インターネットに接続されたパソコンは、もはや文房具の位置づけになっています。ワープロ機能や表計算機能はオフィス作業の生産性向上に不可欠で、企業での通常の文書はパソコンで作成されています。Web閲覧による情報入手や電子メールでの情報連絡は個人やグループの創造性向上に役立っています。
その操作技能は社会的常識になっていますが、企業においてもそれに習熟していることが求められます。その理由は、単にパソコンやインターネットが使えるだけではありません。すべての業務が、それらに習熟していることを前提にしているのです。
- 基幹業務系システムの多くが、利用者とのインタフェースがWebブラウザになっています。それにより、業務としての利用方法は指導する必要がありますが、操作方法を指導する必要がなくなります。
- 表計算ソフトに習熟していれば、情報検索系システムの機能は、サーバのデータベースから必要なデータを抽出して表計算ソフトのワークシートに転送するだけでよくなります。習熟していないと、データの加工編集やグラフ化まで情報検索系システムでサポートする必要が生じ、運営が困難になります。
- 社内での情報連絡やマニュアル類は、電子メールやWebページを発展させたグループウェアを用いています。さらには、稟議決裁もグループウェアを発展させたワークフロー管理システムで行うようになってきました。その利用の基礎になるのがパソコンの利用です。