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会計システムと法規 選択問題


  1. 財務報告や会計監査と情報システムの関係に関して、最も適切なものはどれか。

    • ア 会計基準や財務関連法規の改定により、会計システムの改訂が必要になることが多い。
    • イ 会計監査は原始伝票や財務諸表など紙の文書を対象に行われるので、原則的には会計システムは監査の対象外になる。
    • ウ 財務諸表の作成は決算時に行うだけなので、日常の会計処理は、取引データをコンピュータに入力する機能だけでよい。
    • エ 財務諸表の正確性は会計システムだけで保証されるのだから、財務報告や会計監査に関する限り、販売システムや購買システムの正確性は問われない。

    【解答】

    正解:ア

    アは○。
    イは×。実際には会計システムの正確性が監査対象になる
    ウは×。経営や業務の観点から、決算時以外でも財務諸表作成が必要になる
    エは×。連動しているので、実際にはすべての基幹業務系システムの正確性が問われる
    参照:「会計システムと法規」

  2. 財務報告や会計監査を考慮した情報システムを設計するとき、最も適切なものはどれか。

    • ア 会計監査にあたっては、システムの正確性を示すために、関係するシステムの全ソースコードを監査人に提出することが望ましい。
    • イ 会計監査や内部統制の便宜のために、サンプルとなるデータを取り出したり、データのアクシビリティを追跡したりできる機能をシステムに取り込んでおくことが望ましい。
    • ウ データの誤りを迅速に修正する必要があるので、正規のデータ入力システム以外に、対象となるファイルを直接アクセスして修正できる機能をもたせることが必要になる。
    • エ 財務諸表の正確性を保証するために、例えば販売システムの売上データを会計システムの売掛金データとして用いるときには、売上データを会計部門が伝票と突き合わせて正確性を精査してから用いるべきである。

    【解答】

    正解:イ

    アは×。あまりにも膨大で現実的ではない。ソースコードと実際に稼働しているプログラムとの合致が保証されない。必要に応じて提出できれば十分。
    イは○。強制はされないが便利。自主的なシステムのテストにも使える
    ウは×。このような裏口は信頼性を妨げる。裏口を作れないようにする
    エは×。膨大な作業になり非現実的。販売システムでのデータ入力段階で対応すべき
    参照:「会計システムと法規」