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乱数を用いた連続型シミュレーションの例として、毎日の入荷や出荷が行われる倉庫の在庫状況を実験する例を示します。
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最小値 最大値
毎日の入荷と出荷を、最小値と最大値の間の一様分布(右図)であるとします。0~1の乱数をRとすれば、ある日の入荷量は
入荷 = R(入荷最大値 - 入荷最小値) + 入荷最小値
で与えられます(出荷も同様)。
系を安定させるには、
(入荷最小値+入荷最大値)/2 = (出荷最小値+出荷最大値)/2
にする必要があります。
計算が正しければ、平均実出荷量 = 平均出荷-最終日の当日出荷残 となるはずです。
理論的には、
平均入力 = (入荷最小値+入荷最大値)/2
平均出力 = (出荷最小値+出荷最大値)/2
平均入力 = 平均出力
となるはずです。そうならないのは乱数発生の偏りによるものです。信頼性を高めるには、観測日数を大きくするか、観測日数はこの程度にして、同じケースを多数回繰り返すことが必要です。