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ワッツ・S. ハンフリー著, 藤野 喜一監訳
『ソフトウェアプロセス成熟度の改善』
日科技連出版社、1991年、ISBN4-8181-6033-0、8,000円
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原著:Watts S. Humphrey(Sei Series in Software Engineering), "Managing the Software Process", Addison-Wesley Pub. 1989

CMM(Capability Maturity Model)とは、米カーネギーメロン大学ソフトウェアエンジニアリング研究所が開発した、ソフトウェア開発能力を評価する品質管理基準である。
 読者は、「成熟度」として、次の5レベルが示されているのを知っているであろう。
   1 初期レベル
   2 反復できるレベル
   3 定義されたレベル
   4 管理されたレベル
   5 最適化するレベル
 この基準を最初にしめしたのが、CMMなのである。
 CMMは、当初はシステム開発の標準化を対象に開発されたのであるが、その後、多様な分野に適用されるようになり、現在ではCMMI(統合CMM)となっている。また、経営の分野でも「経営品質」という概念により、CMMの考え方が利用されている。

本書は、CMMの開発に従事した著者が、CMMについて懇切な説明をしたものであり、この翻訳により、日本のソフトウェア開発に大きな影響を与えたものである。CMMは、その後、継続的に改訂されているが、本書は初期の普及のために、詳細な解説をしたものであり、本質的な事項は現在も変わっていない。CMMを検討するときに不可欠な図書である。