製流販三層、QR、ECR、VMI
スーパーなどの小売業での商品の在庫管理は、小売店自身が行うのが通常ですが、メーカーや卸売業が在庫管理を行う方式をVMI(Vender Managed Investment)といいます。これにより、発注から代金支払までのプロセスが合理化されます。初期のVMIの事例として、ウォールマートとP&GのVMIが有名です。
従来は、メーカーや卸売業者は、小売業者からの注文により商品を納入します。納入の際には個数があっているか不良品はないかの検品を行い、店舗では受け取った商品をいったん在庫場所に保管し、それから商品棚に陳列します。このように、発注から代金支払までのプロセスは、多くの作業がありました。(作業の列挙)。
小売業者(スーパーなど)とメーカー(卸売業者を含む)が信頼関係を高め協力することにより、次のような効果が得られます。
このように、小売業者、卸売業者、メーカーの製流販三層が、情報を共有して協力することにより、多くの作業が不要になるため、コスト削減が実現できます。また、情報が迅速に得られるために、適切な品揃えができます。これらは、顧客満足を獲得するのに効果的な手段です。企業間にまたがるBPRだともいえます。
このような手段を、繊維業界ではQR(Quick Response)、食品・日用雑貨業界ではECR(Efficient Consumer Response)と呼んでいます。