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米有名サイト連続DDoS攻撃(2000年)

古い記事が多いので、リンク切れになっているものがあると思いますが、あえてそのままにしておきます。


事件の概要

日本での政治的ハッキング事件が一段落したと思ったら、米国では2000年2月8日(現地時間7日)頃から米国の民間サイトへの攻撃が発生した。Yahoo!、eBay、Amazon.com、CNN、buy.com、MSN、E*TRADE、ZDNetなど著名なサイトが2日間に集中連続的なDDoS攻撃に見舞われ、機能が停止してしまった。

国防対策だとの認識

この事件では、政治的な意図はないといわれている。実際に逮捕されたのは愉快犯の少年だった。しかし、これは氷山の一角であり、一連の事件は組織的な犯行であるといわれている。
 そもそもDDoS攻撃は、標的となるサーバに大量のメッセージを送りつけて本来のサービスを麻痺される手口である。あらかじめウイルスを潜入させた多数のインターネットサーバから一斉にメッセージを送信し、しかも多段階のサーバを経由させるので、真の発信元を特定することが困難なのだ。
 この事件により、組織的な攻撃が国の経済活動に大きな打撃を与えることができると認識されるようになった。まさしくテロである。さらに政治的意図での国家間の問題に発展すると物騒だ。さらに、国家が他国の経済を麻痺させることを目的とした「サイバー軍」などを設けたら、インターネットが平時の「見えない戦場」になってしまう。どの国から攻撃されているのかすら不明なのだから深刻である。