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クラウドコンピューティングの利点と留意点 選択問題


  1. クラウドコンピューティングに関する記述のうち、不適切なものはどれか。

    • ア ソフトウェアやデータが、ベンダのサーバ側に置かれているのが特徴である。ユーザ企業側にはクライアントだけがあればよい。
    • イ 初期費用を安く抑えられるので、中小企業がIT化を進めるときに、一時的な資金負担を少なくすることができる。
    • ウ 特に自社で稼働しているシステムを部分的に更新する場合には、自社コンピュータで行うよりも、クラウドコンピューティングを利用した移行のほうが便利である。
    • エ クラウドコンピューティングが実用化するようになった背景には、通信回線のブロードバンド化や料金の低廉化が大きく関係している。

    【解答】

    正解:ウ

    ウの場合、自社コンピュータとベンダサーバとの間で、データの転送が頻繁に発生するし、その間での同期をとるのが大変。新規対象からはじめるのがよい。
    参照:「SaaS、クラウドコンピューティング」

  2. 次のシステムのうち、クラウドコンピューティングを利用するのに、最も移行しやすく運用も容易なシステムはどれか。

    • ア 海外に存在する事業所や取引先など、海外とのデータ交換が多い情報システム
    • イ 受注、在庫確認、生産指示、出荷のうち在庫確認機能だけというような、一連の業務のうち、参照データ量が多い部分のサブシステム
    • ウ 生産、流通、販売など多数のシステムで収集蓄積したデータを関連付けて、多様な切り口で検索加工することを目的としたシステム
    • エ 電子メールや電子掲示板などを主とするグループウェアのシステム

    【解答】

    正解:エ

    他のシステムとの連携が少ないシステム、ベンダが標準的に用意しているシステムが適切
    アは×。海外・国内には無関係
    イは×。他システムと密着しており、データの同期が困難
    ウは×。すべてのシステムが移行している必要
    エは○。上記の条件に合致
    参照:「SaaS、クラウドコンピューティング」