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BABOKの概要


BABOK(Business Analysis Body of Knowledge:ビジネス分析の知識体系)とは、IIBA(International Institute of Business Analysis)」が策定した、ビジネス分析(BA)工程の関係者がもつべき知識や業務の進め方を体系化したベストプラクティスです。

ビジネス分析とは、システム開発における「要件定義」以前での「超上流工程」において、経営者や利用部門のニーズを適切に把握して、情報システムへの要件としてまとめ、IT部門への要求事項の作成、ベンダへのRFP作成をすることです。
 この工程を適切に行うためには、要求者がニーズを明確に示すこと、要求者へのヒアリング等を通して隠れたニーズや真のニーズを引き出すこと、それらのニーズを整合性をもって評価することなどが必要です。役に立つ情報システムにするには、この工程を適切に行うことが最も重要ですが、従来は関係者の個人的手腕に頼っていました。BABOKは、ビジネス分析のための知識を体系化して、用語・概念、方法論、留意事項をまとめたものです。

BABOKでは、7つ(6+1)の知識エリアで構成されています。知識エリアとは、BAを実施するときに必要となる知識を体系的に区分したものです (図示)
   ビジネス分析の計画とモニタリング(Business Analysis Planning and Monitoring)
   要求の引き出し(Elicitation)
   要求の管理と伝達(Requirements Management and Communication)
   企業分析(Enterprise Analysis)
   要求分析(Requirements Analysis)
   解決策の評価と妥当性確認(Solution Assesment and Validation)
  (基礎能力(Underlying Competencies))

そして、それぞれのエリアで行うべき作業をあげて、どのような情報を用いて、どのような成果を得るのか、それに必要な知識・スキルは何か、その作業を進めるための留意点などを示しています。
詳細:「BABOK」


理解度チェック: 正誤問題選択問題