AWS(Amazon Web Services)
アマゾン社が提供するクラウドサービスの総称です。同社の世界規模のECサイト(オンラインショップ)の運営基盤として使用しているコンピュータシステムやその機能をネットワークを通じてサービスとして従量制で提供するもので、主に次のサービスからなっています。
- Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)
- クラウドコンピューティングのIaaS(Infrastructure as a Service)あるいはHaaS(Hardware as a Service)に相当するもので、クラウド環境に構築された仮想サーバを貸し出すサービスです。利用企業は所定の仕様や性能を持つサーバを借り受け、自ら用意したシステムを導入・運用して必要な処理を行うなど、情報システムの運用基盤などとしての利用ができます。
- Amazon Aurora
- Auroraは、クラウド向けに構築され、MySQL や PostgreSQL と互換性のあるリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)です。EC2が提供する仮想サーバ上にあるAuroraを利用して、クラウド環境でデータベースを用いたシステムを作成・運用することができます。
- Amazon S3
- ファイル保管・共有サービスです。Amazon Auroraのデータ保管にも使えます。
基本的な操作画面は同社の契約者向けWebサイトからアクセスすることができるほか、プログラム上からデータの読み書きや管理などの操作を受け付けるAPI(Application Programming Interface)が公開されており、各種のプログラミング言語向けのライブラリなども豊富に用意されています。
同様なサービスには、
Microsoft Azure
Google CloudPlatform
IBM Bluemix
Alibaba Alibaba Cloud
などがあります。
このうち、AWSは最大のシェアを持ち、特にAmazon S3 APIは広く用いられており、互換性をもつサービスが多くあります。
国のAWS採用
- 2013年、(第一期)政府共通プラットフォーム
運用コストの削減やセキュリティ強化等を目的
- 2018年 政府情報システムにおけるクラウドサービスの利用に係る基本方針
政府情報システムの整備においてクラウドサービスの利用を第一候補とする原則
- 2020年、第二期政府共通プラットフォーム
AWSを採用する方針
行政のシステムを、縦割りの個別開発・運用から統合化するために、政府共通プラットフォームの利用推進が図られていましたが、2020年以降は、具体的に一社のAWSに統一することになりました。これにより、行政でのAWS普及が急速に進むでしょう。