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LANケーブル

キーワード

LAN、同軸ケーブル、より対線(ツイストペアケーブル)、光ファイバケーブル、無線


LANで用いられる通信媒体には、次のものがあります。

LANケーブルの図
同軸ケーブル
LANの初期時代には幹線で広く用いられていました。1本の銅線なので、両端には信号の電気的な反射を防止するためのターミネータを取り付けます。10BASE2と10BASE5があります。
ここで、先頭の10は最大通信速度を表し、両方とも10Mbpsです。末尾の5や2は1本のケーブルの最大長さで、それぞれ200mと500mです。なお、末尾が-Tのものはツイストペアケーブルであることを示します。同軸ケーブルは、硬く太いので取り扱いにくく、通信速度も低いので、現在はツイストペアケーブルに代わられています。
上の説明図
より対線(ツイストペアケーブル)
電話線のような形状です。2本の銅線をより合わせて、電気信号が磁気や電気的なノイズの影響を受けにくくしています。使用目的に応じて複数の対をまとめて1本のケーブルにしています。
光ファイバケーブル
光ファイバケーブルは、
   超高速な通信速度が得られる
   数kmにわたる長距離が接続できる
   電磁的な障害を受けない
などの特長があります。反面、
   高価である
   施工が難しい
こともあり、大規模LANの幹線あるいは構外のネットワークに用いられます。
無線
無線による接続は、
   通信回線が不要なのでオフィスの美観が保たれること
   パソコンの移動などに伴う作業が不要なこと
などの利点があり、広く使われるようになりました。
家庭内利用でも、複数のパソコンでのインターネット利用やプリンタの共有などに広く用いられています。
しかし、
   伝送速度が有線と比較して低速なこと
   他の電気機器との電波干渉により通信エラーが発生しやすい
   電磁波傍受へのセキュリティ対策が困難
の欠点もあります。
また、壁や床などの障害物があると到達距離が短くなるので、フロア内は無線を用いて、幹線は有線を用いるのが通常です。
PLC(Power Line Communication, 電力線通信)
電力線を用いて通信する技術です。通常はパソコンなどの機器をLAN接続するには、通信回線(無線も含む)を用いますが、電気機器に用いている電力線を利用できれば便利です。そもそも電力線は60Hzや50Hzの交流電流を対象にしており、通信では2MHz~30MHzの高周波数帯を利用しているので、アダプタを使用して分離すれば、電力と通信を同一線で送ることができます。
 その方式や規格が乱立しているので、IEEEでは、「IEEE P1901」の名称で標準化を進め、規格の共存を検討しています。
 日本では2006年に屋内に限り高速電力線通信が認められ、 家庭、集合住宅、事務所、工場内での用途ができるようになりました。それに呼応して、高速電力線通信対応製品が流通するようになりました。屋外でも電柱から建物内へのブロードバンド通信の引き込み線として既存の電力線を使用することが考えられるのですが、電力線からの漏洩電磁波の影響があり実用化は見送られています。
PoE(Power over Ethernet)
PLCが電力線に通信データをのせるのに対して、PoEはイーサネットの通信ケーブルを利用して電力を供給する技術です。2003年と2009年にIEEE 802.3afとして標準化されました。
 カテゴリ5以上のUTPケーブル(より対線)が使われ、最高57V/30W(その後60Wも出現した)の電力を送信でき、受電側ではそのうち25.5W(51W)が使用できます。PoE非対応機器でも外部機器(給電ユニットや受電ユニット)を併設して接続できます。現在では電力線を敷設するのが困難な場所に設置した機器のLAN接続に用いられている程度です。

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