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無限連鎖講の防止に関する法律(ねずみ講防止法)


「無限連鎖講の防止に関する法律」(1978年、最終改正:1988年)(http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S53/S53HO101.html)は「ねずみ講防止法」とも呼ばれます。

(目的)
第一条 この法律は、無限連鎖講が、終局において破たんすべき性質のものであるのにかかわらずいたずらに関係者の射幸心をあおり、加入者の相当部分の者に経済的な損失を与えるに至るものであることにかんがみ、これに関与する行為を禁止するとともに、その防止に関する調査及び啓もう活動について規定を設けることにより、無限連鎖講がもたらす社会的な害悪を防止することを目的とする。
(無限連鎖講の禁止)
第三条  何人も、無限連鎖講を開設し、若しくは運営し、無限連鎖講に加入し、若しくは加入することを勧誘し、又はこれらの行為を助長する行為をしてはならない。

無限連鎖講(ねずみ講)とは、「会員になりなさい。そして、会員をふやしなさい。あなたが加入させた会員からおカネがもらえます」というような行為です。たしかに、初期に加入した会員は儲かる機会がありますが、加入対象は有限なので、いつかは大勢の人が損をしてしまいます。一種の詐欺です
 このような講を開設した者だけでなく、会員になって、会員加入を勧誘した者も処罰の対象になります。

似たような行為に「マルチ商法」があります。マルチ商法は、商品の販売を連鎖的に販売するのに対して、 ねずみ講は商品の販売を目的としていない違いがあります。なお、マルチ商法は、特定商取引に関する法律で規制されています。


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