ＵＳＢの歴史

• Jeff Smoot「1.0～USB4のUSB規格の歴史」
  https://jp.cuidevices.com/blog/the-history-of-usb-standards-from-1-to-usb4
• エスエスエーサービス「はじめてのケーブル道 Vol.007「USB全史」第1回～世代編～」
  https://www.gdm.or.jp/crew/2017/0826/232633/
• データレスキューセンター「USB規格の種類と歴史」
  https://www.rescue-center.jp/elementary/vol49.html
• ウィキペディア「Thunderbolt」
  https://ja.wikipedia.org/wiki/Thunderbolt

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　発表年　名称（旧名称）　　　　　　　　　　  最大速度　　　端子
　1996年　USB 1.0　　　　　　　　　　　　   1.5～12Mbps 　Type-A/B
　1998年　USB 1.1　　　　　　　　　　　　　 1.5～12Mbps 　Type-A/B
　2000年　USB 2.0　　　　　　　　　　　　　　   280Mbps 　Type-A/B
　2005年　ワイヤレスUSB
　2007年　USB Micro
　2008年　USB 5Gbps  (USB 3.0, USB 3.2 Gen 1）   5Gbps  　USB3 Type-A/B
　2011年　Thunderbolt
　2012年　Type Cコネクタ
  2012年　USB給電 USB PD1.0
　2013年　USB 10Gbps (USB 3.1, USB 3.2 Gen 2x1) 10Gbps  　USB3 Type-A/B
　2013年　Thunderbolt 2                         20Gbps
　2015年　Thunderbolt 3                         40Gbps  　Type-C
　2017年　USB 20Gbps (USB 3.2, USB 3.2 Gen 2x2）20Gbps  　Type-C
　2019年　USB 20Gbps (USB4.0　USB4 en 2x2）     20Gbps  　Type-C
　2019年　USB 40Gbps (USB4.1　USB4 en 3x2）     40Gbps  　Type-C
　2020年　Thunderbolt 4                         40Gbps  　Type-C
  2021年  USB PD 3.0
  2022年　USB 80Gbps (USB4.2）                  80Gbps  　Type-C

２０２２年、ＵＳＢ規格の管轄団体USB-IF（USB Implementers Forum）は、ＵＳＢ３以降のバージョン名称を転送速度だけで表現する命名規則を設定した。
　しかし、旧名称を通称として使い続けていることもある（ここでも説明の都合上、旧名称を併用している）。

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ＵＳＢの歴史

１９９８年　ＵＳＢ １.１

• 1996年 USB 1.0
  ホットプラグ機能、プラグ＆プレイ機能、プラグ＆プレイ機能などＵＳＢの基本機能を装備した最初の商用規格であったが、普及しなかった。
  ホスト側となる機器に搭載される USB 端子は Type-A、クライアント側となる機器に搭載される USB 端子は Type-B であり、Type-A と Type-B の端子形状は異なる。
• 1998年 USB 1.1
  普及した最初のＵＳＢ。

２０００年　ＵＳＢ ２

• 2000年 USB 2.0
  高速化により、外付けディスクやディスプレイなどとの接続機器として注目された。
  最大 5Vと500mAまでの電源もサポートした。
  ８ＭＢのＵＳＢメモリが発売された。
  これらにより、ＵＳＢコネクタは、ＰＣと周辺機器との接続の代表的コネクタとなった。
• 2005年　ワイヤレスUSB
  パソコンとデバイス間の無線技術で、10m以内範囲で480Mbpsの速度。現在では使われていない。
• 2007年　USB Micro
  スマートフォンなど小型のモバイルデバイスとの接続の標準化

２００８年 ＵＳＢ３

• 2008年 USB 5Gbps (USB 3.0)
  USB 3.0は、USB 2.0の4本の接続ラインを8本に倍増し、５Gbps、双方向のデータ転送を可能にした。電力伝送能力が5Vおよび900mAにまで向上した。
  コネクタは、USB 3.0 Type A、USB 3.0 Type B になり形状も異なる。以前のものと識別するため、内側が青色になっている。
  USB 3.0 Micro-B は、データと電力を搬送するように2つの異なるセクションがある長方形の形状
• 2012年 Type-C
  Type-A / Type-B と比較した Type-Cの特徴
  　・形状：上下対称の形状。小型サイズ
  　・高速伝送
  　・オルタネートモード：ＵＳＢ信号以外の伝送
  　　　給電能力：USB PD による大給電能力
  Type-C は Type-A などに直接差し込むことはできない。専用アダプタが必要。
• 2013年 USB 5Gbps (USB 3.1)
  USB 3.1 ではさらに高速化、10Gbps。
  従来からの Type-A / Type-B に加え、Type-C も利用できる。
• 2017年　USB 20Gbps (USB 3.2)
  Type-C を用いることにより、データ転送チャネルを１レーンから２レーンに増加。伝送速度を２倍の20 Gbps に高速化。

２０１９年　ＵＳＢ４

• 2019年　USB 20Gbps (USB 4.0)
• 2019年　USB 40Gbps (USB 4.1)
• 2022年　USB 80Gbps (USB 4.2)

USB4 は、USB3 と比較して、次の特徴がある。

• 高速転送速度
  転送速度が最大20Gbpsのレーンを複数個持つことにより、複数倍の速度を実現
• 映像出力に対応
  Thunderbolt3の技術をベースとしているので、映像信号の出力も可能
• 給電能力
  USB PD（Power Delivery）規格に準拠。最大100Wの給電が可能
• コネクタを Type-C に統一
  1本のケーブルで複数の機器に対応
  （注）下位互換性
  USB4に非対応な周辺機器とも接続可能。しかし、機能は下位の規格に下げられる。

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関連規格

電力供給規格

• USB BC（USB Battery Charge）
  Type-A/B でのケーブルを用いた電力供給は、USB 2.0は2.5W、USB 3.0では4.5W であった。
  バッテリー用途の充電規格USB BC では、電圧は5Vに固定、7.5Wまでの電力供給が可能になった。
• 2012年 （USB PD1.0）
• 2021年 （USB PD3.0）
  Type-Cには「CC」という充電用の信号ラインがある。USB PD対応機器を接続すると、CCラインを通じて充電器側の供給能力情報と機器側の要求電力情報を自動的に交換する。
  「60W～100W：20V/3A～5A」を基準とした「パワールール」に改められ、対応機器に応じて4種類もの電圧を使うようになった。
  USB PD 3.0」では、機器認証の規定が盛り込まれ、供給電力を制限して安全性を確保するなどの措置が定められた。

Thunderboltの歴史

主としてMacBook ProなどApple系機種を対象とした周辺機器接続規格。ＵＳＢと比較してデイジーチェーンなど多機能かつ高性能であるが、パソコン・周辺機器の両方に専用モジュールが必要になり高コストである。
　　MacBook Pro：Appleモバイルノート「MacBook」のハイエンドモデル
　　Mini DisplayPort：主にパソコンをディスプレイと接続し、映像や音声を伝達する規格

• 2011年 Thunderbolt
  FireWire（IEEE 1394）の後継規格として、インテルがAppleと共同開発した規格。
  コネクタはMini DisplayPortを採用
• 2013年 Thunderbolt 2
  2つのチャンネルを集約して転送速度20 Gbpsを実現
  、 コネクタはMini DisplayPort
• 2015年 Thunderbolt 3
  USB Type-C をコネクタに採用、転送速度40 Gbpsを実現（データ転送帯域を16 Gbps）
• 2020年 Thunderbolt 4
  USB4規格に準拠

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