Web教材一覧法規・基準

情報システム・モデル取引・契約書(経済産業省)選択問題


  1. 経済産業省は『情報システム・モデル取引・契約書』の「第一版」と「追補版」に関する記述のうち、適切なものはどれか。

    • ア 第一版は企画・要件定義段階と開発段階を対象としており、追補版は運用段階と保守段階を対象としている。
    • イ 第一版は契約形態、損害賠償責任、著作権の帰属などについて最も典型的なケースを想定したものであり、増補版は他のケースを採用したときの変更事項を示している。
    • ウ 第一版はユーザがベンダと対等な交渉力のある大企業で、自社仕様の情報システムを調達する場合を想定し、追補版はユーザがITの専門知識を有しない中小企業で、ERPパッケージやSaaSを利用した情報システムを調達する場合を想定している。
    • エ 第一版はユーザとベンダの間での契約、追補版はインテグレータや元請ベンダと再委託先の間での契約を対象にしている。

    【解答】

  2. 経済産業省は『情報システム・モデル取引・契約書(第一版)』に関する記述のうち、不適切なものはどれか。

    • ア 「情報システムの信頼性向上は、発注者と受注者の双方の責任」であり、「契約における重要事項の明確化」が重要だとの基本認識をしている。
    • イ ソフトウェアの開発に関するだけでなく、それ以前の「超上流プロセス」や開発後の「運用プロセス」も対象にしている。
    • ウ 要件定義段階の上流工程と開発段階の下流工程の2段階に区分して契約することを推奨している。
    • エ 損害賠償責任や著作権の帰属など、いくつかの考え方があるときは、一つを推奨するのではなく、それぞれの考え方に応じた契約文例を掲げている。

    【解答】

    正解:ウ

    アは×。企画・要件定義段階、開発段階、運用段階、保守段階の4段階。
    参照:情報システム・モデル取引・契約書

  3. 経済産業省は『情報システム・モデル取引・契約書(追補版)』に関する記述のうち、不適切なものはどれか。

    • ア ユーザがITの専門知識を有しない中小企業で、ERPパッケージやSaaSを利用した情報システムを調達する場合を想定している。
    • イ 上流工程においては、ベンダは単にITの技術面だけでなく、コンサルティング能力をもつことが必要であり、ユーザは外部専門家やコンサルタントの参画が必要であるとしている。 。
    • ウ ベンダが、契約全般に関する重要事項説明書を作成してユーザに提示する必要があるとしている。
    • エ 中小企業の情報活用を容易にするために、著作権は原則としてユーザに帰属させるのが適切だとしている。

    【解答】

    正解:エ

    ベンダが他のビジネスにおいても再利用でき、総体として価格を低く抑えられるので、原則としてベンダに帰属させるほうが適切だとしている。
    参照:情報システム・モデル取引・契約書