キャパシティプランニング(capacity planning)
新規のシステム開発や既存システムの改訂などの際に行われる作業で、システムで要求される処理量や処理効率からシステムに必要なハードウェア能力(サーバの性能、ディスク容量、ネットワーク能力など)を算出し、最適なシステムの開発・増強の計画を作成することです。
また、リソース調達やシステム増強・再配置の計画を作成することで、安定的なシステム運用を実現することが目的だともいえます。
キャパシティプランニングの実施手順
- 1 現状把握
現在のハードウェア、ネットワーク構成でのワークロード(負荷)の情報収集をします。
そして、ハードウェアに負荷を与える要因を特定し数値化します。
- 2 キャパっシティ要件
システム開発・改訂に伴う諸要件を列挙、数量的把握をします。
ビジネスレベル:データ処理需要、同時利用ユーザー数、同時セッション数など
サービスレベル:トランザクション量、ネットワークトラフィック量、応答時間など
リソースレベル:CPU利用率、ディスク利用率、ネットワーク利用率など
- 3 増強計画の作成
現状リソースレベルでの限界を算出し、増強規模、限界時期の算出します。
コスト上の制約を考慮した上で、具体的な増強計画を作成します。
このなかには、既存機器の用途変更や再配置なども含みます。
- 4 評価・修正
全社的なIT戦略・計画の観点から増強計画を評価し、必要があれば修正します。
PDCAサイクルによる運営
システムが運用段階に入ってからは、常にキャパシティ状況の監視を行い、必要に応じてプランニングを改善するPDCAによる継続的な運営が必要になります。