要件定義、過剰要求、最適規模
利用部門が「ないと困る」要件に気づかないのは困りますが、利用部門が積極的になりすぎて「あったら便利」な要求、自社の現状を無視した「理想的な機能」など過剰な要求をするのも困ります。 (バカ・マジメ)
チームメンバーの役割分担は、次の基準によるのが適切だといわれています。
リコウ バカ
ズボラ 将校 炊事当番
マジメ 下士官 ×
すなわち、「バカ・マジメをチームに入れるな」というのです。
バカ・マジメは、「理想的な機能」を苦労して「発明」し、重要性を唱え、実現を主張します。
しかも、熱心なメンバーであるかのように見えます。
ところが、計画時点で、既にプロジェクトの失敗が保証されるのです!
要件項目が多いと開発すべきシステム規模が大きくなります。開発工数や費用は、規模に対して指数的に増大します。図のように、過大要件により、得られる成果よりも開発費用のほうが大きくなるとか、それほどではなくても、利益が少ないという結果になります(図示)。
それを防ぐためには、IT部門は要求の価値を理解し、利用部門は費用発生のメカニズムを理解することが必要です。また、要求をするときに緊急性や効果性などから、ランク分けして示す必要があります。