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データベース
正規化の基礎
学習のポイント
データベースの設計において最も基本的な事項は、データを正規化することです。ここでは、正規化の概念について説明します。
キーワード
正規化,ユニークキー(主キー)
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参考動画:メディアリンク「ビジネスパーソンIT道場」
実際には,売上ファイルを単一のファイルとして持つのでなく,得意先マスタファイル,商品マスタファイル,商品区分マスタファイルそして売上ファイルのように分解して持つのです。
このように分解することを正規化といいます。正規化することにより,多くの利点が得られます。
- 多用途での利用
マスタファイルはいわば台帳です。得意先マスタや商品マスタは,販売システムだけでなく,会計システムや購買システムでも利用できます。
- 管理の容易性
多様なシステムがあっても,得意先に関係する項目は得意先マスタファイル1ヶ所に集中しているので,追加や変更が容易にできます。
- データ容量の削減
「コダマ電器」などの得意先名,「目立テレビ」のような商品名が何度もデータに持つことがなくなり,全体としてデータの容量が少なくなります。
正規化は,一般的には第3正規化まで行います。
- 第1正規化
- 第1正規化とは,繰り返しの部分を複数のレコードにして,繰り返しを排除する操作です。
- 第2正規化
- 第2正規化とは,部分関数従属する項目を分離することです(説明省略)。例えば,得意先コードが決まれば得意先名が決まるので,得意先コードと得意先名で一つのファイルとします。同様にして,次の3つのファイルになります。
得意先マスタファイル=得意先コード+得意先名
商品マスタファイル=商品コード+商品名+商品区分コード+商品区分名+単価
売上ファイル=年月日+得意先コード+商品コード+数量
- 第3正規化
- 第3正規化は,主キー以外のキーに関数従属する項目を分離します。商品マスタでは,主キー以外のキーとは商品区分コードであり,商品区分コードが決まれば商品区分名が決まるので,
商品区分マスタファイル=商品区分コード+商品区分名
商品マスタファイル=商品コード+商品名+商品区分コード+単価
の2ファイルになります。
主キーとは,ユニークキーともいいます。得意先マスタファイルの得意先コードのように,その項目が決まれば他の項目が決まる項目のことです。マスタファイルは主キーを持ち,主キーが同じ値を持つレコードは存在しないことになります。
商品と得意先により販売単価が決まるというような場合には,商品コード+得意先コード(このように複数の項目をあわせたものを複合項目といいます)が主キーになることもあります。
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