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ITの適用分野での国際比較 選択問題


  1. ITの成熟度を、個別業務IT化、部門内最適、企業内最適、企業間最適の4ステージに区分するとき、最も適切なものはどれか。

    • ア 日本企業全体では、約半数がステージ3の段階にあるが、ステージ4にまで達しているのは未だ少ない。
    • イ 中小企業は大企業と比較して、規模が小さいので社長の指示が末端まで伝わりやすくステージ3が多い。それに対して大企業は、部門間のコミュニケーションが不十分になり、ステージ2にとどまっている企業が多い。
    • ウ 米国企業では、ステージ3は多いのだが、ステージ4の比率は日本企業のほうが大きい。
    • エ 韓国企業は、日本の状況よりも米国の状況に近い。

    【解答】

    正解:エ

    アは×。7割がステージ2以下である。
    イは×。その逆。中小企業では、ステージ1や2の企業が多い。
    ウは×。ステージ4でも米国のほうが大きい。
    エは○。
    参照:「IT投資の適用分野での国際比較」

  2. 日米企業でのIT利用の特徴について、最も不適切なものはどれか。

    • ア 日本企業は米国企業と比較して、固定的支出が多く、戦略的投資が少ない傾向がある。
    • イ IT投資の目的として、日本企業では間接コストの削減や品質向上など「守り」のIT化であり、米国企業では顧客開拓や高付加価値化など「攻め」のIT化を重視する傾向がある。
    • ウ 日本人の特徴として、品質がよいこと、入出力の体裁がよいことに関心が高い。そのため、事務処理システムのエラー撲滅や機能改善に費やしている費用が多い傾向がある。
    • エ 日本企業は以前から「お客様は神様」の考え方があり、IT投資でも顧客満足度を目的としたものが効果をあげている割合が多い。

    【解答】

    正解:エ

    ア・イは○。そのため、IT投資が競争力強化につながらない
    ウは○。これも「守り」の例。しかも社内向け
    エは×。社内利用者を「システムのお客様」と認識している?
    参照:「IT投資の適用分野での国際比較」

  3. CIOに関する記述のうち、最も適切なものはどれか。

    • ア 一般に、米国の経営者と比較して、日本の経営者は経営課題への対策として「ITの活用」を上位にあげているが、「販売・マーケティング機能強化」などへの関心が低いため、結果としてITが有効に活用できないのである。
    • イ 米国では、多くの企業がCIOを設置しているのに対して、日本では、大企業でもCIOを設置している企業は5割程度である。
    • ウ 日本でのCIOは、他業務との兼任であることが多い。
    • エ CIOの存在で「ITステージ」は向上するが、CIOの専任度の大小は「ITステージ」にはほとんど関係しない。

    【解答】

    正解:ウ

    アは×。日本の経営者は、ITの活用への関心が低い。
    イは×。日本企業でもCIOを設置している企業は多い。大企業では8割程度
    ウは○。しかも、CIO業務を行う割合が小さい
    エは×。専任度に大きく関係する。
    参照:「IT投資の適用分野での国際比較」