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経済産業省(2004年3月)
「CIO育成のためのコアコンピタンスと学習項目の調査研究 報告書」

http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/ea/data/report/r5/r5.pdf pp.25-48


5.2 日本版CIOコアコンピタンス案と学習項目案

  1. 政府、自治体の仕組み
    1. 行政のミッション、組織、機能、政策
    2. 大臣、事務次官、首長、CIOの機能および相互関係
    3. 法と規制
    4. 政策形成プロセスと意志決定プロセス (→小項目)
    5.   ・政策形成プロセス
        ・ITに関する戦略計画策定
        ・ITに関する戦略計画から組織・プログラム戦略への展開
        ・ITイニシアチブ作成のための関連法令制度(再)
        ・ITイニシアチブを策定するためのアプローチ
        ・意思決定の手法とツール
        ・意思決定アプローチ(再)
        ・市民の声のインパクト
    6. 府省横断、自治体横断で行う政策およびプロセス
    7. 官民の役割分担
    8. 予算策定と執行
    9. 行政機関におけるプライバシ
    10. 行政機関におけるセキュリティ (→小項目)
    11.   ・社会におけるセキュリティ問題
        ・セキュリティの定義
        ・セキュリティに関する法律
        ・情報公開におけるセキュリティ
        ・セキュリティに関する現行業務の分析
        ・セキュリティ・ポリシーに影響を与える各種要因
        ・セキュリティ関連システム
        ・ITに起因するセキュリティ問題
        ・新技術による法的、社会的影響
        ・通商政策とITセキュリティ
        ・サイバーテロ
        ・電力など重要インフラ防衛との関連
        ・利便性とセキュリティとのトレードオフ
    12. 情報管理、情報公開
    13. コミュニケーション
  2. 組織の管理と人材育成
    1. 組織設計と管理
    2. 幹部職員、CIOなど利害関係者の役割、能力、責任
    3. チーム作りと協力関係
    4. IT 管理に関する職員の専門性の強化
    5. 職員のコンピテンシの確認
    6. 職員のパフォーマンス管理
    7. 優秀な職員の確保
    8. ナレッジ・マネジメントの実践 (→小項目)
    9.   ・知的資産の重要性(再)
        ・ナレッジ・マネジメントの定義
        ・データ、情報、知識、知恵の定義
        ・CIOがナレッジ・マネジメントに果たす役割
        ・戦略目標達成のためのナレッジ・マネジメント
        ・ナレッジ・マネジメントを推進する政策、体制
        ・ナレッジ・マネジメントと組織の文化
        ・データや情報をナレッジに変換するプロセス
        ・ナレッジ・マネジメントを実現するツール
        ・ナレッジ・マネジメントに関する教育訓練
        ・ナレッジ・マネジメントの評価
  3. 業務の管理と変更管理
    1. 業務手続の管理
    2. 業務手続の変更管理
    3. 業務の再構築 (→小項目)
    4.   ・組織の業務改善とCIOのリーダーシップ
        ・業務再構築(BPR)と業務改善(BPI)の定義
        ・BPR、BPIの成功要因
        ・BPR、BPIに活用されるモデルと手法
        ・BPR、BPIで出てくる問題
        ・BPR、BPIのインパクト
        ・ABCの活用
    5. 業務モデリングとシミュレーション (→小項目)
    6.   ・業務モデリングの方法
        ・シミュレーションの方法
        ・業務の変更管理のためのシミュレーションの利用(再)
        ・業務目標と解決策へのアプローチ
        ・モデリングとシミュレーションのツール
        ・設計と開発のためのツール
    7. 情報管理 (→小項目)
    8.   ・知的資産の重要性(再)
        ・組織の持つ情報の重要性
        ・情報の価値
        ・情報の収集方法
        ・情報の整理、分析、体系化
        ・ナレッジ・マネジメントの定義(再)
    9. 品質管理
    10. ベストプラクティスの収集と活用
  4. 情報資源戦略および計画
    1. 情報技術の持つ可能性
    2. 情報技術の基礎
    3. 情報化状況の分析と情報化計画
    4. 情報資産管理
    5. 情報システム管理
    6. モニター手法と評価手法
    7. 緊急対策
  5. パフォーマンス管理
    1. パフォーマンス指標の定義と測定
    2. 業務の生み出す付加価値と利用者満足度の測定
    3. システム開発のモニタリングおよび測定
    4. 情報収集とアンケート調査
    5. サービスレベルアグリーメント
  6. プロジェクト/プログラム管理
    1. プロジェクト/プログラム管理の概要
    2. プロジェクト目標/要求管理
    3. プロジェクト統合管理
    4. プロジェクトの時間/コスト/パフォーマンス管理
    5. プロジェクト品質管理
    6. プロジェクト・リスク管理
    7. システム監査
    8. ソフトウェア管理
  7. 投資評価
    1. 政策目標および予算策定と投資パフォーマンス
    2. 費用便益分析、経済性分析、リスク分析
    3. 投資リスク管理モデルおよび方法
    4. 投資見直しプロセス
    5. ベストプラクティスの収集と活用
  8. 調達
    1. 調達戦略の策定と変更
    2. 調達モデル
    3. 見積と評価
    4. 合理的な調達手法(アウトソース、PFI、ASP等)
    5. 過去の実績評価と落札決定後の契約管理
    6. 行政機関横断的に行う調達の計画と評価
  9. 電子政府/eビジネス/電子商取引に関する動向
    1. 電子政府/eビジネス/電子商取引による影響(戦略的ビジネス課題と変化)
    2. ウェブサービス戦略
    3. 相互運用性のための業界標準および情報流通手段とサプライ・チェーン
    4. 変動型価格決定のメカニズム(オークション、逆オークション)
    5. 市民向け情報サービス
  10. エンタプライズ・アーキテクチャ
    1. エンタプライズ・アーキテクチャを使った行政経営
    2. エンタプライズ・アーキテクチャのモデルと構成物
    3. 情報管理とデータ管理
    4. 技術管理
    5. 開発と維持管理
    6. 意思決定におけるEAの利用
    7. エンタプライズ・アーキテクチャのためのパフォーマンス測定
  11. 情報セキュリティと情報保全
    1. 情報セキュリティと情報保全に対する基本原則
    2. 情報セキュリティの実装計画
    3. セキュリティに関する法や制度
    4. 情報システムへの脅威と脆弱性
    5. 情報セキュリティ確保のための選択肢
    6. 情報システムへの侵入と誤操作に対する標準運用手順
  12. アクセシビリティとユーザビリティ
    1. 利用者の状況把握
    2. アクセシビリティ/ユーザビリティの基本原則
    3. アクセシビリティ確保のための選択肢
  13. 社会環境と技術
    1. 社会環境の把握
    2. 社会予測の方向
    3. 技術トレンドの予測
    4. 日常業務で使用する技術

点数   知識             経験
   5(教えられる)       現在経験中
   4(臨機応変に使用できる)    2年以上 5
   3(使用できる)         2年未満 2.5
   2(説明できる)       過去の経験
   1(言葉は知っている)     8年以上前の経験 すべて1
   0(聞いたことがない)     8年未満:8年を1として現在から直線的に減少
達成基準
   黒:経験・知識とも十分(8点以上必要)
   青:知識はあるが経験無(5点以上必要)