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グループウェアと組織文化

キーワード

グループウェア、オープンな文化/クローズな文化


組織には,しきたりや雰囲気などの不文律があり,組織のメンバーの行動を規制していますが,それを組織文化といいます。組織文化には,オープンな文化とクローズな文化があります。オープンな文化を持つ組織とは,職制の上下に関係なく自由な意見がいえ,所属部門に関係なく他の部門に働きかけたり応援を頼むことが日常的に行われており,しかも,このようなことがよいことだとされている組織のことです。それに対してクローズな組織とは,上司の命令が絶対であり,他の部門との交流は,上司を介して行うことが強制され,「沈黙は金」「不言実行」「分をわきまえる」などが重視される組織のことです。

組織文化は,それぞれの組織の環境により,長年かかって作られたものですから,ある組織の文化の正否や善悪の評価をすることは不適切です。しかし,グループウェアを有効に利用するためには,オープンな文化が望ましく,クローズな文化は不適切だといえます。グループウェアは,各人が自律的に発言することにより有効となります。オープンな組織であれば,グループウェアの導入により,さらに活発な意見交換が行われるでしょう。ところが,上司の承認がなければ,さらに上の上司や他部門にメールを出してはいけないとか,電子掲示板への掲示には上司の承認が必要だという組織では,発言はあまり行われないし,発言の内容も差し障りのない連絡事項だけになってしまうでしょう。これではグループウェアの効果は望めません。

クローズな文化をオープンな文化に変えるためにグループウェアを導入することも考えられます。しかし,組織文化は長年かかって作り上げられたものですから,それを変えるには,かなりな努力と時間が必要になります。トップからの強い指示も必要ですが,組織の内部から変革することも重要です。

すなわち,グループウェアを成功させるには,単にハードウェアやソフトウェアを導入するのではなく,組織の活性化や組織の創造性向上などについてのキャンペーンと合わせて導入普及を進めることが重要なのです。


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