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目次
1 ご利用にあたって:「一般の花検索」の操作仕様書です。
2 作成のいきさつ:優れた花検索サイトが多くあるのに、素人の私があえて作成したのは?
1 ご利用にあたって
特徴
- 私が実際に撮った花だけを対象にしています。1千個以上になりました。
- 「特定の花を同定する」のではなく、「いくつかの候補を列挙する」ことを目的にしています。
- 花色や季節だけでなく、花弁の形や葉の形など、多様な条件項目を設定し、それぞれに評価重みを与えることにより、検索者が主観的な基準で候補を絞りこめるようにしています。
- 学術的な分類・用語ではなく、直感的な見た感じで検索する立場です。たとえば「キク」の花の花弁に見えるものは、本当は独立した花なのだそうですが、ここでは多数の花弁をもつ単一の花だとしています。
信頼性
- 登録花の同定性
まず、登録する花の名称は、他人に教わったり資料(主にWeb検索)で調べたりして同定しました。後者の場合、私の知識不足(素人!)により、誤った写真を掲げる誤りが生じます。
- データベースの信頼性
同定した花について、さらに多くの資料にあたり、花・実・葉などの特徴を調べ、データベース(縦に花名、横に検索項目の二次元表)を作成しました。
資料の信頼性が高くても、次の信頼性低下要因があります。
- 項目は私が主観的に設定しました。>資料での学術的分類や用語を、私が勝手に変更したものが多くあります。それで厳密性が失われることがあります。
- 資料に明記されていない要素は、私が実際に見た印象で設定しています。個体の特殊性を一般的なものと誤解しているかもしれません。
信頼性の低さをカバーするために、外部Webサイトへのリンクを重視しています。これらのリンク先は私が同定するときに参考にさせていただいたものです。
条件のAND/ORについて
[選択指定]での各項目の関係は、「AかつB(AND)」と「AあるいはB(OR)」が考えられますが、ここではORにしました。
両者を組み合わせるのは、指定方法が複雑になるし、プログラミングが面倒なので敬遠しました。
未定義な項目が多いので、ANDにすると、未定義項目をもつ花が選択されず、結果として「候補がない」が頻発します。このツールでは候補列挙が目的なので、不適切な花が選択されても容認できるし、「重み」を調整することにより、不適切なものの相対的なランクを下げ、表示を抑えられると考えました。信頼性が低いことをカバーする手段でもあります。
機能概要(画面遷移)
4つの画面(処理)があり、通常は次の手順で花の名を探します。
選択指定 → 候補表示 → 決定画像 → 地図表示
↑ ↓ ↓
└────────────┴──────┘
- 選択指定
- 知りたい花の特徴を各項目ごとに指定します。
項目により[説明]があります。クリックすると説明が別ページに表示されます。
多様な選択項目があり、それぞれに「重み」をつけて、「自分は何を特徴と思ったか」に基づく検索ができるようにしました。
「指定完了」をクリックすると、選択された候補数が表示されます。
候補が複数あるときは[候補表示]、1個のときは「決定された」として[決定画面]へ進みます。
他画面から戻ったときは、以前の指定が残っています。「リセット」で初期状態になります。
- 候補表示
- [選択指定」で選択された候補リストが、得点の高い順にサムネイルが表示されます。
特定のサムネイルをクリックすると、それに「決定された」として[決定画面]が表示されます。
- 決定画面
- 「決定された」花について、拡大写真と、追加情報が表示されます。
- この花に関するデータベースに設定してある各項目の内容
- この花に関する外部Webページへのリンク、
- 私が撮影したこの花の追加写真
- 「Google検索」での検索ページの表示
これらを参照にして、この花に同定してよいかどうかを検討します。
ここで示された他の花について[決定画面]を表示するには「他花表示」を指定します。
これで同定できないときは、[候補表示」に戻り、他の候補について同様な手順を行ないます。
条件設定を変更したいときは[選択指定」に戻ります。
- 地図表示
- [地図表示]は、多分に私個人のニーズによる機能です。
ここでの位置情報は、必ずしも表示写真の位置ではなく、「よく見かけた場所」を最大2カ所をデータベースに設定した位置を用いています。
「ケース1」と「ケース2」は、撮影場所を確認することにより、該当花を思い出すキッカケにできます。季節が合えば再確認のために出かけることもできます。
「ケース3」は、これから出かけるときに、「あそこにどんな花があったっけ」を知るためのものです。
ストックしている全写真を自動的に位置情報を編集して表示できればよいのですが、同一場所での写真が多くかえって見にくいものになることもあり、このような中途半端なものにしました。
-
2 作成のいきさつ
経緯
後期高齢者になり、完全な年金生活に入りました。
時間つぶしの趣味が必要なのですが、諸般の事情により、次の三原則を定めました。
1 自分ひとりでできること
2 カネがかからず、時間がかかること
3 人畜無害だけでなく人畜無益なこと
- 定番通り散歩から始めたのですが・・・行動範囲が半径2km以内で、すぐに飽きてしまった。
- 中古自転車を買った。半径10km以上に広がった。でも目的がないとつまらない。
- 旧機種のポケットデジカメを購入(カネがかかったが、自転車と合わせて2.5万円)。人畜無害の観点から野草や公園の花などを乱撮。
- 芸術センスはゼロで、「どう写っているか」より「何が写っているか」だけに関心。花の名称を知りたくなる。当時は(今でも?)サクラとウメの区別すらあやしいド素人
- Webサイトで調べるのだが、結構難しいし時間がかかる(原則に合致するが)。「みんなの花図鑑」や「はなせんせ」などの「教えてサイト」を発見、多数の花を教えていただいた(感謝しております)。しかし、できるだけ原則を遵守したいので、自力でギブアップしたものに限ることにしている(信頼性は下がるが)。
- 同定できた(と思う)花が1,000個程度になった。新規の花を見つける頻度が下がった。逆に、同じ花を他人に聞くようなことになった(認知症?)。これは人畜有害だ。
- もう一つの趣味(3原則に合致)に、プログラミングがある。長年Webページを公開しているのでJavascriptに関心がある。それで自分個人用の検索ツールを作ろうと思いたった。認知症進行を遅らせる効果があるかも。
- これがかなりの大作業で時間がかかる。挫折しないために、Web公開をニンジンとした次第。
多くのすぐれた花図鑑サイトがあるので、このようなものを公開する価値はない。むしろ人畜有害だと思うが、個人的バックアップシステムとして有効なのでご容赦ください。
着眼点
花検索サイトは多くあり、大変お世話になったのですが、私のような素人にとっては、難しいことがいくつかありました。
- 「名称→花の説明」的な検索は、候補となる花の名称を知っていることが前提です。これはこれで重要な機能なのですが、それに合わせて、部分一致でもよいとか、似た花の名称から探す機能が必要だと感じました。
- 「キクの仲間」的なものの多くは、当然ながら、科や属など学術的な分類に基づいています。ところが私にはそんな知識はありません。私にとっては、多数の花弁が放射的についているものがキクの仲間なのです。また、トウダイグサとポインセチアやナンキンハゼが同じ仲間だといわれても、私は戸惑うだけです。
- 「花の特徴→候補」的な検索の多くは、「花色と開花月」程度の極く少数の項目指定しかできません。それで得られた候補から同定するのはかなり困難です。また、多様な花色をもつ花が多く、季節外れに咲く花もあります。私はたった一つの花しか知らず、その花の平均的な知識がありません。的中率が低いのです。さらに「花色と開花月」は特徴を示すのには弱い要素だと感じました。むしろ、花の裏側や葉の形などを取り込み、「私個人にマッチした」ツールを作ろうと思い立った次第です。
「(素人による)花の名しらべ」の実行へ