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成果主義と自律性 選択問題


  1. 近年の人事評価に関する次の文のうち,最も適切なものはどれか。

    • ア 労働市場の流動化により,個人の潜在能力を評価することが重視され,学歴や職歴の価値がますます高くなってきた。
    • イ オフィス以外での勤務が多くなってきたことも,人事評価で成果主義のウエイトが大きくなってきた要因の一つである。
    • ウ 組織の壁を超えた業務活動が多くなると組織秩序が乱される副作用がある。そのため,社員には自律性よりも従順性が求められるようになった。
    • エ 成果主義では、結果が客観的に評価できることが重要である。そのため、商品のセールス、プログラムの作成など、従来から歩合給が適用される職種には適用されるが、本人の努力以外の要因に左右されることの多い業務への適用は不適切である。

    【解答】

    正解:イ

    アは×。この場合でも「何をしてきたか」の実績が重視
    イは○。見える勤務態度の評価ができなくなった
    ウは×。相対的な重要性から成果主義へ。組織秩序への配慮も自律性のうち
    エは×。成果主義は自己申告制度に基づく
    参照:「成果主義と自律性」

  2. 成果主義による人事評価に関する次の文のうち,最も適切なものはどれか。

    • ア 成果主義はテレワーカーの評価に必要なので、通常のオフィスワーカーや工場作業員などに適用するのは不適切である。
    • イ 成果主義は、テレワーカーが増加してきた2000年代になって注目されるようになったので、2000年以前に成果主義を導入した企業は稀である。
    • ウ 成果主義では、上司の一方的な目標達成を強制されるので、部下の士気を低下させる副作用がある。
    • エ 成果主義では、評価項目以外の業務を軽視したり、期間内の業績を重視して長期的な配慮を軽視するなどの副作用が生じることがある。

    【解答】

    正解:エ

    ア・イは×。成果主義は、学歴や年功など属人的な評価ではなく、実際の貢献度を評価
     ITには関係なく採用されてきた。テレワークはそれを加速させた要因の一つ
    ウは×。成果主義での評価項目や目標値は上司と部下の相談で決めるこが原則
    エは○。運用面での工夫が必要
    参照:「成果主義と自律性」