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JIS X8341-3


JIS X8341-3の概要

Webアクセシビリティに関する基本的な基準に、WebアクセシビリティJIS(JIS X8341-3)があります(「8341=やさしい」と覚えましょう)。
本規格は、
 「主に高齢者、障害のある人及び一時的な障害がある人が、
  これらの情報通信における機器、ソフトウェア及びサービスを利用するときの
  情報アクセシビリティを確保し、向上させるために、
  ウェブコンテンツを企画、設計、開発、制作、保守及び運用するときに
  配慮すべき事項として明示したもの(後略)」です。
例えば、次のような事項が定められています(詳細)

これらの事項に対処することが、Webアクセシビリティを実現することなのだといえます。総務省の「みんなの公共サイト運用モデル」は、地方自治体のWebサイトでは、JIS X8341-3を遵守することとしています。

Webアクセシビリティの認知度と取組状況

総務省「地方公共団体におけるホームページ等ウェブアクセシビリティに関するアンケート結果の概要」(平成19年7月)(http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/070907_3.html)は、WebアクセシビリティやJIS X8341の認知度、取組状況を次のように示しています。

Webアクセシビリティに関しては高い理解を持っていますが、JIS X8341の内容まで理解しているのは半数に満たない状況です。これらの値は、地方自治体の規模により、大きく異なります。
 なお、ここでの認識度は、担当者の認識度であり、職員全体の認識度はこれよりも低いと思われます。

Webアクセシビリティでの「文字サイズ変更可」「画像に代替テキスト付与(alt指定)」「ページ識別タイトル付与(title)」は、JISでも基本的な事項ですが、約半分はそれらすら対処していないのは困ります。

しかし、多くの地方自治体では、Webアクセシビリティを考慮したWebサイトのリニューアルを進めています。そのため、ここで示された数値は急速に改善されると期待できます。