成熟度モデル、CMM、CMMI
1993年にカーネギメロン大学のソフトウェア工学研究所(SEI)は,国防総省が情報システムを発注する際にベンダのソフトウェア開発能力のレベルをアセスメントする基準の研究を行い,それを「ソフトウェアプロセス成熟度モデル(CMM:Capability Maturity Model)」として発表しました。
成熟度モデルは次の5レベル(0を加えて6レベル)を設定しており、このレベルをプロセスと呼んでいます。(詳細説明)
レベル0 Non-Existent(存在しない)
レベル1 Initial(初歩的)
レベル2 Repeatable(繰り返し可能)
レベル3 Defined(定義されている)
レベル4 Managed(管理されている)
レベル5 Optimized(最適化)
このようなプロセスを段階型といいますが、CMMIでは、これを連続的にした連続型モデルも定められています。
CMMは、プロセス改善を行うための手順を次のように示しています。
このCMMは,その後,
CMM-SW:ソフトウェアエンジニアリング(従来のCMM)
CMM-SE:システムエンジニアリング
CMM-IPD:統合プロダクトおよびプロセス開発
CMM-SA:ソフトウェア調達能力
CMM-PSP:個人のソフトウェアプロセス
CMM-TSP:チームソフトウェアプロセス
など、多くの分野に拡大されました。
そして,現在では、これらをを統合したCMMI(CMM Integration)に発展しています。