VRIO分析とは、競合他社と比較して自社の競争優位の分野、SWOT分析の内部環境の強み(S)を分析して、コア・コンピタンスを発見(特定)、強化することを主眼とした経営戦略策定技法です。
VRIO分析は、自社の強みを
・V(Value, 経済的価値)
・R(Rarity, 希少性)
・I(Inimitability, 模倣可能性)
・O(Organization, 組織)
の4つの観点を、V→R→I→Oの順序で検討します。
自社の資金力、設備、人材、システムなどです。これらのうち、優れた分野をさらに強化するのが競争力強化につながります。
自社製品、製造技術、対象市場など自社の独自性が強い分野は、競争優位を実現できる可能性が高い分野です。
自社が強い分野で、さらに他社が模倣できないものをコア・コンピタンスといいます。これを持つことにより、他社の参入を困難にしたり、他社との交渉力を強くしたりできます。
上記の強みを持ち向上させるための、組織文化、資源の取得・育成・活用能力などです。これを持続的に強化することが重要です。
以下の留意事項は、SWOT分析やPEST分析でも共通ですが、VRIO分析では特に重要です。