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現在のデータベースは関係データベース(RDB:Relational Database:リレーショナルデータベース)が基本になっているが、RDBが出現する以前に、
・HDB(hierarchical database)、木構造(tree構造)ともいう。
・NDB(network database)、網構造ともいう。
が使われていた。
1959年 ★COBOL(データとプログラムの分離が可能に)
1959年 ●MaGee「源泉ファイル」(データベースの概念)
1963年 ◆GE IDS(最初の商用データベース、NDB)
1968年 ◆IBM IMS(最初の階層型データベース)
1969年 ★CODASYL型データモデル(NDB標準仕様)
1974年 ●富士通 AIM/DB、日立 PDM(XDM/SD)、日本電気 ADBS(NDB)
事務処理用標準言語の必要性に関する米国防総省の指摘により、CODASYL(Conference on Data Systems Languages、データシステムズ言語協議会)が設立された。そして、1959年、CODASYLはCOBOL(common business oriented language)を開発した。この最初の仕様書は1960年4月に発行され、COBOL-60と呼ばれている。
COBOLには、ファイル定義をCOPY句で指定する機能があった。
ファイルの項目(フィールド)について、その定義、項目名の統一、命名基準を明確にして、多数のファイルデザインを集めたファイルライブラリを作成しておく。プログラマは該当するデザイン名をCOPYすることにより、ファイルの実装は知らなくても、項目名だけを知っていればプログラムが書ける。ファイルデザインが変更になっても、項目名を変更しない限りプログラムのロジックを変える必要ななく、再コンパイルするだけでよい。
データベースの構造概念では、データ間の親子の関連がHDBでは1:N、NDBではM:Nなので、NDBのほうが進化した構造なのだが、商用データベースとしては、NDBのほうが先に出現した。
その後RDB(Relational Database、関係データベース)が出現するが、かなりの間、汎用コンピュータでの基幹系システムではこれらのデータベースが主流であった。
バックマンは、バックマン線図(NDBにおいて、レコード間の親子関係を表現する図法)の考案者であり、また初期のCASE(Computer Aided Software Engineering)の提唱者としても有名である。