年代のDSSは,1980年代を通して情報検索系システムとして普及し,1990年ではデータウェアハウスへと発展しましたが,その本質的な概念はあまり違いがありません。
参照「ハイプ曲線」(kj1-hype-cycle)


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